『ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もう最近は心を置いてただひたすらタスクをこなすために走ってる。自分の気持ちも喜びも豊かさも全部全部後回しで。
本当は自分のペースで自分の眼鏡を通して世界をゆっくり見たいのにそんなことしてたら「立派な大人」になれないみたい。
馬鹿馬鹿しいにもほどがあるよね。そんな明確な定義もない抽象的な形容詞を掲げられたって困るのはこっち。
あーあ。せっかく生まれて自我があるなら好きなこと好きなだけできたらいいのに。
【ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。】
それは、毎日ここに来ては
決して短くはない文章を書いている私
物凄い速さで追ってきているのは
巷で流行るスピード重視のSNSだ
追い込まれたくなくて
巻き込まれたくなくて
ここにきているはずなのに
いつの間にか自分で自分を
追い込んで巻き込んで焦らせて
それでもなお書き続ける日々
決して出来の良い日ばかりじゃない
むしろ消化不良のことも多い
それでもなお必死に走り続けるのは
走り続けた先の景色を見たいから
上出来なのか不出来なのか
今日もまた判断がつかないまま
まだ見ぬ景色に向かって
私は走り続けている
たぶん明日も、明後日も、きっと。
なにから?
それはゆっくりと私を急き立てる
嫌だ。
逃げなきゃ、逃げないとやつがくる
怖くて恐くて
転びそうになっても立ち止まりそうになっても
いかなきゃ
やつがくる
不安(やつ)がくるから
#ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
気づくと一面麦畑に囲まれた一点に立っていることが分かった。時刻は夕暮れ時なのか、黄金色の海も空も、照らされた自分の体も赤く染まっている。ここはどこなのか覚えがない上に、何故ここに立っているのかも分からない。
とりあえずと思いつくままにこの辺りの住人を探すが、人も民家らしき建物も見当たらない。
いくら見渡しても赤く染まった世界が広がっている。
「おーーい!」
虚しくも広い空間に吸い込まれたまま、返してくれる声もない。
――なんだか気味が悪いな。でも、少し歩けば民家があるかもしれないし……大丈夫、大丈夫と自分を誤魔化しながら足を進めた。
◇◇◇
どれくらい時間が立ったのだろう、ずっと歩き続けているというのに、はじめ自分が立っていた場所と変わらない景色が続いている。
さすがに疲れてきた……。
ちょっと休もうと足を止めて、あれ、と不思議に思った。
進むことに必死で今まで気づかなかったが―――音がしない。
虫や動物の声、風が揺らす音、生き物の気配も何も。
ここにきて、はじめて背筋に冷たいものが走った。
何か得体の知れない世界に迷い込んでしまったのではないかと。
日が沈みかけているのだろう、最初来た時よりもずっと視界が悪い。
光が消えてしまったら、私は――――
ガサッと自分の真後ろ、すぐ近くで音がした。それを認識するのがはやいか遅いか、反射的に走り出した。
向かう方向など分からない。
止まってはいけない、少しでも足を緩めれば追いつかれてしまう。
どんどん日が傾き、世界が暗闇に塗り潰されていく。
完全に闇にのまれたら、と想像して戦慄が走る。
イヤだ!
はやくここから抜け出したい、その一心でただがむしゃらに走った。
「ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。」
うちの娘は、たぶん中身は猫だ。
ヒトの姿で人間界に生まれた猫。
小さいころは、テーブルの下や
廊下によく寝そべっていた。
まったり過ごすことを好んで、
気まぐれに甘えん坊。そして猫舌。
猫が人間界で生活していくのは
なかなか大変だと察する。
よく頑張ってきたぞ。
大丈夫。
もう少し猫らしく過ごそうか。
ママの横で丸まっておやすみ。
ただ、必死に走る私。
何かから逃げるように。
記憶は無い。
体力も少なくなってきた。
遠く、背後からドシンドシンと音がする。
耳の奥が痛くなるような音と同時に。
段々音が大きくなってくる。
もうダメ、そう思った時、私は目を瞑る。
何かをドンドンと叩かれる。
服が剥ぎ取られる。
知ってる大きい声が耳元でする。
なんだ、夢だったんだ…。
あれ、ここは何処?私は誰?
あれ……私は生きてる?
59
速く。速く。もっと。もっと速く。
逃げなきゃ。逃げなきゃならない。何から?知らない。判らない。覚えていない。じゃぁ、別に走らなくても…
「こっちー!」
どこ?どこにいけばいい?何?声?とにかく急ごう。右?こっちか?どこに…
「こっち!」
誰?手…?違う。何?長い?爪?鋭い…怖い?何?誰?急がなきゃ…
「こっちこっち!」
眩しい。出られた?どこから?何、何かいる。
顔…何?フード、見えない。高い。背が。おかしい。異様な程に。何?
「ぁヴア”」
何?声?なに?何?ナニ?
そっち?なに、とにかく急ごう…
白い、花?花でできてる。空間?アレ?顔…見える。傷?頬にある。なんで?
棺桶。なんでここに?
「こっち!」
なに?中…小さい。子供?人間の。3歳くらいかな。アレ?この傷、あの化け物にも…。
「ねぇ、これって…
なんだったんだろう聞けなかったな。また、会えたら聞こうかな。
昔、特に、子供の頃は、
逃げる悪夢をよく見た。
必死に走って、逃げて逃げて、
逃げきれたどうかわからないところで、
大抵いつも目を覚ます。
逃げないで、立ち向かったらどうなんだ?
ほんと、情けない自分の深層心理が現れてるな。
そう、思っていた。
だけど、そんな私も、
逃げずに戦う夢を、いくつか見たことがある。
その時は、決まって、
母を助けようとしているのだ。
(……サメとかから)
深層心理。
私は、ずっと昔から、
母を守るべき存在と思っているのだろうか。
#ただ、必死に走る私。何かから逃げるように
前だけ向いて
全力疾走していれば
報われると思った。
足を止めると、その後ろにあるモノに
容易く吸い込まれる『かもしれない』
という、恐怖感もあった。
助けての、ひと声も上げず
前へ前へ
何処がゴールかもわからずに。
時計の針を飛び越えるように
日めくりカレンダーを空になるまで
むしり続けるような日々だ。
そのうちに、心身が空回りをはじめた。
カラカラという音は
バランスを崩すほどに
大きな音に、変わっていくが
私はそれを無視した。
そして、ある日突然に
足が動かなくなった。
見渡しても『かもしれない』など
なかった。
私は、私の存在や評価、価値という
形のない私自身から
逃げていたのだ。
【お題:ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。】
ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
あと少し…
あそこまで辿り着けば、きっと大丈夫
あともう少し…
「そんな夢をみたんだけど、ストレスかな?」
「じゃあ、『夢 逃げる 追われる』で検索~」
「おぉ、凄い!」
「なになに?」
「老舗布団メーカーのサイトがヒットした。
睡眠のお悩み相談コーナーなんてのもある、へぇ。」
「ちょっとぉ」
「寝てて急にびくっとなるのには医学的名称があるんだって」
「完全に違うとこ見てるよね」
「究極の枕とは?これも気になるなぁ」
「もう、頼りないな」
カフェで楽しげに話す二人の近くに座って、
会話に耳を傾ける
夢には潜在意識が反映されるとも言われる。
何かしら感じるところがあるのかもしれない。
今まで気づかれたことはないが、勘の良い者はいた。
何に追われているのか、知りたいかい?
「この曲おすすめ!1番好きな曲なの」
「少女レイ?」
「そう、聞いてみて」
ずっと好きだった人の隣にいた
友達として隣にいた
最初はただのクラスメイトで、グループワークをきっかけに話すようになって、一緒に勉強して、帰り道も途中まで笑いあって、たまに一緒に遊びに行った
いつの間にか隣で笑ってくれる彼のことが好きになった
「俺さ、好きな子がいるんだよね」
「え!?意外笑恋とかしなさそうなのに」
「そりゃするよ笑今度2人で遊びに行けることになったから、告白しようと思ってるんだけどどこがいいと思う?」
「ん〜、都内でもここの水族館とかすごく綺麗で、人も少なくていいと思う。1時間半とかで回れるから帰りここの展望台に言って告白するとかは?カフェも併設されてて、夜はほとんど人いないしゆっくり夜景見ながら話せるよ笑」
ちゃんと笑えているだろうか、ちゃんと彼の友達を演じられてるだろうか
「なんでそんなスラスラ出てくるの流石笑」
「そりゃあ女の子喜ばせるためにはね〜笑なんでも聞いてよ、女子の好きな事とか喜んでくれることは何となくわかるから!」
「頼りにしてるわ!」
好きな人のためになるならなんでもいいと思った
彼はあまり自分の感情を表には出さない人だから言ってくれたことが嬉しい
例え1番になれなくても隣じゃなくてもいれるだけでいい
そう思ってたのにどんどん心が黒くなって行くのが嫌で振り払いたくて跨線橋を駆け下りた。
告白、成功しなければいいのにとか思う自分が憎かった
「上手くいったよ、付き合えたよ。」
「おめでとう〜!!ぇぇえほんとに良かったね」
上手く、笑えてるだろうか
心から祝えているように見えてるだろうか
「ほんとに彼女いい人でさ、優しくて笑顔が可愛いんだよ。たまに喧嘩しちゃうけど」
「喧嘩するほど仲がいいって言うしいい事だよ笑女の子が不機嫌な時はね、目つぶって口開けて?っていって好きなお菓子を1口入れるの。ほんの少しかもしれないけど笑ってくれるかも。あとは寒い日続くしカイロと頭痛薬はカバンに入れておくこと!ほら!!」
自分の気持ちを押し込むようにカイロと薬を彼の鞄の中に押し込んだ。
自分用に今朝買ったこの子達はきっと彼女ちゃんのために使われるんだろうな
「じゃあね!」
いつもはまたねって言ってくれるのにじゃあねだったのは無意識じゃないだろう、そりゃそうだ、彼女と同性の私とはもう2人で会えない。初めて自分の性別を恨んだ。
これから肩を並べて歩くのは、私じゃないことを想像すると苦しくて仕方がなかった。嫌だった。好きな人の幸せを1番に願えなきゃ行けないのに願えないのが嫌だった。
いつもは跨線橋を渡って帰るけど、今日は少しでも長く彼と話していたくて、踏切を選んだ。
誰よりも彼のことが好きだった自信があった。
ただ、自分の気持ちを伝える勇気は誰よりもなかった
隣を歩けなくなってしまうことが嫌だった。
たとえ友達だとしても彼の隣を並んで歩いて、勉強した。する時間はとっても幸せだったから幸せの中にずっと居たいと思った。
「この人同性愛者だったんだって。でも高校生の時に好きな人を亡くして、最後自殺したの。青酸カリの着いたリンゴを食べて死んだんだけど、白雪姫を真似したんじゃないのかって」
「なにそれ…素敵な人だね、やっぱり同棲愛って難しいよね〜、人を好きになることは簡単だけどその人と両思いになることも凄いことで、さらに付き合うなんて確率的に低いと思うの。色んな弊害あるし、そこから結婚とかもうとんでもないよね、普通の恋愛でもこんなに難しいのに同性愛とかもう枠組み超えてる」
「いい人いないの?」
目の前にいるよとでかかった言葉を飲みこんで、「居ないな〜笑なかなかね、同性全員が恋愛対象な訳じゃないし」と言った。確かに私は両性愛者だが、今好きなのは異性だよともいえなかった。
「君に好きな人出来たら狙っちゃおうかな〜」
「いや俺かっこいいし絶対俺が勝つな」
「いうね笑笑女の子の喜ぶ方法とか知らなそう」
「それはこれから身につけるし、教えてよ。クラスの女子たちよくイケメンって君のこと言ってるじゃん」
「そりゃ私イケメンなんで?笑友達のお母さんに結婚してうちに来て貰えって言って貰えるくらいにはイケメン度高いから勝つの難しいよ〜??」
難なく勝ちやがって、むかつく。
家に帰ってから図書室で話した偉人さんが気になって調べると、好きな人が忘れられない人生を辿ったという説があるとでてきた。
死ぬ時も彼のことを思いながら死んだのだろうか。
すごく素敵だと思った。天国で会えてるといいな。
頭の中に踏切の音が鳴り響く。
音には合わないけれど右左と規則正しく移ろう赤色が目に入る。
空を見上げると、綺麗な藍色をしていた。
けたたましく鳴り響く警笛の音と共に私の記憶はここで終わった。
私も来世は、好きな人と結ばれて幸せになれますように。
よく同じ夢を見た
ただ、必死に走る私。なにかから逃げるように。
追われて追われて、息を切らせて
あるときは殺人鬼、あるときはゾンビ、あるときは幽霊から逃げる
いつもいつも、捕まったらおわり。はしる。はしる
体が重くてすすまない
そして捕まるすんでのところで目を覚ます。
ぐったり。夢で良かった
ある日。夢の中で逃げながら急に思った。あーもう逃げるのに飽きた
なんだか無性に腹が立ってきて、追っかけてくるものにくるっとふりかえって向かっていった
さしちがえてやるー
怯むもんだね相手
走って近づいて、戦って、負けないっー!コノヤローっ!て取っ組み合いしたところで目が覚めた
よくわからないが起きる寸前「勝った!」と思った
それからはほとんどそんな夢みなくなった
見ても、その度にむかっていった
なんの潜在意識が見せていた夢なのかわからないけれど
なんというかどんなときも気迫って大事、と思った
ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
急げ、急げ、走らなきゃ。
苦しくても、辛くても。
どうしてそんなに走るのかって?
だって、後ろから追いかけてくる。
誰かの視線が、揶揄する言葉が。
あいつはダメだ、怠けてるって、たくさんの見知らぬ顔が、剣や槍を構えてこちらに迫ってくる。
走るのをやめたらきっと、私は刺されて死んでしまう。
それならば走り疲れて死ぬか、自ら命を絶つほうがいい。
そう思いながら、今日もまた必死に走る。
何処へともなく。
あー、恋してみたい。美術の先生が女の人と上手くいっちゃったみたい、、、。自分からアピールするのも嫌だからこのまま女の人に盗られちゃうのかな
走る。走る。走る。走る。
なぜ走る?何に追われている?
私には、何が見えている?
可笑しい。可笑しい。可笑しい。可笑しい。
なぜ可笑しい?何が可笑しい?
本当に、可笑しい?
疲れた。疲れた。疲れた。疲れた。
なぜ疲れた?何に疲れた?
どうして疲れている?
走らなければ。兎に角。
怪しまなければ。全てを。
感じてはいけない。何も。
あれ、私って、何だっケ。
< ク ヒ ッ >
#ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
もう何度も言うようですが
色々逃げてました過去から
逃げたり進んだり倒れたり
よくよく考えるとかなり自分が悪い
なんだろう、選択が甘い
結構な割合で支えになってくれた
大事なパートナーや友達や家族には
感謝の連続です
そんな不甲斐ないわたしの過去は
変えることが出来ないので
自分で自分を受け入れるしかないのです
そんなポンコツがわたしです
割と図々しく生きていますよ
流れにゆだねていると、
必死に走っている、必死に逃げる
と言うことはありません。
それは非常にスムーズに運んでおり、
マジックのように最短距離で最善が見えてきます。
川の流れに従ってボートで進むようなもので、逆方向に漕いでいたら、必死にならねばならないでしょう。
ですから、喜びから行動しているのではなく、あなたが逃げ出したいほどに苦痛を感じているなら、
必死に漕ぐのをやめて、もっとリラックスしてゆだねましょう。
そうすることで思わぬところに辿り着きます。
あなたの最善のユートピアへと。
膝を壊してから、全力では走れなくなった。
日ごろ杖や車椅子を使ってはいないけれど
電車は駆け込めないから来るまで待つし、
信号はたとえ目の前で点滅しても走らない。
ま、これも一種のスローライフと思えば。
ゴジラだとかウルトラマンだとか、怪獣の
出てくる映画を観たりしたときは少しだけ
「ああ、これは絶対逃げきれないや」と
本当に少しだけ、がっかりする。
がっかりした夜の次の朝にははたいてい、
ブンブン自由に空を飛ぶ夢で目が覚める。
夢だけは自由な自分に、一番がっかりする。
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ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
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所感:
逃げるように、じゃなくて逃げたいのに。
ただ、必死に逃げる私。なにかから逃げるように──
私は、黒いなにかに追われていた。その黒いなにかからは小学生の頃によく聞いた目上の人の声が聞こえてきていた。
その声が恐ろしい訳では無いが、その声が私に授けてくる物は、できれば避けたいものな気がした。だから私は走った。
しかし、家に逃げ込んでしまった私はそれから逃れることができなくなってしまった。
【ただ、必死に逃げる私。何かから逃げるように。】
暗い過去から逃げる。
迫るそれとは別に
行く道はなかなか広がらない。