『ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ただ、必死に走る私。何かから逃げるように」
この窮屈な日々から、
常に感じる不安感から、
会社のために搾取される時間から。
私の選択は間違ってないと、必死に走る。
いや本当は、
間違っていないか考える時間を与えないように。
今日も私は、生き急ぐ。
いつの日かの幸せのために。私のために。
#5
友達に誘われたから入った部活
でも入って見れば実力勝負
みんなに追いつけるように必死に追いかける
ぶつかっちゃう壁
この壁をどうやって乗り越えよう
''逃げたい逃げたい''
ただ必死に走る私に覆い被さる壁は
逃げきれない
ぶつかるしかないんだ
【ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。】#12
「何かから逃げる、『ように』、なんだな」
またまた今日も難問難題が飛んできた。某所在住物書きは恒例のごとく天井を見上げ、ため息を吐き、途方に暮れている。この頃のアプリの題目は難易度がエクストリームハードである。
「つまり、何かから逃げるように、『あるいは何かを追い立てるように』、みたいに逆のシチュエーションも執筆可能ってワケだ」
まぁ逃げるにせよ追うにせよ、遅刻に慌てて走るにせよ。物語の組み立てが至極面倒、もとい、困難であることに変わりは無いわけであるが。
物書きは首筋をガリガリ掻き、再度息を吐いた。
――――――
「ただ必死に走る」。これまた難しいお題ですね。
エモめに気取ったこういう物語はどうでしょう。
昔々のおはなしです。約8年前のおはなしです。
年号が平成だった頃の、夜の東京。終電間近の地下鉄目指し、大きなキャリートランクひとつを持ち、とある雪国出身の若者が、街を駆け抜けてゆきました。
目指すはその区の外の外。若者は5年ほど住み慣れた、ようやく慣れてきた土地に、その日限りで別れを告げるのです。
職場は今日で離職済み。
スマホはキャリアから電話番号まで総入れ替え。
今まで大事にしてきた食器も家電はすべて売却。
借りていたアパートも引き払い、若者が残したのは最低限の荷物と小さな花の鉢植えだけ。
トランクに収まるたったそれだけの荷物を持って、慣れぬ長距離を全速力で。
まるで、何かから逃げているようです。
事実として、実際に逃げているのです。
若者は魂の恩人と思っていたひとに、遅い遅い初恋を自覚した筈のひとに、心も魂も徹底的に打ち壊されて、底深い悲痛と苦しみを振り切るために、今日までのほぼ一切を捨てて離れるのです。
同い年。地方出身。転職を繰り返した寂しがり屋同士。都会の悪意と荒波に揉まれて擦り切れた若者に、そのひとは先に一目惚れして、その明るさで若者の傷を、少しずつ、確実に癒やしてくれた、筈でした。
人一倍真面目で誠実だった若者はある日見つけてしまったのです。そのひとの呟きアプリのアカウントを、いわゆる「裏垢」というものを。
「面白くない」、「解釈不一致」、「地雷」、「あいつ頭おかしい」。若者に対する本心からの評価を。
そのひとは若者に表で善良な明るい笑顔を咲かせながら、隠れて舌打ち毒を吐いていたのです。
(さようなら)
必死に走って走って、間に合った地下鉄に飛び乗り、若者は上がった息を整えて、夜逃げの相棒であるところのキャリートランクを抱きしめました。
もう恋などしない。もう、人の心など信じない。
それは雪国出身の若者が、心を氷点下に凍らせて、
人間嫌いと寂しがり屋を併発した捻くれ者となった瞬間でした。
そんな人間嫌いと寂しがり屋を併発した捻くれ者が、8年後の現在、どんな職場の後輩を持ちどんな暑さにでろんでろん溶けているかは、メタい話をすると「過去投稿分参照」となるわけですが、
ぶっちゃけ辿るだけ面倒なので、「それはまた、別のおはなし」ということにしておくのです。
おしまい、おしまい。
ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
あと、どれだけ走ればいいんだろう。
浅くなる呼吸に、疲れきった足はもつれて、もう無理だと思うのに、それが後ろにいることを知っているから、逃げるように走り続けた。
でも、逃げ道がどこにもないことも、よくわかっていた。だって、逃げ込んだ先は巨大な搭だったから。上って、上って、上った先は行き止まりだと知っているから。
それなのに、最後まで抵抗したかった。抗っていたかった。逃げ続けたその先で、それでもそれに負けたくはなかった。
でも、それが言うんだ。
「でも、影は実体より大きくなれるでしょ?」
それに飲み込まれてしまう前に、そっと窓から足を踏み外した。
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___ 8 ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
《ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。》
今までたくさんのことから逃げてきた。
勉強、部活、人間関係なんでも逃げてきた。
今は友達にいじめられて教室を出てきたところでとても必死に走っている。また逃げてきてしまった。
辛いことからは離れたくなるよね。
あなたは悪くないよ。
自分の身を守るために、相手とこれ以上関係が悪くならないようにひたすら頑張ってるからこころが苦しくならないように距離を置いてるだけ。
逃げてるんじゃないよ。大丈夫。#4
私はずっと何から逃げていたのか、
勉強だってやっているし、学校にも行っている。
そうか、私は、人と関わるのにずっと逃げていたんだ
人と話すの面倒くさい。人と話して何になるのか。
人間なんて所詮口だけ。どれもこれも信じれるわけないじゃん。
今日友達にシャーペンを貸した。
そしたらその子と同じクラスの子が私のシャーペンを壊した。芯を出すとこを曲げられた。
しかもシャー芯まで全部折られて捨てられた。
何で友達に貸したのに他の子に壊されなきゃいけないの?
何で壊した子は謝りもしないの?
「まだ使えるから壊れてない?」普通そんなことよりも謝るのが先じゃない?「ごめんなさい」って言えないの?何でシャーペンを貸した子が貴方の代わりに謝ってるの?器物損害ですよね、?
「そんなに責めることないじゃん」って?
だって金払ってまで買ったやつ壊されたのに黙ってろって言うの?意味わからなくない?
皆んなだって思うでしょ?
テーマ:ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
#198
ただ、必死に走る私。
何かから逃げるように。
その何かは、
見えるものなのか、
はたまた見えないものなのか。
実体があるのか、
ないのか。
なにかに怯えながら逃げる私。
急に目が冷めて冷や汗をかいていることに気が付く。
外はまだ暗く、
夜はまだ明けていない。
何に怯えているのか。
何に必死なのか。
何から逃げているのか。
いつもわからないまま目が覚める。
それは、なに?
※
♡2600ありがとうございます(^^)
ただ、必死に走る私、何かから逃げるように。
たすけて。たすけて。たすけて。
とにかく必死に走った。なにから逃げているのかわからなかったけど、とにかく逃げなければならないという強迫観念に背中を強く押され続けて、遠いところまで来てしまった。上手く逃げれたというのは束の間の安堵で、もう走れないからそうであってほしいという願望に過ぎない。ふと背筋に走る悪寒。追いかけてきていた何かがすぐ側まで来ているようだ。逃げ切れたと勘違いし、浮かれいる俺へと着実に距離を詰めてきていた得体の知らないもの。
もう一度振り向けば、きっと終わる。もう一度振り向けば、二度と前を向くことはできない。もう一度振り向けば、世界は暗転する。諦めて暗闇に飲まれてしまうのか、ここからまた走り出すのか、そのどちらも選ぶことが俺には許されている。さあ、どうする。選択肢はたったふたつだけ。然程難しいことじゃない。そうは言っても流暢にしている暇はない。
眼前にある光を網膜に焼き付けて誰にもわからないように口角を上げる。些細なことだ。とても些細なこと。だけど、その些細なことで自信は育つ。
解けかけていた靴紐をきつく結び直せば、緩やかに流れていた情景は時の流れのように早まっていく。走って、走って、走る。アスファルトを蹴り上げるたびに足の裏から身体中に伝っていく振動は、生きていることを強く実感できる。この感覚を決して忘れてはいけない。この感覚を決して手放してはいけない。大丈夫。きっと大丈夫。まだ進むことはできる。まだ間に合う。前だけを向いて、このまま走り続けるんだ。
私は
上半身の男から逃げた。
上半身の男は腕を振りかぶって殴ろうとしてくる。
そして殴らない。
その繰り返しをする。
私の走りは遅く、
でも上半身の男は余裕そうだった。
舌に硬いものを乗せられた。
噛んだら大変なことになりそうだったから私はずっと舌の上に乗せたままだった。
って夢をちょうど今日見た。
『ただ、必死に走る私。何かから逃げるように』
嫌だ、嫌だ、嫌だ……来ないで。
なんで、なんで……?
だって、
「よっ!」
君は、あの時に……死んだじゃん。
嫌だ、嫌だ、来ないで!
なんで、嫌だよ、嫌だよ私。
お願い、来ないで。
なんでもする、なんでもするから……ねぇ、来ないでよ。
「俺と鬼ごっこしよ!」
君はあの笑顔でそう言ったんだ。
ただ、ただ……必死に走った。
ここの学校ではとある噂がある。
それは……何かから逃げるように走る人がいるという噂。
それは、小説化もされた。
題名は……
___ただ、必死に走る私。何かから逃げるように___
”ただ、必死に走る私。何かから逃げるように”
そうだね。そうじゃないと生きていられないからだよ?
生きていたいわけじゃない。でも、死にたいわけじゃない。
だから、逃げ回るしかないんだよねぇ。
生きることからも、死ぬことからも。
努力もせず、挑戦もせず、改善もしないまま。
ひたすらに逃げ回って、妬んで、僻んで終わるしかないんだろうな。
どうあっても、変われた自分を想像できないんだ。
ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。
嫌いなことや
苦手なものから
逃げたくて
見てみぬふりを
続けている
【必死】
ただ、必死に走る。何かから逃げるように。
何からも逃げれない
向かう先にあなたが待っている
必死に走ろうとも
必死に逃げようとも
必死さとは無関係にある
あなたにあるのであるから
何処に辿り着こうが関係はない
逃げてなんとかなることからは
逃げたらいいけど
逃げれない場所は常にそこにある
何であるかなんて大したことはない
まずあなたがそこにはあるから
何処へ行こうともあなたから始まる
身体の臓器は、一生懸命動いてる
ただ、必死に走る
生命のカウントから、逃げるように
誰もが、止める事は出来ない
未曾有の出来事や天災等で
突然奪われなければ・・
ただ今この瞬間を大事にしよう
『ただ、必死に走る私。何かから逃げるように』
それは、夢なのか現実なのか、よく私にはわからなかった。
ここはどこだろう?そして今は何時?と、ふと思い時計を見ようとするが何故か時計はしていなかった。
私は家にいる時以外、基本かならず時計をしている。それもアナログな長針と短針の時計を。それは五年前の母のお誕生日に私がプレゼントしたものだった。仕事をしている母に、時計がかなりくたびれていたので百貨店に行き、好きなのを選んでよ、と言って選んでもらったものだ。
母は贅沢をしない人なので、百貨店に並んでいる時計の値札ばかり見ているので私が笑いながら、ちょっと値札じゃなくて時計を見て、と言ったのだった。私はこの日の為に貯金をしてたので、八万円くらいまでなら買えるよ、と言うと母はとんでもないといった風な顔をしてただ時計を見ていたら、店員さんが笑顔で、お母様の時計ですか?と言い、こちら辺り、いかがでしょうか?と出された三点の時計は、さすがにベテランの店員さんらしく、値段もそこそこ、時計もちょっとエレガント、クラシカル、少し若々しい物を選んでくれた。
すると母は意外にもちょっと若々しい物を手に取り、手首に当てて見たのだ。
それは、ちょっと若々しいと思われたが、最初からしていたかのように母の手首によく似合っていた。
これでいいのね?と確認し、さっそくその場でつけたのだった。
母は嬉しそうに、ありがとう、大事にするね、と笑顔で言った。
だから、交通事故に遭って病院に搬送された時もその時計をしていた。時計は動いていたけれど、母の鼓動は願いも虚しくもう動いてはくれなかった。
なので、母の形見としてその時計を私はいつもつけていた。そうしているとあの時の笑顔の母を思い出して、一緒にいるような気がするから。
その時計をつけていない?そんな馬鹿な。だったらこれは夢なのに違いない、と思った。
疲れていたりすると、妙にリアルな夢を見る。これもそうなのだろうと、夢の中?で思っていた。
でも、ヒールの靴を履いている足の下の砂利の感触、微かに吹く風、髪が風で乱れるので手で押さえた。
こんなにもはっきりとした感覚があるのだから、夢じゃない、とようやく結論づけた。
じゃあ、ここはどこなの?
あたりは真っ暗だった。そうだ、スマホ、と思いながらいつも仕事に下げて行くバッグを探ろうとして、バッグもない事に気づいた。
おかしい。何かがおかしい。
相変わらず今ひとつ現実味がないこの感じも何だろう。
気がついて、着ている服を見た。
いつも仕事に行く、スーツを着ている。という事は仕事の帰り?
いや、バッグも時計もしてないなんてそんなんで仕事に行くわけが無い。
仕方なく、少し歩き出した。
外なら、そのうちお店の一軒もあるだろう。
そのうち下がアスファルトの感触がした。車の通る道なら、誰かが通ったら尋ねてもいい。
そう思いながら私は歩いていた。
やっぱりおかしい。
時計がないのでわからないが、感覚的にはもう三十分は歩いている。しかし、何も変わらずただ暗いままなのだ。暗いので気をつけながら道の反対側に渡ってみる。ガードレールはあるけれどその先にはお店も家も何もなかった。
私は、記憶を遡ろうとした。しかしなんだか考えようとするとわからなくなる。なんとももどかしかった。
せめてスマホがあればな。そう思ったけれど、何も身に着けていなかった。
私は誰かに拉致されたのだろうか?
いや、そんな記憶はない。じゃあ今のこの状況はなに?
暗い中で何も音もしない。
ただ、私のヒールの音だけが聞こえている。
ここはどこだ?僕は思った。気がついたら、ここにいた、という感じだった。それまでの記憶が何もない。一瞬、記憶喪失かと思ったが名前も住所も、自分の勤めている会社の名前も全て覚えている。
スーツを着てネクタイをして革靴を履いている。では、どこかに出張に行ってたっけ?いや、そんな記憶もないし、第一、腕時計も仕事にいつも使っている鞄もなかった。
真っ暗でここがどこで今が何時なのか、どうしてこんな所にいるのか、まるでわからなかった。
初めは夢を見ているのかと思った。だが、それにしては意識や五感がしっかりある。それなのに、何故こんな知らない暗い所にいるのか、全く見当もつかなかった。
でも、アスファルトの道路があるという事は、どこかに繋がっているのだろう。そう思い、僕は歩き始めた。耳が痛くなるような静寂の中、自分の歩く革靴のコツコツという音だけが響いていた。
あたしは、どうしたのかさっぱりわからずただ立ち尽くしていた。
そんなに飲んだっけ?
息をはぁっと吐いてみたけれど、お酒のにおいは全くしなかった。
って事は、まだお店には出勤してないのかぁ。でもこんな真っ暗な時間なら、いつもはネオンがいやったらしくあちらこちらで光っているはずである。だってあたしはキャバ嬢だもん。
寒い、不意に思い、着ているものを見た。赤いキャミワンピースだけだった。それに後ろに線の入っているストッキングを履き赤いヒールの靴を履いている。これは……いつの服だっけ?
不思議と何も思い出せなかった。
いつも持っている手提げのビーズのハンドバッグもなかった。せめてストールか何か入っているかと思ったのに。
誰かしつこいお客にどこかに監禁されて逃げてきたのかな、とも思った。でもそんな記憶もない。なんで何もわからないのにそういう事はわかるのかなあ。とにかく見渡す限り何もない、こんなところに立っていても仕方ない。
あたしは暗闇にヒールの音だけ響かせて歩き出した。
私はだいぶ歩いた所でハッとした。離れているが、遠く微かに後ろから人の足音が聞こえる気がした。
これだけ静かなのだから、少しの音でもかなり響く。これは、これは革靴の音、男の人だ!私はもしかしたら追われているの?少し足を早めてみた。すると微かに聞こえる革靴の音も早まった。
やっぱりだ!誰かが私を追いかけて来ている!何故かはわからないが。何なのだろう。でも嫌な感じがする。逃げて損はない。男なら尚更だ。その人が私をここに連れてきたのだろう。
そして、追い詰めて、追い詰めて殺すの?殺すの?!逃げなきゃ!!
私は走り出した。革靴の音も走り出したような気がする。やっぱりだ。
僕は気づいた。かなり前の方で微かにヒールのコツコツという音がする気が。これだけ暗くて静かだから自信はないが、女性の足音のような気がする。すると、僕の足音に気づいたのか、前のヒールの音が少し急ぎ足になる。やっぱり人だ!僕の他にも人がいる。助かった!何かきっと事情を知っているに違いない。
だが、前の女性のヒールの音がなんと走り出したのだ。僕は何故逃げるのかはわからなかったが、事情を聞きたいので僕も走り出した。
うん?気のせいかな、足音がかなり前の方でする。いや、気のせいではない。やった!!誰かいるなら、あたしのこの今のわけのわかんない事も分かるかもしれない。
あれ?革靴の音だけじゃなくて、それよりかなり前の方でもヒールの音がする?そうだ!たしかにそっちはあたしと同じ女の人だ!ああ、良かった!
二人とも走っている?何かを見つけたのかな?だったらあたしも走って追いつかなきゃ!あたしは寒さも忘れて笑顔で走り始めた。
苦しい、苦しい。なんで追いかけてくるの?息が上がる。お母さん、助けて!これ以上走れない。でも追いかけてくる。私はもう汗まみれで必死だった。わからないけれど、私を追いかけてくる革靴の男。捕まったら殺されるんだわ。誰か、誰かいないの?もう声も出ない。ただ、ただ必死に走り続けた。なぜ走るのかもわからずに。でも、逃げなければ。
クソっ、何故走るんだ。何故逃げるんだ。僕はただ、話を聞きたいだけなのに。ネクタイを緩める。普段運動らしい運動もしていないから、革靴で走るのは辛い。その時、微かに遠くからだが、後ろから追われているのに気づいた。これもヒールの音、女だ。
何なんだ?何故前の女は逃げて、後ろからは追いかけてくるんだ?二人は知り合いで、僕に何かする気か?!
まさか、まさか、前の女はおとりで、後ろの女が僕を殺そうというのか?
こんな所で殺されてたまるか、足が重いが、とにかく必死に走って逃げるだけだ。
苦しいよ、はぁはぁと息が上がる。
だいたい普段からヒールで走る事なんてないんだもん。でも、なんでこんなにずっと必死に前の二人は走っているのだろう。足が痛くてもうだめ!あたしはヒールを脱ぎ捨ててストッキングの足で走り出した。
これでずいぶん楽になった。急に自分の足音がしなくなった。
そこで気がついた。もしかしたら、靴を脱いで誰かがあたしを追いかけているのかもしれないじゃない!
今のあたしのように。
そうか、前の二人も必死に逃げているんだ。
それならあたしも逃げなくちゃ。
苦しいけれど、こんな訳のわかんない所で人知れず殺されるなんて絶対にいやだ。汗で化粧が落ちてくるのも気にせず、とにかく必死に走って逃げるんだ。
ゲートが開いた瞬間、誰よりも早く飛び出して前を取る。
他の奴等なんかに譲ってやるもんか。
向かい風に煽られながら芝の上を爆走、あっという間に1ハロン。
地を蹴るたびに首筋に鬣が当る心地良さに恍惚しかけて、ムチが鳴った。あぶないあぶない。
抜けかけていた気合を入れ直して、弛い坂を駆け上がり、これまた弛いカーブをラチぎりぎりを攻めつつもゆったりと走る。
追い風に乗って後ろから、地鳴りのような足音が聞こえてくる。 が、届きはしない。
緩めていた脚に力を込める、フンスッと鼻から勢い良く息を吐く。いくぞ。
手綱が緩んでムチが一発入る、それに応えるように地を蹴り上げた。
誰かの後ろを走るだなんて、気が狂っちゃうくらいの屈辱よ。
テーマ「ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。」
ただ、必死に走る私。何かから逃げるように―。
7:00にアラームをかけたのに6:30に目を覚ました。
今日もいつもと同じ夢。夢とは思えないほどはっきりしていてまるで昔本当に体験したかのような感覚がある。けれど、何に向かって何から逃げているのかはまったくわからない。なぜか目から涙がこぼれた。何かを後悔しているときのように胸が痛んで、ぐっと押さえつけられているような感覚。逃げたことに後悔しているのだろうか。それともその先を思い出せなくなったことを後悔しているのか...。私は思い出したいのに思い出すことになぜか不安を抱いている。私はきっとまだその何かから逃げている途中なのだろう。
2023/5/30
テーマ
「ただ、必死に走る私。何かから逃げるように」
現状から逃げる、思いっきり逃げること、大切である
でも、思いっきり逃げることを諦めている自分もいる
もう少し、一生懸命何にでも頑張れたらいいんだけど、
やる気が出ない
これは目標がないからと思う
これから目標を持って、それに目掛けて頑張るぞ。