『それでいい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『それでいい』
不器用でもいいんだよ。
何も出来なくてもいいんだよ。
怪我さえ無ければいいんだよ。
才能なんか無くてもいいんだよ。
おっちょこちょいでもいいんだよ。
健康ならいいんだよ。
特別じゃなくてもいいんだよ。
唯、生きていればいいんだよ。
と、言われた。
それは所詮、宝石を詰めた便の様で美しく、スッキリしない曇り空みたいだった。
そう、所謂、綺麗事と呼ばれるモノ。
苦笑いで済ませた放課後の先生と二人きり特別ホームルーム。
大人って、綺麗事言う割に汚れている。
汚れている割に、綺麗事ばっかり。
教室の机の下、プリッツスカートに爪を突き立てた。何も参考になら無い人生の参考書。
彼女に、『ありがとうございました。』と述べて夕陽に照らされた階段を降りる。
それでいいとか、簡単に言って欲しくない。
けど、『あかんやん』と言われたら、多分、私は更に自分を追い込む。
もう、どうすれば良いのだろうか。
24.4.5
あー。何を見ても同じに見える。
高額商品をたくさん並べられると、何が何だかわからない。
とても綺麗な女性が商品をアレコレ勧めてくる。
だが、私にはつまらない時間でしかない。
「うーん。じゃあ、それでいいわ」
私の隣にいた男性が、こちらをジロリと睨んだあと、大きなため息を吐いてから物申す。
「もっと真剣に選ぶ気はないのか?」
「正直、何見てもよくわからない」
「婚約指輪だぞ?」
お題『それでいい』
42.それでいい
今僕には付き合っている人がいる。
ツンデレで誰でも見惚れてしまうほど美しい。
そんな大好きな人と平和に過ごしていたが、
そんな日常に事件が起こる。
「おい!大丈夫か?」
そんな声が聞こえて我に帰った。
「大丈夫だよ。ちょっとぼーっとしてた。」
そんな返事を聞いて君は不機嫌そうになる。
「最近おかしいぞ?俺との昔の思い出とか
全然覚えてもないし、俺の好物まで忘れてる。
お前が覚えてないのは絶対おかしい。」
そんなことを言われて初めて僕は昔の記憶が
段々忘れていることに気がついた。
君と付き合った日、君と初めてデートに行った日、
そんな楽しかった日常が思い出せないでいる。
僕の顔にその感情が出ていたのか君は心配そうに僕を見ている。君は僕の手のひらに君の名前を書いた。
「これで、俺のことは忘れないだろ?」
その日から僕と君の生活が少しだけ変わった。
君は、僕と君との思い出をノートに書いている。
他にも一日のスケジュール、君の好きな物などを壁に貼ってひとつでも忘れないようにしてくれている。
「そろそろ電気消すか!」君は仕事が休みの日は、
ずっと僕のそばにいてくれている。ご飯食べる時も
お風呂入る時も寝る時も。君と話す時間が増えていたけど、君の笑顔を見ることがだんだんと減っていった。申し訳なくて、コンビニで君の好物を買おうと
思ったけど、忘れてしまった。
だから君の好きな飲み物、ジンジャーエールを買った。時が過ぎて、春になった。
毎日欠かさず僕は君に質問をする。
「今日はなんの質問だ?」そう聞いてくる君に僕は、
「僕は君とずっと一緒にいたい。」そう答える。
君は満足したような顔になり、笑顔になる。
それでいい。昔の記憶が無くなったとしても今君といるこの時間は覚えている。今を大切にしよう。そう君の顔を見て思う。
それでいいよ。
迷ったっていいし立ち止まってもいいんだよ。
君だけの人生。君だけの足跡だから。
悩まない人間なんていないから。
失敗しないなんて無理だから。
だからそのまま、そのペースでやってけばいいよ。
そのうち向こうから光がさすから。
それでいい
怪我をしても、
喧嘩をしても、
風邪を引いても、
辛くても、
苦しくても、
耐えられなくなってしまっても、
泣いても、
どんなときも、側にいてくれれば、それでいい。
あなたが大好きで、あなたの事ばかり見て、なのに、あなたとの恋は絶対に叶わない。
けどそれでいい。
いや、それしか出来ない。
ただ「それでいい」とだけ言って雲が去る。やっと陽が差す。そっと息吐く。
題目「それでいい」
それでいい
コーヒーをこぼしても
ボールペンのインクが切れても
猫に引っかかれても
風船が飛んでいっても
それでいい
物を無くしても
仕事でミスをしても
お風呂に入れなくても
寝れなくても
寂しくて仕方なくても
それでいい
君を好きになって
目で追って
ドキドキして
辛くなって
叶わなくても
それでいい それがいい
若い時から、人生の終わりまで描くのは難しいよね。
と言うか、やめといた方が良いよ。
予想外のことが沢山起こるからね。
それが人生ってもんさね。
じゃあ、何にも考えず、今を楽しむだけで良いかって?
それがまた、それすらも許してくれないのが常なのさ。
自分が乗るべき船を見つけるためには、
その切符を手に入れたなければならない。
切符を手にするのにお金は要らない。
自らの怠惰に向き合い、素直にそして正直に生きること。出来るだけ、人に思い遣りをもってせっすること。
さすれば、貴方は雨にも染みることの無い、プラチナ切符を手にしているでしょう。
『それでいい』
私が保育園年長の時、クラスの皆で近くの野原へ
お絵描きに行った。そこで先生に大きな紙を貰ってそれぞれ好きな場所に座った。
今日のお題は山。目の前には大きな山も小さな山もあり、皆一生懸命描き始めた。随分時間が経ち、色塗りを始めた私は暫く考えた。真ん中の影になった山の深い緑は何色で塗ったらいいのだろう‥。
ただの緑色とは違うし、勿論黄緑でも黒でも無い。
考えた末、私は山を紫色で塗った。
「ゆきちゃん!山が紫なんて変だよ!」
友達が周りで大笑いしている。分かってる。でもあの山はただの緑じゃないんだもん‥。
そんな中、先生だけがそれでいいからね、と言ってくれたのが今でも忘れられない。
やっちまった。
頭に到来するのは、その一文。
私は地面にうつぶせで寝そべり、大地の感触を体全てを使って味わっていた。
別に好きでやっている訳じゃない。
転んだのだ。
そして転び方が悪かったのか、持病の腰痛が再発し、動けなくなってしまった。
こんな大事な場面で腰をやってしまうなんて。
私はここで終わりだ。
今までの事が走馬灯のように思い出される。
私は弟の拓真と共に、二人力を合わせてつつましく暮らしていた。
しかし拓真の中学校入学式の日、突如宇宙人が侵略が始まり、私たちの幸せな日常は壊れてしまう。
宇宙人の驚異的なテクノロジーになすすべなく、人間の文明も崩壊。
だが諦めない人類は宇宙人に対抗するため、レジスタンスを結成。
私たちも日常を取り戻すため、レジスタンスに参加した。
ある日私たちはレジスタンスのリーダーから重要な任務を与えられた。
任務の目的は、宇宙人の基地に侵入し、機密情報を入手。
それをもって反攻のきっかけとするというのだ。
仲間のため、人類のため。
絶対に失敗できない重大な任務である。
そして敵基地に侵入。
首尾よく情報を入手したものの、敵に見つかってしまう。
だがそれは想定済み。
すでに脱出ルートが確保してある。
追いかけてくる敵を尻目に、予定通り脱出用の通路へ飛び込む。
ここまでは問題は無かった。
だが私は転んでしまった。
それはもう盛大に転んだ。
しかも無いところで転んだ。
恥ずかしすぎて、顔から火が出そう。
年は取りたくないものである。
私が自分の無力さに打ちひしがれていると、弟が走り寄ってくる。
私がついてこないことに気づいたのだ。
よく出来た弟だ。
だが――
「来ちゃダメ」
私の叫び声に、弟は驚いて硬直する
「逃げなさい。私はもう動けない。私の事なんて構わずに逃げなさい」
腰をやってしまった私に次は無い。
何としても彼には私を置いて行ってもらわないといけない。
「でも、姉さんを置いて行くなんて……」
「すぐに追手が来る。私に構っていたら、二人とも捕まってしまうわ。
あなただけでも逃げて、みんなに情報を伝えなさい」
私は弟を優しく諭す。
だがそれでも拓真は迷っていた。
「私なら大丈夫。捕まっても脱出して見せるから」
そんな彼を安心させるべく、出来るだけ優しく微笑む。
嘘だ。
何一つ、大丈夫じゃない。
腰をやってしまった以上、もう終わりである。
だけどそんなことを悟られないよう、拓真に激を飛ばす。
「行きなさい!」
拓真は逡巡した後、私に背を向け去っていく。
「それでいい、それで……」
小さくなっていく彼の姿を見て、小さく呟く。
彼がこの場を離れることが出来たのなら、私の勝ちだ。
「これで、大丈夫」
近づいてくる存在を視界の端に捉えながら、私は不敵に笑うのだった。
―――
――
―
「カーーート」
🎬 🎬 🎬
私は撮影を終えた後、スタッフ総出で救助され(笑)、急遽作られた簡易ベットに寝かされていた。
『瑞樹さん、絶対安静だからね』とスタッフ全員から強く念を押されしまったので、大人しくしていた。
まあ暴れたくても、動けないのだけども……
「瑞樹さん、大丈夫ですか?」
声をかけてきたのは拓真――もとい拓真役の子、拓哉君だった。
心配してきてくれたのだろう。
私のせいで迷惑かけたと言うのに、優しい。
「心配させてゴメンね。このまま休んでいれば大丈夫だよ」
私はニカっと笑う。
彼に心配させまいと、精いっぱいの笑顔を作る。
「拓哉君も気を付けてね。
腰は大事。腰をやったら、何もできなくなる」
「あはは。気を付けます」
ジョークと受け取ったのか、面白そうに笑う拓哉君。
笑ってるけど、いつか君も腰の痛みに苦しむからね。
「ああ、そうだ。最後のアドリブすごかったですよ。ものすごい気迫でした」
拓哉君が思い出したとばかりに、話題を切り出す。
私が転んだせいで台本から大きく外れてしまったあのカットは、『こっちのほうが面白い』と監督が言ったことで、めでたく採用された。
撮り直しと言われても、私は動けないので本当に助かった。
「瑞樹さんが予定より早く転んだのを見て、僕は頭が真っ白になっちゃったのに……」
「うん、それはゴメン。本当にゴメンね」
「事故ですから謝らないでください」
私が全面的に悪いのに、責めないとは……
なんて出来た子なんだ!
「でもそれじゃ私の気が済まないなあ。何かお詫びするよ」
というと、彼は少し考えて
「じゃあ、ファミレスでご飯奢って下さい」
拓哉君のお願いに、私は驚く。
「え?それでいいの?」
「はい。それがいいです」
謙虚だなあ。そう思っていたが、彼の次の言葉で感慨が吹き飛んでしまった。
「実は僕、瑞樹さんとゆっくり話してみたいと思っていたんです」
おっと、デートのお誘いだったらしい。
でも彼は未成年……
彼のためにも受け入れるわけにはいかない。
「そういうのは大人に――」
「アドリブのコツ教えてください」
やっちまった。
「あの、何か言いかけて――」
「なんでもない」
よし聞かれてない、セーフ。
不思議そうな顔をしている拓哉君に、深く追及される前に会話を進める。
「分かった。腰が楽になったら行こうか」
「楽しみにしてます。ところで言いかけた――」
「あはは。ご飯奢るの楽しみだなー」
「えっと、瑞樹さん?」
「あははー」
やっちまったことを誤魔化すために、笑う事しかできない私なのであった。
永遠などない
変わってくもの変わらないもの
たくさんのことがあるけれど
私達はそれでも生きている
生きていかなくてはならない理由がある
惨めでも情けなくても
偶に道を外すこともあるかもしれない
それでも
それでいい
間違えてない
自分の正義を貫き通し
前を向け
そのままの自分で
明日を迎えよう
手持ちのカードは俺が一枚で、相手が二枚。
一騎討ちとなって長引いたババ抜きもここまでだ。
今度こそ、あと一枚カードを引けば、勝負は決まる。
右に左に、指を泳がせて反応を見る。
友人はポーカーフェイスを気取って無反応だ。小賢しい。
仕方がないのでじっとトランプの柄を見つめ、心を決めて右の札を取った。
――つもりが、抜けない。
もう一度引いてもびくともしない。
おい、トランプちぎれるぞ。
「本当に、それで良いのか?」
指先に力を込めたまま友人が凄む。この世の終わりのような必死の形相に悟った。
なるほど、残った方がジョーカーか。往生際の悪い奴め。
「いいよそれで。これでおしまい、だっ!」
一瞬力の緩んだ隙に、カードを抜き取る。
裏を返して見えたのは、
――ジョーカーだった。
「うっそ何で!」
「よっしゃー! 演劇部なめんなよ、恐れ入ったか!」
まんまと策に嵌まった俺を嘲笑い、友人は上機嫌で悪役さながらに煽りを入れる。
「さあ、かかって来い!」
「いや次カード引くのおまえだから。それこっちの台詞だから」
逆転した立場に焦りながら、二枚になったカードを念入りにシャッフルして差し出した。
奴のような演技力は自分に無い。
だから、余計なことはせずに顔を伏せて動きを待つ。
こうなったらもう運に任せるしかない。
さあ、勝負の行方や如何に。いざ!
(2024/04/04 title:020 それでいい)
#3『それでいい』
今日もまたいつも通りの繰り返しだった。
ダラダラ過ごして何もできなかった。
いや、しなかったの方が正しいのかな。
毎日同じように過ごして、
罪悪感や不安を感じてしまう。
でも、生きてるだけで充分。
息をしてるだけで充分。
それでいい。
将来の進路。
迷った末に決めたこと。
正解なんてわからない
もしかしたら後悔することもあるかもしれない。
だが、それでいい
迷ってこその人生なのだから
<それでいい>
「ごめん。」
告白の返事はその言葉を伝えた。
ずっと友達だったしこれからも友達だと思ってた。
けどもうこれで終わりかもしれないね。
ふざけ合うのも、特に内容もないLINEをするのも
楽しかったよ。
__これで良かったんだよね。
全てが闇に包まれている様な暗い夜、私は1人の死神と対峙していた。髑髏の仮面と黒い襤褸そして大きな鎌を持った死神は血に染まっていた。先に誰か1人を殺したらしい。今思えば無気力な人生だった。大した夢もなく未来もなく趣味さえ見つからなかった人生。今死んでもいいかもな。そう思いさえした。でもいつまで経っても死神の刃は私の首にふれることはなかった。
白い手袋に覆われた指先でクイックイッと指を曲げて挑発してきた。抵抗するつもりはなかったが、まあせっかくだし足掻いてみようかと死神に投げ捨てられたナイフを手に取り戦った。死神はわたしの首を最初に狙ってきたので屈んで避け体のバネを使って死神の喉笛を掻き切った。あっさり倒せるもんだなと思った。すると仮面から血が溢れて割れた。
仮面の中にいたのは昔馴染みの少女だった。彼女は仮面が割れたのに驚いた後、フッと笑って何かを呟いた。確かその昔馴染みは後数ヶ月で死んでしまう様な風前の灯火にあった。もしかしたら彼女は余命幾許もない命で私の命を繋ぎ止めてくれたのかも知れない。私はもう少しこの世界で頑張って生きてみようかと思った。そして最後の彼女の言葉はいったいなんだったんだろう。
「それでいい」お題
この物語はフィクションです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
もし君が背を向けるならそれでいい不要なものを切り捨てて行け
私は、人に冷たく対応しがちだ。
嫌いというわけではないけど塩対応になってしまう。
最近の大きい悩みの一つでもある。1人の友達が君は冷たくないよ。大丈夫!と言ってくれたことがあったが逆にそれが辛いな… なんて思っていた。
ある日、
動画を見ているとレディーガカの名言集というのが流れてきた。
名前しか知らなくてどんな人かは知らなかった。
でもなんとなくその動画に指を止めて見てみた。
見た時私はすごく影響を受けた。なぜかって?
だってそこには
自分らしく入れたらいい。周りは関係ない。
と書いてあったから。私が当時一番欲しかった言葉だ
それから私は今の私のままでいい変わる必要なんか
ないと思えている。個性を大切に
この素晴らしい言葉がどうか世界中に
広まりますように…
4月5日(金)
4月は転職や就職の季節。
突如決まった一ヶ月の出張にて、ヘルプ要請だからそれなりに忙しいのだろう。そう思っていた。
開始初日にして
「あ、無理だわー」心の中で叫んだ。
そんなに上手くいかないことくらい
頭ではわかっていた。
「暇だ。やることなんか全然ない。」
それなりに忙しい職場にいたのが続いたのもあって、鮪みたいに泳がないと死ぬ回遊魚タイプの社畜社会人は。暇すぎはストレスが溜まる。
「ヘルプなんかいらねーじゃん」
それとも、私が働き過ぎて頭おかしいのかな。
郷に入っては郷に従えと言う。
ここではこれが普通なのだ。
2日目、我慢だ。我慢。
3日目、我慢。我慢しないと。胃薬服用。
それでいい。
あと20日の我慢。