『それでいい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
それでいい
それでいいと肯定してくれるほど
世の中は優しくないと知った。
それでもわたしは言い続けたい、
頑張りすぎてしまう人に。
そのままで充分素敵だ、と。
どうして
人生で初めて
心の底からそう思った
全ての物事は予定調和だ
我こそは運命を変えた!と劇的な変化を遂げる人は
最初から運命を変えるように運命づけられているのだ
だから「どうして」などというのは無駄な思考である
「それでいいから…」
あまりにも痛々しい声に眉間にシワが寄る
聞きたくない
見たくない
でも私はこの男の哀れな恋心の顛末を
見届けなければいけない
そして終わらせなければ
この男が必死にかけた私に繋げた命綱を
無慈悲にもハサミでちょんぎらなければ
「それでいい、君の恋愛対象が男じゃなくても、俺は…それで……そんな君が……」
「そんなのは無理だよ、私は無理だ。
だから諦めて、お願いだから」
彼はついに涙と嗚咽をこぼしはじめた
可哀想に、本当に可哀想に
この男は本当に良いやつなのだ
それが
どうして、
どうして私なんかに恋してしまったのだ
同性しか好きになれない私などに
「男じゃなければよかったね。
男じゃなければ、私はあなたの事を好きになっていたと思う」
「俺は、君が女じゃなくても君のことを好きになっていた!!!!性別なんか…どうでもいいだろ……」
「どうでも良くないんだ、私にとっては。」
「どうしても変えられないものなのに?生まれつき俺に勝ち目は無いのかよ、どうしてなんだよ」
食ってかかってきた勢いに乗ろうかと思ったが、
私は口を閉ざし
次に思考を閉ざした
「どうして」は無駄だ
私が同性しか好きになれないことに理由なんてない
この男が無条件で私を好きだという事実に同じく
無条件で男に恋心を抱けないのだ
彼が今も必死に掛けようとしている
最後の命綱を断ち切るために
私はゆっくりと男と目を合わせた
「それでいい。」
先生はそう言ってくれた。
真夏の、とても暑い日の部活で。
僕の家は、他の家庭とは違った。
お母さんもお父さんも高学歴だった。
だからお母さんは、僕も高学歴にする為、
「勉強、部活、全てにおいて優秀であれ」と僕に強要してきた。
何も出来ない僕には、お母さんが全てだった。
一日5時間勉強しろと言われたら一日5時間勉強した。
辛くても学校に行けと言われたら学校に行った。
そんな風に、お母さんに従っていた。
そんな僕は、勉強や部活は、いつも優等生だった。
ある一つを除いて。
その一つとは、人間関係だった。
何でもできる僕に自分みたいな奴が関わってはいけないから。
僕の学力が妬ましい、羨ましいから。
多分、そんな理由だろう。
ただ、そんなに辛いとは思わなかった。
人生に人間関係は必要なものだけでいいとお母さんが言ったから。
だから中学の友達なんてどうでもいい。
夏休み。
とても暑い日に部活があった。
その日は体調が悪かった。
だけどお母さんには言わない。
意見を言う権利なんて僕にはない。
だから今日も部活へ向かった。
いつも通り。
そのはずだった。
僕は倒れてしまった。
気がつくと、白い天井。
どうやら保健室に運ばれたみたいだ。
数分して、部活の顧問の先生が来た。
僕が起きたことに気づいた時、先生は驚いていた。
でもすぐにいつもの笑顔に戻った。
「お!やっと起きたか!」
先生は僕の寝ていたベッドの横にあった椅子に座った。
「先生、倒れてしまってごめんなさい。」
先生は不思議そうに僕を見た。
「なんで謝るんだ?」
「だって、迷惑かけて、」
その言葉を先生は遮った。
「お前は迷惑なんかかけていない。
倒れるなんて誰しもあることなんだから。」
いつもとは違う、優しさも含まれている真面目な顔だった。
「今まで倒れず頑張ったお前は凄いよ。
よく今まで頑張ったな!」
そう励ましてくれた。
「倒れるのが普通なんだ。
それでいい。それでいいんだよ。 」
肩を掴んでいた手を離し、先生は言った。
「お前は頑張った。
無理しないでいいからな。」
去り際に先生は言った。
その言葉にどれだけ救われたか。
先生は知らないまま生きるのだろう。
いつの間にか僕の頬には一粒の水滴が流れていた。
それは暖かく、そして少ししょっぱかった。
その涙がばれないよう、保健室を出ていった先生へ小さく呟いた。
「ありがとう。先生。」
お題【それでいい】
タイトル【救いの一言】
それ「で」いい
と
それ「が」いい
たった一文字しか違わないのに、こんなにも言葉の重みが変わる。いつか、私だけを見て、それがいいと私を選んでくれるかな。選んで、くれたらいいな。
でも、今はまだ商品棚の奥にしまわれたお人形の私。それでいいと、流し目で見られる私。
♯それでいい
〜それでいい〜
苦手な人から嫌味ったらしく、さりげなく、
悪口を言われた。
言い返したら、言った相手と同類になっちまう。
『 そーだねー』
それでいい。
だってそんな人、関わる必要がないもの。
それでいい。
君は僕の傍に居れば良いんだ
僕に守られ乍生きていれば良い
泣きたい時は泣いて
笑う時は笑って
一緒に幸せになれば良いんだ
数ヶ月前まではそう思ってた
でも最近 、君と別れた方が良いのでは ? 等と思う様になってしまった
僕は君を応援したい
君が一番になる姿を見届けたい
君が夢に向かって全力で進む姿を見届けたい
その為には
お互い別々になった方が良いと思うから
僕と一緒に居る君は夢を諦めている様な感じがする
僕はそんな君が見たい訳じゃない
夢に向かって全力な君が見たい
夢に向かって全力な君に惚れた
僕が原因で君が夢を諦めてしまうなら
別れよう
それでいいんだ
別れていい
別れた方がいい
お互いの為に
…… 嗚呼 、良いんだ
それでいい
それじゃあ
君とはもう
さようならをしようか 、
またいつか
夢に全力な君と逢えます様に 。
それでいい
こうしなさい
ああしなさい
そんなこと言ってくる人のことは
気にしなくていい
ありのままの
自分を好きになってほしい
あなたは
そのままでいい
何をしたらいいかわからない
何が正解かわからない
灯りのない迷路の中を
一日ひたすら歩いてる
私の日常はこんなものだ
闇の中を彷徨い続け
いつ灯りが差すかもわからない
でも今日は一筋の光が見えた
『それでいいよ。正しいよ。』
と言ってくれる人が現れた
その人は月のような優しい光で
私の道を灯してくれた
いつもより道がよく見える
次はあっちへ行ってみようかな
それでいい
ソリティア
レストラン
ディズニー
イチゴオレ
いい日だな
それでいい、子供は大人の言うことを聞いてれば良いんだ。まだ何が正しくて何が間違えてるのかも分からないんだから大人しく言うことを聞いていれば間違えることもない。
、、、ねぇ、あの人何で段ボールの上にいるの?服もボロボロで可哀想だよ。、、、
、、、あの人は仕事がなくてお金を貰おうとしてるんだ、でも駄目だよお金を渡したら。、、、
、、、なんで?、、、
、、、何でも駄目なものは駄目なんだ、君も言うことを聞かないとああなるからしっかり言うことを聞くんだよ。、、、
、、、うん分かったよ。、、、
もしもこの常識や普通が間違えていてもこれでいいんだ。何も知らないふりをすれば白い目でみられることもない。そう、それでいいんだ。
それでいいんだよと色んな人が言う。
焼き魚の定食、チキンラーメン、やす酒。
これは本当に肯定する言葉なのかな
酸いも甘いも経験して、
結局行き着く先は昔ながらのこの記憶。
肯定しているように見えて、
昔っからの呪いはなかなか解けないとも言える。
昔っからの記憶。
おふくろの味、カップヌードル。
お湯を注ぎ、3分待ち蓋を開ける。
たちまち顔を蒸気が覆い、
おいしい香りが鼻腔をくすぐる。
ひと口すすると今はもう居ない母の顔が見える。
そう、これでいいんだよ。
#それでいい
ある雨の日のこと
その日は、とても冷たい雨だった
傘を挿して歩く人、カッパを着てる人
ずぶ濡れになって歩いている人も
僕も、ずぶ濡れになって歩きたくなった。
傘を挿して歩く人は、ずぶ濡れになって
歩く人の気持ちは分からないでしょう
カッパを着てる人は、傘を挿して歩きたい
とは、思わないのでしょう
みんな、そうしたいからそうする
誰も、否定できないし、肯定もできない
それでいい、それでいいのです。
大工さんは、木は扱えても、石は扱えない
電気屋さんは、配線ができても、配管は
出来ないのでしょうね
人それぞれ、得手不得手があるように
人それぞれが、思った様に生きてゆく
誰も、否定できないし、肯定もできない
それでいい、それでいいのです。
※一日分書けなかったので“ひとつだけ”と“それでいい”をまとめて。
「もう、ひとつだけだからね?」
そう言った貴方は結局はひとつも残すことなく、まるで元から居なかったかのように消えてしまった。
#ひとつだけ
私は、弱くて出来損ない。
自分の中に染み付いた自虐。
生きることを諦めようと思うこともあった。
それでもまだ生きたいと思えるのはいつか
“貴方はあなたのまま。そのままで、それでいいんだよ”
と言ってくれる人が現れることに期待しているから。
そしてまた今日も弱くて出来損ないな私は生きていく。
#それでいい
あなたはほんとにそれでいいの?
進路相談室で何度も繰り返されてきた
お前にそんなの出来るわけないだろ
両親に全部鼻で笑われてきた
だから私に夢なんてない
学校からは進学勧められて
両親は好きなようにしなさいって言いながら
金のことで揉めまくってる
私の学力は たぶん人並み
ほんとに平均の平均
だから進学はする気ない
早く働いて
早く稼いで
少しでも自分らしく生きたいから
両親のあんたらに もう負担かけたくないから
それなのにこの世の大人はなんだ
高卒は不利なのか?
学歴が低いのか?
自分のやりたいことを探せ?
お金なんて気にするな?
ふざけてる
全部矛盾してんじゃんか
この世は全部がお金から成り立って
学歴よりも実力が認められるはずだろ
もう決めたんだよ
高卒だろうと就職するって
それ で いいんじゃなくて
それ が いいんだ
いい加減 分かってくれ
私の意思は 誰が尊重してくれるんだよ。
_ ₁₆
貴方は「それでいい」と見向きもしないで言ったことはありますか?相手の話しを聞かず流して話す。この時相手は何を思っているのでしょう。もし大事な話をしている時こんな返事が返ってきたら困ります。今の時代、携帯やSwitchに取り憑かれてる子供が多いです。
便利な物を開発していくと人間がどんどんだらしなくなって行ってしまいます
皆さんも携帯依存、ゲーム依存にはお気をつけを
それでいい
生きてるだけで、いいの。生きていてくれるだけで。それでいい。それだけでいい。
みんなそうやって、泣きながら言ってくれました。
でも、生きているうちに言ってくれる人は誰一人としていませんでした。
お題『それでいい』
︎︎ ふわりと、絹織のスカートが舞い上がった。シルフィードに弄ばれた裾は白皙の膝を晒し、女の頬を桃色に染める。陽光を知ることのない白さは、熱を持つことで一層男の興奮を誘発するだろう。彼女自身がそう意識していないにも関わらず、それらはファム・ファタールの色香を匂わせてしまう。実際に、ダンスパーティーに訪れていた大抵の紳士淑女の視線の先には華やかな装いをした彼女の姿がある。彼女はその不躾な視線に戸惑っているようで、居づらそうに身を竦ませていた。
それが哀れでならなかった。
私が名を呼ぶと、救世主が現れてくれたと言わんばかりに瞳を輝かせて、年齢のわりに幼い顔立ちをした彼女がこちらに駆け寄ってくる。その足取りは些か不安定で、一歩踏み出すごとに膝を折っているようだった。
「ん、ありがとうございます」
支えるように右手を腰へと回すと、彼女は耳の縁まで血を巡らせ、顔を俯かせる。女は旋毛すら佳麗だった。思わずそこに口付けてしまいそうになるのを必死に押し込め、エスコートするように彼女の左手を優しく包む。だがその際、自身の手が少々汗ばんでいることに気付き、触れたばかりの左手をさっと離す。そして素知らぬふりをして、スラックスのポケットにその手を隠そうとした。自然な動作のはずだったそれらは、しかし、よりにもよって彼女自身の手によって遮られてしまう。
「……わたしと踊ってくださいませんか」
︎ 数秒の逡巡の末、彼女はぽつりとそう零した。予想外な言葉に動揺した私は、一度唾を飲み込み、顎をゆっくりと引く。彼女の瞳が、期待するように煌めいた。
︎『ダメだ。彼女を受け入れてはいけない』
︎ あくまで友人として振舞おうとする自分自身の言葉を無視して、彼女の細やかな腕を掬いあげる。
︎『私は彼女の友人だ。友人でいい。それでいい』
︎ 大袈裟な予備歩を踏みながら、絹織のスカートを巻き込んでターンをする彼女。その姿はまさに、すべての男を魅了するファム・ファタール。
『友人で、良かったはずなのに』
#それでいい
俺が密かに思いを寄せている彼女は、最近嫌がらせを受けている。
そんな彼女を見た俺は一目散に助けに行く。
俺が手を差し伸べると彼女は涙目で
「ありがとう」
といつも言う。
それを気に入らなかったのか女子軍の彼女に対しての嫌がらせはヒートアップする。
その現場を見たのは、とある放課後の時___。
「あのなぁ!!○○君が助けてくれてるからっていい気になってんじゃねぇよ…!!二度と○○君に近寄んじゃねーよ!」
「あとなぁ。お前さ、いい子ぶるなよ。正直鬱陶しいわ。」
その女子軍達は彼女に対して酷い言葉を掛けたり、嫌がらせ行為を一方的にしている。
それを見た俺は、
「何やってんの?やめろよ」
と言う。
そんな女子軍達は俺を見てすぐさま、
「えっ…あ、○○君これは、違うのよ〜?!○○があの子の彼氏を奪ったの。だから、注意してるだけよ!」
そんな見苦しい言い訳をする女子軍達に呆れた。
「そんな事はいいから早くどいてくんない?」
俺は強気でそう発した。
女子軍達はそんな俺の言葉を聞いてすぐに帰っていった。
すると、彼女は、
「ごめんね、いつも○○君に迷惑をかけて…ごめんね。」
彼女は今でも溢れそうな涙をグッと堪えている。
「私が言い返せないのが悪いし、
怖くて何もかもハッキリと言えなかったし…
さっきだって…」
「そんな事ないよ。
言い返したからってあいつらが簡単に引く訳では無いし、あいつらと同類になるもんな。
君は君らしく、それでいいんだよ。
「そ、そうだよね、、○○君ありがとう
でも…ね、いい子ぶるなって…
私……どうしたら…」
「君はいい子ぶってなんか無いよ。
君は本当に優しいと思う。
前だって君が助けてくれなきゃ俺はどうなってたか分からなかった。
君が本心で行動したいからしている。
他人に"ありがとう"と言われたいから助ける事をしている訳ではないのだろ?だったら君は本当に俺の命の恩人。」
彼女は俺の言葉を聞いて笑顔になった。
「そっか…!○○君、本当にありがとう!!勇気が出たよ!
いつも助けてくれてありがとう!!○○君!」
そんな天使なみの笑顔で言っている彼女を、
ますます好きになりそうだ────。
店内のキラキラした様子に少し居心地が悪かった。店員さんと話しながら、テーブルの上に並べられた4種類の指輪を眺めては自分の指にはめて、はめた指輪を眺めてはまた置くという行動を繰り返している。
気に入った物を選んで欲しい。だから黙って見守っているんだけれども。キラキラした雰囲気に少し耐えられなくなってきたのも正直な所ではある。
これはまだもうしばらくかかるかなと思い窓の外を眺めた。とても天気が良く、散り始めた桜の花びらがヒラヒラと風に舞っている。来年の同じ日に結婚式を予定している。その記念に婚約指輪を買いに来たのだが、桜を見るたびに思い出しそだな考えていた。
「これにする。どう?」
それはピンク色の桜の花びらをモチーフにした可愛らしいデザインだった。
「ああ。それでいいと思うよ」と指にはまる桜をみて思わず笑みが溢れてしまった。
「やっと決まったって適当に返事してない?」
居心地の悪さが伝わっていたのだろうか、少し不満げに眉根を寄せている。
「ちがうよ。僕もそれがいい。桜を見るたびに君を思い出しそうだ」
@それでいい
誰かに合わせる必要なんかない。
君らしくいればいい。