『ずっと隣で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日は循環器科の定期診察。
予約を入れないと診てもらえないが
予約の時間から一時間以上必ず待たされる。
それでも予約の時間より前に受付を済ませなければならない。
まあ、このくだらない待たされ時間を何とか有意義にすべく
今日も父の本を借りてきた。
やれやれ、こっから一時間、どのくらい読めるかな。
ガワガワガワガワ
隣の椅子のおっさんが新聞をひろげた。
まわりに遠慮してるつもりか
15センチ四方まで畳んで読み始めた。
ガワガワ…シャワシャワガワガワ…
そりゃ、そんだけちっさく折り畳めば
たいして読まないうちに畳み直すわな。
本を読むのは早々に諦めた。
それから延々とガワガワシャワシャワ。
席を移動したいが循環器科の椅子は少ない。
ずっと隣でガワガワシャワシャワ。
やっと音が終わった頃、自分の名前が呼ばれた。
今日の診察で異常な血圧の値を記録したおかげで
新しい血圧の薬を試すことになり
次回は血液検査で三十分早く来ることになった。
(ずっと隣で)
愛してるヒトが、ずっと隣でいてくれたら最高だけど。
血縁者がずっと隣でいてくれてもいいよね。
愛とか恋とかじゃないけど。
ひとりじゃないんだからさ。上出来。
あなたのことが大切だから、
ずっと傍にいたいと思った。
どれだけの月日が経っても、
姿も環境も変わってしまっても。
そんなの些細なことでしかないもの。
だから、
ずっと隣で、
あなたのために存在するわたしで居させて。
ずっと隣で。
ずっと隣で
ゆゆうを
見てたい。
ずっと隣で
見られたい。
だから仲良くしようね。
さらに鮮やかになった景色
もう何も感じなくなってしまった。
周りの声も視線も
全て心がダメになったような気がして
考えることも
全てが終わりそうなんだ
何かを感じられるようになれるのだろうか
明日こそ生きたい。
そう願っていたい。
ずっと隣で。人生を共に歩むパートナー。しかしそんな存在はいないのであった。
引っ越しの話が現実味を帯びてきたことで大家と不動産屋に対する怒りが再び燃え上がってきたのを感じる。
最初に立ち退きの話が出てから時間もたってたのもあって前回の弁護士との電話では適正価格でいいと言ってしまったことを後悔してる、というのを前にも書いた気がする。
ただやはり怒りが収まらないのもあってもし相手がこっちの条件を飲まずに立ち退き料の値下げを要求してきたら裁判も辞さないで戦うと弁護士に言ってみよう。
事情があってエアコン代と弁護士への費用も請求したいって弁護士に言ったから相場より多めに吹っ掛けてくれたと思うんだよな。
というかエアコン代があるから間違いなく相場より多めだろう。なので相手は値下げを要求してくるんじゃないかな。
なので相手が値下げを要求してきたら弁護士に要求を飲まずに突っぱねることができるか聞いてみよう。
前回は怒りが薄れてたしめんどうなのもあって平和的解決を望んでしまったが今の俺は怒り沸騰中だ。裁判ありありで構わないと弁護士に伝えよう。
相手と戦ったほうがトータルでマイナスと言われても俺は戦う。相手の最初の対応が非常に不誠実で腹立たしかったからだ。
相手は最初立ち退き料を一切払う気がなく引っ越しにかかる負担も全部こちらだという書類を送りつけてきやがったからな。そんなのなめられてるとしか思えないだろ。
だから俺は戦う。俺は怒りを思い出した。損得や金勘定の話じゃないんだこれは。
もう5年ほど前になるだろうか。ある日思い立ち、勇気を出して映画館に一人で映画を見に行った。入場券を買い開演前のシアターに入ると、なるほど人気作品とだけあってなかなかの混雑具合である。一人での映画鑑賞など経験が少なく、不慣れであった私は人混みのなか指定された席にそそくさと座り込んだ。開演まであと5分か。思えば近年の忙しない世の中で、ただ何もせず黙って何かを待つなんて貴重で贅沢だよななどと不意に思いを巡らせる。ふと横に視線をやると、右隣に座っている女性はポップコーンの容器を抱え、今か今かと開演を待っていた。そういえばドリンクばかりに意識が行ってフードを買い損ねてしまった。変な緊張感からかドリンクも減りが早い。次回からは私もフードを準備しておこうと反省した、その時だった。右隣の女性がポップコーンを座席の下へ大量にぶちまけた。私も「うおっ」と思わず声に出ていたかもしれない。女性が自分で零したポップコーンを拾おうと試みるも前の座席との間隔が狭くうまくいかない様子。(ちなみに私は見ず知らずの人間と一緒にポップコーンを拾ってあげられるほど対人スキルに長けていない。)そして響き渡る開演のブザーと、落ちる照明。結局、女性は終演までずっと気が気じゃない様子で暗闇のなかポップコーンを拾い集めていた。もちろん隣の私も終始気が気じゃない。結局、あのとき観た映画は何だったろうか。女性が食べていたポップコーンがキャラメル風味だったのは確かに記憶に残っているのだが。
#ずっと隣で
僕が11歳の時妹が生まれた
周りの友達はお兄ちゃんや弟がいて、一緒に遊んで楽しそうだったから、一度お母さんに僕も弟が欲しいって言ったけど、悲しそうな顔で頭を撫でるだけだったし、これは言っちゃダメな事なんだって思った
兄弟が欲しかった事なんてすっかり忘れて
毎日、宿題と遊びで忙しかったある日、お母さんが具合が悪い日が続いた
僕はお母さんが酷い病気だと思って、洗濯物を畳んだり、ご飯のお片付けをしたり頑張った
お父さんもお母さんの代わりにご飯を作ったりお買い物したりした
病院には行ってるから大丈夫だよと、2人は言うけどお母さんは全然ご飯を食べなくて痩せちゃって僕は不安で、もう5年生なのにお母さんに抱きついて大きな声で泣いちゃった
そしたらお父さんが教えてくれた
「お母さんのお腹に赤ちゃんがいるんだよ。今は赤ちゃんが大きくなる為にお母さんの元気パワーを吸い取ってるんだ。だからお母さんは今は少し元気がないけど、赤ちゃんがもう少し大きくなったらお母さんも元気になるからね」
って!
僕はびっくりして涙も止まっちゃった!
「弟かな⁉︎僕弟がいい‼︎」
そう言ったけど、まだ赤ちゃんは小さいから分からないんだって言われた
それからしばらくしてお母さんはすっかり元気になっていたけど、僕はお手伝いは続けた
だってお兄ちゃんになるから!
そういうとお母さんはニコニコ嬉しそうだった
みるみるうちにお母さんのお腹が大きくなって、動くのも大変そうになった
男の子か女の子かは生まれるまでのお楽しみなんだって言われたけど、きっと弟だと思った僕はお誕生日プレゼントは野球のグローブ2つお願いした
弟が大きくなったら一緒にするんだ!
その日は突然来た
夜中にお父さんに起こされて、赤ちゃんが産まれそうだから病院に行くって
眠気が吹き飛んですぐに出発
お母さんは苦しそうだった
かけつけたおばあちゃんと一緒に病室の外で待つ
中に入ってもいいって言われたけど、お母さんが苦しそうで怖かったから
夜中だったのに朝になって、赤ちゃんは生まれた
女の子って聞いてすこしガッカリ
おばあちゃんと一緒に病室に入ると、お母さんが小さな肌色を抱えていた
赤ちゃんだった
小さな僕の妹
ガッカリなんて思った自分を殴ってやりたい
こんなに小さくて可愛い生き物見た事なかった
フニャフニャと泣いて小さく手足を動かして
彼女は産まれてきてくれた
小さな手で僕の手をギュッと握った
こんなに小さくて弱そうなのに、その力は強かった
僕の妹
すごく可愛い
キャッチボール一緒にしようね
僕が色々教えてあげる
ずっと隣で
ずっとずっと隣にいて。
これからも私の脇役として
ずーっと隣にいてね。
脇役として私のフォローをよろしくね。
隣でずーっと脇役として
活躍してね。
恋星ゆい🥺
お題:ずっと隣で
君はよく私に歌を聴かせてくれたよね
その時私は「ずっと聴いていたい」って
「また聴きたい」って思ってた
でも君が歌ってくれる事は二度とないんだ
あーまた聴きたいなぁ、聴かせてほしいなぁ、
ねぇ、聞こえてる?
少し暖かい風が頬を撫でて行くのを感じながら
そっとお墓に触れてみた
愛しのフィアンセへ
ずっと隣で
私の事を
慰めてほしい
「ずっと隣で」
どんな時も
哀楽を共にしてきたね
この先もずっと一緒かな?
myglasses
ずっと隣で
これからもよろしくね
ショコラ
私は見ていたかったの。
貴方がこの先
どんな選択をして
何を思って
生きていくのかを。
貴方に見ていてほしかったの。
楽しかったこと
悲しかったこと
私の日常に起こる
些細な出来事の全てを。
ずっと、隣で。
もう叶わない夢だ。
「ずっと隣で」
ずっと隣で
ちょい保留。かく、かくから、ちゃんと!
第四十三話 その妃、煽り立て
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「実を言うと来る予定は一切なかったのですが、一度追い払った後どなたもいらっしゃらないので。こうして、ここまで足を運ぶことになりましたの」
そして、その妃は扇子越しにほくそ笑む。
「女一人に怖気付いて。……本当に皆さん、ちゃんと“玉”はついていらっしゃるのかしら。それとも、まだケツの青い子供なのかしら」
己の正しさに矜持を持つ人間どもには、もはや堪忍袋の緒すらないのだろう。
「そうでないなら、この場にいる全員が、まだ何もできない乳飲子なのでしょうねえ」
だから、それだけで煽り文句には十分であった。
怒号を上げながら、己の怒りに任せ、一斉にその妃へと飛び掛かる。案の定、攻撃を与えた者どもは、まるで強力な何かに弾き飛ばされたかのように、壁や床、天井へと叩きつけられていた。
今の一瞬で何が起こったのかと、脳の無い奴等は互いを見合った。そうしたところで答えなど出るわけも無しに。
「嗚呼失礼。帝を差し置いて先に雑魚をお相手してしまって」
「此方こそ失礼した。礼儀のなっていない奴等であったな」
その妃は、その場から一歩も動かなかった。
一歩どころか指一本も動かしはしなかった。
……それだけの力を有しているのか。
ただ一つ確かなことがあるとすれば、ずっと隣で指示を待つ餌やり男には、何かを排除するだけの力も頭も度胸もないということだけ。
「因みにお前は、どちらの味方をする。また今までのように強者につくか? そうして生き延びてきたのだろう?」
「私はあくまでも、帝に妃の餌やり係を命じられた宦官に過ぎませんので」
「それでも男なら、一度くらいは見せ場を作るべきではないか? それとも既に“桜”の奴等には見放されたか」
「ご安心ください。“桜”としての矜持は、今も決して忘れてはおりませんから。見せ場については……ここに、ふさわしい方がいらっしゃいますので、その必要は私にはないかと」
男もまた、嬉しそうな顔をして笑っている。
過去の絆がそうさせているのか。それとも、それだけ他者を惹きつける力が、あの妃にはあるのか。
「惜しい。実に惜しい」
本当の意味で彼女を手に入れられていたら。いや、ただ方向が同じでありさえすれば、手を取り合える関係であれたであろうに。
「惜しんでいただけて非常に迷惑極まりないですが、あまり長い時間お邪魔するのもご迷惑……いえ面倒なので、ちゃっちゃと終わらせていただきますわね」
そもそも、私の性に合いませんの。
そう言った彼女が袖口から取り出したのは、手の平いっぱいに乗る、大きな黒い球のようなもの。
着火した得体の知れない物体は、まさに爆弾であった。
#ずっと隣で/和風ファンタジー/気まぐれ更新
ずっと隣で
小さいときは、私の膝の上にいた娘。
保育園に入り、隣の自分の席に
座れるようになった。
小学生になり、私から少し離れて
歩き回れるようになった。
でも目の届くところでいる。
中学生になり、私の席の後ろに
座るようになった。
悟られたくない感情を隠すように。
高校生になり、遠くまで歩き回るが
私の隣の席に戻るようになった。
体調を崩してしまって、ときどき
私の膝の上にいるようになった。
子離れ親離れ。
私は隣で、同じ席で座っていよう。
ずっと、隣にいたいけど
私には、もう、時間が無い…
あなたと過ごせた日々は
私を成長させてくれた。
そんな貴方を残して
私は逝かなければならない…
ずっと、隣にいたいけど
もう、隣にいる事は出来ない…
少年はうれしかった。
活気ある街で美味しそうな食べ物が客を誘うように香りがあちこちからする。
どれから食べようかと目移りしていると、ずっと隣で端末を見ていた青年が少年を呼ぶ。
依頼先はまさかの通りから離れていたらしく、すぐにここから離れなければならないことに少年は頬を膨らませ拗ねる。
そんな少年を仕方ないと少し呆れつつ少しだけ目元を和らげ依頼が終われば後で食べようと提案をした。
その一言で少年の機嫌は直り、犬のしっぽが見えるのではないかというレベルで笑顔になる。
青年の腕を掴み早く行こう!と、進もうとする少年に道はこっちだと、うれしそうな少年に心が温かく感じながら街の中に入っていった。
ずっと隣で私に世界を見せてよ。
時期にこの国を治めることになる彼女が
僕に向けた言葉だった。
小さい頃から見る少し高いところに建つお城。
今はそんなとこから彼女を連れ出す方法を探してる。
小さい頃は遠くからも
大きく見える城がかっこよく見えた。
いつも近くに兵士が立っているのにその日は違った。
僕はそんなこと気づけてなかった。
近くで見るとほんとデカくて
テンションが上がっていた。
ふと壁面が崩れているのが目に入った。
僕は不法侵入なんて言葉知らなかったから
くぐってお城の中に入った。
その時彼女が居た。
あなた誰?
お城の中で出会った彼女がもっと可愛く見てた。
彼女の少しつまらなそうな顔をしていた。
僕が名前を言う前に
なんか外の話してよ!
明るい声で言ってきた。
最初は戸惑ったけど
僕は少しずつ話し始めた。
楽しそう!
なんて笑顔で相槌を打っていた。
いいな〜外
それから毎日彼女に会いに行った。
そして数年経ったある日
とうとう僕は崩れてる穴に入りにくくなった。
もう彼女には会えない。
ずっと隣で彼女と話していたかった僕は
悲しくなった。
今は彼女は国を治める女性だ。
僕と彼女の身分の差に苦しくなった。
ずっと隣でいられたら良かったのに
─────『ずっと隣で』
ずっと隣で
フッ、と耳に風が吹く。
通り風なんて珍しい、気にせずペンを動かすと二度目の感覚が私を襲う。
思わず横を見ると彼がにやにやとこちらを見て笑っていた。
「…何かよーですか」
「なにも?」
怒り混じりの声で答えたからか、彼はさらに笑顔で呟く。
こちらを見る顔が嫌味ったらしい。
やられっぱなしでは腹が立った私は彼に仕返しをしてやろうと体を近づけた。