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ずっと隣で私に世界を見せてよ。

時期にこの国を治めることになる彼女が

僕に向けた言葉だった。

小さい頃から見る少し高いところに建つお城。

今はそんなとこから彼女を連れ出す方法を探してる。

小さい頃は遠くからも

大きく見える城がかっこよく見えた。

いつも近くに兵士が立っているのにその日は違った。

僕はそんなこと気づけてなかった。

近くで見るとほんとデカくて

テンションが上がっていた。

ふと壁面が崩れているのが目に入った。

僕は不法侵入なんて言葉知らなかったから

くぐってお城の中に入った。

その時彼女が居た。

あなた誰?

お城の中で出会った彼女がもっと可愛く見てた。

彼女の少しつまらなそうな顔をしていた。

僕が名前を言う前に

なんか外の話してよ!

明るい声で言ってきた。

最初は戸惑ったけど

僕は少しずつ話し始めた。

楽しそう!

なんて笑顔で相槌を打っていた。

いいな〜外

それから毎日彼女に会いに行った。

そして数年経ったある日

とうとう僕は崩れてる穴に入りにくくなった。

もう彼女には会えない。

ずっと隣で彼女と話していたかった僕は

悲しくなった。

今は彼女は国を治める女性だ。

僕と彼女の身分の差に苦しくなった。

ずっと隣でいられたら良かったのに





─────『ずっと隣で』

3/13/2024, 11:43:13 PM