『ずっとこのまま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
こんな人生なんて、、、ずっとそう思っていた。
"人生は山あり谷あり"
そんな言葉をみなさんは聞いたことありますか?
私の人生は、ずっと谷ばかり。確かに、山もありました。でも、それは小さな山で大したことはない。
私は、心なしか大きな山を期待しすぎたばかりに谷底に自分が落ち続けていると錯覚していたようだ。
だが、月日は経って考え方も変わり、いつしか小さな山も幸せに感じるようになった。
平凡人生つまらない。一般論には染まらない。
なんて、思い続けた私の人生も、ずっとこのまま平凡人生でもいいのではないかと思う。
だって、大きな山、谷を繰り返していたら疲れてしまうでしょう?小さい幸せの積み重ねが1番いいのよ。
なぁんて、今日もマイペースに生きてゆく。
ずっとこのまま____
2024.01.12
「すごく幸福なことだと思う。羨ましいわ」
「そうかしら? 私は停滞を好まないけれど」
一枚の紙を中心にテーブルを挟んで向かい合うふたりの少女。彼女たちは教師から出された課題について議論を交わしていた。
その紙に書かれていたのはたった二言
『ずっとこのまま』その一文と,この言葉からあなたが考えたことを書きなさい。 という指示。
一人の少女はその一文を"これ以上を望む必要すらもない最高の状態"だと捉え,もう一人は"希望も目標も失った空虚な状態"だと捉えた。
少女達は互いに思う。自分たちの発言は正反対でいて同一。例えるのであればコインの裏と表のようなものだと。ゴールに辿り着くことは道標を失うことで,願いがないというのは満たされている証拠でもあるように。
そして二人の少女にとって『ずっとこのまま』であるということは理想ではなかった。なぜなら彼女達は成長の真っ只中。変化することに怯えず前に進み続けるのだから。
だから,『夢』とただ一言,用紙には記入されていた。
テーマ:ずっとこのまま
身長が2センチ伸びていた。
渡された健診結果を見て、つい唇を噛む。
「お、169センチ? でか」
私の健診結果を覗きこんだ男子が、けらけら笑った。
「うっさい」
女子にしてはデカい。そんなのは分かっている。キラキラフリフリ、女の子らしいのが似合わないのも分かっている。身長順で1番前になれないのも分かっている。そんなのは、小5で160センチを超えた時に諦めた。
でも、私はどうしても、1つだけ諦めきれない。
「何センチだった?」
クラスで1番背の高い男子が、近寄りながら聞いてくる。
「169」
「伸びたんだ? 俺184だった」
「そっちも伸びてない?」
「うん、まあ1センチだけだけど」
彼は、まだ伸びんのかな、と上に手を伸ばして笑う。
できれば伸びないでほしい。私の身長も、彼の身長も。
男女の理想の身長差は15センチだと聞いたことがある。
今、ちょうど15センチ差。
これ以上差が開いても縮んでも、私はきっと彼に女の子として見てもらえない気がする。
だから、健診のたびに思う。お願いだから伸びないで。ずっとこのまま、理想の差のままでいさせて。
ずっとこのままでいたい。
彼女は僕の肩にもたれかかったまま呟いた。その言葉は碇となり、静かに心の海に沈んでゆく。重しはぴくりとも動かなくなって、僕はここに留められている。
分かっている。このままではいけないということくらい。分かってるけど……。僕はいまだに動き出すことができずにいた。
彼女に嫌われるのが、怖かったのだ。僕は臆病で、ろくでなしだ。どうしようもない奴だ。彼女にとっての「特別」であり続けたいと思ってしまった。彼女の一番を、このまま僕だけのものにしてしまいたい、そんな醜い欲望も生まれていた。
君の感情が年頃の移ろいやすいもの、ただの流行りと同じようなもので、すぐ代替のものができてしまうのだということは知っている。僕のこの感情も、どうせ大人になったら笑い話になってしまうものなのかもしれない。でも、今は……この感情に正直でありたい。真っ直ぐ見つめていたい。
ずっと、このまま。
眠剤を飲んで、二人で仲良く永遠を目指す。
「恋の共犯者になれるよ、俺。」
不敵に笑われて先生らしいな、と思った。
一人では持てない気持ちを、二人なら持てるから。
私が燻ったままのこの気持ちさえも先生となら。
そうやってずっとこのまま生きていきたい。
2024.1.12『ずっとこのまま』
ずっとこのまま
ずっとこのままでいさせてって歌詞いいよね!!
好きだな~。
「ずっとこのままでいたい」
起きて、大学へ行って、夜遅くまでゲームをして、時々単発のバイトをして、友達と遊んで、家族と時々話す。
ただ、これを「世界」は許してくれない。
その「世界」が、「自分」なのか、「家族」なのか、「社会」なのか、はたまたそれよりもっと大きいナニカか。
「ずっと変わり続けるしか無い」
今を生きる者の、宿命だろう。
変化のいう名の迷路の先に、太陽が燦々と輝いているのか、月が静かに見守るのか、星も無い夜が泣いているのか。
それは、変わってからしかわからない。
明日、人生にとって大きな転換点になる人がいる。
君達は明日、変わるんだ。
成功しようが、失敗しようが。
私は君達が、1人でも多く、変化という迷路を超えた先に、太陽が燦々と輝いていることを願っている。
疑問に思うまでもなく、これは誘拐だった。
わたしと、黄色い帽子を被ったこの子とを照らすのは、朝がけの陽光。
なんの変哲もなく、カーブミラーを横切るわたしたちは、なんなのかと、ふと思った。
「もっと、はは、は速く歩いても、いいいかな」
コクンと、黄色い帽子が跳ねる。
「ざ、じ、じゃあ……」と、わたしもぎこちなく歩きはじめると、その子もぎこちなく、ついてくる。
アスファルトを進むたび、隣から聞こえてくる、鍵盤ハーモニカに足を打つ音。
わたしはほんの良心で持ってあげようかと、手を差し出した。
「ありがとうございます!」
ゆるゆるのゴムを揺らしながら笑い、めいっぱいわたしにハーモニカを差し出してくれ、わたしはそれを片手で持ち上げる。
そのままわたしが歩き始めると、その子はついてきながら、軽くなった片手をぐっぱぐっぱして、名札をいじったりした。
そのまま、しばらく歩いていると、その子はこちらを伺うような素振りを見せて、片手をスカートのひらひらへ持っていき、もじもじしだす。
「……あのお、まだ?ですか?」
「う、ううん」
「うん?ううん?ん?どれえ」
「ごご、ごめ、んん……ト、トイレ?」
「うん……」
わたしは、少し幸せだった。
近くにあった公園を指さして見せると、その子はみるみる、小さな顔いっぱいに笑顔を浮かべて、しかしそれは、作ったものなんかではなくて、本当に、思いが顔に出たという感じで、わたしは、やはり幸せになれる。
その子の足はさっきよりずっと速くなり、やがてわたしを追い越し、わたしも手を離して、その子は公園へ「いちばんのり!」と、入った。
わたしは、にばん。普段なら学校へ行く時間帯。そんな時に公園へ行って、ひとりじめできることが楽しいんだろうと思う。
わたしは公衆トイレの方へ向かっていたのに、黄色い帽子は滑り台へ登っていってしまった。
わたしへ手を振っている。
この子は、わたしのことを好きでいてくれていた。
未来、思い返す時があるとしたら、その時も、いいおじさんとして思い出してくれるだろうか。
わたしは公衆トイレの壁のなか、お願いした。
ずっとこのまま、パトカーのサイレンにも、監視カメラにも追われず、いられますように。
「ずっとだよ、ずっと、恋のままにしておいてね」
蠱惑的な笑みを浮かべて、あの子は私にそう言った。
そう言われた時は、応とも、否とも、答えられなかった。
「知っているだろう?人は焦がれている間が、いちばん相手を想っていられるの」
私の手にそっとしなやかな手を重ねて、そのまますぐにするりと離れた。
「僕はね、君には想われていたいの」
一息おいて、今までにないくらい、とびきり甘く、寂しそうな声であの子は言った。
「君の事がさ、大好きなんだ。だからどうか、どうかこのままでいて」
私もよ。私も、君が大好きよ。
嗚呼、だからそうだね、そうしよう。
ずっとこのまま、恋を続けよう。
「ずっとこのまま」
「ずっとこのまま」では
いけないと思いながら
生きて来た
夢や目標があったはずなのに
何も叶えず 何も変わらず
ずっとこのままでは
いけないと 今でも生きてる
情けない…
#72 「ずっとこのまま」
僕は君の隣でいたいと思う
が、自分の気持ちを理解していない僕は
君の問いかけに答えられなかった
後悔している
だって一緒にいればいるほど楽しくて
一緒にいることすら好きになっていく
ずっと過ごしたいと思えるほどに
けど手が届かなくなってから気付く
僕は君のことが好きで独占したかったんだ、と
自分の行いが悔いになるのはこれで何度目だろうか
しあわせひとつ
かなしみひとつ
のりこえたなら
しあわせふたつ
あいのおもさは
みえないけれど
きづけるように
まもれるように
『ずっとこのまま』
ずっとこのまま
私はこのままがいい。
病気が悪化するくらいなら今のままでいい。
平和で何もない日々がずっとこのまま続けばいい。
年を取ったら
変わってしまう
私も
私の嫌いな大人たちのようになるのだろうか
今の信念も考え方も
全部塗りつぶして
偉そうで空っぽな
大人に。
忘れたくないのは今の自分
覚えたくないのは「世間」の常識
今ですら、
自分の汚れの罪悪感に潰されそう
これ以上「大人」になりたくない
今のままじゃ満足出来ないけど、
1歩踏み出すのが怖いから
そのままにしてることってあるよね。
失敗するのが怖いから、
今に満足してないけど別に不便じゃないから、
単純に行動するのが面倒だから。
色々理由はあるけど
マンネリを感じたら
環境を変えてみるのもいいかもしれない。
ずっとその中にいたら、
いつの間にか
ボロボロ崩れてるかもしれないから。
自分は変わってないと思ってても、
周りは少しずつ変わっていくから
気づかないうちに自分も変わっていく。
壊れる前に気がつけたらいいよね。
ずっとこのままなんて
本当はとっても難しいことだと思う。
NO.5
言葉にたくさん触れるために「韻踏み辞典」というサイトで遊ぶことにハマっている。
韻を踏みたい言葉を入力するだけで、音節ごとに韻が踏める言葉をたくさん教えてくれる。私は全くもってラップなど出来ないが、このサイトを見ていると凄腕ラッパーになれた気がするのでご機嫌にもなれる。
せっかくなので今回のお題で韻を踏んでみる。
ずっとこのまま
できることなら
君とこのまま
いられたなら
君がいるから
笑えたのかな
逃げたくなるから
耳を塞いだ
フリをしたんだ
言葉もないまま
ここでさよなら
すごくすごーくリリックを書けた気になるのでおすすめです。言葉が好きな人は、ずっとみてしまうくらいにはかなりハマるはず。
#ずっとこのまま
ずっとこのまま
家が近所の幼なじみ。
年も同じで、好きなものも似ていて、気が合った。
学校が終われば、一緒に遊びに行った。
風邪を引けば、お見舞いに行った。
小中一緒で、高校も同じところに行けるようにした。
あっと言う間に時は流れて。
もう高校3年生、進路を決める。
好きなものは似ていても、なりたいものは違ってた。
初めて、一緒にいられなくなる。
私たちの関係は、幼なじみ?友達?それとも・・・?
ずっとこのままの関係でいたいけど、
ずっとこのままって訳じゃない。
私は、あなたとー
これは夢だ。
私はひとまず椅子に腰掛け心を落ち着かせる事にした。ベッドの枕元には本や飲みかけのペットボトルが置かれ、デスクの上には昨夜イラストを描いた時に使ったペンがそのままで散らばっている。お世辞にも綺麗とは言えない、いつもの私の部屋....の中に、私が一瞬で夢だと決めつけるほど異質な存在があった。
「どうしたんだ?急に座って、変なもんでも食って腹下したか?w」
この腹立たしい男がその異質な存在の正体である。こいつは小学校からの付き合いになる私の幼なじみだ。一言余計な事を言わないと気が済まないという、いい性格をしているが、私が苦しい時は黙ってそばに居てくれるような優しいやつだ。
ーーー去年、病気で亡くなっている。
「今日はファンタジー映画持ってきたんだよ。早く観ようぜ。」
あぁ、こんなふうに一緒に映画を見ていたな。映画の種類は様々だったが集中力がない私たちは途中でいつの間にか寝ていることが多かった。テレビがついて映画が流れ出す。私は隣に腰掛け、映画を見ている幼なじみをしばらく見つめていた。画面を眺めていたかと思うと、もうこくりこくりと眠そうにしている。私の意識も朦朧としはじめ、夢の終わりをつげているようだった。
お願いだから覚めないでくれ。ずっと、ずっとこのまま...
ずっとこのままでいいのだろうか。
そんなことを今日もまた考えてみる。
特に目標があるわけでもなければ、何か特別面白い出来事も起こらない。ただ毎日決められた事を決められた時間にこなすだけのダラダラと過ぎていく日々。
何のために、誰のために生きているのか。もはや生きるとは一体何なのか、わからなくなってしまいそうだ。
どうにかしてこの不変的で意味の無い日々から脱却したい。しかし、その為に何をすればいいのかを考えることすら、日々の決められた生活の波から外れているようで、思考の船は繋ぎとめられたまま動く気配はない。
結局は堂々巡りのまま時間だけが過ぎていき、夜になるとまた布団に入り、今日と同じ明日を夢みて目を閉じる。
ずっとこのままでいいのだろうか。
このままずっと何もせず、そのままでいることはしたくない。今のままでいることが嫌である以上、何か行動を起こさなければならない。
しかし、具体的に何をすればよいのかがわからない。最初の一歩から、ずっとつまづき続けている。