『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
同じ歳に生まれて 同じものを見て育って
同じ音楽に影響されて
同じような高校に入って
同じ年に大学進学のために上京して
同じように一人暮らしして 同じようなバイトして
同じ年に社会人になって
同じ年月をすごしてようやく出逢った。
でも、もし、
同じ故郷に生まれてたら
同じ大学だったら
同じバイト先だったら
同じ会社だったら
君の隣にいたのは私だったかもしれないのに
#すれ違い
すれ違い
言葉にして
伝えようとすればするほど
本心とはかけ離れてしまう
天邪鬼
その背中を見送る瞳には涙
今
振り返って
もう一度
必ず起きてしまうこと
起こると悲しいこと
それでも消えないこと
せめて手の届く範囲では起こさせたくなくて、いつも考える。けれど一人の人間にできることには限界があって、この手の届く距離は狭くて、気づいたら疲れ果てて、擦れ切れているんだ。
それでも、また手を伸ばす俺は……
どうしようもない、寂しがりやなんだろうな。
2024/10/19_すれ違い
すれ違いは今日は起きてないのでよく分かりませんが、昨日政氏がケツを拭いたトイレットペーパーを落としかけて、それを取ろうとしたらうんこがついたという話を聞いて、俺はトイレットペーパーの芯を落としかけてそれを取ったらうんこがついたのだと勘違いして、どこでうんこついたんやと疑問に思う会話のすれ違いが起きました。とてもすれ違いは面白いですね。時にはとても腹が立ちますが。笑。
今夜の夜は
冷える
風が
容赦なく
吹き付ける
煙草を
持つ手も
震える
空に
沢山の星が
輝く
君は何時に
なったら
来るのかな
僕に
風が音を立てて
ぶつかる
僕は
淋しさで
心が震える
たぶん
君は来ない
ビルの屋上で男が黄昏れていた。少し疲れた顔をして、夜景を眺めていると。
「どうしたんだい、疲れた顔をして。悩みがあるなら、このアロハのおっさんに話してみな」
ボサボサ髪のアロハシャツを着たおっさんが隣に立っていた。どう見ても不審者だったが、疲れていたのか、気づいたら悩みを打ち明けていた。
突然の友人からの電話が始まりだった。話したい事があるらしく、駅の近くにある居酒屋に集合していた。話の内容は、未来に漠然と不安があり、その為、お金を徹底して節約した生活を送っていたらしい。それが、原因で恋人とすれ違いを起こし喧嘩別れしたそうだ。最後には、もう死にたいと節々に言っていた。
「未来に不安?それが理由で恋人とすれ違いを起こして挙句の果てにはもう死にたい?この世界には、生きたくても生きられない人がいるのに、そんなことで、簡単に死を望むなんて、冗談じゃない」
「まぁまぁ、落ち着きなよ。これでも飲んで」
過去を思い出して、怒りに拳を握りしめていると、アロハのおっさんは、飄々した顔で缶コーヒーを投げる。
「あッ、アロハのおっさん、いきなり缶コーヒーを投げるなよ」
「言いたいことは、わかるけど。でもね、死にたいと思う事自体を否定しちゃいけないよ」
アロハのおっさんは、今までとは違い真剣な顔をして、言葉を続ける。
「人間、誰しも理想と現実のすれ違いを起こして、それが苦しくなると逃げ場所を求めるものさ。死を望む事もそいつにとって、こころを守る為に必要なことだったりするのさ。一番、いけないのは、死を思う事が悪い事だと思う事だよ。唯一の逃げ場所すら、なくなるわけだからね。だからね、死を思う事を肯定した上でお前さんの思いを伝えたらいいよ」
話し終えたのと同時にアロハのおっさんは、「では、アロハー」と別れの挨拶したのち、暗闇に戻っていった。
駅の改札口。時刻は午前10時55分。待ち合わせ時間まであと5分というところ、待ち合わせ相手のルークさんからメッセージが入った。
『ハクさん、すみません。電車が遅れてて、30分くらい遅れます……!』
遅刻の連絡だった。電光掲示板にルークさんの使うはずの路線の遅延情報が出ていたので、もしかしてと思っていた。
『了解です。そしたら、西口のドニーズに入ってますね。』
元々食事をする予定だったファミレスに入っている旨を返信して、そこへ向かう。
入店して、店員に座席に案内された。
『席座れました。入ってきて右側の窓際、入り口から数えて3番目の席です。』
またルークさんに連絡を入れて、窓際の席に腰を落ち着けた。
ルークさんとは、SNSで知り合った。知り合ってもう2年になる。お互いに本名は知らない。同じゲームが好きで、オンラインでやり取りしているうちに仲良くなった。今回は、そのゲームのリアルイベントが開催されるので、一緒に行こうと言う話になり、その前日の今日、初めて会うことになったのである。
テーブルに備え付けのタブレッドでとりあえずドリンクバーを頼み、何となくメニューを見て時間を潰す。ページをスワイプしていたら、“昭和レトロメニュー”が出てきた。昔ながらのオムライスやハンバーグ、プリン、メロンソーダなどなど、ノスタルジーを感じさせるものが並んでいる。オムライスが特に美味しそうだったので、お昼はこれに決めた。
“昭和レトロメニュー”を見ていると、これをタブレットで見ているのが、なんだか不思議な気がしてくる。時代の変化が目の前にあるような。
もしも昭和だったら、きっとこんな気楽に待ち合わせできなかっただろうと、ふと思った。かつては、移動中不測の事態があって遅刻しそうなときや、急に具合が悪くなって行けなくなったとき、連絡手段がなかったんじゃないだろうか。それで、待っていられず帰ってしまったり、単にすっぽかされたんだと怒って帰ってしまったりして、すれ違いが起こったんじゃないだろうか。
そもそも、ルークさんとこうして会うこともなかったかも、と思い至る。ネットも無かった時代だ。同じものが好きでも、お互いを知ることはなかったかもしれない。リアルイベントが開催されても、ただ会場ですれ違うだけで終わったかもしれない。
そう考えると、今日会えるのって、奇跡だなあ。
そんなふうに思いを巡らせていたとき、少し慌ただしい足取りで1人の女性が近づいてきた。私の座る向かいにきて、口を開く。
「ハクさん、ですか?」
「そうです!ルークさんですよね。一応初めましてですね」
「ええ、初めまして。ほんと遅れてすみません……!」
その女性――ルークさんは、頭を下げて申し訳なさそうにしている。
「いえいえ、大丈夫ですよ。おかげでちょっとした奇跡に気づけたので」
ルークさんにメニューのタブレットを差し出しながら、私は笑って返した。
すれ違い
間違ってはない
成れないし
会えない
とてもじゃないがあり得ない
正しい結果ってだけ
【書く練習】
今日で150回書いた
毎日書くこと、というルールだけを決めてゆるく続けている
どうしても書けない日は、書けない旨を書いている
気持ちの浮き沈みが強くて、何とかしたいと思っていた
書くことは良いらしいと聞いたのでこのアプリを始めてみた
大体5ヶ月たつが大きな変化は感じられない
まあ、書くだけでこれが治るのならば医者は要らないだろう
効果を感じないのなら、そろそろ辞めてもいいのかと思うこともある
それでも止めてないのは、少しでも体が良くなることを
諦めきれないからだろう
そんな感じで、ずるずると続けている
続けたらいつか体が良くなると淡い期待をしながら
これからも書いていこうと思う
すれ違い
わざとか、わざと避けてんのか。と疑いたくなるくらいタイミングが合わずすれ違うことがある。もちろんただの偶然であり、こちらが思うのと同じように相手もこちらを疑ってるかもしれない。
同じ社内でこうもすれ違うもんかね、大手企業の広い敷地も考えものである。
悶々と数日を過ごし。社内食堂で相席になった人物の提げられた名札に釘付けになる。
「…サイトウ アキラさん?」
「はい…」
突然の声かけに相手は訝しむ。
「あ、急にすみません。俺営業3課のハットリとです。この間から出張費の申請の件で…」
すれ違い続けていた相手に思いがけず会え、意気揚々と喋り出すも。
「あ、人違いです。僕、開発室のサイトウなので」
ハットリさんがご用あるの経理部のサイトウアキラさんですよね。
同姓同名かよっ。すれ違いもここまでくると一生会えない気がするわ。
『すれ違い』
「AくんはBちゃんが好きでBちゃんはCくんが好きでCくんはDちゃんが好きでDちゃんはEくんが好きでEくんはFちゃんが好きでFちゃんはAくんが好きなんだってさ」
「複雑だよね〜。」
こんなの現実で起きるはずがない
すれ違いにしては物語としてできすぎている
ただ紛れもない混沌とした恋愛
「私Cくんが好きなんだ〜」
「俺はDちゃんが好き」
「Eくんはどうなんだろ??」
「僕はFちゃんが好き。だけどFちゃんがAくんのこと好きなの知ってるよ」
「うちがAくんのこと好きなの知ってるの?」
「バレバレだよ。自分でも気づいたのに」
「え好きな人にバレるとかさいあくかも」
「EくんってFちゃんが好きなんだ。他にもあなたのことが好きな人いるよ」
「そんなこと言っていいのかよ〜」
これからまだ話は続くと思う
でもこの話に出てきていない人がいるんだってさ
不思議だよね
もう全員気持ちを吐いたみたいなのに
違和感のない会話に小さなすれ違いが起きたらしい
あなたは気づけた?
誰が話してないか当ててみて
仕事の合間をぬって、ボロボロになった車を彼女の職場に運ぶ。折角なら会いたいと思っていたのだけれど、彼女は出張修理に出掛けていて会えなかった。
「ごめんなぁ、さっき行ったばかりやねん」
社長さんが、そう言いながら俺の愛車を修理してくれる。視線をこちらに向けず、パパッと作業する姿は感嘆してしまう。
俺の恋人も手際良くなったと思っていたけれど、社長さんは比にならない。恋人が尊敬する女性なわけだ。
「さすが社長、お早いですね」
「任せときー!」
さすが、この都市で敏腕女社長と有名になった人だけある。
しばらくして、修理が終わると病院へ戻ると先輩から驚かれた。
「あれ? 彼女と一緒じゃなかったのか?」
「何言っているんですか? 俺、今まで修理に行っていたんですよ」
先輩は口元に手をやり、少し考えながら受付を指さした。
「少し前、怪我して来ていたからてっきり……」
「え!? 来てたんですか!?」
「ああ、だから……」
「なんですか?」
「彼女、少し寂しそうだったから」
「!?」
俺だって会えないのは寂しいよー!!!
口にこそ出さないけれど、俺は心で盛大に叫んでいた。
「はあ……今日はすれ違ってばっかり……」
思わずため息をついて肩を落とすと、先輩が笑いながら背中を叩いた。
「家に帰ったら会えるんだから、もう少し頑張れ!」
「それはそうなんですけれど、会えるなら会いたいじゃないですかー」
このすれ違いの多さに、神様がいじわるをしているように思って、俺は唇を尖らせる。
「全く。会いに行く前に一言メッセージを送ればいいだけだろ」
それは思わないでもない。
でもそれは彼女に面倒をかけてしまいそうで、申し訳なかった。恐らく彼女も同じ思いだからメッセージをしないのだろう。
彼女は自分より仕事を優先にして欲しい。患者を優先して欲しい。そう言える人だから尚更。
そんなふうに考えていると、後輩が俺を呼んでいる。何事かと思って足早に向かうと、俺の好きな飴ふたつと畳まれたノートの切れ端を渡してきた。
「なにこれ」
「見れば分かりますよ」
それぞれを受け取って、畳まれたノートを開く。
『お仕事、気をつけて頑張ってくださいね』
見慣れた字が、そこにはあった。最後まで見ると彼女のトレードマークになっているパンダの似顔絵。
すれ違っても、気持ちはそばに居るんだなと、心が暖かくなる。
俺はすぐにスマホを取り出して、メッセージを送った。
『すれ違ったんだね。飴、ありがとう。君も無理しないでね。大好きだよ』
会えなかった寂しさを、〝好き〟という言葉で埋められたらいいなと願った。すると彼女からすぐに返信が来た。
『会社に来てくれていたんですね。ごめんなさい。私も大好きです』
頬が緩むのを止められない。単純だけれど、こんな言葉で寂しさが簡単に吹っ飛んだ。
「よーし、バリバリ仕事するぞー!!」
おわり
一五六、すれ違い
感謝や謝罪が出来ない人がいる。
仕事が遅いから、いつも終わらない。
特別な仕事をしているわけもなく。
ただマイペースにやっていることが他部署へ迷惑をかけているなんて、微塵も思ってない。自分は特別だと何か勘違いしているナルシストのアラサーである。
結果こちらにも支障をきたすので、手伝う。
悪いですね。すみません。なんて言われたことは一度たりともなかった。
他人から何かしてもらったら、御礼は言う。
自分に否があれば謝罪をする。
そうだと思っていた。
ナルシストにそれは通用しない、私が何を思おうが。
この人間の形をした化け物には一般人の心理など到底理解出来ないようだ。
いつだってすれ違いだ。
いや。
そもそもすれ違いすら起きていないのかもしれない。
化け物と人間の住む世界は違うのだろう。
ああ鬱陶しいな
反吐が出る
いつも、どこかですれ違う人がいる。
初めは気にも留めていなかったが、あまりに色々なところですれ違うものだから、次第に気になるようになってしまった。
あ、あの人だ。すれ違う瞬間、思わず目で追う。
今日はなんだか、雰囲気が違う。
表情が暗い。
何があったんだろう。
話しかけようか。
けれど、相手にとっては見ず知らずの人間であるはずの自分が、いきなり話しかけに行ってもいいものだろうか。
そうして迷っている間にも、その人はとぼとぼと歩いていく。
やっぱり、心配だ。
気づけば呼び止めていた。それも少々気色の悪い言葉で。
「あのっ、自分、いつもすれ違ってる者なんですが…」
しまった、と思ったときには遅く。
しかし相手は、その疲れた顔に精一杯の微笑みを浮かべて、
「はい、知ってますよ。何かご用でしょうか?」
と答えてくれた。
嬉しさと心配が混じって、その日はお互いの気が済むまで話をして別れた。
その後、互いが特別な存在になるなんて、その時の自分は考えもしなかった。
【すれ違い】
「すれ違い」
私には好きな人がいる
意外と仲はいいほうだ。
勝手の思いつきだが、彼も私のことが好きなんだと思う。
でも、 告白なんてできない......
たまに、友達と話をする
その友達は 彼氏が欲しいみたい、
その時聞かれた、 彼氏欲しくないの? と......
わたしはその時、「今はいいかな」
なんて言ってしまった。
もしかしたらその会話を
私の好きな人は聞いていたのかもしれない。
彼と少し距離ができた気がした。
もしかしたら、すれ違ったのかもしれない......
同じ人の幸せを願うからこそ起きたすれ違い
義父がひたすら嫌いだった。理由は無かった。
今ならわかる。接し方が分からなかっただけだったと
母は父と別れ義父と再婚したのだから母を幸せに出来たのは義父なのだろう
そして思春期真っ只中の娘への接し方も父は分からなかったのだろう
会話は増えたが現在進行形ですれ違いは続いている
でも
「僕は君たちの本当のお父さんじゃないからパパって呼ばなくて良いんだよ」って言葉が素直に嬉しかった
いつか呼んでやるから気長に待っててよ
今はまだここで練習
ママを幸せにしてくれて支えてくれてありがとうパパ
すれ違い
日々人々とすれ違っているのに
違和感があるのはもう
既に少し結ばれてるから
【すれ違い】
僕が素直に言葉を吐かないのだから
きみはきみの言葉を作れないのだから
それは必然的に起こることで
解決方法は結局
僕が根負けしてきみに全てを捧げること
2024-10-19
追っかけてくる。
子供が、私を。
5歳の息子が毎日、私の後をついて歩いている。
後追いにしては少し遅い気がするが、今まで後追いされた記憶があまりないので、彼にとっては今がその時期だろうか。
と考えて、それは当然だなと思い至る。
息子が赤ちゃんだったとき、私は夫との関係が悪く、精神を病んでいた。
一番ひどい時期は育児もまともに出来ず、息子に笑いかけることも少なかった。
後を追っても、構ってくれない母だったことだろう。
後追いされた記憶がなくて当然だ。
一番後を追いたい時期に、追えなくしてしまっていた私のせいだ。
夫と離れ、私の心が回復して、やっと息子に愛を思い切り伝えられるようになったとき、息子はそれを激しく拒否した。
息子にとっては起こるべくして起きた、自然な混乱状態だったと思う。
数年の間、今度は私が息子を追っていた。
親として再び自然に信頼してもらえるように、考えつくあらゆる方法を試してもがいていた。
息子への申し訳なさで、日々押しつぶされそうだった。
そして今。
息子が楽しそうに私の背中を追いかける。
そんな息子が目に入るたび、笑顔で力いっぱい抱きとめるのだ。
母になるのが遅すぎた私と、それを受け入れてくれた息子。
幼い彼との悲しいすれ違いは、ようやく終わった。
すれ違い
ふと、歩いてる時にすれ違って相手に気づく時。
相手は気づいてない時。
ドラマのワンシーンでよくすぐそばに大切な人や、想い人がいるのにお互い気づかずに通り過ぎてしまうシーン。こちら側で見ていると、こんなに近くにいるのに気づいて!後ろ向けばいるよ!などと声をかけたくなる。
現実でも、そのシーンの様なことがあるのだろうと考えることがある。
タイミングが合って巡り会うこともあれば離れることもあったり。
ちょっとのズレですれ違ってしまう、、。