『さよならを言う前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『さよならを言う前に』
[ねぇ、ちょっとドライブ行かない?]
この夏でこんがり焼けた肌をした君に、そう言われた。
一緒に住んでいるものの、最近はお互いあまり話せていない。その分、この発言に驚いた。
「え。いーけど。」
[じゃー乗って!帰ってきたばっかで、エンジンかけっぱだから。]
そう言って手を引かれて、私の気持ちは追いつかないままヘルメットをつけた。彼の後ろに座ると彼は私の手を握り、お腹に巻き付けた。彼の背中はあったかかった。
[危ないから、ね、]
「あー。うん。」
[じゃあ、出発します、。]
「お願いします。」
どらいぶ。このワードだけでドキドキしたのは何時ぶりだろうか。着いた先は碧い景色が地平線まで続く海だった。
[どぉ?海。我ながら結構センス良くない?!]
目をキラキラにして私に問いかけるあなたは、お母さんに自慢したい子供みたいだった。
「うん、いいねたまには。海。」
えへへ、とあなたは笑ったかと思いきや、真剣な顔してこちらを向いた。
「え。なに急に、」
[俺、すきだよ。海もあなたも。]
そう言うと彼は急に海に向かって叫んだ。
[大好きだよぉぉぉぉぉ!]
「え?」
[叫んでみてもいいかなって。好きって]
「急に叫ばないでよ―じゃあ、わたしも。」
「大好きだよぉぉぉぉ!」
久しぶりにほんとうの思いをさらけ出せたような気がした。この日見た海は、今まで見た海の中でいちばん綺麗だった。
彼はさよならを言う前にいなくなってしまった。
あの日見に行った海は、ただの水の塊になっていた。
目を開けると、懐かしい寺院の前に立っていた。
「やあ、こんばんは」
濡れ縁に座る、自分と同じ姿をしたなにかがこちらに向けて手を振った。
それはいつかの終点駅にいたあの不快ななにかだと気づき、眉根が寄る。
「神様」
「いないよ。ここはキミの夢の中だから」
夢。
眠れたのかと、他人事のように呟く。その言葉に目の前のなにかは、一瞬だけ傷ついた表情をしたように見えた。
「うん。夢を見てくれたから、ようやく会えた。少し話がしたかったんだ」
笑みを浮かべるなにかに、言葉を返す事はせずに辺りを見回す。
忘れられない景色だ。人だった頃に過ごした場所。
小さいながらも綺麗に整えられた寺院。白く整えられた石畳の参道。青々と茂る木々。
左手首を摩れば、今は無いはずの数珠が手に触れた。
ここが夢の世界だとしたら、何て滑稽なのだろうか。
「確認するけど、ここに神様は来ない?」
「来れないと思うな。よほど強く繋がっていない限りは」
「あなたは夢の中での事に影響を受ける?」
「受けた事はないよ。絶対とは言い切れないけれど」
質問の答えに、内心で良かったと安堵する。
少しくらいならば、気を抜いても問題ないようだ。
「後、もう一つ」
何、と首を傾げるなにかを見据え、口元だけで笑みを形作り。
「椿の在り方を歪めようとしたのは、あなた?」
最後の質問と共に、胎に溜め込んでいる呪を押さえる事を止めた。
「っ、なに、これ」
怯えたように後退る。だが本人の言うように、見る限りでは障りはないようだ。
自分と同じ顔が呪に恐怖する様はとても皮肉だと、耐えきれずに嗤う。
改めて辺りを見渡せば、そこに先ほどの面影は何一つなく。
方々が崩れ落ちた破れ寺。ひび割れ黒く染まった石畳。腐り枯れた木々。
暗がりから地面の下から響く、怨嗟の声。
一変した光景に、こちらの方がしっくりくると頷いた。
「アァ、スマナイネ。少シ気ガ緩ンデシマッタヨウダ」
くすくすと嗤い、少しだけ呪を押さえ込む。まだ愉しんでもよかったが、目の前のなにかは話がしたいと言った。聞いてあげるくらいはしてもいいだろう。
目線だけで話を促す。何故か痛ましい眼をするなにかが酷く不愉快だった。
「椿の事はごめんなさい。最初は知らなかったんだ。ただの化生だと思っていたから」
傍から見れば穢れた椿の化生に見えるのだろう。それは仕方がない事だ。椿の在り方を知らぬものには、その身の穢れが自らが生み出したものか、溜めたものかの判別など出来るわけがない。
水を与えなければ椿に殺される。
なにかの広めようとした噂は、件の行方不明となっていた生徒が戻ってきた事で噂でしかなくなった。しばらくすれば立ち消えるだろう。
謝罪をされたという事はこれ以上椿に関わりはしないという事だ。これ以上は掘り返して責める必要はないと、話を切り上げるため声をかける。
「そレで?話ハおしマイ?」
緩く首を振られる。分かってはいたが、と溜息を吐きだした。
相変わらずその眼は哀しみを浮かべ、気分が悪い。
「キミに食べてほしいモノがあるんだ。人間が成ってしまった妖を取り込んでほしい。その妖がいる事で生き難い子がいるんだ」
「狂骨の事?」
驚きに目が見開かれる。僅かに期待をその眼に浮かべるなにかに、けれど駄目だと首を振った。
「狂骨を喰らウ事は出来ル。でモ出来ナイ」
「何それ?意味が分からないよ」
困惑し歪む顔に、自分はこんな顔も出来るのか、と場違いな事を考える。
同じ顔でも中身が違うのだから、実際に自分には出来ないだろうけれども。
「狂骨を喰らエバ彼女も消エる。根が枯レれバ花モ枯れルノと同じヨウに。狂骨と彼女ハ元は一つなノだカラ、切り離ス事は出来ナい」
正確には狂骨の一部が彼女だ。だからたとえ彼女が死んだとして、おそらく狂骨には影響はなく。逆に狂骨が消えれば、一部である彼女も消えてしまう。
「あナタが彼女をどウしたイノか分かラないけレど、彼女を人トして残セる術がナイ限りハ狂骨を喰ラウ事はしなイよ」
それだけは譲れない、と真正面から睨めつける。
「そうだね。彼女が消えてしまっては、望みに応えられなくなってしまうから、それは避けたいな」
ゆるりと首を振り、なにかは苦笑する。
どうやら誰か、人の望みに応えるために動いていたようだ。いつか離れた場所で見た、彼女とその隣にいた少女の姿が思い浮かぶ。
「古くから関わってきた人間の子がいるんだけれどね。その子がさよならを言う前に、一つだけ望まれたんだ。あの子にはそんな気はなかったのだろうけれど、最後に一つくらいは応えてあげたかったんだ」
張り切りすぎて突っ走ってしまったみたい、となにかは恥ずかしそうに少しだけ俯いた。
「ありがとう。どうするべきか分かっただけでも、キミと話せて良かったよ」
微笑んで、なにかの姿がゆらりと揺らめき、幼さの抜けない少女の姿へと変わる。
帰るのかと、それならばそろそろ起きなければと目を閉じて。
「最後に一つ聞いてもいいかな?」
「ナニ」
少女の問いかけに、目を開けた。
「キミは何故、彼女を人として生かそうとするの?」
息を呑む。
答える必要はない。けれど、と躊躇し、結局はどうしてだろう、と嘯いた。
少女の姿がかき消えて、一人きり。
誰もいなくなってようやく、言えなかった理由を誰にでもなく呟いた。
「今度こそサヨウナラを言いたかったから」
たとえ彼女達の中にもう、自分という存在がなかったとしても。
「だから、」
「己を犠牲にする事すら厭わぬと?」
続く言葉は、けれども背後から伸びる手に塞がれて声にはならず。
何故、と疑問ばかりが浮かぶ。ここには来られないのではなかったのかと焦りが生じ。
目の前の光景を、今の自分の姿を見られている事が、ただ怖かった。
「よもやこれほどまでとは思わなんだ。末恐ろしい娘よ」
破れ寺を見据え、浮かべる笑みも紡がれる言葉も酷く凍てついて。
「先が視えぬわけだ。人の身に、この呪や穢れは重すぎる」
口を塞がれたまま、無理矢理に眼を合わせられる。揺らめく金の瞳の中に怯えた顔の自分を認め、目を閉じる事で逃げ出した。
「零《れい》。目が覚めれば同じ日を繰り返す。終わらぬ仮初めの永遠の中で、しばらくはおとなしくしていろ」
それはどういう意味だろうか。
おとなしくなどしていられない事は、分かっているだろうに。
「人として戻せぬのならば、在り方を変える。この俺を謀ったのだから覚悟を決める事だ」
吐き捨てられた言葉を最後に意識が浮上する。
逆らう事は出来ない。意識が浮上するのに合わせて、溜め込んだ呪が押さえられていくのを感じた。
「俺が戻るまで、せいぜいいい子にしている事だな」
最後まで冷たい響きを持つその声に、一筋涙が零れた。
20240821 『さよならを言う前に』
《さよならを言う前に》
人々の罵る声がする。
「……せ! あの悪女を殺せ!」
何をしたのか。
何故そんなふうに叫ばれるのか。
全くわからない、わけではない。
「早く!」
急くように死を望まれるのは、無知だったから。
「殺せ!」
いや、悪政を見て見ぬふりをしていたから。
「悪女を!」
殿下を誑かしてしまった、からだろうか。
冷たい石畳の上を裸足で歩いたことはなかった。
その凍えるような痛みを初めて知った。
あたたかな街の人々が、これ程冷たく残酷な目で悲鳴をあげることができたとは知らなかった。
「悪女に制裁を!」
それでも石を投げるのは一部の人だけで、良心が感じられて可笑しかった。
こんなときでも、心優しい人達なのか。
そんな人達を苦しめてしまっていたのか。
「殺せ!」
謝罪は口にしない。
それで良心が痛む人が、きっと、いると思うから。
せめてと、小さく口の中で別れを告げる。
「……さような」
「——その前に、貴女には言うべき言葉があるわ」
断頭台の前に立つ彼女は。
まさか。
「……マー、ガレット?」
「ええ、貴女のマーガレットよ。侯爵令嬢たる貴女がここで何をしているのかしら?」
「なにって、わたくし、は……」
気が付けば周囲は彼女の家の紋章を掲げた兵らによって、空けられていた。
無理もない。
この場を仕切っていたのは侯爵家で、彼女は公爵令嬢。階級で勝るマーガレットが多少無理を通しても、誰も止められやしないのだ。
あのマーガレットなのだから。
「ねぇ、今、なにをしてほしいか言ってごらんなさいよ。大切な友人として聞いてあげるから」
「……なら、そこを退いてちょうだい。わたくしは裁かれるべきなの、だから、兵も退かせて」
「あら……残念だわ、アン。私に聞けないお願いをするだなんて」
くすくすと笑ったマーガレットは、そっとアンの手を取った。
そして、
「さあ、なにを言っても周りには聞こえないわよ」
「……マーガレット」
「私、貴女が泣くのを許せないのよ」
「……けて」
「アン、私に願って」
「……たす、けて……!」
「そうよね。アン、行きましょう?」
二人で立ち上がって、断頭台から背を向けて歩き出す。
不思議と、心はあたたまった。
責任から逃れる苦しさに目を瞑って。
閉じ込めていた、理不尽だと嘆く自分に手を差し出して。
そうして、足は動くのだ。
「……それでは皆様、ごきげんよう」
「さよなら」
公爵令嬢による誘拐は真昼に行われたにも関わらず——誰の記憶にも留まらずして世界に溶けた。
マーガレットは、魔女である。
「さよならを言う前に」
────────────────────────────────
敵国を撃ち落とすために戦地に赴いた貴方。
この戦いが終わったら、結婚しようと約束をしました。
今、貴方はどうしているのでしょう。
焦げたにおいと人々の泣き声で溢れる焼けた街で、なんとか暮らしています。昨日やっと水にありつきました。
かつて貴方に褒めてもらった私の黒髪も、燃えて短くなってしまいました。貴方に褒めてもらった白い肌も、火傷で真っ赤になってしまい、もう元には戻りません。
私の命はもう長くないでしょう。
家の庭だった場所に咲く朝顔よりも、きっと短いのでしょう。
貴方と連絡がつかなくなってどのくらい経つのでしょうか。
1ヶ月?半年?それとも1年以上?
貴方は生きているのでしょうか?
それとももう、雲の上におられるのですか?
もしそうであれば、もうすぐ会いに行けそうです。
もし貴方が生きているのであれば、私がさよならを言う前に、最後の我儘を聞いてくださいませんか?
私のことなど忘れて、もっと素敵な方と結ばれてください。
そして暖かく幸せな家庭を築いてください。
どうか、どうか最後まで貴方のままでいてください。
焼け野原 燃ゆる家々 焦げし日々
残りしものは 貴方の微笑
────────────────────────────────
君が遺した最後の手紙を読んで、僕はただ手を震わせることしかできなかった。
もしあと1日でも早く帰っていたら、君はもっと安心できたのかな。もう少し僕が丈夫だったら君を苦しませずに済んだのかな。
もし僕にもっと力があれば、この戦いを早く終わらせることができたのかな。
もし僕が君を追えば、また会えるのかな。
僕は君の黒髪と白くて綺麗だった手を握って、君の好きだった白い菊を餞として添えた。
さよならを言う前に ポテサラをマグカップに すりきり一杯いれたならニシンを突き刺し君に差し出す「あたしこのポテサラ嫌いなのよね」びっくり仰天 意気消沈 八方塞がりとはこのことか 受け入れるしかない 別れの言葉 でも本当は聞きたくない そんな!あな!たに! 完全パーフェクトノイズキャンセリングイヤホン 聞きたい"音"だけ聴こう____
さよならと言う前に考え込んでしまう
もうこの人には会えないのかと
さよならはもう会えないように聞こえる
僕はさよならなんか言いたくない
別れの言葉はどんな時でも
「またね」
ベッドに横になっているあなたをチラリと見て、ため息をついた。
昨日も遅くまで帰ってこなかった。
着ているシャツやスラックスに皺が寄ってしまいそうだと思った。
こんなことで喧嘩するのも馬鹿馬鹿しいとは思っていた。
起こそうと思って背中に手を置いて、顔を寄せるとあなたは小声で、
「ありがとう」と、呟いた。
寝言かもしれない、とも思った。
だけど、その一言は私がさよならを言う前に、あなたを好きだと思い出すのに十分だった。
「君が25歳になったら必ず迎えに行くから」
私の初恋で、夢追い人の彼がさよならを言う前に置いていった言葉だ。
20歳の私は、5年という歳月を永遠と言われるよりも長く感じていた。
そんな気持ちとは裏腹にあっけなく日々はすぎ、今日で26回目の誕生日を迎えた。
私は恋人と、夜景の見える綺麗なレストランで幸せなひとときを過ごしている。
別れた直後は味のしなかったケーキも、今では甘ったるいほど鮮明だ。
彼が残したキザな約束は、嘘に変わった。
23歳で次の恋を選んだ私に怒る権利はない。
それでも、心のどこかで彼がくるのを待っていた。
付き合っていた当時、いつでも手を引いてくれていた彼は、ついに私の足を引っ張ることもやめてしまった。
せっかくのデートで他の人のことを考えてしまっていた私の側にいつのまにか来ていた恋人は、跪いてポケットから何かを取り出した。
「僕と結婚してください」
片方の目から何かが伝うのを感じた。
プロポーズが嬉しいからなのか、約束を永遠に失うことが悲しいからなのか、自分でもよく分からなかった。
それでもたしかに初恋が終わる音がして、私は恋人の手を取った。
お題「さよならを言う前に」
虫歯にはお世話になりたくない
腰痛にはお世話になりたくない
水虫にはお世話になりたくない
色んなことから逃げたい気持ちがある☆
さよならを言う前に
どうかさよならを言う前に、あなたに大好きを伝えたい
「ドクター、貴女を愛しているんだ」
彼は確かにそう言った。しかし、先程から勢いは衰えず、フードまで外される始末だ。
「待って、将軍……それ以上は」
さよならを言う前に
さよならを言う前に…
正直、このお題、難しい💦🙏
「じゃあキスして
そしたらちゃんと忘れるから」
その一言で親友は
刺されたような苦悶の表情を見せた
自分はフラれたんだ
唯一無二の親友に
でもタダで終わらせてはやらない
せめて最後に思い出をちょうだい
大事に大事に育ててきた
この恋を
上手に殺してみせるから
だからせめて最後にキスして
死の瞬間まで忘れられないやつをして
それくらい許してよ
◼️さよならを言う前に
小指を絡めて約束しよう
爪を剥いで交換しよう
目合わす瞳を入れ替えて
終わりまでずっと繋いでいよう
また会いたいの
二人でいたいの
生まれ変わった先で分かるように
でもね
でもね
わがまま言うなら
もっと一緒にいたかったね
‹さよならを言う前に›
“そのとき”まで、さようなら。
いつかのあなたに出逢うそのとき、
私はきっと涙するはず。
姿が、声が、性格が変わったとしても、
変わらず私だから。
あなたを見つけだすから待っていて。
きっとあなたと私はまた出逢える。
だから、泣かないで。
あなたの笑顔が私を照らしてくれる。
さようなら。
【さよならを言う前に】
さよならを言う前に
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
さよならを言う前に消えちゃった
彼の人はすぐ消えるんだから…
いつも戻ってきてくれるからいいんだけどさっ、?笑
でも……
なんで今回は戻って来ないの…?
いつもみたいに笑って戻って来てよ
せめて
『さよなら』
くらい
言わせてよ…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
約1ヶ月ぶりですね、ただいまです()
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
・さよならを言う前に
…………もしもし?今ひま?
あのさ、お前が前に勧めてくれた漫画……アレめっちゃ良かったわ。
正直好みのジャンルじゃ無いから読むのに抵抗あったけど想像以上に面白かった。
てかなんなら最新話まで読んだし、その流れで同じ世界線で描かれてる別作品も読んだ。
……え?いやいや、嘘じゃないって。じゃなきゃわざわざ電子書籍版買わないって。
うん、俺にしては珍しくハマったわ。
…………は?単行本版限定の話あんの??
お前それ先に言えって!もう1回買うしか……あ、てかお前単行本派だったよな。持ってんだろ?俺に貸してくれよ。な、いいだろ?家まで取りに行くからさ。
うん、うん……よっしゃ、ならそのままサイゼ行こうぜ!お礼に奢る。なんならデザートも許可する。
……なんだよ、気にすんなって!俺がそうしたいだけだからさ。
……了解、じゃあとりま今からそっち行くわ!チャリで行くから10分後に着くと思う。
だからその前に死ぬんじゃねぇぞー(笑)
じゃあまた後でな!
僕は貴方を庇った
庇いたくなかった
でも庇うしかなかった
貴方が「助けてほしい」という目をしていたから
心や身体を傷つけたくなかった
逝きたくなかった 生きたかった
嗚呼、言いたいことを早く言わないと。
僕がさよならを言う前に
私は君に庇われた
庇って欲しくなかった
もっと生きてほしかった
苦しそうだけど微笑みを浮かべる
庇うなんて頭がおかしいよ
君を傷つけたやつは私が罰を与えるから
どうか最後まで見ていて
君がさよならを言う前に
お題:「さようならを言う前に」
遠花火
破裂と共に
流れ星
静寂。
こんなにも呆気なくて、心地が良いのね。私は何故こんなやつに振り回されてたのだろうか。
...今までの鬱憤を沢山ぶつけようとしたのに、いざとなると何も出てこなかった。
さよならを言う前に、くそったれくらい言っておけば良かった。
2024/08/23 #さよならを言う前に