さよならを言う前に』の作文集

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さよならを言う前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/22/2023, 6:34:38 AM

〜さよならを言う前に〜

駅の改札前

別れ間際に君が見つめるその瞳が

私を離してくれなくて

また君のもとに戻ってしまった

手を繋ぐことも見つめ合うことも

もう何度も繰り返していることなのに

どうしてこんなに胸が高鳴るんだろう

さっきまで普通に交わしてた会話も

今はどこか緊張していて

上手く言葉が出てこない

お互い熱を帯びた瞳で見つめ合う

どうかこのまま

もう少しだけ…

8/21/2023, 1:00:31 PM

『さよならを言う前に』

やれる事はやりたい

それでも難しいようであれば

1度さよならをするのも1つの道だと思う


さよならは悪いことではない

お互いを守る事にも繋がるから

8/21/2023, 12:23:40 PM

#025 『置き土産』

 合鍵を返しに行ったついでに部屋をのぞいたら、案の定、酷い有様だった。
 机の上には空き缶とコンビニ弁当の空が置きっぱなし、ゴミ箱に向かって投げたのだろうゴミがゴミ箱の周りに散乱している。脱衣所には洗濯物が山積み。靴下もシャツも、裏返ったまま脱ぎ捨てられたものが何枚もある。
 当然のことながら、掃除機をかけた形跡もない。
 これは予想以上だったかも、と思ったら笑えてきた。年下だからとついつい甘やかしすぎたのを反省しながら、勝手知ったる室内を手早く片付けていく。もともと、片付けや掃除は好きな方だ。
 一時間後、すっかり綺麗になった室内を見回してニンマリ笑い、ふと思い立って冷凍庫を開けた。帰宅が深夜になった時、温めるだけで食べられるようにと一食分ずつ分けて冷凍しておいた数々の料理をすべて取り出し、片っ端から温めていく。
 食材がもったいないとは思ったけど、そもそも冷凍庫の中身を見もしないでコンビニ弁当を買ってくるような男だ。存在さえ忘れられたまま死蔵されていつか捨てられるより、少しくらいはマシな気がする。
 食べ残しを冷蔵庫に入れるなんて、きっとしないだろうな。でもそんなの、あたしの知ったことじゃない。
 冷蔵庫に食材のひとつやふたつ、入っているだろうか。そっと開けると、中には缶ビールが並んでいた。それも発泡酒じゃない、高めのやつ。
 よーく冷えた缶を左右の手に持ち、気がすむまで思いっきり振って冷蔵庫に戻しておいた。あいつが帰ってくるまで、多分あと一時間くらい。
 吹き出した泡に狼狽する姿を想像して、あたしはご機嫌で玄関へと向かった。どうか泡が落ち着いちゃう前にあいつが帰ってきますように。そしてスーツを脱ぎもせずに冷蔵庫に直行して、真っ先にビールを開けてくれますように!
 エレベーターで階下へ降り、「さよなら」と書いたメモで包んだ鍵を郵便受けに放り込む。
 これでおしまい、何もかも。最初から二股かけられてたなんて知らなかったあたしも、影で掠奪した女扱いされてたことを知らなかったあたしも。簡単に騙せるチョロい女扱いされてたあたしも、お節介な母親みたいに甲斐甲斐しく世話を焼いちゃうあたしも。
 初めての浮気に気づいたつもりでいたあたしも。
 さよなら、無邪気で素直なあたし。
 そしてバイバイ、クソ男。


お題/さよならを言う前に
2023.08.21/こどー

8/21/2023, 10:17:18 AM

さよならを言う前に

彼女がさようならって言う前に

僕はやらなくてはいけないことがあるんだ。

君に愛を与えること。

君に愛を伝えること。

僕はきみにやってもらったこと、全部返さないと。

君から愛を伝えられること。

君から愛をもらうこと。

君から愛を与えられたこと。

君とさようならって言い合う前に

一度だけ伝えていいかな

『大好き』

8/21/2023, 10:02:05 AM

【さよならを言う前に】

「りょおちゃん、晩ごはん何食べたい?」

朝ごはんを作りながら、スミレは僕に問いかけてくる。これが、我が家の毎朝の日課だ。

「まだ朝ごはんも食べないうちから、晩ごはんなんて決められるわけないんだけど」

と思いつつ、それでも日々の献立に頭を悩ませている彼女のためにと毎日何かしらのメニューをリクエストすることにしている。

昨日はハンバーグ、一昨日はゴーヤチャンプルー、その前は麻婆豆腐だったっけな…と最近の夕飯を思い返しながら、ふと思い出した料理があった。初めてスミレが僕のためにと作ってくれた『鶏もも肉のトマト煮込み』だ。

「お肉がいっぱい入ってると幸せな気持ちになるんだよね〜」

という彼女が作るトマト煮は、小さめに切った鶏もも肉が大量投入されている。そこにたっぷりの野菜も入るので、2人分だというのに鍋いっぱい出来上がっていた。その後、パンに挟んだりパスタソースにしたりして何日か食べ続けた記憶が蘇ってきた。

あれはあれで美味しかったし、その都度アレンジしてたから何日食べ続けても飽きなかったんだよなぁ。久しぶりにアレ、リクエストしてみようかな…

「オーダー入りまーす、スミレさん。鶏もも肉のトマト煮をお願いしまーす」

これも、いつものやりとり。彼女はリクエストメニューによって「は〜い、りょおか〜い」とか「う〜ん、もうちょいお手軽なのがいいなぁ」とかさまざまなバリエーションで返してくるのが常だ。

ところが、今日はその返事がない。返事どころか、気がつけばあの問いかけ以降は物音ひとつしていない。

「スミレさん?」

僕は席を立ち、彼女がいるキッチンへと向かう。そして、彼女にもう一度声をかけようとしたその時-

プツン

突然、テレビの電源コードが抜かれたように見ていた映像と聞こえていた音が全て消えた。そして、それらが再び戻ってきたときに僕は気づいてしまった。

あれが、3年前にスミレと過ごした最期の「日常」の記憶だったということに。

あの日、スミレは僕に夕飯の献立を尋ねた後で突然意識を失って倒れた。僕は、震える手でスマホを手に取り、救急搬送を依頼した。
そして、懸命な救命処置が施されたが彼女の意識も心音も戻ることはなかった。

僕は、3年という月日が経っても彼女にさよならを言うことができない。永久に別れる前の記憶が、今もあまりに鮮明すぎるからだ。

いつ、彼女にさよならを言えるのだろう。その言葉を言える日が来たら、何かが変わるのだろうか。今日もその答えは出ないまま、また朝を迎えてしまった。

「晩ごはん、何食べたい?」

さよならを言う前の僕の中で、まだ彼女の問いかけが続いている。

8/21/2023, 9:59:18 AM

「さようならを言う前に」
さようならを言う前に、君に三つお願いがあるんだ。
一、もう一回だけ私の名前を呼んで。
二、幸せになって。
三、私のことはもう忘れて。

8/21/2023, 9:55:18 AM

さよならならを言う前に

その言葉聞くと
なんか
恋人同士が
別れのシーンと
思うよね

今の時代だと
男女とイメージすると
偏見みたいなこと
言われる


なんか知らんけど
sdなんとかって
言われて
逆に非難されるみたいな

いやなんですよね
最近の
こういった
世相とか
sdなんちゃらとか
専門家とかがテレビや
ラジオにでて
自慢げに解説してる

私、危うい感じします

マスコミの報道は
真実は言わない

8/21/2023, 9:51:55 AM

伝えとけばよかったな、

「好きだよ」って。

「もう会えないんだ」って。

伝えとけばよかった。





23.8.21 file1 “さよならを言う前に”

8/21/2023, 9:51:29 AM

船で沖に出る
穏やかな青空
係の人に促される
そっと白い粉を撒く

散骨

さようなら愛する人
もっと話したかった

花びらを撒く

さようなら愛する人
もっと一緒にいたかった

酒を撒く

さようなら愛する人
もっと
もっと


―――終の別れ


              #48【さよならを言う前に】

8/21/2023, 9:45:22 AM

【23,お題:さよならを言う前に】

ガダン...ガタン...

少し軋んだような高い音をたてながら、一両の列車が進む
最新の、というよりは少し昔のSLとかが近しいだろうか?

その中を俺は必死で走っていた。
本来なら絶対ダメな行為だが、今だけ許して欲しい
この電車が終点に着く前に、絶対に会わなきゃいけない奴がいるんだ

ガララッ

これで四両目...居ない、居るのは老人ばかりだ。俺のような若者は別の車両なのだろうか?

ガララッ

五両目...居ない、老人以外もちらほら座っている。なんならおくるみに入った赤ん坊まで居る。俺は少し悲しくなった。

ガララッ

「...ッ!」

居た

真ん中の席に腰かけて、うとうとと船を漕いでいる。

他の乗客は...よし、居ないな

スゥー

「いっつまで寝てんだこの居眠り男ッ!さっさと起きろ馬鹿野郎ッ!」

自分に出せるであろう最大音量の声で、おまけに耳元で叫んでやる

案の定お前はビクッと肩を震わせた後、慌てて立ち上がり転んで額を強打することとなった。いい気味だ

「いっったいな!力也みたいに馬鹿になったらどーすんだよ!」

「んだと!?もう一回言ってみろ!」

「あぁ何度でも言うね、力也のばーか!」

「テメェこのやろう...ここじゃなかったらぶっ飛ばしてるぞ」

イーッと変な顔で威嚇してくるコイツを無視して、向かいの席に座る
コイツのペースに巻き込まれてる場合じゃない
俺の雰囲気に気付いたのか、スッとコイツも大人しくなった。

「お前、何で俺を-」

「わー見て見て力也、星だよ星ー!」

コイツ話を逸らしやがった。

「お前-」

「ねー力也、あの星黄色いよ!あっ向こうは-」

「話を聞けッ!」

ガンッ!

座席に体を叩きつける、ぐっと少しうめいたあと
「何だよ」と言うようにこっちを睨んできた。

「お前、何で俺を助けた。」

あの光景が頭によみがえる、黒い闇 瞳を刺した眩い光線 そして-

ふっと、嫌味っぽく笑うとお前は言う

「なんでって、僕がそうしたかったからだけど?」

「そうじゃねぇ!」

唇を噛み締める、鈍い錆の味がした。

「柊、お前まで死ぬことなかったんだ」



死のうとした、何もかもが灰色だった。死んだら楽になれる
それを信じて実行しようとした。
だけど、

電車に引き殺されてしまおうと、線路に飛び出したその刹那
ドンっと後ろから強い力で突き飛ばされた。
柊は言った。

「死なないで、力也」



「なんで、お前俺のこと嫌いだろ」

なにも感じてないかのような真っ黒な目
俺を見ているようでいて、どこか遠くを見ているような目
いつも見ていたその目が、今だけは凄く恐い

「力也、僕はね。君が嫌いだよ」

じゃあ何でと言おうとして、柊の目線がなにかを堪えるように下を向いている事に気付く

「嫌い、だからだよ。」

次の瞬間、柊はばっと顔を上げニヤっと笑って見せた

「苦しめよ!まだ死なせないから、100歳まで生きるんだよ力也は!」

「...は?んだよ、それ...」

柊がいきなり立ち上がると、電車のドアを開け放った
風が入り込んで、ブワッと強風が吹き付けた

「僕の分もあわせて200歳まで生きろ!早死にしたら許さないからね!」

高らかに、そして誇らしそうに柊が叫ぶ

「それだけなら、別にお前まで死ぬ必要なかっー」

「僕が死んだら、負い目に感じて力也が死ににくくなるでしょ?」

クツクツと笑みを溢す、コイツ本当に性格悪い

「...呪いみたいな奴だなお前は」

柊に腕を引かれる、開いたドアが近付く

「またね力也、死のうとしたら許さないよ」

「ああ、お前の報復は恐いからな」

トンッ...

笑って手を振ったのを最後に、アイツの姿は電車と共に遠くなり消えた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ、目を覚まされました!大丈夫ですか?2週間寝たままだったんですよ」

白い部屋で目を覚ます。
痛みを堪えて右に首を回したが、隣のベットに人は居なかった。

「...ぁ...」

静かに流れた涙が、シーツを濡らした。

8/21/2023, 9:44:35 AM

私とベスタは、瓦礫を背に座っていた。
敵の足止めと殲滅に成功したものの、互いに力尽きてしまった。

「へラグ様、星空が綺麗ですよ」

彼女につられて空を見上げると、星の連なりや夜空の裂け目が浮かんでいた。
雨上がりの寒々しくも澄み切った空気は、美しさに磨きをかけている。

「それにしても寒さが堪えるな。もっと近くに来てくれないか?」
「わかりました……え、えっと」

彼女を太ももに座らせ、肩を抱く。
隣に座ったり、手を繋いだりすることはあったが、彼女の想いや子どもたちの手前、なかなか大胆に密着することはなかった。だからだろう、耳まで赤くして、彼女は何も言わなくなってしまった。

「ベスタ」

返事はない。

「戻ってきてほしくなかったが、心のどこかで貴女を求めていたんだ」

己の分まで生きていてほしかった、最期はその手で逝きたかった、と相反する願いが渦巻く。
どちらにせよ、彼女を愛していることには変わりがない。それだけは伝えたかった。

「へラグ様、私も同じ気持ちです」
「ふむ……」

彼女の手が頬に添えられた。手袋越しでも心地よい温かさが伝わってくる。
柄にもなく擦り寄ってみたり、自分の手を重ねてみたりする。
反応が気になって、彼女の方を見ると、どこか切羽詰まったような顔をしていた。

「どうした?」
「私のわがままを聞いてほしいのです」
「あぁ、良いぞ」
「へラグ様なら、そう言ってくださると信じていました」

そう言って、首に腕を回してきた。今度は彼女が擦り寄る側になった。
彼女の鼓動が鮮明に聞こえる。

「目は閉じておこう。好きにして構わない」

視覚が無くなった分、聴覚が鋭くなる。風の音に紛れて、彼女の息遣いが聞こえる。
深い息の後に、柔らかい物が優しく押し当てられた。
予想はしていたが、いざ本当にやられると、感情が隠せなくなる。

「え、あ、へラグ様……」

離れる前に目を開けた。
ちょっとした悪戯のつもりだったが、言葉を発さなくなる程度には効いている。


お題
「空模様」「さよならを言う前に」

※未完

8/21/2023, 9:42:16 AM

『さよならを言う前に』
12月23日
私には大親友のマキがいる
マキは優秀でいわゆる出来る子だった。
マキから連絡が来た。
ーさよならを言う前にあおいに会いたい。ー
さよなら?どういうこと?何が何だか分からなかったけど、マキと会うことになった。
マキにーどこに行けばいい?ー

ー集合場所だった橋で会いたいー

ー分かったー


高校時代に集合場所だった橋に行くとマキが居た。
5年ぶりだろうか。親友といってもお互い時間が合わず会うことが出来なかった。

「マキ!久しぶり」
「あっあおい。久しぶり」
マキの顔は少し元気がなかった。

「どうした?」
「あのね…」
マキは話してくれた。
仕事でパワハラにあったこと、彼氏に浮気された挙句妊娠させられたこと、赤ちゃんを流産してしまったこと、お金が無いこと。
マキはその間も泣いていた。
「私ね、死のうと思ってる。だけど、死ぬ前にあおいに会いたかった。ありがとう。」
私は止められなかった。
「マキ!いつ死ぬの?」

「明日中には?かな」
マキは作り笑顔で言った。
「私も行っていいかな?」

マキはえ?って驚いていたけど、笑顔で「うん!」と言った。

12月24日
皆が笑顔で歩く中、私とマキも笑顔だった。
死に方を2人で考えた。その結果あの橋で死ぬことにした。意外と高くて湖もきっと深い。2人で死ねる。

「ねぇ、あおい!最後の記念に写真撮ろ?」

「うん!いや、動画撮ろ?」

ー【あおい】皆さんこんばんわ〜2人で今から飛び降りようと思いま〜す。 怖いけど、嬉しいよね!?【マキ】うん!【あおい】マキの彼氏さん。上司さん見てる〜?罪感じてくださ〜い!ー
それじゃあ12月25日12時00分
ー【あおい、マキ】せーのっー


この動画はたちまち有名になった。
この動画を見た人たちは皆、マキちゃんは男関係かな?とかもう1人の子の女の子の理由は?とかで盛り上がっていた。
最終的に私はマキに一緒に死のうと言われて一緒に飛び降りた説が有力として上がっていた。


違う。けど、まぁいっか。
さよならを言う前に言えて良かった。

8/21/2023, 9:41:56 AM

わかる人にはわかるカプです

「ダンナァ〜今日もお疲れ様でした!相変わらず凄まじい活躍っスね〜流石ダンナ!」
「お前こそ、相変わらず何もしていなかったな」
こいつ、おれに向いてない業務を押し付けて同伴させておいて酷い言い草だ。おれは事務作業員!外には出たくないの!何が生命危機管理訓練だブァ〜カ!!ラッキーでおれのこと始末したいだけだろうが!!!
でもいい。今日の業務はこれで終いだし、そしたら忌々しいこいつとも明日の朝までオサラバだ。明日の朝にまた顔を合わせなければならないのが癪だが。
「あ、じゃあおれはこれで。ご苦労さまです!」
適当に挨拶してその場を去る。今日は思ったより汗をかいてしまったのでさっさと風呂に入ろう、メシは……まあダルいし抜いていいか。とにかく寝よう、寝たら全てが終わる。明日のことは明日考えるのがおれだ。まずは自室に着いて
「おい」
「んえ?ッあ、ダンナ!?」
なんでこんなとこに、と声を上げようとしたが、ダンナの眼圧が強烈過ぎてろくに息も吸えない。なんだこいつ。おれの部屋の前でなにやってんの?
「えッ、おれなにかしました……?粗相とか?」
「テメェはいつも粗相ばかりだ。ただ、おれが挨拶するより先に行きやがったから待ち伏せしただけだが」
「あ……はァ……」
ただってなんだよ怖ェ〜〜!!!!普通に帰らせろよクソが!!!
「ずいぶんと不満そうだな」
「…ンなことないですよ〜!!むしろそんなことだけのために張っててくれてありがたいっていうか!」
「そんなこと、だと?」
「あっいや、その、なんつーか」
なにが逆鱗に触れるのか分からないこの感覚。耳元に時限爆弾をおいてひたすらにコードを切っていくみたいで大嫌いだ。
おれが黙るとこいつも黙るので、おれから話し出すしかない。
「つまり、挨拶だけしに来たんスか」
「……」
「あ、違う?じゃあ何しに……」
「……」
「え?黙秘?嘘でしょ??」
「……」
「……」
「……」
「そーですかそーですかわかりましたよ!何かして欲しいんスね!?何でもしますからそこ退いてください!!」
「ほう。じゃあ一つ頼むとするか」
あ、やべ。なんかおれやべーこと言ったかも。こいつの目が変わった……獲物を見る目に。
「だッ……ダンナ、やっぱり」
「抱きしめろ」
「へ?」
「抱きしめろ、と言ったんだ」
拍子抜けだ。てっきりこうもっと……靴舐めろとか、裸踊りしろとか、そういうアレかと……。
「抱きしめるって……女呼びゃいいじゃないスか。ダンナなら苦労しないでしょ?」
「ハッ、愚問だな」
なんだこいつ。そう思いながらおそるおそる背中に手を回す。こいつは縦にも横にもでかいので、抱きしめるには一苦労だ。
「アー……これでいいスか?」
「……構わん、下がれ」
テメェが下がれよブァーカ!!!!頭の中でそう一喝し、一向に退く気配のない男を遠慮がちに睨みつける。
「あ。もしかして……」
そういうことスか、と聞こうとするも羞恥に阻まれる。目は光っている。月明かりが差してきた。
「続きは部屋でするか?」
「は?明日も仕事スよ?」
「一日事務作業にしてやる」
「まじで!?やったー!!!」
ぺか、と笑う顔にも光が差す。まだ離れたくない、光る目はそう訴えていた。

8/21/2023, 9:39:17 AM

「ねぇ。辛いよ…」


その一言
友達からだった。



もう夏休みも終わりに近づいている。

私は部活でほとんど潰れた高校2年の夏休みを巻き返そうと課題と遊びの真っ最中だった。

そんなヒグラシが鳴く頃

ピロン

友達からLI○Eが一通来ていた。




「ねぇ。もう辛いよ…」




いつも明るい友達から
急なネガティブだった。

今まで"辛い"なんて言ってるところも見た事がない。


焦った。


ピロン


また通知音。


「もう。○たい。ごめん。」


私はその言葉を見て
迷わず 電話をかけた


出てくれない。


友達の家はここから近かった。

全速力で走った。






友達の家のバルコニーに人影が見えた。

私は今出せるありったけの力と声を出して

友達の名を叫んだ。


振り向く彼女に訴えかけた。

「居なくならないでよ。私ってさ、自分勝手じゃん?こうやって あんたのこと 何も悩みも聞かないで止めてさ、そう思わない? いっぱいさ口喧嘩したじゃんでも、あんたいつも ごめんって先に文句も言わずにさ、そういうとこだよ!! ホントのさよならを言う前に私に文句とか悩みとか全部吐き出してからにしなよ!!」

8/21/2023, 9:35:43 AM

「さよならを言う前に」

あと何回、またねって言えるかな

8/21/2023, 9:27:22 AM

あなたにどれだけ救われたか

あなたの笑顔

あなたの誇らしげな顔

あなたの悲しい顔

あなたの辛そうな顔

あなたの怒った顔

あなたの憂いな顔

あなたの優しい顔

ぜんぶ、ぜんぶ

はっきり覚えている

忘れないように

シャッターを押して

心に留めておく

あなたを大好きな気持ちとともに

あなたがすきで

すきで

すきで

声を聞くだけで

どうしようもなくなる

そんな自分を

さよならを言う前に

8/21/2023, 9:22:38 AM

『さよなら』の語源はご存知ですか?

……………


そうですね。正解です。
接続詞の『然様ならば』が語源と言われています。
元々別れの挨拶に『然様ならば、是にて御免』『然様ならば、いざ別れん』等と使われていたのですが、江戸時代後期頃から徐々に後半の言葉が省略され『さようなら』が独立して使われ始めたようです。

……………


はい、そうです。そうなんですよ。
本来、伝えるべきはずの言葉が省略され、接続詞が別れの挨拶として残ったんですね。
これは不思議ですよね。

しかし日本語は、こういった不思議な変化がよく見られる言語と言われております。
現代の略語でも不思議な変化をしたものは多く見られますよね。
例えば最近よく目にする『草』『萌』『映え』なんて略語達も本来の言葉の意味からするとーー

……………


え、古かったですか?
つい最近使われ始めたばかりの言葉だった気がするのですが……おっと、そろそろ時間のようですね。


では最後となりますが、
皆さんもさよならを言う前に『さようならば』の後にどんな言葉を相手に送りたいのか思い描いてから、別れの挨拶をしてみるのはいかがでしょう。
自分でも気づいていなかった気持ちを見つけられるかもしれませんよ。

それではみなさん。
さようなら、またお会いしましょう。



// さよならを言う前に

8/21/2023, 9:16:27 AM

【さよならを言う前に】


幼少期から慕っている歳上の幼なじみが上京するらしい。
噂を耳にして、本人に確かめたから間違いない。
こんな田舎から会いに行くには、時間もお金もかかる。
高校生の身分では決して簡単なことではない。

つまり、しばらくのお別れになるってこと。
寂しさより、裏切られたような気持ちが強い。
「長い休みには戻ってくるから」君が眉を下げる。
信じられないよ。兄もそう言って卒業まで帰らなかった。

バイトしてお金貯めたらいいのよ、とお母さんは言う。
お父さんも、自分で会いに行けるぞって同意する。
でも、違うの。頑張れば会いに行けるのはわかっている。
ただ、私から行って鬱陶しがられないか不安なだけ。

君の家に遊びに行くたび、ダンボールが増えている。
今週末に君は引っ越しをして遠く離れていく。
その事実を実感させられて、やはり寂しさが募る。
このダンボールが消える日が、しばらくのお別れの日。

もう金曜日なのに「行ってらっしゃい」を言えていない。
君は時おり、ぼーっとして思考を飛ばしている。
どんな言葉なら納得させられるか考えているみたい。
結局、君も私も引っ越しの話題には触れなかった。

翌日、君の家の前にはトラックが停まっていた。
君と君のお父さんがダンボールを運んで往復する。
積み終えたトラックを見送り、リュックを背負う君。
もう行ってしまう。この町からいなくなってしまう。

最後のチャンスだ。ベランダに出て、下を見る。
「会いに行くから!」叫ぶと、振り返った君が見上げる。
「忘れないでね」他に伝えるべき言葉があるはずなのに。
こんな自分勝手な言葉で、君は明るい笑顔を見せた。

8/21/2023, 9:12:21 AM

目覚める前に
夢の中で
さよならを
ゆっていた



起きたら
涙を流していた


良かった
現実じゃなくて



怖くなって
さよならという言葉を



私の世界から消した

8/21/2023, 9:11:19 AM

さよならと言う前にくだらない無駄話をした。

さよならの寂しさを誤魔化したかったから。

さよならを言う前に大事な話をした。

さよならだけを最後の言葉にしたくなかったから。

さよならを言う前に抱きしめてキスした。

さよならと言ってしまったらもう会えなくなりそうだったから。

さよならと言う前にまた会う約束をした。

さよならじゃなくてまたねって言って欲しかったから。




嘘だけはつかなかったね。








さよなら、

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