『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今、君がいるから
僕の世界は輝やいている
これからもずっと君のおかげで
光が満ちて広がっていくんだと思うよ
だからさよならは言わないよ
君がいない世界なんて
考えられないんだもの
傷だらけの僕の手
君が繋いでくれた
この手は離すもんか
だからさよならは言わないで
言わなくていいよ
また明日っていうよ
じゃあまた明日
またね!
キャリーを引いてゲートへ向かう。
ピラミッドを逆さにしたような特徴的な建物の、全景が見える位置で振り返る。
年に一度。新幹線に乗って、ホテルを予約して、まったくの自己満足の為に赴くこの場所。家族にも、職場の人間にも、決して理解出来ない感情に突き動かされて、まったくお金にならない活動の為に、睡眠時間も、なけなしの財産も投げ打って思いを爆発させる。
手に取って貰える可能性は限りなくゼロに近い。
そんな事は分かっている。
そんな事は半分どうでもいい。
手に取って貰えるのは確かに嬉しいけれど、思いを爆発させたものを形に出来た。それが既に嬉しいのだ。
何時間も座って、一人もブースに来て貰えない事だってザラにある。でも、それでいい。
この空間が、この空気が、私は好きなのだ。
ガラガラと音を立てて沢山のキャリーが通り過ぎる。
一人で足早に行く人、友人同士語り合いながら歩く人。そんな人の波の中でぽつんと一人立ち尽くす。
仕事に追われ、人間関係に疲れ、家族に愛想を尽かし、何度もこの活動をもうやめよう、と思った。
でも、何度もうやめようと思っても、またここに帰ってきてしまう。――もうこれは、業のようなものだ。
だから私はさよならは言わないで、あの特徴的な建物を見上げてこう言うのだ。
「また来年」
END
「さよならは言わないで」
『さよならは言わないで』というテーマについて…
人はいつか旅立つ時が来るよ…
いつ旅立つかわからないね…
でも周りにいる大切な人にはいかないでもらいたい。
『さよなら』はなるべく言いたくないね…
そのために元気で…健康で…いなきゃね…
自分の命…他人の命…動物たちの命…周りにいる大切な人の命…を守れるのはできるね…
でもわからないね…守っていてもダメな時はダメだね…
天国にいる大切な人ともう一度『会いたい』けどもうさよならと言ってしまったから、会えないのかな??
会いたいな!ラストに本当、さよならの言葉聞きたくないね…
自分が思う『さよならは言わないで』っていうテーマかもね。
さよならなんて、言わないでよ。
さよならを言わなければ、君に
また会える、そんな気がするから
無理だと知ってるのに
もう君には会えないとわかっているのに
それでも、
僕たちに別れは来ない、また会える、
そう信じたいから。
おねがい。さよならは言わないでよ。
さよならは言わないで
さよならは言わないで
さよなら、しばし休業中です…w
もう二度と関わらないつもりなんだろ
君がそうでも俺はそうじゃない。
会えるなら会いたいし、決して君のことを忘れない。
君の中で俺は終わっていて忘れていいもの。
なくてもいいものなんだろう。
むしろない方がいいのか?
君は俺を見かけても心踊ったり、
話す機会を探したりしない。
なんなら去っていったね。
俺の中では、また会えたら嬉しいねで「またね」
【さよならは言わないで】
さよならって言うよりも、またね、って言って別れる方が好き。
そう言った君は、事故で二度と還らぬ人になった。
葬儀で僕は、少し時間が経ったらまたそっちで会おうと弔辞を述べた。
君のいる天国で、またね。
遺影の中から君は微笑み返した。
こういう時はさよならって言ってもいいんだよと、ちよっぴり苦く笑ってるみたいに見えた。
#さよならは言わないで
10:さよならは言わないで 11
「おかあさん!おかあさん!おいてかないで、おかあさん!いや、いや!」
世界が全部ぼやけてしまって何も見えないのに、手を伸ばすのが辞められなかった。
頭のどこかでこれが夢だという事が理解できて、夢の中だからか自分の意思とは関係なく体が動くのが酷く怖くて、焦燥感ばかりが増していく。
私の体がどれだけ手を伸ばしても輪郭がぼやけた女の人は歩くのを辞めてはくれなくて、それなのに数歩進む度に悩むように立ち止まりかける。
私を抱きしめて抑える人も、きっと暴れている拍子に腕や足が当たって痛いだろうに決して離さない。
頭はずっとキンキンと痛んで、鼻は啜る度に奥が痛んで、喉は叫ぶ度に擦り切れそうなほどに痛んで苦しいのに、離れていく女の人に戻ってきて欲しくて仕方がなかった。
あぁ、でも、いやだ、この後の事に聞こえる音がどうしても聞きたくない。どうしても耳にしたくないのに、夢は止まる事なく進んでいく。
やだ、あの言葉を聞きたくない、言わないで、おかあさん
「って夢を見たんだよねぇ。」
母さんに今日見た夢をそのまんま伝えると、鼻で笑いながら母さんはただの夢でしょ、の一言で済ませた。
結構壮大な夢だったのに。
まぁ、夢と違って母さんはここにしっかりいるし仕方ないのだけど。
「そんな夢早く忘れなさい。貴方はちゃんと私の子よ。」
「あの女が取り戻しに来ない限りはね」
相手が突然さよならと言わないで別れるゲームをしようと言い出したので、心底呆れ果てた。もうそろそろ席を立とうとする私を見計らって、向こうが悪戯に笑ったので余計に腹が立った。さてどうやって別れようかと思案している振りをして、そちらさんは私を試している。真剣に振り絞った声でも、にやつく口元が笑みで震えていた。
まだ遊び足りないこの大きな幼子をどうあやそうか。ふと、近くのテーブルに目を向くと、蜜柑が幾つもお盆に転がっていた。
ああ、そういえばやってみたかったことがあると閃いた時には、既に私は蜜柑を一つ手に持って、何度か手のひらに転がし投げたり落としたりと繰り返した。
上手だねと向こうが茶化してきたので、私は何も言わずに蜜柑をそちらへと放り投げた。相手は急に眼前に降ってきた果物に慌てふためき、瞬間に手を出して一度滑らすも、二度三度ところころと蜜柑に弄ばれて、ようやく両手でしっかりと握った。
たちまち心をおどる暖かな日の色に染まっている良い蜜柑でしょと、私はあごに指を添えてみせた。相手は意味が分からなかったようで、呆けた顔で瞬きを繰り返している。
古き時代から今も伝わっているあいさつだよと、私は相手の眼をじっと見つめながら、手を振って立ち去った。
(241204 さよならは言わないで)
『さよならは言わないで』
玄関のドアを開けた彼は、名残惜しそうに私を見た。彼の背中の向こうに夜が見えた。
「電車、なくなるよ」
わたしは、つとめて明るい顔をする。部屋の奥からテレビの音が聞こえていた。
「やべ。今日、たのしかったよ。それじゃ……」
彼の胸に手を当てた。彼はわかってくれたみたい。
「またな」
「うん、LINEちょうだいね」
笑った顔がかわいい。そして、歩いて行った。
孤独な夜が戻ってくる。でも少しづつ良くなる。これから。
有名な人の歌なんだけども。
さようならを、僕たちの幸せを探す最初の日て表現していてすごいなて思った。
それだけ。
ママの様子が変だ。
先生も、友達も、みんな気づいていないし、気にしてない。
でも僕だけは気づいてる。
ママが変だ。
僕のママが偽物になっちゃったんだ。
僕を怒鳴りつけたり、つねったりしないのだ。
ママが変だ。とても。
試しに昨日、テレビに出ていたオムライスが食べたいって言ってみた。
ママの言う“大人のための”番組…大人たちの間ではバライティ情報番組とか呼ばれているらしい…で紹介されていた、うんと手が掛かるやつ。
いつもの、僕のママなら言うはずだ。
「そんな贅沢言わないの!!ママのいつものご飯が不満だって言うの?!」
そうやって怒鳴って、しばらく目も合わせてくれないし、口を聞いてくれない。
それがいつものママのはずだった。
でも、でも。
昨日のママは、しばらく黙って、それから何度か深く息を吸ってから、優しい声でこう言った。
「美味しそうねえ。でも今日は材料ないし、またいつかね」
ママが変だ。
僕のママじゃない。
僕は、保育園によく遅刻する。
保育園が嫌いなわけじゃない。
でも、朝は眠くて、寒くて、とても外に出られたものじゃない。
朝は、寒い外に出て、保育園に歩いていって先生にご挨拶するよりは、あったかい家でダラダラしたいんだ。
でも、12月になってからは一回も遅刻してない。
ママが変だからだ。
一日中、偽物のママに支配される家にいるよりは、保育園でめんどくさいけど、友達と喧嘩したり、遊んだり、片付けしたり、いつもの先生に会う方がずっといい。
ママが偽物になってから、あんまり家では落ち着けない。
でも。
窓の外を見ると、空が橙に染まっている。
もうすぐお迎えの時間だ。
さよならの時間だ。
お迎えが来ると、先生が呼びに来る。
それで、保育園の教室から出るときに、みんな「さよなら」をいう。
先生に「さよなら」を言ったら、僕たちはもう家に帰る。完全にぷらいべーと、になるんだ。
僕はそれが怖い。
だって今日も、変わってしまった偽物のママと二人きりなんだもん。
先生が教室の外で誰かと話してる。
耳を澄ませる。
…ぼくの、ママの声。
僕は、目を瞑って、心の中で必死に祈る。
日曜日の朝、僕に笑いかけてくれるテレビの中のヒーローに、絵本に出てきたおきつねさまに、いつかおばあちゃんとお参りに行った神社のかみさまに、今ママとお話ししている先生に。
「さよならは言わないで。帰りたくない」
お外ではカラスがガァガァ鳴いている。
ママと先生が声を立てて笑う。
さよならは、言わないで。
空はだんだん暗くなる。
足元に落ちていたミニカーがかちゃん、と鳴った。
「さよならは言わないで」
さよならは言わないで。
私からも言わない。
君からも言わないで。
もし別れがあった時もさよならは言わない。
『また。』それだけだ。
さよならは言わないで、
これが彼女の口癖だった。
でも今回は、サヨナラだ。
1
「挨拶って大事だと思うの」
「ほら、言葉には力が宿るじゃ無い?」
「だから考えちゃうのよね」
「もしあの日、またねって」
「また会う約束をする言葉で別れていたら」
「だってあなた約束は守るから」
「でももう会えないし…さよなら」
2
「そりゃそうだよ。人生の基本」
「よく言われるよね。言霊だっけ」
「あんたはいつも何かしら考えてんじゃん」
「…」
「…」
「…アタシの信条だし、まあ」
「え、待って、なんで」
3
何も学んで無いんだね。再会を誓えばよかったのに。
さよならは言わないで
(副題:希望を壊したのは)
『さよならは言わないで』
耳栓にもならないあなたの声が
雑音になる瞬間
わたしの喉元を塞ぐ言葉たちが
産声あげる瞬間
あなたの手の温かさを
何故か思い出した
─── さよならは言わないで ───
すぐにまた会えるんだから
作品No.247【2024/12/03 テーマ:さよならは言わないで】
「今日は、楽しかった」
そう言って微笑むきみに、僕は愛しさを募らせる。けれど、その後に続く言葉を察して、冷えていく心も感じていた。
「それじゃあ、帰るね。送ってくれて、ありがとう」
「あ……」
「さよなら」
言わせて、しまった。言わないでほしかったのに。ずっとずっと、僕の隣にいてほしいのに。
「またね、パパ」
きみが、手を振りながら、ペコリと頭を下げながら、僕から離れていく。僕は、それに応えるように手を振るしかなかった。
〝またね〟という、次を約束する言葉を残して去って行くその姿を、僕はただ見送るしかなかった。
人間関係はすぐ崩れる。
言葉一つで関係が崩れてしまう。
だから人間関係は嫌いでめんどくさい。
貴方から去っていくなら話しかけてこないで。
さよならは辛くなる。
さよならは言わないで。
『さよならは言わないで』
夢を見た。さながら白昼夢のようで詳細は忘れたが、たしかあなたはこう言っていた。
「じゃあな、〇〇〇」
そう言いながら、俺が住む団地の四階から飛び降りて行った。夢の中の俺は特に狼狽えることもせず、また帰ってくると思いながら呑気に手を振った。それから、数ヶ月。彼が戻ってくることはなく、新聞の紙面で彼が居なくなったことを知る。あの時俺が止めていたなら良かった。そうすれば、あの人は死ななかった。
「……ねえ、」
「ん、どした?」
それはもちろん夢の話。今、夢で死んでしまった彼は目の前にいる。そして玄関から普通に帰る。
「今日さ、変な夢見たんだ」
「ああ、そりゃ災難だったな」
「だからね、いつもみたいにじゃあなって言って欲しくないんだ」
そう伝えると、何も意味がわからないと言った風に首を傾げた。それはそうだ。