こんな夢を見た』の作文集

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こんな夢を見た』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/23/2023, 3:29:27 PM

こんな夢をみた


最近、どんな夢をみたのかが思い出せない。

事務仕事をしていたときは、冷や汗をかく
ような後味の悪い夢ばかり。
力仕事に転職して労働の汗をかく今は、
ただただ身体が疲れていて、夢をみる間も
なく寝落ちする。
心配性の私は、どうせいい夢をみないので
寝落ちするぐらいが丁度よい。
なんなら、
夢は起きているときにみるのが丁度よい。

1/23/2023, 3:28:23 PM

どこまでも続く田んぼを駆けている。
稲は刈られ、青い草が生え始めた田んぼだ。
脚の筋肉を使って、全速力で駆けていく。

勢いはついた!
サッと両腕を広げる。

ふわっ

勝手に上に上がっていく。
ぐんぐん上がって空にぶつかりそうだ。

イタ!
ほんとにぶつかった!?
どんどん高度が下がってゆく。

空を飛びたいのに!
結局地面に近付いてしまった。
仕方がないからまた地面を蹴飛ばす。

ふわっと上がって広大な土地を見下ろした。
見えるもの全てが、自分の物のような、
そんな不思議な感覚に、私の胸は満たされた。



こんな夢を見た

1/23/2023, 3:17:16 PM

片翼の悪魔が呼んでいるの
私の後ろ、ずーっと向こう
怒っているようで
とても悲しそうで
吸い込まれそうなほど深い
美しい黒に包まれて。

視界いっぱいに
白が舞い上がった
それはふわりふわりと
一本道を作るように
ゆっくり、ゆっくり、

小さな背中
その真ん中辺りに
紅色に染まる1片
透明に笑う弱さを
消さないように
離さないように

無垢なる者
死がふたりを分けようとも
何度でも来世を誓おう。



―――こんな夢を見た―――













見てない。

1/23/2023, 3:11:53 PM

君に喰い殺される夢を見た。

私の言葉に彼は凍りついたように固まった。その拍子に彼が齧っていた林檎は手から滑り落ちるように落下した。そんなに衝撃的だったのだろうか。
未だに凍りついたまま動かない彼の代わりに林檎を拾い上げる。林檎は四分の三ぐらい残っていて、破棄するのは勿体無く思ってしまう。まぁ、川で洗えば良いか。
私が彼の名を呼ぼうと口を開こうとすると、彼は正面から僕に抱きついてきた。抱きついたままぎゅうぎゅうと力を入れてくるからお腹回りが痛い。

「喰わないぞ」

どこか拗ねたような姿は見た目相応の子どものようだ。頭に狼の耳が生えていなければ。

「喰わないからな」

念を押すようにそう言えば、彼は私から林檎を奪い取った。背中を向けた彼は話は終わりだと言わんばかりに距離が離れていく。

君に喰い殺される夢を見た。
そのギラギラと獣のような瞳を正面から向けられて、喰い殺されるのも悪くないと思ったと言えば彼はどんな顔をするのだろう。

1/23/2023, 3:10:52 PM

子供の頃、私は獣医さんになりたかった。

物心ついた時から、ニンゲンのお友達が怖かった。
いつも、中庭にある小屋で飼われているウサギやニワトリを眺め、お話しする事が大好きだった。

家ではイヌやネコと一緒に過ごす事は出来なかったけど、カメやキンギョを飼うことは出来た。
学校から帰ってくると、親には隠れて彼ら・彼女らにその日あった事をずっと教えていた。

当然のように、私は動物のお医者さんになりたいと思った。そのためにはとてもお勉強が出来る人にならないといけなかった。
お勉強は大嫌いだったけど、誰よりも努力しようとした。

頑張って
頑張って
頑張って

画用紙に思い通りに描いた未来は、真っ黒いクレヨンで塗り潰した。

私は、大人になった。
ビルとアスファルトに挟まれて、人間が作り出した冷たい森の中で、人間に擬態して生きた。

鳥や熊や兎や魚のものだった世界を踏み潰して出来た無機質な林で、私は多くの命を消費した。
生きているだけで罪を重ねた。

私は動けなくなった。
身体中に、今まで命を奪った生き物達の手が纏わりついているみたいだ。

気がつくと、目の前に画用紙が落ちていた。
クレヨンで拙い絵が描かれている。
私は、その絵に見覚えがあった。
そして、その絵を見ると無性に腹が立ってきた。
その絵をめちゃくちゃにしてやりたかった。

私は黒いクレヨンを手にし、叫びながらその絵を塗り潰した。
もうどこにも余白が無いほどになっても、何層にも黒を塗り重ねた。

遂に、クレヨンがもてなくなるほどすり減ってしまった。
私はクレヨンの残骸と真っ黒に塗り潰された画用紙の前にへたり込み、声をあげて泣いた。

地面に突っ伏して咽び泣く私の肩を誰かが叩いた。
私は顔を上げた。

小さい頃の私が、私を見下ろしていた。
「お姉ちゃん、泣かないで」
小さい私はそう言って私の前に座った。

彼女は画用紙を見つめ、何処からともなくナイフを取りだした。
「お姉ちゃん、見てて」
彼女はそう言うなり、手にしたナイフを画用紙に突き立てた。
ナイフを画用紙の上で直線に動かし、表面を削る。
何十回、何百回、彼女は線を引き続けた。

線を引き終わると、彼女は立ち上がった。
「次はお姉ちゃんだよ」
彼女はたった一言、そう言って霧のように消えた。

私は、彼女が消えたあとの画用紙を覗き込んだ。

そこで、目が覚めた。

「−こんな夢を見た−」

1/23/2023, 3:09:05 PM

テーマ:こんな夢を見た #72

勝瑠の能力『タイムワープ』でどうにか男から逃げた真。勝瑠はあの紋章について話してくれたーー

『ごめん、真兄さん。全く説明しないでこの前別れちゃって』
勝瑠はそう言って頭を下げる。
『全くだ、ひどい目にあったんだぞ! 真は!!』
シャドウが勝瑠をせめる。
「シャドウ、あまり言い過ぎない。こうなることは予想できなかった。しょうがないことなんだ」
『はぁ? 真もそっちの肩を取るのかよ』
別に勝瑠のことを信用したわけではない。だが、今回ばかりは勝瑠が全て悪いわけではない気がしただけだ。
『ごめんなさい』
「いいよ、謝らなくて」
僕がそう言うと勝瑠は頭を上げる。
『アイツ等は僕たちの船を沈めた奴らなんだ』
「船?」
なんかつい最近、そういう夢を見たような…。
僕は勝瑠の話をひとまず聞くことにした。
やっぱり重なるところがある。というか、そういう段階だったのかと納得までしてしまう。
これが真実なら、僕たちは間違えなく兄弟だ。
「最近こんな夢を見たんだ」
そう夢のことを話すと勝瑠は言った。
『間違えない。それは父さんと母さんだ』
と。


♡900!! ありがとうございます(_ _)
これからもよろしくお願いします。

1/23/2023, 3:03:21 PM

夢というのはいつだって奇想天外で、急に始まり急に終わるものだ。場面転換も目まぐるしく、人が出てきたと思ったらいつのまにか消えていたりする。
それに自分の願望にひどく影響された、自分勝手で都合のいいもののことが多い。他の人の夢がどんなものなのかは知らないが、少なくとも僕にとっては夢ってそんなものだ。
「楽しいね」
彼女はにこやかに微笑みながらそう呟いた。
そんなことありえるのだろうか。
明日になれば人類は全て滅亡するというのに。呑気に踊って、それを楽しいと感じるなんて。


こんな夢をみた。
明日隕石が降るとかなんとかして、人類、いや、全てのものが滅亡すると言う日の前日に、彼女とただひたすら踊り続けると言う夢だ。夢なのだから、どうして地球やらなんやらが滅亡して人が死んでいくのかは曖昧だったが、取り敢えず、夢の中の僕は明日死ぬということだけははっきりと確信していた。
そんななか、彼女と踊り続けたのだ。映画とかで王子と姫がくるくると踊っているあれを踊り続けた。踊っていた場所は、海の目の前の白い砂浜、ショッピングモールのど真ん中、学校の階段の踊り場だったりと気づいた時には場所がよく分からないところに変わっていた。おかしなことだが、夢の中の僕はそれには疑問を抱かなかった。
ただ、僕が考えていたのは、どうして彼女は僕と踊ってくれているのだろうということだった。普通、明日死ぬとなると、家族や恋人、親しい友人と一緒にいることを選ぶのではないか。僕は彼女の家族でも恋人でも、特別親しい友人でもない。なのに彼女はどうして僕と踊り続けているんだろう。

僕はどうして、ただの友人の一人である彼女と、踊り続けているのだろう。

1/23/2023, 2:58:39 PM

僕は、ある日、こんな夢を見たんだ!

何もかもが、自分の思い通りにいく夢!!

テストで100点を取りたいって、思ってたら本当に取れちゃった。
給食ジャンケンで勝って、デザートもらえちゃった。
ずっと口を聞けていなかったお友達とも、仲良くなれちゃった。

だけど。

みんなの顔は、不気味だった。
お人形さんみたいな感じがした。

最後には、僕はみんなから囲まれていた。
たくさんの目が、たくさんの口が。

ずっと僕を睨みつけて、何かを話していたんだ。


……やっぱり、何もかも思い通りに上手くいく人生って、羨ましいけど、とっても怖いなぁ。

〜こんな夢を見た〜

1/23/2023, 2:51:28 PM

「こんな夢を見た」

ばーちゃんが
世界の悪の支配者で

ゴジラに乗って
島を破壊しとる

火を吹き
家々をなぎ倒し
島民がみな狂気に叫んどる


幼い私は
家族とも離れ離れで
怖くて怖くて
泣きながら逃げ惑う

やっとの思いで
井戸の中に隠れた

ここならきっと大丈夫
早くおらんなって!!!


突然
ゴジラの鳴き声が聞こえなくなった

おらんなった?
助かったん??

恐怖に震えながら
そーっと
井戸の蓋を開ける


心臓が止まる。。。

ばーちゃんに支配されたゴジラが
井戸の前で
私を睨む

おわった。。。。


と。
ここで目が覚める

これ、
毎回のお決まりのパターン

子供の頃
本当にいつも見てたこの夢

深層心理は
なんやったんやろ??

それにしても
ゴジラを操るばーちゃん、
えげつないほど
恐ろしかったわ

1/23/2023, 2:51:23 PM

『こんな夢を見た』

家には、2匹の飼い猫がいる。子猫の時代に母猫から捨てられていたところを保護され、母が飼いたいと引き取ってきた猫達だ。名をクロエとモカといい、クロエは鉤爪のしっぽを持った黒猫だ。黒だし、私が好きな『クロエのレクイエム』というフリーホラーゲームのヒロインであるクロエから名前を失敬してクロエ。モカは、同じく鉤爪のしっぽを持った無地の茶色い毛色の猫だ。特にどこかから名前を失敬した訳でも無く、茶色いから単純にモカである。

そんな家の猫であるクロエが、家の2階の窓枠にいるのを目撃した途端「あ、こいつ逃げる」という確信を抱いた。果たしてその確信は正解で、クロエはピョンと窓から飛び降りて逃げ出そうとした。うちの猫達は好奇心が旺盛なのか、引き取られて以来一度も家から出さないようにしているせいなのか、度脱走を試みる。

私は慌ててしっぽやらクロエの毛ヤラを掴んで引っ張り上げたが、最中にモカが隣をすり抜けて飛び降りて逃げてしまい、こちらを振り返ることなくとっとこ裏手側へと走っていってしまった。

クロエをその場に投げ捨て、窓を全部閉めた私は心の中で窓を開け放していたであろう家族の誰かに文句を言いながら家を飛び出し、慣れた様子で家の隣の細道を駆け抜けた。どうせまた、物事の善悪も考えられぬ妹か弟のどちらかだろう。

今にして思えば、ここからもう異世界に迷い込んでいたのかもしれない。
家の隣の細道は、万年痩せすぎと申告される私でも横歩きにならないと通れない程狭く、時折給湯器などが出っ張っていたりして通行に苦労するのに、夢の中の私は既に様子を変えている家の隣の細道を、モカを探して全力疾走していた。その道は、人が余裕ですれ違えるほど広くなっていた。

家の隣の細道には、モカじゃない別の猫やら犬やらが時折通りすがり、私はモカじゃなくてこいつ連れて帰れないかなと多少捕まえる気でその犬猫を見つめながら、いやいや私の飼い猫はモカだと言い聞かせながら大通りに出た。

本来の家の裏手は、当たり前だが大通りなんかでは無い。何を作っているのか分からない工場で大通りへは続いていないし、家の裏庭とバルコニーがあるのみだ。しかし、夢の中では田んぼのあぜ道のような広い道に繋がっていたのだ。

更に驚くべきことに、細道とは比べ物にならない程の野良猫やら犬やら、パンダやらホワイトタイガーの子供やら、果てにはインド人が連れてるゾウなんかもいて、流石の夢の中の私も唖然としていた。これ皆、その気になれば捕まえてペットとして連れて帰っていいのかと思うと、俄然猫よりも犬やら小虎やらに目がいったが、私の目的は逃げ出したモカである。マしかし、母が飼いたいといつの間にやら引き取ってきただけであって私自身は犬派であったし、本来珍しい物好きであるので、モカ探しよりも犬やらペットにするには珍しい動物やらにばかり目がいくのはいたし方ないだろう。

時折通りすがった飼いたいと思った動物と触れ合いを試みながら、モカらしき猫を探すこと数分。段々とモカの顔や毛の色なんかが朧気になりながらも何とかそれらしき猫を見つけて、穏便に連れ帰ろうと触れ合いを試みたところに1人のタイトなスーツ姿の優しそうな女性が声を掛けてきた。その猫が気に入ったのかと。

話を聞くところによると、女性はこの大通りにいる動物達を販売している女性であり、この通りにいる動物たちは元々野良だったり、家のモカのように家から逃げ出して迷い込んだりしてきた動物たちらしい。そして、どういう経緯でここに来たとしても一度ここに来てしまったら自分達から買い戻すしか手はないということも話された。

目が覚めて冷静に考えればあまりにも理不尽なその話を、夢の中の私は納得して聞いていた。何なら、今の所持金である4000円じゃ絶対に無理だよなぁと頭を抱えながらモカだと思っていた猫を撫でていた。
ちなみに4000円は私がリアルで所持している金額である。どうやら給料日が近い訳でもないのに、もう既に全財産が4000円しか無いことを日々苦心しているうちに夢にまで反映されてしまったようだ。

その猫は、目が覚めてから思い返せば確実にモカではなかった。何せ、アメリカンショートヘアだったのだから。モカは茶色い毛並みが艶やかな雑種だ。間違っても、縞模様なんてついていない。
私がこの前、カップ焼きそばを創る際にうっかりモカの上に熱湯を零してしまい、1部毛が禿げかけており、そのアメリカンショートヘアにもモカと同じような場所に十円ハゲのようなものがあったが、確実にモカでは無い。

その女性にこちらの事情を話すと、なんと優しいことに一緒にこの裏通りを案内しながらモカを探してくれることになった。

もはや家の裏とはかすりもしない大通りは、少し歩いただけで田んぼ道から姿を変え、まるで都会の大通りのようにごちゃごちゃと看板が突き出たビルが立ち並んだ景色へと切り替わった。

道路には車やらバイクやらが行き交い、昼間の都会に相応しい賑やかな人の往来に目眩が起きかける。

大きなモニターからは「電気を崇めよ!電気をもっと消費せよ!」という呼び掛けが繰り返し流れ、道路を1列に走る色とりどりのヘルメットを被ったバイクの運転手たちは、心臓を捧げるポーズをしながら洗脳にでも落ちたように「電気をもっと消費せよ!電気をもっと消費せよ!」と叫んでいた。私はここに、少しのパレード味を感じた。パレードと言っても、某夢の国で行われるような感じのキラキラしい賑やかな感じのパレードでは無い。今敏さん監督のパプリカに出てくる、平沢進師匠のパレードの方だ。そんな狂気じみた何かを感じ取ってなお、私は不気味には思わなかった。

宇治野という大きい駅の前の道を突っ切り、アパレルアパートの中を、この服可愛いとか本来の目的を忘れながら通り過ぎたりして探したが、モカは見つからず。何なら、この世界のど真ん中を牛耳るように聳えている千と千尋の神隠しのような大きな銭湯に目を奪われ『自分家の裏にこんなにも素晴らしい所があったなんて』とまで考える始末であった。

ビルを出ると、もうすっかり日は沈んで真っ暗になっており、女性は勤務時間である22時になる前に私を元いた大通りまで案内してくれると言った。
その言葉に恐縮しながらついて行き、見覚えのあるような気がする建物の前で女性と別れたのが運の尽きだった。

見覚えがあるような大通りは、実際には見たことがあるような気がするだけで来たことなど無かった。
普段から見慣れた家の横の細道を求めて歩きさ迷ったが、むしろ全く見覚えのあるような無いような気がする場所に迷い込むばかりで、家に帰れそうな雰囲気は無かった。
焦燥感に駆られながら駆け足で進む度に、千と千尋の神隠しのような世界に迷い込んでしまう。やがて大きなコンテナが積まれた道に出た。

ほとほと困り果てていると、私の真隣のコンテナから超大型巨人のように大きな西洋顔の日本人形が「電気をもっと消費せよ!」と叫びながら、ポニョのお母さんのようににゅるっと現れ出た。私はその場に尻餅をつき、コンテナを透けながら通過していく日本人形を見つめた。随分とアンバランスな日本人形だった。ちゃんと着物に黒髪のおカッパなのに、顔だけがフランス人形じみているのだ。そりゃ怖いなんてもんじゃなかった。

いよいよ本格的に恐怖した私は、半ば半泣きになりながらコンテナの迷路を突き進んだ。
「電気をもっと消費せよ!」というおどけたような声に振り返ると、そこには全身が真っ黒で耳まで裂けるほどの大きな口しかないのっぺらぼうのような人型の、大きな両手鍋を頭(?)に被ったナニカがおちゃらけたように踊っている所だった。その後ろから、手足の生えた冷蔵庫やら、人の両足が生えた空き瓶やら、とにかく気持ち悪いガラクタの行列がこちらに向かって「電気をもっと崇めよ!電気をもっと消費せよ!」と軽快に叫びながらゾロゾロと大名行列をしているところだった。

上がりかかった悲鳴を何とか飲み込み走って逃げた先で、ちょび髭がワイルドなドーラ1家の次男みたいなおじさんに「風呂に入って身を清めぇ!」と何かの木でできた札を渡された。
その人が言うには、このドデカイ銭湯で毎日身を清めなければ先程見たような異形の化け物と成り果てて、あの行進に加わることになるんだそうな。

もう一度おじさんが札を差し出し「風呂に入って身を清めぇ!」と叫んだ所で吹き返すように目が覚めた。

上述もしたが、随分と平沢進師匠のパレード(というか、今敏さんのパプリカ)と千と千尋の神隠しが混ざったような夢だったなと思ったし、いつもなら目が覚めた時にはどんなに怖い夢を見ていても忘れている私が、数日経ってもはっきりとした細かい所まで覚えている不思議な夢だった。

1/23/2023, 2:37:02 PM

こんな夢を見た


夢を見ていた。悲しくて、辛くて、苦しくて、目の前が真っ暗で、きっと人生のどん底から見た景色と同じ感じの、そんな夢だった。
不幸の詰め合わせ、なんて嬉しくない響きがよく似合う。
早く夢から覚めたくて目を開けたら、そこには優しい人がいた。母のような、姉のような、ともすれば親友のようなその人はあたたかいこの空間で、いつも出迎えてくれる。
怖い夢を見たの、そう言えば、彼女は両手を広げて、包み込んでくれた。心地よさに包まれて、安心する。怖い思いも痛い思いも、もうしなくていいんだ、とようやく自由になれた。そんな気がした。
いかに怖かったか、いかに酷い夢だったかを語れば、彼女は少し困ったように眉をひそめた。
そして彼女はいつものように優しい声でこう言った。
「それは夢じゃないよ。夢なんかじゃ、ない」
「え?」
「あなたが経験してきたことだから、それは全部夢じゃない」
「何言ってるの? ここが現実でしょ? こうやって触れるし、目を覚ましたらここにいた! そうでしょ?」
「ううん、眠っているの。あなたは今夢を見ているのよ」
「う、そだ……」
「ごめんね、でもあなたはあなたの世界を生きなくちゃ。こっちに来てはダメなのよ」
「なんで? こんなにあたたかくて、優しくて、幸せな世界なのに?」
「あなたが、そう作ったから。だからここはそういう場所になった」
「じゃあ、私の世界じゃん!」
「確かにあなたが作った世界ではあるけれど、あなたの生きる世界じゃない」
「……そんな、」
「さあ、起きるのよ。目を開けて。怖がらなくていい。私たちはいつだってここにいる。また戻ってきてもいいから。だから、私たちを作ったあなたが私たちと同じ存在にならないで」
悲しげにそう言う彼女は、まるで最後の別れのようにきつく抱きしめる。
「ごめんね、こんな形でしか愛してあげられなくて」
どちらの涙かわからないそれが絨毯を濡らす。徐々に遠くなる意識の中、彼女が優しく微笑んだ顔が最後に見れた気がした。
目が覚めたら、病院のベッドらしきところに横たわっていた。心配してくれる人も、見舞いに来る人も特にいないことはわかりきっていたから、そっと息を吐く。
願わくば、もう一度彼女に会いたいけれど、怒られそうな気もするから、もう少しだけこの世界にいることにしよう。
なんて、柄にもないことを思いながら、あれが夢であったことをようやく理解した。
これは、そんな夢を見た話。

1/23/2023, 2:35:27 PM

こんな夢を見た。

 不思議なものが見えるようになる夢だった。

 いわゆる幽霊とか、化け物とか、日常生活で目にすることはないであろう代物だ。それらはただそこにいて、特段こちらに何かをしてくることはなかった。視線が合うこともないし、もちろん害をなすこともない。私も「あぁ、いるな」と思うだけだった。

 数日が経った。その日私は外に出かけていた。歩みを進める私の目の端に、一人の少年が映った。なんとなく「自分とは違うものだ」と感じる少年だった。それならばとそのまま足を動かした。

 「見える人でしょう。」

 通り過ぎざま、声をかけられた。思わず足を止めた私に、彼は「見える理由、知りたい?」と問うてきた。なんとなくうなづいてしまった。

 「見える人っていうのはね、人間の死を見たことがある人なんだ。
 「ただ遺体を見たことがある人じゃないよ。消える瞬間を目にして、そこに強い感情を抱いた人が見えるようになるんだ。
 「抱くのはどんな感情でもいい。自覚があってもなくてもいい。
 「とにかく強烈な感情を抱いた人だけ。

 なめらかに説明された。人が死ぬ瞬間か。一度だけ見たことがある。あのとき私は一体どんな感情を抱いたのだろうか。哀しみか、怒りか、驚きか、それとも安心か。分からない。あの瞬間はやけに鮮明に思い出せるのに、そのときの私の感情も、消えた人間が誰なのかも思い出せなかった。

 モヤモヤした。でも不思議とそのモヤモヤはすぐに消え失せた。鮮明な記憶の中であの人が消えた瞬間みたいに、スッと消えた。

 「教えてくれてありがとう。」

 それだけ言って、また私は歩みを進めた。

 そこで目が覚めた。

 不思議な夢だった。



『こんな夢を見た』

1/23/2023, 2:35:09 PM

こんな夢を見た

「ほぎゃあっ! ほぎゃあっ! あんまぁ!」
「よしよし、いいこ、いいこ。いいこだね〜」
 毎朝、リビングへの扉を開けると赤ん坊プレイにいそしむ父と母の姿を見せつけられるのが優斗の日常だった。父・篤志は中堅企業に務める管理職なのだが、数年前過労により倒れ、以来「心身のケア」のため赤ん坊プレイを毎朝行ってから出勤している。
 初めて父のおむつ姿を見た優斗はさすがにやめてほしいと訴えたが、父いわく、
「無垢な心をシミュレーションすることで己の心と向き合うことができる」
 らしく、背広に着替えたあとはさっぱりとした好中年にさえ見える。
 愛用のトヨタ・カムリに乗り出勤していった父を見送り、優斗は朝食の残りをコーヒーと一緒に胃へ流し込む。今日は午後からの講義しかないのでのんびり登校できるのだが、そうなると両親の赤ん坊プレイを最後まで見届けねばならないため非常に憂鬱になるのだった。
「母さん的にはいいの、あれ」
「え? なんで? お父さんのああいうとこ、好きよ」
 母の目のくもりは乙女の頃と変わらぬだろう。そう確信し、優斗は両親に対して諦めの気持ちを抱いた。
 おれもいつか恋人や妻に赤ん坊プレイをねだるようになるのだろうか――両親の痴態を見せつけられると、どうしてもそう考えてしまう。赤ん坊プレイでなくとも、アブノーマルな関係でなければ満足できなくなってしまうのでは? それは平穏を愛する優斗としては、認めたくない未来だった。
 多少苦労したっていい、平和で一般的な関係を恋人と築きたい……それが優斗の夢でもあった。
 時は流れ大学を卒業し、独り立ちを果たした優斗は社会の荒波に揉まれながらも人生を謳歌した。かわいい恋人もでき、婚約も申し込んだ。涙を流してイエスと答えてくれた恋人を抱きしめ、優斗は〈平穏な家庭〉が夢ではなく目標へと変わるのを感じた。
 しかし――優斗もまた父と同じく、責任を背負う立場になると、体調を崩した。腹を壊し、胃に穴があき、起き上がることさえ体が痛んでできない。だが休職するわけにはいかなかった。
「赤ん坊プレイだ」
 優斗は決意した。長らく連絡をとっていなかった父へメッセージを送り、赤ん坊プレイの詳細について尋ねた。父は安全な赤ん坊プレイの行い方とともにおむつや粉ミルク、大人用の哺乳瓶、浣腸用のシリンジまで送ってくれた。
 恋人と何度も話し合い、最初は拒否されたが、やがて納得してくれた。赤ん坊プレイは優斗のためだけでなく、恋人のためでもあった。ふたりの間の愛を再確認するため、やる必要があった。
「ぁんまぁ」
 おむつのみの姿でそう泣くと、優斗は不思議と安らかさに包まれた。自然と涙があふれ、こぼれる涙をぬぐわれるたび、恋人との愛を感じた。
 朝、起きるたび、おむつ姿で寝転がる父を思い出す――絶対的に信頼を置ける人間が横にいることへの安堵。父は母との信頼を確かめていたのだ。
 ――おれは、これを夢見ていたのかもしれない。
 ふつうの家庭でありたいと願いながら、その異様さに惹かれもしていた。全力で〈ママ〉を演じる恋人に、いままでになく熱い想いが胸からあふれ出る。
「おれは、こんな〈夢〉を、見ていたのか」
 情けなく、同時にやっと満たされたという多幸感に包まれていた。優斗の尻を拭く恋人が「優斗ちゃんは元気だねえ」と笑顔で言う。
 ひと通りの赤ん坊プレイを終え、いつもの部屋着に袖を通すと見知った男がいた。優斗自身だった。疲れ果てた幽鬼のような相貌ではない、かつて見た、出勤していく父と同じ顔をしていた。
 鏡を見つめる優斗を、うしろから恋人が抱きしめてくれる。その震える手に優斗は手を重ね、「ありがとう」を呟いた。

1/23/2023, 2:30:13 PM

「こんな夢をみた」

人殺し、争いごと 、戦争ということの意味を

忘れてしまった人間たちが生きている世界

平和すぎて逆になにか違和感があった

1/23/2023, 2:24:00 PM

★こんな夢を見た

恵まれていると思うし幸せだとも思う

でも…

寝る前に頭の中で考える

もし今、目を開けたらここが別の世界になっていて

このまま今のしがらみがなーんにもない新しい人生を送れたら…とか

でも現実はそんなことありえなくて

目を開けてもそこはいつもの日常

だから今日も疲れた気持ちは胸の奥に隠して

あなたに笑顔で話しかける

「ねぇねぇ聞いてー!今日はこんな夢を見たんだ〜」

1/23/2023, 2:18:54 PM

テストの日に寝坊したのがトラウマで遅刻の夢をよく見るようになった。

1/23/2023, 2:16:51 PM

こんな夢を見た

住む次元がひとつ下の彼に愛される夢。


こんなゆめがあった

しんかんせんのうんてんしゅさん!

としょかんの先生!

にんじゃになりたい!

本をかく人!


こんなゆめをみていた

ままにあいされるゆめ。

あったこともないぱぱがしんでくれるゆめ。

ままをまもるかっこいい人になりたかった。


女の子なんだからってままにひていされたのはいやだったけど、
ままのためならなんでもするよ。

1/23/2023, 2:10:17 PM

こんな夢を見た

  朝起きて、日曜日かと思ったら、
  なんと…月曜日だった。
  しかも、朝七時半だった。
  まずい、課題が終わっていない!
  カバンの中身さえ整っていない!
  健康チェック表を書いていない!
  急げ!急げ!
  遅刻するぞ!

  こんな夢を見ました。
  今まで見たどんな夢よりも怖かったです。
  こんなことが現実にならないように、
  気を引き締めていかないと。

1/23/2023, 2:06:16 PM

こんな夢、、、、?


あれ、、


あなたの


後ろのおねえちゃん


だぁーれー?

1/23/2023, 2:05:04 PM

「彼は居なくなったんだよ」

誰かからの強い言葉にハッとし、目を覚ます。
また、不吉な夢。人が死ぬ夢。
そろそろ悪い事でも起きそうだな、なんて軽く流しながら、朝の支度をする。
俺には彼がいる。だから、こんな事も些細な事なんだ。
ゆっくり寝息を立てる彼の頬を撫でる。
いつもはあんなに冷静で、キビキビしているのに、寝た途端に、少しした子供らしさを覗かせる。
「…….何してるの」
「うお、起きた。ごめんごめん」
頬を撫で続けていると彼は起きた。
そして頬を撫でていた俺の手をとって起きる。
「おはよ」
「ん、はよ」

「めっちゃ変な夢見ちゃったんだよね」
「え?偶然だな。俺も」
「え嘘、まじ?人が死んじゃう夢なんだけど」
「うお、一致すご。怖いよな」
「ほんと、まぁ信じてないけど。」

ほんとに些細な会話だし、馬鹿みたいな話だと思ったんだよ。

「は?」
彼が車に跳ねられた。
「は?え?なんで?え?」
まだ生死をさまよっているらしいが、生きる確率は低いらしい。
こんな言葉が脳裏をよぎる。
「彼は居なくなったんだよ」

そんな事ないよな
まだ、頭が働かない、動かない、動けない。
「死んだんだ。」
俺の夢が些細なことなんかじゃなくなった。
「まぁ、信じてないけど」
静かに流した涙は重力に逆らわず、カーペットに染み込む。
「俺も死んだら、お前の夢も」
人が死んじゃう、そんな夢。

#こんな夢を見た

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