この道の先に』の作文集

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この道の先に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/3/2023, 11:11:24 AM

とん、てん、とん。間抜けな音を立ててみかんがいくつか転がっていった。
「あ、待って」
気の抜けた声を上げる。我ながら、このふにゃんとした声音はどうにかならないものか。腕の中には五つのみかん。先程まで八つありました。みかんはいったいいくつ転がっていったでしょう。
「待って、待って」
車通りどころか、人通りの少ない田舎道。車が通るには狭いし人が通るには急な坂道を登った先が我が家で、小高い丘の上の家となっている。ひぃひぃ言いながらいつまで経っても疲れる坂を上り切った矢先にこんなことがあって、ちょっとだけ運が悪い。
「へぶ」
嘘。すっごく運が悪い。
石に足が突っかかって、あっと思った頃には身体中に衝撃。みかんは放り出されて、潰されたのがいないだけ幸い。
「……うぅ〜……!」
流石に泣きそうになる。腕の中にはゼロ個のみかん、転がっていくのは八つ。高校生にもなって転んで泣きべそなんて情けないけど、高校生にもなってこんなに盛大に転ぶのもとっても惨めだ。
でも惨めと情けないを重ねがけしたって個々の情けなさは減らないし、とりあえず立ち上がる。スカートについた土汚れをぱっぱっと払って、ズキズキする膝を一旦無視。
「ま、まって……」
下り坂だから勢いよく転がっていくみかん。秋ごろの夕陽みたいに色付いたそれは、下町のおばちゃん渾身の逸品らしい。善意で貰ったそれを放り出すのは、一般的に人間に配布された善意がよしって言わないじゃん?
ころころ、ころころ。転がっていくみかんを追っかけて走る。
なんだっけ、こういうのお話にあった気がする。
(えっと、確か……おむすびころころ、みたいな)
子供の頃一回だけお母さんに読んでもらった。あれも確か食べ物……おにぎりが転がっていくお話のはず。
(お話通りだったら確か、追っかけた先に……)
と。みかんが一つ、ふっと消えた。
「え!?」
違う、消えたわけじゃない。坂の一番下に穴がある。それもなんだか、人が入れそうなくらい……
「ま、待って! 止まってぇ!」
叫びも虚しく足は止まってくれないしみかんはころんころんと穴の中に落ちていく。あの話と違うのは、このまま行くと私も落ちてしまうくらい。いやいや、底が見えないよ。ていうかなにあの穴、確実にさっきまでは無かったよね!
「と、止まれな……!」
あいにくと私は走るのがとっても苦手。
それなのに坂道を、自分なりに全速力で走ってた。走るのに慣れてない人って止まるのにも慣れてない。まぁ自明の理ではあるんだけど。
次に踏み出した足を踏ん張る、次に踏み出した足を踏ん張る、ダメだった、だったら次こそ──
ぐ、と力が入った。ようやく止まれる。と思ったら穴は目前で、そして、次の次に出す足のことをすっかり忘れていた私は情けなくガツッと足をもつれさせる。
もちろん体は傾いて。
「ひぇええ」
やっぱり間抜けな声。私って最期に上げる声も気が抜けてるんだろうな。
そんなことを考えながら──多分もう諦めてた──私は目を瞑り、ふっと気絶する。
「ああ忙しい、忙しい!」
……次に、その声が耳に届くまで。

7/3/2023, 11:04:09 AM

#この道の先
この道の先には何が待っているのだろう。重く食い込む鞄を背負い,永遠に続くと思われるアスファルトを一歩一歩歩んでいく。日光が直射しているアスファルトは触ったらとても熱そうだ。歩く先には明るい未来が待っている。なんてことはなく,目の前を過ぎる白猫がいるだけだった。まあそんなもんだよな。落胆するわけでもなくずり下がってきていた鞄をもう一度背負いあげる。鞄には大学入試の対策テキストがぎっしり詰まっている。未来は待っているものではなく,自分で手に入れるものなのかもしれない。そう考えたらテキストが幾らか軽く感じられた。
よーし。頑張るか。背に重みを伝えているテキストに助けてもらいながら近くの未来を,夢を叶えたい。

7/3/2023, 11:02:33 AM

この道の先に


 ねえ、知ってる?この道をずーっとまっすぐ歩いていくと、長い長いトンネルがあるの。そのトンネルは人によって長さもどこに出るかも違うんだって。誰でも入れるけど、一つだけルールがあるの。それは…。

 絶対に笑わないこと。

 笑うとトンネルの先が違う世界に繋がって、二度と戻って来られないんだって。
 興味があったら来てみてね。


 トンネルの影のように黒い髪を持った、私の唯一の友達が教えてくれた怪談話。中学生になる前、突然遠くへ引っ越してしまった君との、最後の会話。誰もどこへ行ったか知らないようだったけど、私はなんとなく分かってる。

 だから、去り際にこの話をくれたのでしょう?

 トンネルに一歩足を踏み出し、静かに口角を持ち上げた。

7/3/2023, 11:02:33 AM

【この道の先に】

世界平和を祈る前に
わたしはいつも
自分のことばかり

今日も明日もお洗濯

くたくたにしおれたバスタオルが
ふかふかになりますように…

そんなつまらない希望が
わたしにとって
いちばんの願い事

世界平和を祈る前に
いつも自分のことばかり

目の前のことで精一杯

掃除機かけて
トイレを磨いて
湯船をあらって
食器を洗って乾かして
食器棚に戻さなきゃ

そうだ自転車の空気も入れないと

世界平和を祈る前に
いつも自分のことばかり

だからきっと
くたくたのバスタオルは
今日もしおれたままなんだ

7/3/2023, 11:02:11 AM

この道の先に広がっているのは天国か地獄か。

決めるのは全て己の行動、見方によって決まる。

7/3/2023, 11:00:56 AM

この道の先にね、
新しいお店ができたんだ
小さなお店でね、
コロッケやさんなんだよ

見に行ってきたんだ
そしたらね、
一個30円て書いてあった

30円だよ、
お小遣いで買えちゃうよ
すごいでしょ

サックサクの揚げたてだって
絶対おいしいよ

ひとつ下さい、って買ってさ
アツアツのをすぐ食べちゃう!
ね、すごいでしょ

だめって言っちゃだめだよ




「この道の先に」

#154

7/3/2023, 10:55:23 AM

犬がいます



 疑い深い性格だった。でも要領も悪くって、それはいくつか年下の子供に指摘されて恥ずかしい思いをしたことが多いくらい。おまけに未知の物にはとんと興味がなく、そうして毎日同じことをだらりと過ごす人間だった。
 見通しが立たない未知は嫌いである。ずいぶん遠回りしたが、なんとかつまりはそういうことを伝えたいのだと告げて返答を終えた。すると相手はゆるっと笑ってこう言う。
「なるほど、なるほど。あなたにとって未知とは真っ暗闇の指針のない道のりを指すのだな」
「まあ、そうとも言うね」
「うん、うん、よしわかった」
 何かに納得したら言葉を区切って立ち上がり、そして椅子を横にずらした。酷い音を立てるかと眉を動かしたけれどそれは薄く満ちる無音。アスファルトの上だというのに、なぜだろう。
「下じゃなくって先をごらんなさい」
 言われるがままに奥を見ると、相手がずれてできた向こうには明かりもなにもない、けれど風が吹き込んでいく道があった。道は先の言葉通りに真っ暗で、己の足元から一歩踏み出せば左右も前後も曖昧になるだろうとすぐに想像できた。
 先、というからにはあれに向かうべきなのだろう。
「そうだな。あなたに贈るべき言葉は一つ」
 じり、と足がアスファルトを鳴らして怖気づくも、背中を丁寧に押される。
「行ってみればわかる、すでに覚悟があるから。それだけさ」
 いつのまにか「いやだ」も言えなくなった口がかすかに相手の名前を問うた。勝手に進みだす足を止められずにどんどん遠ざかる相手からは小さな返事が届く。同時に青い匂いと土の匂いがして、昔走った土手を思い出した。
「えーっと」
 ついにはかき消えそうになってようやく、応えが鼓膜を小さく揺らした。
「ペロって呼んでくれたら嬉しいよ!」
 翌日、せめて手引きや手段があれば迷いにくいと、あれこれマニュアルから用具まで──きっと使わないだろうけどとは言いつつ、いつか必要になるかもしれないと本当にあれこれ──用意はしてあるけど、それでも内心大いに不安なまま迎えた犬の名はペロリッチという名であるので。
「なァ、ペロって呼んでいいかな」
 しばらくして慣れたころにそう聞けば、ワンとないたので。
 そういうわけで、俺の家にはペロがいる。

7/3/2023, 10:54:36 AM

この道の先に、何が待つと言うのだろう?
はっきりしていることは、良い人生なんか待っていないということ。
あの悪女の所為で、ツキも運も落ちたから。
他人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった、人でなしの今井裕子の所為で……。


この道の先に在るのは、立ちはだかる山々? 夕陽が沈む水平線?

7/3/2023, 10:53:38 AM

『この道の先に』

だって 悔しいんだよ
もがいても あがいても
この道の先にいる
アイツに追いつけない

努力なんて言葉
くそ食らえと思ってた

バカみたいに背伸びして
強がって カッコつけても
アイツの二番煎じと
陰口叩かれ

実力じゃ負けてない
なのに なぜ?

いつだって
先を走って行く
この道を

悔しいけど
諦めるか

もう どうでもいいや

口では そう言いながら

胸の中
まだ消えないんだよ
熱いもんが

アイツを
追い越すまで

負けたくない
あきらめたくないって
バカみたいにさぁ

7/3/2023, 10:52:40 AM

___________________

これから歩んでいくこの道に

君がいるのかは分からないけれど

これからも君を好きでいたいって思うの
___________________

Theme:この道の先に

7/3/2023, 10:51:59 AM

誰もが行く、と言えば、そうだけれど。
その一本道は、決して同じではなくて。
どれだけ似通っていても、違うところは確かにあって。
輝かしい栄誉の道もあれば、闇夜に浮かぶ月に照らされた道だったりもする。
山は、あるのだろうか? 谷は、あるのだろうか?
振り返らないと、きっと解らない道なんだろうけれど。
誰しも、たどり着く先は同じモノで。

”この道の先に”あるモノが、どうか穏やかなもでありますように。



この道の先に

7/3/2023, 10:51:23 AM

自分なりに


その時その時で


良い


と思った道を選んで歩んできた。




振り返ったら
あの時は
甘かったよなー。
若かったよなー。
こうしておけば良かったなー。
と思うこともいっぱいあるし

思い通りじゃなくて
実力や運がなくて
選べなかった道だってある。



でも

後ろばかり見てても
あの時にはもう戻れないし

これまでのわたしだって
それなりに
頑張って生きてきたんだから。



さぁ

今のわたしは

どうしたい?

どうしたら良いと思う?

感じて

考えて

選んで

これからも生きていこう。


#この道の先に

7/3/2023, 10:47:25 AM

『この道の先に』

この道の先に帰路はない
通った場所は道ではない

迷って戻って再びここへ来たとしても
それは自分の軌跡

道は誰かの軌跡を辿ることをいう
孤独とは後に続くものがいないことをいう

7/3/2023, 10:47:01 AM

この道の先に何が待っているだろう

違う道を通ればよかったと後悔するかもしれない

だけど自分を信じて一歩ずつ前に進む

後悔したって構わない

自分を信じた結果だ

悲しくなんて悔しくなんてちっともない

この道の先に何が待っていても絶対に乗り越えて見せる

これは自分との約束

破ってはいけない約束


〈この道の先に〉

7/3/2023, 10:46:39 AM

窓越しに見えるのは君の誰よりも努力している強い姿でした。
今日も私は誰もいない図書館から1人、バスケットを練習しているかっこいい横顔を見つめる。
私が今見つめているのは、川上翔吾(かわかみしょうご)だ。同じ学年の別のクラスの同級生。
隣のクラスでもあんまり目立たないポジションにいる男子だ。でも、誰よりも早く来て、準備して努力している彼を見るのが私の日課だった。
彼を見つめていると、彼以外の部員がやってくる。
でも、彼達はまるで翔吾がいることさえ気づいていない
ように練習している。
まるで、小学生の女子が好きな男の子を取られたからってみんなで無視するような態度だ。
はぁー、本当にイライラする。
無視して、同じ部員の仲間にですら声をかけない。
翔吾は1番最初に来て何もかも準備してるのに。
お礼の一つもない。見てて呆れる。
「ピピピー、ピピピー」
イライラしながらも練習をしている翔吾を見ているとあらかじめ設定しておいたタイマーがなった。
もう、戻らないといけない時間か。
図書館には時計がないからこうして、タイマーを測っていられる時間を決めているのだ。
もっと見ていたかった。
戻りたくない。
ため息をつき、重たい腰を上げて教室に向かう。
教室に入るとみんなが近くによってくる。
「紗夏ー (さなつ) どこ行ってたの?
毎日この朝の時間にいなくなるよねー?
荷物は置いてどこ行ってんのよー?」
そんなクラスメイトの言葉に笑って返す。
「別に〜、てかさ、昨日のドラマ見た!?
めっちゃ最高じゃない?かっこよすぎてやばすぎー」
図書館に行ってたことは言いたくなくて、言えなくて話を変える。
そしたら何人かの女子がまた集まってきた。

「紗夏見るの早すぎー!もう見たの?」
「見た見た!!私の〇〇くんへの愛は大きいからね!
今週の〇〇くんもやばかったよー
見てない人即見るべし!」
そうやって、クラスメイトと長い間話していると5分前のチャイムがなった。
席について、次の授業の準備をしていると
「さすが一、、クラスの人気者!やっぱり明るくて喋りやすいからみんなが集まってくんのかな!」
後ろの席の海(かい)が喋りかけてきた。
「何〜、おだてても何も見せてやんないぞー」
どうせまた、宿題忘れて来たんだろうけど。
「そんなこと言うなよー、みんなやってなくて頼れるのお前だけなんだよー、一生のお願い!頼む!!」
仕方ないな。
「もうしょうがないな。はい、ここねー」
そう言って見せてやると、他の男子達も俺も俺も!って言って私のノートを囲む。
はぁー、自分でやってこいよ。
人がやったやつを当然かのように写しやがって!
そんなことを思いながらも見せる私も私だ。
授業まで残り少ない時間を終えて、授業が始まる。
その時の授業はよく生徒にあててくる先生の英語の授業で私も当てられた。
「はいー、ここの問題白石、訳せ。」
だる〜
めんどくさく思いながらも立って答える。
「ここは〜〜〜で〜である。」
訳せと言われたところを迷いなく読む。すると
「おー、完璧だ。」
褒められた。
「まぁ、先生の教え方が良いからですかねー
いつも、ありがとうございます!せんせー?」笑顔で言うと、先生は褒められて機嫌が良くなったのか
そこからは笑顔で授業をしていた。
ほんと、単純で扱いやすー。
そんなふうに授業を終えると、先生に呼び出された。
「白石ー、ちょっと、このプリント準備室まで運んでくれんかー?ちょうど、係の子が休んでてな。」
めんどくさ。私じゃなくても他の奴らに頼めよ。
そう思ったけど、私は笑顔で言う。
「はーい、先生100円!」
「バカ言えー、そっからそこだ一頼むぞー」
そんなふうに先生を冗談言って笑う。
すると、クラスの男子が声をかけてきてくれた。
「紗夏手伝おうかー、1人じゃ大変じゃね?」
ぉー
・ありがたい。じゃあ、少し持ってもらおうかな?
「ありがと、じゃあ、」
お願いっていいかけると、その男子は他の女子から呼ばれた。確か、付き合ってる彼女だったかな?
「ねー、ちょっと来てよー」
さすがに呼ばれてるのに手伝わせるのは気が引ける。
「行ってきていいよー1人でも大丈夫だしー」
そう言うとその男子は申し訳なさそうな顔して、彼女の方へ向かった。
「はぁー、行くか。」
私はノートを抱えて準備室へ急ぐ。
別のクラスのやつから時折絡まれながらも、準備室に着いてノートをおろす。
「はー、めんどくさい。他の奴だって暇そうにしてたじゃん。そいつらに頼めよ、あの単純教師一。」
愚痴にながらもノートを置いて準備室を出る。
私もそんな言うなら別になんか適当に理由つけて断ればいいのに。
ただ、笑顔でふざけていいですよーなんて、良い子ぶっちゃって。
時々、疲れる。

みんなに笑顔振りまいて、明るくて喋りやすい自分を演じるのは。
だけど、そんな自分からなかなか抜け出せないしょうもない私だ。そんな自分が大っ嫌いだ。
暗い気持ちになりながら図書館へ向かった。
なぜか、無性に今期吾の姿が見たくなったんだ。
今日も練習やってるかな?
今日も誰1人いない図書館に入っていつもの席に座って彼の姿を見る。今日は練習はないみたいだ。
けど、翔吾は自主練をしていた。
バスケットの基本から初めて、シュートをうっていた。
そんな今日も地道に努力している翔吾の姿を見て少しだけ心が明るくなった。
次の日
昼休みを沢山の友達と過ごしている時
「ねぇ〜ね!
今、バスケ部が1年生対2年生で対決ゲームしてるんだって!
みんな見に行って良いみたいだし見に行こうよ!」
バスケ部の話が出てきて思わずびっくりして反応してしまう。
「えっ?バスケ部が?」
「うん。今やってるんだって!
てか、そんな反応して興味あるの?
まさか、とうとう紗夏にも気になる人ができたのか?」
ギクっ、しまった!明らかにこんな反応するべきじゃなかった!
「まさかー、好きな人なんてできてないし〜
珍しいと思っただけだし。」
慌てて弁解すると友達はニヤニヤして
「えー、ほんとかな?
とうとう、紗夏にも春が来たか!余計に楽しみだ?」
違うってー!からかわれながら私達は体育館の中に入って見えやすい所へ移動した。
私の目は自然と翔吾と方にいっていた。
いつも見ていることもありすぐ見つけられた。
隣で友達がキャーキャー言ってる中、私はドリブルをしている翔吾のほうを見つめる。
「ねー、ねー、みて!紗夏!!
めっちゃ、かっこいいんだけど宗治(そうじ)先輩!」
あぁ、あの先輩か。私はあんまり好きじゃない。いつも、朝練の時絶対翔吾の次に来るのに準備されてるのが当たり前みたいに他の子と練習してるからだ。
そして、隣に一生懸命練習している人がいるのにずっと、ふざけて練習しない時だってあるし。いつだって、真面目に練習していない。
「うん、そうだねー」
適当に返事をして、眺めていると少ししてからちゃんとした1年生対2年生のゲームが始まった。
試合が始まってあと10分ぐらい残っている時翔吾がシュートを外してしまった。
「ねぇ〜、あの子さっきからあんまり動けてないし、チームの役に立ってないよね?
誰だっけ?あの他のクラスのー」
他の友達のそんな声が聞こえてきた。
何も知らないくせに、そんなこと言わないで。
それに全然そんなことないし。
確かにシュートは外したけど、周りを見てどういう動きをすればチームがいい方にいくか考えて動いてると思うし。誰よりも努力してる。
私はそんなふうに言われてムカついて思わず言ってしまった。
「別に、誰にでも失敗はあるでしょ。
人が頑張ってる姿を侮辱するなんてサイテー
しかも全然役に立ってない訳じゃないし。
何も知らないくせにそんなこと言わないで。」
しまった。ついついムカついて言ってしまった。恐る恐る友達の方を見ると
びっくりした顔でこっちを見ていた。
「どうしたの?急に?しかも、あの地味な子を庇うなんて?怒るなんて珍しい。紗夏らしくなくない?」
まだ、全然私の言葉が響いていなくて呆れてもっと言おうかと思ったけど、友達の最後の 紗夏らしくない と言った言葉に冷静になって、
笑って返した。
「なんてーね!あんたねー、そんな言い方しちゃいけませんよ!お母さんはそんな子に育てた覚えはありません!」
いつもの私に戻れて、ほっとしていた。
友達もそんな私の様子にほっとしたようにふざけて、言葉を返してきた。
そして、バスケ部のゲームが終わって1人になれる場所になった時、後悔した。なんであんな言い方したんだろう。
でも、別にあんなことを言ったのは後悔していない。頑張ってる人を見てあんな言う友達はサイテーだし、間違ったことは言ってない。
逆に、図書館であんなに頑張ってる姿を見て何も言わない人はいないだろう。
だからって言い方ってもんがあっただろう。
私のバカ!学校では明るくて誰とでも喋れるのが私。それが私。そうじゃなくちゃいけないの。あんな私は求められていないのだから。
昔のことを思いだしそうになって慌ててもう考えるのをやめる。
深呼吸をして教室に戻った。


教室っていつもと同じように授業を受けてそして放課後になり、図書館に向かい図書館で1人翔吾を見る。
いつもみたいにただ翔吾の姿をぼっーと見ていると翔吾がふとこっちを向いた。
今までこんなことなかったから驚いた。
翔吾はこっちを向いてびっくりしたように目を開いて固まっていた。
私達はどちらから目を逸らさずにただただ見つめあっていた。
すると、いつもの合図のタイマーがなってその音で我にかえった。
ほんとうにびっくりしたな。
目が合うなんてはじめてだった。
でも、少しでも翔吾と目が合ったのが嬉しかった。この感情は恋なのかもしれない。
今まで恋なんてしたことなかった。
だからこの気持ちわわ具体的には表せれないけど、なんだかむずむずしながらこの日は家に帰った。
この日を栄に私達は色々なことが合わさって廊下で会うようになった。
そして、いつの間にか図書館から見るだけじゃなくて少しずつ話すようになった。
ある日申し訳なさそうな顔で言ってきた。
「紗夏さんと話すのは申し訳ないです。
俺といると、紗夏さんまで悪く思われると思います。俺って、地味で何も取りえがない人間なので。」
なんでそんなこというの?
もしかして、私が嫌になった?
私は楽しかったけど、そう思ってたのは私だけだった?
悲しい気持ちになって俯いていると
「え〜、どうしたの?
隣のクラスの子だっけ?こんな子と紗夏が話してるの初めて見たよ~」
私の友達が何人かでこっちによってきて笑っていた。
何で?別によくない?私の勝手じゃん。
しかも、翔吾のこと地味な子って目の前に本人がいるのに。しかも普通に言うとかサイテー。
「あのさぁ、この前から思ってたけど人のこと見た目で判断するのはやめて。
バスケの試合見に行った時もそんなこと言ってたよね?しかも、私が誰と話してたって私の勝手だし。私の好きで話してるの。それをそんなふうに翔吾のこと悪く言わないで。」
しまった。
そう思った時にはもう遅かった。
みんなは私の言葉に驚いていた。
そのうちの1人が急にニヤニヤしだして
「え〜、そんなふうに言うんだ~。
なんか、びっくり〜。
もしかして、紗夏その子のこと好きだったりして〜!
でも、私達が悪かったよね。
ごめんね?」
こんなにすんなり謝るとは思わなかった。
でも、何故か嫌な予感が止まらない。
「い、いえ、大丈夫です。」
翔吾は焦った顔をして私にぺこりと一礼して去っていった。
「仲良いの?紗夏はあの子と。」
いつまでもさっきのことを引きずるのはやめよう。そう思い、気持ちを切り替えて笑顔で頷いた。
「うん、最近喋るようになったんだ。」
そういうと以外〜ってみんなから笑われた。

                   続く


この道の先に

この道の先に何が待っているんだろう。
今私が過ごしている道は方向は姿は正しいのだろうか?
どうしたら私は・・・・・・・。
ほしい。
私は私が持ってないものを欲しい。
私が私の限界まで進んだ道の先には何がある?
わからない。
何もかもが不安だ。
明日はどうなるの?
そのうち小説さえ、書けなくなる?
見てくれる人もいなくなる?
不安だけど、明日は当たり前のようにくるんだから。
そして、それは幸せなことなんだから一生懸命生きるしかない。

7/3/2023, 10:46:23 AM

辺りは木が鬱蒼と繁っている。足元の地面はぬかるんでいる。
 困った、完全に遭難した。
 こう行けば正規ルートに戻れるだろう、と、勘で行動していたら、もう元には戻れない場所に来てしまった。
引き返そうにも、数分前にどこを歩いていたか思い出せない。なんといっても、みる限り似たり寄ったりの木しかないのだ。
 諦めて、斜面が下に向かっている場所を選び、ずっとあるか続けていると、ようやく人工物を見つけた。
 吊り橋である。それも、かなりぼろぼろの漫画やアニメで出てくるような、木と縄で作られた壊れそうな吊り橋である。
 吊り橋の下は、もちろん崖。それもかなりの高さである。
 この吊り橋のその先にある道は、果たして人がいるのだろうか。
人がいるという保証があるなら、勇気を出して進もうと思えるものだが……。
 他に道はないかと見るも、また獣道を探るしかない。
 この道の先に、幸あれ--!
俺は突き進んだ。


【この道の先に】

7/3/2023, 10:45:48 AM

父さん、ありがとう。
あの街から私を助け出してくれて。
7年と17年、私は本当に幸せだった。
父さんは、世界一の父さんだよ。

父さん、いかないで。
私、父さんにまだ何も返せてないよ。
ずっと父さんと一緒に居たかった。

父さん、ごめんね。
優しい父さんは、復讐なんて望んでないかもしれないけど。
でも、私は決着をつけにあの街に行く。
この道の先の、霧の街に。

愛してるよ、父さん。

~ SILENT HILL 3 20th Anniversary ~

7/3/2023, 10:45:37 AM

人生は、難しい。

 たった1つの選択で気付かぬうちに大きく変わる。

 正しい答えは決して1つでは無く、その時の選択が正しいかどうかは時が経て初めて分かる。

 たった1秒先でさえ、何が起こるか分からない。

『一寸先は闇』という言葉は、その事実を如実に表している。

 たまに、生きた時間を振り返り、過去と向き合う。

 たまに、お世話になっている人に感謝し、相手に言葉にして伝える。

 只、其れだけで自分と周りの人を幸せに出来ると思う。

 
 無理しないでね。

7/3/2023, 10:44:52 AM

無知が差別を生み

信念がぶつかり合い

1つになろうとしない世界。

どこに行っても

美味しい食事はあるし
素敵な文化がある。

これ、いいね!美味しいね!
それ、素敵だね!

と、お互いが褒め合えたら、
平和があるのに…

過去と未来…
どちらも握りしめて

この道の先にみんなが安心できる
平和がありますように。



#この道の先に                  -10-

7/3/2023, 10:44:18 AM

私の人生

事故にあって、もう動かなくなった足、
大好きだった運動も全て出来なくなったし、やらなくなった。

大好きな人にも、友達にも、誰にもこんな姿見られたくなくて、ずっと引きこもっていたの


「そんなんで何になるの?」

よく自分にそう問いかける。

わかってる!動かなきゃ何も変わらない!
そんなの自分で1番わかってるのに…


出来ないんだよ…
「出来ないじゃなくてやってないだけでしょ」
うるさい
「やってもいないのに」
知らない
「ただ逃げてるだけ」

……わかってる。そんなこと自分でわかってるの

でもこの先はどうなってるの?

私が見ている道はあまりに暗くて、見えないよ。どうやって進めって言うの!

誰も助けてはくれない

自分で進まなきゃ行けない

そんな道の先には何かあるって保証されますか?

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