『ここではない、どこかで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ここではない、どこかで
私とそっくりな人が存在しているかもしれない
使っている言葉はもしかしたら違うかもだけど
私とそっくりなら意思の疎通できるかもだよね
私は私のそっくりさんと仲良くできるだろうか
ドッペルゲンガーに会うことは良くないらしい
でも自分のそっくりさんなんてとても気になる
どこか遠いところの私の知らない私みたいな人
想像してみて夢があるよねとっても面白いでしょ
ここではないどこかで、幸せになれるかな。
今も楽しい、でもいつ何があるかわからない状態で、明日修学旅行なのにコロナになってしまって修学旅行に行けなくなった。とか悲しいでしょ。
だからここではないどこかで新しい道を歩みながら今よりもっと幸せになりたいな。
ここではない、どこかで貴女が泣いている気がした。けれど私は貴女の場所が分からないから、助けには行けない。貴女を思って泣く私を貴女は気づいているのか?貴女を探して泣く私を貴女は愛してくれるか?ここではない、どこかで泣いている貴女を私は見つけることができるのか?貴女を思い泣いている私を貴女はここではない、どこかで心配してくれるのか。
ここではない、どこかで
雲ひとつない晴天。空を見上げたのは久々だった。照りつける日差し。柔らかな風。すこしばかりの自然の匂い。なぜだか今日は異様に世界が輝いて見える。それは自身が死に近づいたからだろうか。
フェンスに背を預ける私。あと一歩前に歩けば私は解放されるだろう。魂を肉体から手放すと同時に人生という地獄を抜け出すことができる。死は怖くない。だが、生存本能が生を望んでいる。それが死ぬという行為を恐怖として認識させる。あと一歩。それでも私は、千里ほどの心持ちでなければならない。
呼吸が浅くなる。肩が上下し、額に汗が浮かんでくる。
ガチャリ
屋上の扉が開いた。誰かが来たみたいだ。まあ、私には関係がないけれど。
「何してるの!危ないよ。し、しんじゃだめだよ」
かわいらしい小柄な女の子。目に涙をためて必死にこちらを説得している。ありきたりな戯言。当たり障りのない決まり文句。なんだか、滑稽だな。他人のために泣いて、他人のために声をだして。なんて、いい子なのだろう。絶望したことないんだろうか。自ら命を絶ちたいと思うほどの経験をしたことがないんだろうか。なんて、浅はかなんだ。
「生きてたらね、必ずいいことがあるよ。今は悲しいかもしれない。もうやだってなるかもしれない。でも、でもね。そのあとは絶対に幸せになれるよ。ここじゃなくても、どこかできっとあなたを必要として、あなたが好きって言う人が現れるよ。だから、やめようよ」
こぼれ落ちた涙は宝石みたいに綺麗だった。あの子の心もこんな風に綺麗なんだろうな。彼女の方を振り向き微笑んでみる。あの子は綻んだ顔をした。
「ありがとう」
その瞬間、私は体を後ろに倒した。何も私を支えてなどくれない。ねえ、絶望ってこんな風なんだよ。体験してくれて良かった。さよなら、世界。来世は幸せになれますように。
ここではない、どこかで。
……離してよ。ばか。お人好し。……ありがとう。
『ここではない、どこかで』
「すみません、一度お会いしたことはありませんか?」
学校の帰り道、急に女子学生がそう話してきた。
しかし、俺は見覚えがないので「違います」と否定した。
「ここではない、どこかであなたとあった気がします。」
これは所謂ナンパ、それも逆ナンというやつなのかもしれない。そのような経験は一度もなかったので、やや興奮をしつつ「もしかしたらそうかもしれません」と返した。
「少し、お話しませんか?」
女がそんなことを言ってきたので俺は二つ返事で了承し、近くの喫茶店へと入った。
「私はコーヒーにしようと思うのですが、貴方は何を飲みますか?」
女はよく見ると非常に綺麗な顔立ちをしていた。スラリとしたスタイルと、艶やかな長髪を持ち、つり目気味の目が非常に良い。
今までに男に困ったことなどなさそうなこの女に対して俺は少し誘いに乗ったことを後悔し始めた。
何かしらの罰ゲームか、あるいは詐欺のようなものを俺に対して行うのだろうか?
心配になってきた俺はチョコチップカフェモカフラペチーノを注文しつつ、女に美人局ですか?、素直に尋ねた。
「いいえ、違いますよ。単純に貴方に感じるものがあったんです。」
ついに俺にも春が来たらしい。
「貴方は普段何をやられてるのですか?」
俺は素直に脚色して答えた。
「普段は学校に行き、放課後に本を読んでいます。最近ハマっているのはニーチェのツァラトゥストラはこう言った、です。やっぱりなんていうのかな。虚無主義というか、神が死んだことに対するニーチェの虚無感がヒシヒシと伝わって凄いいいんですよね。うん。何度も読んでしまうっていうか。悲観的な感じに浸るのが、なんというかいいんですよね。」
俺はニーチェの本なんて一度も読んだことはなく、明らかに薄っぺらい感想になってしまったが、彼女は感動したと言わんばかりに何度も頷いている。
これは付き合えちゃうのでは?
「やはり、貴方は現実における真実を疑っているんですね。私の見込み通りだった。」
全言撤回だ。これは付き合っちゃいけないやつだ。
もしかして、宗教的なやつですか?と俺は素直に聞いた。すると、女は軽く笑った。
「いいえ、宗教勧誘ではないですよ。」
全言撤回だ。勧誘でなければ付き合ってしまおう。
女の笑みが可愛すぎた俺は完全に虜になっていた。
俺は、自分の名前を伝え彼女の名前を尋ねた。
「私ですか?私の名前は白河京子。
またの名を、卍緋彩のスカーレットナイト卍です。」
なるほど、少し時間をください、と俺は言った。
色々と頭の中の整理がおれにはできていなかった。何にせよよく分からないが、よく分からない世界が今目の前に広がっていることは理解した。
「田中太郎さん、いや、卍慟哭のクライベイビー卍」
ださ。流石にダサすぎるだろ。そのあだ名は。
というかさっきから気になってたんだが、コーヒー全然飲めてないな。絶対カッコいいって理由で苦手なのに注文したろ。
「その左手の包帯、右眼の眼帯でわかりました。私達は同志であると。」
ただの怪我である。
「私と共に世界を変えませんか?」
どうやってだよ。
いい加減にしろと俺は言いたかったが、あまりの勢いに俺はわかりました、と言ってしまった。
すると彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「では、わたしも色々準備がありますので、明日の8時にまたお会いしましょう。」
なんの準備をするというのか。
謎の支度と早すぎる集合時間を前にして、俺はこれから先に待っている未来に不安が募った。
「待ち合わせ場所はどこがいいとかはありますか?」
そこは選択権はあるのか。
少し考えを巡らせ後、俺はこちらを見ている周りの人を見渡してこう言った。
「ここではない、どこかで…」
#10「ここではない、どこかで」
-休日の中学の校舎-
僕はここの数年前の卒業生
今日は文化祭ということもあり、一般公開されている
僕はある景色を見るために訪れた
この辺りでは街を見渡すには1番いい場所である
先生からその場所へ行くための許可を取った
普段は進入禁止だが、先生に話を通してあるので許可が降りたのだ
建物の最上階へ向かう
そう、屋上だ
誰もいないはずの屋上には1人の少女がいた
顔は見えなかったが、僕はその少女が誰か分かってしまった
僕のことを/が1番よく知っている彼女…
そしてこの場所は初めて彼女と出会った思い出の場所でもある
「どうして君がここに…」
せめてここではない、どこかで会えればよかったのに
ずっと二人の秘密だった場所
かけがえのない記憶の詰まった場所
それがもうすぐ崩れてしまう
カウントダウンは始まった
だけど、君と僕が一緒にいるなら
ここではない、どこかでも
また思い出を積み上げていける
(ここではない、どこかで)
ここではない、どこかで
ここではないどこかで、と話を振られたら、この人生の違うバージョンをと考えてしまいます。他の言い方なら、この人生違う人間としてやったとしたら、ですね。
わたし、やり直しても今の人生とさして違わない生活してるかも‥
性根から変わらないと、何も変わりませんからね。そこの処はわかってはいるんです!
聞き覚えのある話し方
どこか懐かしい声の色
触れた指に伝わる温度
瞳に宿る優しいひかり
時計の針が左にまわり
淡い記憶の中旅をする
遠い過去と未来の物語
あなただったのですね
『ここではない、どこかで』
ここではない、どこかで。
出会えたら、また変わるのだろうか。
変われるのだろうか。
実は、
そんな風に思う人はいない。
今、そばにいる人達は、
どこかではなく、
ここからつながる日々で、関係を大切にしていきたい。
もし誰かと離れることがあっても、
再会する運命なら、まためぐり逢う。
だから、
ここではない、どこかで、と。
再び逢うことを願いはしない。
#ここではない、どこかで
あぁ、ここは綺麗だな…
静かで青空が空一面に広がっている
そして君が笑っている…
君は幸せそうだ
それ以外何も思わなかった
自分が誰なのかも忘れて
苦しくて辛かったことなんて忘れて
君を救えなかったことも忘れて
ただただ君を愛おしいと思った
本当はわかっている
君がいなくて耐えられなくて…
辛いことばかりで耐えられなくて…
自分の存在すら恨んで
生きる理由を失った僕が見ている
幸せだけど、終わってしまえばもっと現実が苦しくなる
最幸で残酷な夢なんだって…
でも、もしかしたら
君が疲れた僕を迎えに来たのかな…?
僕はそっちの方がずっと気が楽だ…
「夢の中で」
昔 どこかで会った女性の姿が目に焼き付いて離れない。
誰なのかはわからない でも、なぜか懐かしい感じがしたのを覚えている。もし 、もう一度だけ会えたのなら 名前を聞いてもいいのだろうか 。また会う約束をしても、いいのだろうか 。
もしも、あなたを見つけられたなら ずっと、 僕のそばで キラキラ輝く笑顔で、今日あった、いいこと、悪いこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、 ずっと話し続けてほしいな。そんな願望を抱えながら僕はそっと 瞼を閉じる ここではないどこかでまた会えることを願って今日も眠る 。
ねぇ、僕にしか見えない君へ
「こっちの世界」で会いたいよ。
解説
夢の中でしか会えない女性に
現実でも会えたらいいのにな
ということを表しています。
※「こっちの世界」=現実で
るり
ずっと、逃げ出したかったんだ。
俺のいる街は、ある意味では見放された吹き溜りのような場所で。
正義も悪も、その日次第。何なら、毎秒入れ替わるくらいの碌でもない場所で。
そんな中で、大切だと思えるモノに出会えること自体が奇跡みたいな場所だった。
そう考えるなら、俺は幸運だった。
碌でもない街で、大切なものが見つけられたんだから。
その大切なものを、俺は守れなかった。
……いや。正確には、俺が手にかけたようなもんだった。
それ以来、この吹き溜りのような街で、俺はそれ以下の存在になった。
意味も、価値も、俺にはもうどうでもよくて。
生きているとは言いがたい、生きていることさえ忘れたように、ただただ日々を過ごすだけで。
だからーーーずっと、逃げ出したかったんだ。
大切なものを守れなかった弱さから。
大切なものを手にかけた罪から。
大切なものと引き換えに生きている現実から。
逃げて、逃げて、”ここではない、どこかで”やり直したかった。
ーーーけど、そんな逃避行も、もう必要ない。
「ーーーやっと、見つけた」
踞る俺の前に現れた影と、落ちてきた言葉に、漸く終われると密かに安堵した。
ここではない、どこかで
貴方と 愛し合えたなら
テーマ ここではない、どこかで
「まさかガチで、この置き石使う日が来るとはな」
4月12日、「言葉にできない」の題目で投稿した過去作品を確認しながら、某所在住物書きは珍しく、ニヤリ満足な笑顔を浮かべた。
「3〜4個、シリーズもののテンプレ作って、それで日々のお題を回すにあたってさ。いつか使えるようにって、『その話に関係無いネタ』を、置き石だの伏線だのを何個か仕込んでおいてんのよ」
使い所無いと思ってたが、まさかドンピシャが突っ込んでくるとはね。物書きは笑い、ひとつ息を吐き、
「……で、問題はその、せっかく置いた置き石をちゃんと上手に扱えるかよな」
結局最終的に、頭をかいて、うんうん唸り悩む。
――――――
最近最近の都内某所。不思議な不思議な稲荷神社と、「ここ」ではない「どこか」のおはなしです。
敷地内の一軒家で、化け狐の末裔が家族で暮らすその稲荷神社は、草が花が山菜が、いつかの過去を留めて芽吹く、昔ながらの森の中。
時折妙な連中が芽吹いたり、頭を出したり、■■■したりしていますが、そういうのは大抵、都内で漢方医として労働し納税する父狐に見つかって、『世界線管理局 ◯◯担当行き』と書かれた黒穴に、ドンドとブチ込まれるのです。
多分気にしちゃいけません。きっと別の世界のおはなしです。「ここ」ではないどこかのおはなしです。
ですが今日は少しだけ、神社にやってくる「妙な連中」に、目を向けてみることにしましょう。
ある時ガマズミの花が咲いた頃、完璧な星の模様の赤キノコが顔を出しました。
そのキノコの香りを嗅ぐと、昔食べた思い出深い料理の、香りと余韻を完璧に思い出すのでした。
父狐はそれを「アジナシカオリダケ」と呼び、周囲の土ごと掘り起こして、『世界線管理局 植物・菌類担当行き』の黒穴にブチ込みました。
またある時キバナノアマナが実をつける頃、どの黒よりも黒い前羽と、光を反射して透き通る青い後羽を持つチョウチョがやって来ました。
チョウチョは誰かの左目を隠したがり、目を隠されたモノは人も獣でも、心の中の何か恥ずかしい――カッコイイ設定を、カッコよく演じたくなるのでした。
父狐はそれを「クロレキシジミ」と呼び、カッコ良さげな虫かごに入れて、『世界線管理局 節足動物・昆虫担当行き』の黒穴に放り込みました。
そしてある時ヤマニンジンが食べ頃な頃、白百合のような花を右耳の裏か首筋あたりに付けた白い狼が、神社敷地内の一軒家のインターホンを鳴らしました。
狼は、ここではない別のおはなしの世界の、恐ろしい裂け目に落ちて、ここに来てしまったと言いました。
父狐は彼を「ただの迷子」と呼び、『世界線管理局 密入出・難民保護担当行き』の黒穴へ案内しました。
最近最近の都内某所。不思議な不思議な稲荷神社は、今日も「ここ」ではない「どこか」の世界と、繋がり、関わり、送り返しています。
彼女の柔らかい身体を抱きしめて数十分は経っただろうか。腕で引き寄せ、足で囲ってしまえば、小柄な彼女はすっぽりと俺の中に収まる。俯いているため顔は見えないが、どうやらだいぶ落ち着いてきたらしい。細い腕を伸ばして横にあったティッシュを引き抜くと、鼻をかみ、涙を拭き、小さく丸めてゴミ箱に入れた。泣いているときでも綺麗好きなところは変わらない。
落ち着いた?
艶やかな髪を撫でながら最大限の優しい声で語りかけると小さく頷く。こうして彼女を慰めるのも慣れたものだ。ずっと昔から母親の過干渉やヒステリーに参った彼女が縋るのは俺。迷惑と思ったことはないし、むしろ役得だ。幼なじみというだけで人間関係にまで口出しする母にも見逃され、彼女を抱きしめることもできている。
あのね。
小さく小さく、震える声で彼女は言葉を紡ぎ始めた。感情の許容量を越えると怒声の代わりに涙が溢れてしまうため、ひとしきり泣き終わってからでないと上手く喋れないのだ。気を抜けばすぐ空気に溶けてしまうその声を、神経を総動員させて聞き取る。
おかあさんが、あなたとは会うなって。
前言撤回。見逃されていたわけではないらしい。唯一の依存先も奪って、箱の中に押し込めるつもりなのだろう。それとも、俺が抱く情を見抜かれたか。
しかしこれも予想していたことではあった。金は貯めたし、前々から相談していたから、両親も良い顔はしないだろうが反対することもないだろう。このままでは彼女は粉々に砕けてしまう。
ねぇ、逃げようか。二人で生きよう。
もう何十年も暮らす街
引越しは何度かあったけれど
この街からは出たことはありません
今更ここではない何処かで暮らすなんて
全く考えていませんでした
そして何十年も経ってから
わたしはこの街を後にしました
あなたの暮らす街へ
新しい門出に
美しい桜の街へ
「ここではない、どこかで」
僕はここではない、どこかへ行きたい
生きているのも辛くて自殺をして死に、空の先にある天国か、地にある地獄か
僕が自殺した理由は、数えきれない程の人を殺した、僕は殺し屋だったから
別れ道があった...今更、ひき返す事もできない「ここではない、どこかで」
天国に行くんだったら地獄へおちたい、それだけの事
でも、願いを聞いてくれるのであれば幸せな道へと行きたい
やり直して僕を変えてくれる人が居るのであれば、僕の道は幸せな方へ行けていたかな?
だから二度と悔いのない自分の覚悟を決め生まれ変われたら、ここではない、とこかで
そう、幸せな道へと進み 正しい方へと導いてほしい
もう時期地獄へ落とされる最後に言い残す事は 、ごめんなさい....そしてさよなら
僕は思った、閻魔様には怒られたけどお前は正直者だと言われた僕の為に言ってくれた
最後に閻魔様から、罪を継ぐなって いい人間へと生まれ変われと言われた
その言葉は僕の心に響き今でも忘れる事もない、ありがとう
「ここではない、どこかで」 第1章 殺し屋が決めた道
ここではないどこかに
何かがあると思ってる
そこに行けば君がいて
絶えず僕に微笑んでくれる
必要なものは全て揃ってるし
窓から見える景色はずっと美しい
だから何も心配いらない
ここではないどこかのお話し
つまりは夢だよ
目覚めなくても分かってる
これは夢だよ
君は夢だ
肩よせて貧しくとも無くさない
この愛だけは
どんな苦しみも乗り越え行ける
君と僕となら