『きらめき』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
きらめきの正体は全能感
できるかの是非は問わず
できそうかどうか
思い込んだもん勝ちなら
君にもできそうじゃないか
何になら本気になれる?
ビー玉になぜか惹かれる
サイダーの瓶のビー玉が大好きで、
いつもねだってた
頑張っても取り出せないから悔しくて泣いた
瓶の中でコロコロ転がるビー玉
少し重たそうな音が耳に心地よい
太陽にかざすとキラキラしていて、
幼いわたしには星を手に入れたように思えた
沈んでいく、暗く冷たい水底へ。
水面に煌めく月光は、もはや手を伸ばしたところで届きはしない。
それでも、伸ばそうとした腕は鉛のように重くピクリとも動かない。
こぽり、こぽり、と薄く開いた口から出る小さな泡が、くるくると螺旋を描きながら水面へ昇っていく。
落ちていく、静かな海の底へと。
肺の中の空気を全て吐き出して、たくさんの泡が昇っていくのを目を細めて見つめる。
不思議と、苦しさは感じなかった。
粉雪のように舞い降りるマリンスノーが美しかった。
抱き上げられる感覚に、ぼんやりと目を開ければ君の浅黒い顔が目の前にあった。
ああ、そうだ、デートしてたんだった。
寝起きのたどたどしい口で君の名を呼ぶと、ゆったりとした優しい手つきで頭を、背を撫でられる。
温かい大きな手、甘い薔薇の薫りのする手にあやされて、再び訪れた睡魔に抗うことなく目を閉じた。
テーマ「きらめき」
「きらめき」
幼い頃
大切に宝箱に仕舞い込んだ
きらめき達
時間の経過とともに
記憶の喪失とともに
あんなに輝いていたはずなのに
あんなに大切だったはずなのに
色褪せてしまう前に
もっと遊べば良かったね
『きらめき』
があった時期は多分もう過ぎてしまったように思う
少し今日は暗めな話になるので
読みたくない方はそっと閉じて欲しい
きらめきのあった時期はただ前向きにがむしゃらだった
頑張れば認められ褒めて貰えた
ただただ出来ることが増える事が楽しかった
でも歳を重ねる毎に状況が変化してきた
頑張れば頑張る程
周りから浮くのだと
それどころか 頑張ると同僚や同じ立場の人間から
「自分達が仕事をしていないように見えるから
やめてくれないか」
など言われる有様だ
確かに自分が動けば同じ立ち位置の人間は
同じ仕事をしなければならなくなり
結果的に仕事を増やすことになってしまう
周りは仕事をしたくないんだなと感じる事が増えてきた
ただ生きる為に仕事をしなければいけないから
その場で適当に動いているだけなのだと
そういう人間こそそつなく仕事をこなしているように
不器用な僕には見えた
僕はかなり不器用だから人の倍努力しないと
仕事がまずこなせないのだが
そこを中々分かってもらえないのは
結構生きずらい
僕の中で力を出す時どうしても1か100なのだ
そこは課題だなぁと思うので
そこを50や60に調節できたなら
もっと生きやすくなるだろうか
このまま周りに流されていければ楽なのに
それが中々できない日々だ
僕は、七色に光る流れ星を見たことがある。
もうすぐ流れるよ。お願いごとはもう書けた?
母さんが僕の手元を覗き込みながら柔らかく微笑む。
「かけたよ!」
僕は竹灯籠を頭上に掲げ、母さんに見せてあげた。
辺りはすでに大分暗く、まだまだ寒さも残る季節であったが、それでもそこには多くの人々が集っていた。
それぞれが手元に抱える願いが書かれた灯籠には、書き終わったものから順にぽつぽつと明かりが灯り、辺りに少しずつ広がってゆく。
知らない人たちとみんなで流れ星を待つ。
それは今思い返してもとても不思議な体験だったように思う。
どれほど待っただろう。
やがて遠くの方でざわめきと歓声があがる。
熱は伝播し、興奮が津波のように僕のところにまで届く。
それは闇を切り裂く一筋の光だった。
遠くでちかりと瞬いたそれはぐんぐん速度を上げて、僕らの目の前を走り抜けていく。
七色の光の束を空へ放ちながら。
僕らの手元には願いを灯した温かな光。
闇夜の中あちらこちらで瞬いている。
まるで、きらめく星空の中に浮かんでいるみたいだと子供心に思った。
綺麗だねぇ、と母さんがぽつりと呟く。
あの流れ星が、みんなの願いを運んでくれるんだって。
そう言って流れ星が流れていった方角を名残り惜しむように見つめていた。
その時の僕は、心ここに在らずな母さんの様子に段々と不安になり、無意識のうちに母さんの服の裾を引いてこちらを向いてもらおうとした。
ハッとした様子でこちらをみた母さんは優しく僕の髪を手で梳くと、明るい調子で帰ろっか!と僕を抱き上げゆっくりと歩き出した。
「母さんは何てお願いしたの?」
ゆらゆらと揺られながら、たくさんの願いが灯った星空の中を進んでゆく。
そうねぇと答える母さんの答えに耳を傾けようとするも、与えられる腕の温もりにだんだん瞼が落ちてくる。
みんなのお願い事が届きますように、かな。
優しく答える母さんの顔が見たいが、眠くて意識がぼんやりとしてくる。
本当に、色々なことがあったから。
みんなみんな、叶うといいねぇ…
ゆらゆら、ゆらゆら
眠りに落ちる直前、最後に聞こえた母さんの言葉だけは、やけに記憶に残っている。
辺り一面の星空と、願いを運ぶために流れていった七色の光。
僕はあの日のきらめきを今でも覚えている。
『きらめき』
/流れ星新幹線のCMを観たので…
#69 きらめき
残暑の季節になって、やっと知っている夏の暑さになってきた、今日この頃。
私たちは硬いアスファルトの道から外れて、公園の林へと足を踏み入れた、のだが。
「うわ、わっ」
足から伝わる、土の上に落ち葉が積み重なった柔らかな感触に驚いてしまい、思わず体がよろめいた。
「っ、大丈夫か」
隣の彼が咄嗟に腕を掴んだのに、内心また驚いた。
「う、うん。もう大丈夫」
「念の為、このまま繋いで歩こう」
そうして改めて握られた手を振り解くのはハードルが高い。恥ずかしさを我慢して、共に歩き出した。
「地面がふかふか、っていうかモフモフしてる」
「アスファルトから来ると変な感じだよな」
自然の刺激の多さと緊張もあって、落ち葉を踏む音を供にして、しばらく無言で歩く。
そのうち手の温度にも、土の歩き心地にも慣れてきて、周りを見回す余裕が出てきた。
風が吹き抜けて髪を揺らしていく。
「風が気持ちいいね」
「そうだな、涼しく感じる。きょろきょろしてると転ぶぞ。そこのベンチに座ろうか」
気恥ずかしさを感じつつも、勧められるままにベンチへ座った。
彼に倣って上を見上げれば、
日光を受ける葉の揺れ動く煌めきが視界いっぱいに広がり、ざあざあとした音に包まれる心地がした。
ここは、まるで海のようだ。
(さしずめ、ここは海底かしら)
思いっきり息を吸い込めば、潮ではなく土の香りがした。
「気に入ったか?」
掛けられた声に顔を向けると、思っていたより顔が近くて息を呑んだ。
微笑んだ彼の瞳が、木々の隙間から差し込んだ光を受けて、きらめいた。
僕が辛いとき、きみは優しく寄り添ってくれる
僕が嬉しいとき、きみも優しく微笑んでくれる。
僕が悩んでいたら、きみも一緒に考えてくれる。
きみとぼくは太陽と月で
きみがいないと僕は輝けない。
きみは僕の人生にきらめきをくれたんだよ。
「きらめき」
海に行きたいなんてアイツが言うから着いてきた
冬の夕方なんて寒い時間にも関わらず、アイツはいつも
みたいに俺に向かって馬鹿みたいな嬉しそうなそれで
いて楽しそうな顔で笑いかける
「相変わらず間抜けな顔してんな」
「えー?酷いよ!ふふ、でも、うん一緒に海に来れて凄く幸せだよ。ありがとう」
「そーかよ、良かったな」
うん、とこちらに笑いかけるアイツは冬の海と
相まってキラキラ煌めいて見えた
『こころのきらめき』
こころのきらめき
それは、みんながもってる、すてきなもの
だけど、いつか、なくしてしまうかもしれない
とてもとても、せんさいなもの
あなたにも、やどってる
あなたにも、ともされている
こころのきらめきは、いつだって、あなたのみかた
お題:《きらめき》
今日も最高の朝だ。学校に行けば、片思いしてる彼に会えるの。彼と話せるの。席替えで彼と隣の席になって私の人生がきらめきはじめた。楽しみでしかたない。恋っていいな。
テーマ“きらめき”
小学生の時、とても人気がある男の子がいた。
明るい訳でも、暗い訳でもなく
優しくて運動神経が良くて頭も良い。
クラスメイト全員が彼の事を好きだった
(恋愛感情の有無は別)
クラスの男の子の中で、彼は一番身長が低く
可愛がられていて、クラスで【花いちもんめ】とか言う遊びではすぐに
彼の取り合いになっていた。
私も、そんな人気者の彼が好きだった。
私みたいな、人見知りでネガティブで
目立ちもしない(否、悪目立ちはしていた気もしないでもない)、そんな人にも
分け隔てなく言葉をかけてくれる。
そんな優しい人だった。
場所が場所なら、彼は芸能人になっていたんじゃないかと、そのくらいの
オーラ、輝きがあった。
だから、殆どの人は彼を『こーちゃんは、皆のもの。』
そう言っていた。
『抜け駆けは許されない』
そんな暗黙のルールがいつの間にかできるくらい
彼は人気だった。(本人は気づいていない様子)
彼のきらめきが増していくに連れ
周りの暴走も増していく。
私はいつしか、彼になるべく関わらないように
なっていった。
学年が上がり、彼と別のクラスになったら
彼の噂は全く耳にする事は無くなった。
たった、2クラスしか無いのに。
隣のクラスの事なのに。
彼の噂をしないのは、彼の周りにいる人達が怖いから。だと思う事にした。
運動会で、久々に見た彼は、やっぱり
凄いきらめきを放っていた。
同じクラスだったらきっと、彼の眩しさに、浄化してしまいそうなくらいだと思った(気のせい)
それと同士に。ああ、やっぱり私は彼を好きなんだなと、そう理解した。
好きだからこそ、周りの人よりも、きらめいて見える。
多分そういうこと。
あなたはきらきらしたものが
好きですね
わたしにそう声をかける
私が好きな
きらきらは
東の窓にサンキャッチャー
お出かけは
大きめでゆらゆら揺れる
イヤリングを
一番好きなのは
お月見
闇を照らす月のように
きらめいて
生きてみたい
【お題】煌めき
「下校途中で君と寄り道をした時の夕焼け一生忘れないよ…」ふと君がそう言っていたのを思い出した
あの時はみんなが輝いてて楽しかったな
ただ、そう思った所で今いる劣悪な環境は変わらない
落とし落とされ貶され騙され裏切られ、たった30人程の関係でここまで荒れるのかと考えながら今日もかつての友達だった君を見ている。今の君はくだらない自尊心とプライドで外側を固めたハードグミのような食感の悪さを放つ人間になってしまったね。
ただあの子がこうなってしまったのはなにか原因があるのかもしれないな
何とかして昔の輝きを取り戻せないものか?
そんな事を考えていたら3時限目のチャイムがなり、 クラスに先生が入ってきた。
「数学初めまーす」
(数学教師の小荒井先生だ…苦手なんだよな)
小荒井先生は男子に厳しく、ちょうどその時教卓に座っていたかつての友達がこれまでかという声の大きさで注意される。教室が一気に静まり返る
この時僕は少しドキドキしていた。
(堕ちてしまったあの子はどう言い返すのかな?)
そう思い、耳を澄ませる
「そんなん知らねえよ!教卓は俺が使ってるんだからお前は床で授業しろよ!!!」
自己中な彼の言葉に僕は一喝された気分になった
今まで他人中心で生活していた僕にとって、この言葉は目が痛くなる程の煌めきを纏っていた。
本当に気持ち悪い人間はあの子じゃなくて僕じゃないか?
そんな考えが頭を埋めつくし、自分という存在が嫌になってくる
ふと僕は思った。あの子のような人間になってみたら何か変われるかもしれないと
「自分を変えよう、新しい視界で物事を見てみよう」
僕はいつの間にかそう思ってしまっていた
今日からあの子は僕にとっての害悪な人ではなく
僕だけに煌めく光になった。
きらめき
子供の頃 友達と遊んでて
明るい場所ないかなーって
話になったら 友達が
おじさんの頭の上って
うちの親の事なんだけど
アメリカンジョーク的な事を言ってきて
きらめきで
その事を
思い出した私は悪い子かもしれない
〖きらめき〗
人は生まれた時から
それぞれ違う『きらめき』を持っている
自分がどんなきらめきを持っているのか
いつそれに気づくのか
それは自分次第
どんな風に輝かせるのかも
自分次第
他の人とは比べなくていいから
何年、何十年かかったとしても
自分なりのペースで
自分なりの輝かせ方で
きらめきを見つけて欲しい
探した時間も無駄じゃないから
あなたが輝かせたきらめきは きっと
《とても綺麗で大切なものになる》
それはあなたに─────を与えてくれる 。
きらめき
命というものを社会は"いのち"とすら読めないらしい。スーツを着て、隣を見れば自分がいるような人ばかりです。愛想笑いは社会が生み出した一種の涙なのです。きらめきなど、青春とやらにおいてこい、と言われました。
諦めと不安を振り切り髪を染め
きらめきを取り戻しに行く
きっかけをくれたのは
一瞬だけ触れたあなたの指先
私はこれから少しずつ
きらめきの欠片を手に入れる
一歩
「きらめき」
きらめき
「感動を与える」とか、時々聞こえてくるけど、そういう言葉は好きじゃない。
でも最後まで走って、打って、守って、勝ちを目の前にしながらシュートが全く入らなくて、もうダメかもというくらいまで追い上げられた第4クォーターを踏ん張って、その手に掴んだ半世紀ぶりの自力での五輪出場権。
ただ勝つために、ひたすら苦しい練習に耐え、
どれほどの重圧の中で彼らは戦ってきたんだろうか。
様々なスポーツ選手たちが見せてくれるひたむきさや懸命さ、勝つために全力で戦い抜く姿を見るたびに、私はいつも心を奮い立たせられます。
昨晩も勝利に笑って涙する選手たちの姿は、きらきらときらめいて見えました。
男子バスケットボール、オリンピック出場おめでとう!
どうか皆がケガなくオリンピックを迎えられますように。
きらめき
暖かい 落ち着くような
輝かしい 湧き上がるような
悔しさを 噛み締めるような
寂しさを 慰めるような
ぎらぎらと 肌を刺すような
惹かれる 目が離せないような
寒さを 忘れさせるような
静寂を 照らすような
そんな
僕を殺す きらめき