『きっと明日も』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
また明日
手を振りあっさり背を向ける
信じてるから 今日の続きを
#短歌 #書く習慣 20230930「きっと明日も」
きっと明日も(9.30)
ふなぁあ、とあくびをして窓辺に座る。少し傾いた日差しが気になるけれど、首筋を抜ける爽やかな秋風を思えばなんてことはない。
「速い」
低く鋭い声が飛ぶ。むっとした少年の鼻息が少し荒くなった。ゴリゴリがらがらとうるさいアナログな音が店内に響く。
『喫茶アヴリオ』
非常にわかりにくい、石畳の路地に押し込まれるように建つその店はしかし、無期限の休業中だ。理由は今まさにあくせく豆を挽いている少年を一人前にするため。だがマスターの治らない顰めっ面を見るとまだまだかかりそうだ。
頼むから潰さんでくれよ。
そう思いながらのびをすると、ふわりとさくらんぼのような香りが近づいてきた。そっと店の中を伺う少女はうっとりとマスター見習いを見つめている。私がふっと笑って歩み寄ると、少女は甘く焦がれた顔で愛おしそうに私の頭を撫でた。
やれやれ。今日も仕事をするかな。
毅然と尾を振ってカウンターに飛び乗る。にゃあお、と少女の気持ちになって呼んでやると、少年は救われたように歯を見せて笑った。コーヒーの匂いに染まった、水に荒れた手に頭を擦り付ける。間接キス、ならぬ間接なでなで。私にもよくわからんが、少女をみやると幸せそうなのでよしとする。
きっと明日も彼女は来るのだろう。いつになったら直接話せるのやら。
まぁ、日課がなくなるのもな。
猫はふなぁあとあくびをして瞼を閉じた。
突然の別れ。「無かったことにしてほしい。」
私のことが受け入れられなかったのだろう。
そう感じ、「分かった。」と背を向けた。
だけど、簡単に割り切れるものでもなく、
「どうして」と毎日のように泣いた。
1日が終わった夜更けに。一人の時間になった時に。
ふとした瞬間のときでさえ。
そんな日々を過ごした。
きっと明日も泣いている。
ただ、時間は優しいもので、
少しずつ、傷ついた心を癒やしてくれて、
泣いていた日々も、過去のことにしていってくれた。
あの頃の私は、もういない。
もう大丈夫。
今日もいろんな事があり、よく笑った1日だった。
きっと明日も笑っている。
「きっと明日も」
ファンタジー
300字小説
長い『明日』
ガキの頃、竜人の俺には、人間の友達がいた。
近くの農村の男の子で、俺達は毎日のように森の入り口で待ち合わせ、森を駆け巡って遊んだ。
「また、明日な!」
夕刻になると奴は村に帰る。きっと明日も。そんな日が続くと俺は信じて疑わなかった。
「……長い『明日』だったな……」
あれからどれだけ経っただろうか。ガキの竜人が大人になるほどの月日を経て、俺はようやく森の入り口に佇む奴に再会した。
ゆらりと揺れる淡い影は傷だらけで、右腕と左足が肘と膝から無かった。
「……いろいろ、あったんだろうな……」
そっと影に手を伸ばす。
「あれから修行を重ねて、俺も一人前の僧侶になった。俺がお前をお前達の言う『天の国』へ送ってやろう」
お題「きっと明日も」
きっと明日も変わらず1人
きっと明日も変わらない1日
きっと明日も何かが起きる
その何かを俺が換える
きっと明日も
きっと明日もお前の笑顔見に来るから
元気に待ってろよ
きっと明日も内緒でお菓子持ってくるからさ
2人で食べよう
そんなことを言った昨日の夜
お前は死んだ
体はもう既に冷たくなってきている
でもまだ生暖かい
生きているまだ生きている
そう自分に言い聞かせた
いつの間にかにか
あいつの葬儀も四十九日も終わっていた
ぼーっとしていると1日が終わっていく
涙はもう出ない
お前と最後に会った日から笑っていない
[きっと明日も]なんてお前がいないと考えられない
お前のいない明日なんかいらない
マンションの屋上ギリギリ
少し怖い
生きている証拠
上を見上げる
綺麗な星空
お前は星空が好きだった
少しひんやりした空気
病室を抜け出して遊んだ時の空気に似ている
明日はどんな自分だろうか
お前と笑えているだろうか
怖い
けれど
少し
[楽しみ]だ
午前零時
ひとつ深呼吸をして
風に乗った
私がいなくても世界はまわるけれど
私がいなければ明日は来ない
明日が来るのが良いことなのかは
今日の私には分からないけれど
昨日の私が正しかったことを
今日の私は知っている
/お題「きっと明日も」より
人生は、退屈だ。
物語の主人公たちのような優れた才能も、悪に対抗するほどの志しも、
和多志は持っておらず、周囲に流され、生きてきた。
和多志は、凡人。
其れは、兄様や弟たちを見ていて、幼いながらに感じた。
兄様のような聡明さも、弟たちのような優れた身体能力も、
和多志は持ち合わせて居なかった。
だからと言って、不幸では無かった。
若き時は、兄弟たちの持つ天賦の才が羨ましくて……堪らなかった。
幼き頃、兄弟の中で……和多志にだけ、優れた才が無いことに苦しんだ。
大人になり、気がついた。
優れた才が無いからと言って、人の価値が決まらぬことに……。
だから、理想の自分に成れないことを、恥じなくて良いことに……。
例え、理想の人生を歩めなかったとしても、それを恥じなくて良い。
一日一日を精一杯…生き抜くことは、決して…容易なことでは無い。
苦しくとも…辛くとも…生きてきた和多志や貴方を、何よりも誇って良い。
苦しみを生き抜いてきた、和多志や貴方なら……。
きっと、大丈夫。
和多志や貴方の生きる明日は…、未来は…きっと明るい。
和多志は、そう信じてる。
題.きっと明日も
あなたは生きていると思いながら
あなたに会うべく、私も生きなきゃと思う。
「当たり前」を
「当たり前」だと思わない。
「当たり前」が奇跡に気づくのは
「当たり前」が亡くなってから。
明日も「当たり前」は
私の元に来ますか?
明日が来ることを
「当たり前」だと思ってないなら
明日もちゃんと
「当たり前」が来ますよ。
あなたに明日も
「当たり前」が
訪れますように。
–きっと明日も–
きっと明日も
きっと明日も、私は、貴方への愛が溢れ、きっと明日も、今日よりもまた更に貴方を好きになる…今日、私達は、付き合って8ヶ月記念日を迎えた。そして、今日、私達は、交際8ヶ月記念日デートをした。今日も貴方の隣にいれて良かったし、幸せだった(*˘︶˘*).。.:*♡私は、貴方と二人の未来について語る時間がとても好きだ。そう、二人の未来を考えているこの時間がとても幸せだ。今じゃ、私の弱点や、弱みを沢山握られてしまった貴方には、尚更、永遠に私の隣にいて欲しい。私の弱点や弱みを少しイタズラに扱う貴方は、ズルい…けど、そんな貴方も好きだ、好きなんだ。「今日は、記念日だから、欲しい物があったら何でも言って。全部払ってあげるから」と大人な対応をされ、貴方は、予告通り、今日のデート費用、全てを支払ってくれた…中には、高い物も幾つかあったのに、それでも、貴方は、少しブツブツ文句を言いながらも、全部買ってくれた。そう言う優しい所、ホントに好きなんだ。貴方の好きな所は、山ほどある。その中の一つがそれだ。貴方の気遣い、優しさ、心遣い…いつも私を気遣ってくれるし、心配してくれる…とても優しくて、気遣いが出来る素晴らしい素敵な彼氏だ。ホントに、周りの皆に沢山自慢したくなる程、貴方は、素敵で、優しくて、気遣いが出来る完璧な彼氏なんだ。今までも、いや、これからもずっと…
きっと明日も生きてるだろう
どんなに辛くなって苦しんだりしても助けてくれない
こんなにもきついのに
首を絞めても死なないなんて
私は一生不孝者だ
きっと明日も雨だろう。
そしてその次の日も、また次の日も。
そう思って過ごした昨日の僕の予想は、今日、あっけなく外れた。正確にいえばたった今、晴れになった。
常にまとわりついていたはずの重たい空気。それが、ふわりと軽く、微かに花の香りすら漂ってくるような、そんな甘さをまとう空気に変わっていた。
「私にはあなたが必要」だと、君がいってくれたから。
きっと明日も、君は笑顔を向けてくれる。
素直で、屈託のない笑顔を。
俺は、そんな君の笑顔が好きだけれど、
その笑顔は、君の好きな人の前だと、もっと輝いていて、何十倍も可愛くて、俺はそいつが羨ましくて仕方なくなる。
さっさとこの気持ちからサヨナラをすれば
いいのに、俺は出来ないでいる。
君との関係が変わることをとても怖く思っている。
だから、今日も君の笑顔に、俺は笑顔で応える。君に少しでもいい笑顔だと思われたいから。
友達でも、大好きと思って欲しいから。
俺って、気持ち悪い?
それすら客観視出来ない。
駄目だな、俺…。
きっと明日もひとりきり
ベランダのふたつ並んだ椅子に座って
心行くままに本を読む
きっと明日もひとりきり
僕には大きすぎるキッチンで
店で買った惣菜を使い
自分の分だけ作って食べる
きっと明日もひとりきり
真っ暗な寝床にひとりぽつんと
明日もこうだとひとり思う
明日は君とふたりきり
花とおにぎり買って
ひとりとおい田舎に行き
君と久々におしゃべりする
「そっちはどう?」
帰りはやっぱりひとりきり
明日からまたきっと ひとりきり
きっと明日も
そう思えたら…
希望が持てるのかもね
小さな幸せを積み重ねて
…きっと明日も
欲張らず…
少しずつ…少しずつ…
自分を大切に…
【64,お題:きっと明日も】
「きっと明日もいい日になるよ」
これは僕の大切な君の口癖だ
どんなに嫌なことが続いた日も、曇り空のように沈んだ僕の気持ちを
晴天に引っ張りあげてくれたのは、いつも決まって君だった
僕は嫌なことがあるといつも君に言いに行く
神社の階段を上って本堂の裏側、紅葉の木がたくさん生えた裏山を少し登った先
急斜面が開けた場所で、僕の背の倍以上ある大岩に腰かけて君はいつも暇そうに船を漕いでいるのだ
「モミジっ!来たよ!」
「んん~?あ、来たんだね~いらっしゃ~い」
よいしょ、と大岩から目の前に飛び降りてきた君
その背丈は僕より少し高い、いつか越えてやるからな!と言うと、頑張ってね~と返された
「今日はどんなことがあったのかな~?」
「それがさぁ、聞いてよー」
思い付く限りのことを喉が枯れそうになるまで喋る
先生に怒られたこと、テストの点が悪かったこと、そのせいで父親に殴られたこと
「あー、その顔のアザはそういうことね」
「マジで最低だと思わない!?父さんだって勉強できないくせに!」
うんうん、と相づちを打ちながら僕の話を聞いているモミジ
一通り話し終わったのを察すると、それじゃあ、と向こうから切り出した
「今日楽しかったことを話してよ」
「楽しかったこと~?」
図工で描いた絵が褒められたこと、サッカーで沢山シュートを決められたこと
嫌なことよりも数が少ないけど、その瞬間は物凄く楽しかった
「楽しかったこともちゃんとあるじゃん」
「えーでもなぁ...」
「大丈夫大丈夫」
いつも決まって言う、君の口癖
「きっと明日もいい日になるよ」
にこっと首をかしげて微笑む姿は、まるで暖かな太陽のようで
この言葉を聞くたびに、僕はとても安心するんだ
「もう暗くなるから、また明日おいで」
帰るように促されて渋々帰路につく、明日はどんなことを話そうか、早く明日にならないかな
僕の頭のなかはその事でいっぱいだった
きっと明日も明後日も
仕事して帰ってダラダラして飯食って寝るっていう生活なんだろうなってなにか動かなきゃって言う気持ちはあるけどそれより寝たいって思う
きっと明日も明後日も貴方に会うことが出来るでしょう。
#きっと明日も
なんの変哲もない毎日
変わり映えのない日常
自分にも世間(まわり)にも
飽き飽きしてる
明日もきっと
これからも…
なんて考えるのは思いあがり
気づかぬうちに
全ては変化しているよ
自分を含めたこの世界すべて
ただ その中でも
純粋におもいやるこころを
常に真ん中に置いていけたなら
きっと未来は
きっと明日も
ありきたりの日常に感謝できるさ
今日を受け入れて生きたなら
鮮やかな明日がみえるから