『お気に入り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お気に入りの宝物。
世間の普通とは違う宝物。
馬鹿にされても笑われても。
決して譲ることは出来ない。
それこそが僕にとっての宝物。
お気に入り
大切な
親友から
誕生日に
もらった
キャラクターの
ぬいぐるみ
ずっと
お気に入り
いつも会ったら説教から
はじまって
帰りのラインでは
ぜったいに
幸せになりやと
必ず優しい言葉を
くれる彼女
なな🐶
2024年2月17日558
お気に入りのもの。
赤いヘアピン。
水色のパーカー。
オレンジ色の靴下。
キャンディみたいに裾が絞られた、膝上丈のパンツ。
これらから私が連想するのは…
大好きなあなた。
あなたのことが大好きになってから、
見える世界が変わったんだ。
もともと、綺麗な色だな、とは思っていたけれど、
今まで自分で身につけたい、と思うことはなかった、
気にとめたことのなかった色のもの。
ショッピングに出掛けると、私の視線は無意識に
水色のものに吸い寄せられるようになって。
あなたにぴったりだ!と思うものを見つけた時は、
自然と口角が上がって、
目を爛々と輝かせてしまっている自覚がある。
自分には水色は似合わないと思っていたけれど、
そうじゃないことに気が付けて良かった。
あなたに似合う色が似合わない私じゃなくて、
ほっとしているよ。
ティ◯ァニーブルー、なんて呼ばれてるあの色は、
今の私が見たらもう、あなた色にしか見えなくて。
その色を見ると何となく嬉しくなって元気になるし、
今まで使っていたものにたまたまそれっぽい色があることに気付くと、途端にうきうきしてくる。
大好きな人ができると、
好きなものが増えて、
お気に入りのものが沢山できる。
好きになるって、すごく幸せなことだなぁ。
朝のカフェラテ。
どこからともなく聞こえてくるピアノの音。
ふたりで絵本を読みながらするティータイム。
いちにちをほめてくれるような夕方の淡い色の光。
水色に浮かぶ少し白い月。
こんがり焼けたおいしそうな月。
好きな音楽を聴きながら書く寝る前の日記。
お気に入りは幸せを何度もつれてくる。
お題「お気に入り」
お気に入りのお人形は、大事に扱わなくちゃ。
お気に入りのお人形は、大切にしまっておかなきゃ。
誰にも渡さないわ。このお人形だけは。
私だけの、お気に入りだから。
でも今日は、なんだか気分がいいの。
少し派手なお洋服を着て出かけましょう?
綺麗に着飾ったあなたは、私の隣を歩くの。
ほら、私たち、完璧じゃない?
たくさんの人が私たちを見て、噂をしているみたい。
やっぱりあなたは最高よ。愛しているわ。
でもよく考えたら、あなたのことを誰にも見られたくない。
あなたも、他の人のところになんて行かないわよね?
うぅん……不安だわ。
やっぱり、お気に入りは箱に大切にしまわなきゃ。
誰にも見つからない、私だけが知っている場所に。
これで、本当に私だけのものね。
僕はいつも紅い口紅をつけています。
薔薇のように紅い口紅をつけると、僕の病的で人外的な蒼白い肌にとても映えるんです。そしてこの黒髪の艶がさらに引き立つんです。隣に住む女の子に切られてしまいそうになった睫毛も僕の瞳を飾ってくれるんです。
鮮血のように紅い口紅をつけると、みんなが僕を化け物を見るように視線を向けます。あの眼ほど醜いものは無いでしょう。
僕は誰よりも美しいです。王女よりも天使よりも聖母よりも、美しいです。僕はこの顔がお気に入りなんです。
皆は気に入らないようだけど。
#お気に入り
先生は魔女だった
私がまだ小さい頃
西の王国の侵略で私の町は焼け野原になり
先生は町から逃げた私を助けてくれた
私は先生にとってお気に入りだったようだった。
弟子にしてもらった私は先生の元で修行した
魔法の扱いを覚え先生の右腕と称されるようになる頃私は先生に聞かされた
私の町を燃やしたのは、先生だったこと
才能のある私に【物語】を作るためだったと。
ひとつのドリップパックから2杯のコーヒーを作ってしまう。
どういうことかというと、1杯目、ふつうに抽出したパックをとっておいて、カップが空になったらまたそのパックからコーヒーを抽出するということだ。
要は出涸らしを飲んでいる。
人によってはあまりにも許せないことかもしれない。冒涜的だと罵られ、石を投げつけられるかも。
こんなことをする理由は以下のとおりである。
- 作業中は「味のある液体」を飲んでいたいから
- 普通にまっとうなコーヒーをおかわりするとカフェインのとりすぎになるから
- 「ドリップパックは1回抽出したらもう捨てる」という常識を疑って2回目を出してみたところ、そこまで悪くなかったから
- 単純にひどくケチだから
- 名残惜しいから
だから私はこんなひどいことをする。がさつ、ならずもの、野蛮人、人でなし。
ちなみに作業中に「味のある液体」を飲んでいたいのは、なんかそれっぽい雰囲気を作らないと作業をする気分に切り替わらないからである。
どんな味がするのかというと、煙っぽいにおいのする、ちょっとだけコーヒーの味がするっぽいお湯といった味がする。
まずくもないがうまくもない。「おいしくない」という感じだ。(楽しくもなんともないが吐きそうな味がするわけではないし毒もないので摂取することができる、という感じ)
ただし私基準なので、一般的にはまずい可能性がある。
/お気に入り
どこにでも行けるから
ここに匿ってもらう
/ お気に入り
いいなあ、お前は。
家がなくても、親がなくても、
お前は山羊で、それが当たり前なんだから。
いいなあ、お前は。
覚えてなくても、辛くなくても、
お前は山羊で、それで生きていけるんだから。
いいなあ、お前は。
傷があっても、傷がなくても、
お前は山羊で、周りも山羊だ。
他には誰も、何も知る由なんてない。
――人間様は社会的だから、
家がないとか、親がないとか、
いちいち溢れて、咎められて…
その点やっぱり、
いいなあ、お前は。
ものも言わない、いいなあ山羊は。
金曜日、大通りのコーヒーショップ
いつも頼むドリンクをトールで買う
席を取って夜の車道を眺めると
窓に映るメガネをかけた私
オーバルフレームのメガネ
耳についた大ぶりのフープピアス
足首丈のロングトレンチコート
手に持ったホットの豆乳ラテ
考えていないふりしてるけど
私が気に入っているもの全部
君が好きだった物、結局
そりゃそうだ、君と紡いだ長すぎた歴史
どこを見ても君の糸が編み込まれていて
ほつれる糸を引っ張っても
糸を切り離すハサミが見当たらない
時間が経てばきっと忘れるだろう
その時に残った私の服は
どこかで売り飛ばせたらいい
これはどうでもいい道化話
私のお気に入りはいっぱいあるけど
君のお気に入りにはなれなかったね
「−お気に入り−」
甘い生クリームのように積もった雪。夢のように幻想的な光景は澄み切った陽射しが照り返すたびにきらきらと輝いて砂糖みたいだ。
粉雪をふわりとのせた風は頬を撫でる。夢から醒める冷たさに「ひぇっ」と情けない声を漏らした。正直なところ、寒さにはとても弱いし、すぐにでも部屋の中央を独占するこたつに向かって蜻蛉返りしたい。それでも魔法にかかったように心が踊って、目に染みる果てのない雪面を待ち望んでしまうのだ。
ベンチに腰をかけると片手に握っていたビニール袋をガサガサと漁る。目当てのものを見つけると悪どく笑ってしまった。ホカホカと甘い香りを漂わせて頬を撫でる。コンビニで勢い任せに買い込んだ餡饅だ。緩みきった欲望は待ちきれずに、ぱくりと大きく齧り付いた。
ほわっと春が訪れたような甘さに胸がじんと染み渡る。優しい餡が冷えた身体を暖かくして、気付きばもう一個、とビニール袋を手に取っていた。
特別な今だけの時間がゆっくりと流れていく。背中を預けてぼんやりと空を見上げた。重い灰色の雲が流れていく。雪の気配を遠くまで運んでいくのだろう。それなら、まだこの楽しみを何度でも味わうことができる。温まった白い吐息が、雪とともに流されていくのを眺めながら花が咲いたようにまた笑った。
/ お気に入り
お気に入りについて
・お気に入りを見つけた途端、その人に電撃が走る。幸せの電撃が。お気に入りのものとの運命の出会いが起こったのだ。
そんなお気に入りに何個も出会える人はとても幸せ者だ。それだけで人生はとてつもなく豊かになるであろう。
また、お気に入りは見つけた人を救うこともある。気持ちを立て直せたり、悩みを解決するきっかけになったりもするので、素晴らしい存在である。
・自分に嫌気がさして好きなものを素直に好きと感じれなくなったとしても、好きなものは素直に好きと言い、大切にすべきだ。好きな気持ちを誤魔化したりしたら、自分の周りにはお気に入りのない寂しい世界しか広がらなくなるだろう。
・お気に入りに包まれた人は幸せで心が満たされ、生きる力が漲っている。もしかしたらお気に入りになるものたちは救世主として皆の元にやってきているのかもしれない。
お気に入りのもの、少し時間が経つと忘れてしまうもの、そしてそれを思い出した頃にふと悲しくなるんだ
星の数ほど
雨粒の数ほど
人が人である限りの好きがある
きっと、似たものもあるだろう
きっと、正反対のものもあるだろう
今いいねを押す。そこのあなた
あなたの指は…もしかしたら人を助けているのかもね
#お気に入り
G-39
それは長らくそこかしらにそのままだった。
それ、というのは、もちろん指示語であり特定のものを取り上げるときに使用される、ある国が基準の地図でいうところの極東に(中略)所謂、おやすみぬいぐるみシリーズのくろねこである。
はじめそれは、とあるくたびれた中層年の雑貨屋の地下にいた。レジ前のワゴンに山積みされた、ただの千篇一律に他ならない。どれにも同じく個性があり、正しく個性のない集まり。
ぼんやりと上に積み重なり融合していたものが、ゆっくりと時間をかけて上から取られてゆく。
H-1
そこで確かにその子――特定の人物を意図的に名前を排除して指し示すための言葉で、まさしく指示されたその子は、上のひとつを取り上げた。
しかしすぐに首を傾げて。
そこからは、またぼんやりとした集合体に戻る。【くろ】なんて個体識別コードを付けられたはいいが、そう呼ばれる機会は少ないものだった。コーヒーにクッキーはつきものであると疑いもなく考え、それが間違いだったときと同じことなのだろう。
中でも特別な個体識別コードを持っている個体はいたが、それぞれ相応な特別を持っていたから当たり前であった。
それ――【くろ】も同様にその子の特別たるべくそこにいるはずだった。
H-2
事が動いたのは唐突に、その子はさも唐突に――傍から見ればそう見えただけであって、その子からすれば当然の回路を辿った結果なのかも知れないが、とにかく【くろ】にとっては唐突に、それとも気まぐれに。
定位置になって空白もしくはデッドスペースもしくはブラックボックスに近しくなり始めた頃、その子が【くろ】を取り上げて、横になったのだ。
低反発の【くろ】の胴体は潰さず、まるで添い寝をするかのように。想定されていた用途で想定外の使い方をしたわけだ。
それからというものその子は毎日のように、なんなら本当に毎日【くろ】を抱き締めて息を夜に落とし込むようになった。
懸念されていた飽きは遠く、枕代わりにでもされているのかと思っていたのだがどうやら違うらしい。というのも、それにしては撫でたりぎゅっとめちゃくちゃに潰さない程度に腕に抱いたりするものだから、どうやらこれは枕ではなく、マイナスイオンだかイオンプロダクトファイナンスだとか、そういう類の、その子へ何らかプラス効果をもたらすものとして扱われているらしかった。
H-3
確信したのは何日目だったか。
とにかく、すとん、と分かった。
個体識別コードが【くろ】から【くろちゃん】になり、その後いつかのタイミングで【くろちゃん】から【クロウンティウス二世※1】になった。
それから【クロウンティウス二世=くろちゃん】になった。
定位置が変わり、ブラックボックスは解体された。
特別を持たされて、もたらされて。
【クロウンティウス二世=くろちゃん】は、その子にとってそういう存在になった。
そういう、という指示語の内訳と変遷の詳細に関してはG-39から目を通して頂きたい。
※1 クロウンティウス一世は存在しない。
#お気に入り
お気に入りは結構前に買った南部鉄瓶と保温性のあるコップ。これで毎日白湯を飲んでいる。
最終的にたどり着くのはやっぱ水よ。いろいろ健康にいいお茶だとかあるけど水が最強なんだわ。
その中でも白湯はとりわけいい。次は常温の水かな。飲み物最強ランキングを作ったら全部水で埋まるくらい俺は水が健康にいいと信じている。
白湯は体内を温めるからいいのだ。具体的にどういいかは知らないし、白湯も飲み過ぎはだめと見たことあるけどそんなのはどうでもいい。俺は白湯を信じている!
ダイエット中は口寂しいからお湯を啜るとそれが解消できるし、腹も少しは満たされる。
そうそう、最初に書いた南部鉄瓶はちっちゃいやつで見た目もかわいらしいから好き。一杯ごとにお湯を沸かすのがちとめんどうだけど台所への往復も少しは運動になるからオーケー。
それに合わせるコップは表面が灰色で中が白のコントラストが美しい。保温性と大きさもいい感じでお気に入り。
こういったちょっとした小物が生活レベルを上げて幸福度を満たすんだ。
今の仕事が好きです。
大変な事もあり、嫌な思いをする事もありますが、今の仕事は仕上がる結果が出るので、毎回、楽しみがあります。
経験しながら自分の成長に繋がると信じて、辛い事もありますが、もう少し続けようと思います。
・お気に入り
「ピアノ」
昔は大嫌いだった
練習を強要されるから。
でも、今になってわかる
これは私の心の支え
そうだったんだね
お題:お気に入り
それは先輩が落としたぬいぐるみを貰ってから1ヶ月ほどしたある日のことだった。
私の机の上には未だにそのぬいぐるみが置いてある。
残業中で静かな事務所の中でぼんやりとそれを眺めていた。
そのぬいぐるみはめんだこという生き物を模したものらしく、実物よりかなり可愛くなっている。
そしてなぜか底面にマジックテープが貼ってあり、くっつくようになっている。
正直私の好みではない。
が、世の中こういう可愛いものをみて癒される人が多いのだとか。
……手が出せないバッグとかを眺めてるほうが幸せなんだよねぇ。
仕事をほっといて物思いに耽っていると、ドアが開く音がした。
びくっとして、仕事をするふりをする。
と思ったらPCがロック画面になってることに気づいた。
まずい。
咄嗟の判断で今まさに席を立った体で椅子から立ち上がると、ドアを開けた主が見えた。
「あ、よかった。佐川、ちょっといいか?」
「篠崎さん?あれ?今日直帰じゃ……?」
少し顔が赤い。
走ってきたのかとも思ったが、走ってきたにしては息は整っていた。
「いや、用事があってな。
その……ぬいぐるみ、やっぱり返してもらってもいいか……?」
かなり早口だった。
顔も不安げだ。
そんなに大切なものならあげなければいいのに。
いつもは真面目な先輩がこんなもののために私と2人になるタイミングを見計ってたことを考えると少し微笑ましかった。
「これですか?いいですよ。」
手渡した瞬間、安心し切ったような緩んだ顔を私は見逃さなかった。
関連:伝えたい