『いつまでも降り止まない、雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつまでも降り止まない、雨
三杯目の珈琲を飲みながら、君を思う時間
早く会いたいな
【いつまでも降り止まない、雨】
「ねぇ、ねぇお姉さん!ふら〜っと、どこか2人で遊びに行かないかい!」
ある雨の日。気持ちが沈んでいた時。突然目の前に現れたのは、向日葵の様な笑みをうかべた可愛らしい男の子だった。
その男の子は突然私の目の前に現れた。
ポップでカラフル。心が踊る色彩のパレード!
見てるだけで心が踊るその人は笑顔が素敵な可愛い人。
FlingPosse【刹那の仲間】なんて、寂しいグループ名なのにそれに比例した光り輝く三原色のひとり。
光り輝く渋谷の街で、一等星の彼らは私とは真逆の存在。
そんな彼らのリーダーである彼は、何の因果か私に話しかけてくれた。
人好きする満面の笑み。見た目より大人で、努力家な彼。
実は、少し前から彼の存在は知っていたのだ。…有名人だからね。それに、街でも他の人に声をかけられてるのを見たことがあったから。
そんな彼は私にいっぱいのキラキラを注いでくれた。
まるで、花に水をやるように。
まるで、夜空に輝く星々が遥か彼方に流れるように。
私は知ってる。彼は沢山の人と繋がりがあって。
私は知らない顔があって。
出会ったのも全てが偶然。交わるはずのない視線がたまたまぶつかっただけ。全てが彼の気分次第。
それでもいいんだ。私が本当に辛かった時。彼は甘い甘い素敵な雨を降り注いでくれたから。しとしとと静かに降り続ける雨。止んで欲しいと思いつつ、まだこのままでいたいと思う心。
でも、これ以上は癖になって抜け出せなくなっちゃうから。だから、私は逃げたのだ。それぞれのチームが決戦に向けて、ピリピリし始めた時を狙って。
それから数ヶ月。
今日は彼らのプライドと想いをかけた勝負の日。
私は見守ることしか出来ないけど。
戦争がなくなっても、傷跡は消えない。
彼らは戦い続ける。それは終わりの無い迷路のように。
私は画面の向こうから彼らを見守る。
「……光り輝く3つの三原色。彼らのプライドと想いにどうか女神の祝福の雨が降り注ぎますように。」
今日もまた、雨が降る。しとしとと窓を濡らし、世界を閉じ込める雨。
彼らに降り注ぐのは勝利の女神の祝福か。
ーーそれともーー。
お題
『いつまでも降り止まない、雨』
失恋した
好きで大好きで愛してたのに
思いも伝えられないままあの人は私の親友と付き合った
明るくて頼もしくて私とは何もかもが真逆の子
今まで”先輩”は私に思わせぶりを沢山してきた
先輩は天然だから気づいてないけど沢山…たくさんしてきた
不意打ちにかわいいって言ったり、重いもの持ってたら持つよって重い方持ってくれたり
その度に胸が高鳴って……
こころの瓶にそのハートを閉じ込めておいた
いつか先輩と付き合ってその思いをぶつけるために…
けど無理だった。だからそのハートはもう赤くもなく紅色でもない
ひとつひとつが雨粒になった
そして私の心に降る
頬にも流れる
私は崩れた。
雨の日は、涙を誰にも見せずに済む。
そんな日は、誰もが自由に泣ける。
嗚呼、ただひたすらに雨が降り続けてくれたらいいのに。
そう思った瞬間、雨は突然に静まり、その代わりに美しい虹が空に浮かんだ。
まるで、涙が枯れて笑顔に変わったかのように美しい。
昔話風ファンタジー。300字小説。
登竜門
いつまでも降り止まない、雨。勢いを増した水が堤を破ろうと、どうどうと流れる。
「良いわね、鯉太郎は。村が水に浸かっても大丈夫だものね」
大人達が大事な物を二階に上げるなか、私は縁側から池の鯉に向かって声を投げた。
「村も田んぼも畑もどうなるのだろう……」
空を見上げたとき、パシャリ! 黒い尾鰭が水面を打つ。鯉太郎は大きく飛び跳ねると、そのまま滝のような雨を空に向かって昇っていった。
「その後、雨が止んだのよ」
以来、この村をあんな大雨が襲ったことは無い。
「鯉太郎が止めてくれたの?」
孫達の声に空を見上げる。
梅雨の終わり。厚い雲が割れ、日差しが差し込む。
割れ目の向こうの青い空を、黒い龍がゆうゆうと泳いでいった。
お題「いつまでも降り止まない、雨」
自由を求めた水はハルピュイアが飲み干してしまった。
#いつまでも降り止まない、雨
~いつまでも降りやまない、雨~
止む気配のない雨にうんざりとしながら空を見上げる。
こんな時に限って傘は持ち合わせていない。
それならいっそ、この状況を楽しむか。
靴も靴下も脱いで、地面を打ち付ける雨の中に飛び込む。
頬を包み込む冷たさに思わず目を閉じた。
雨に身を任せて後ろに倒れ込む。
自身の重さで泥にゆっくりと沈んでいく。
このまま眠れればどんなに幸せか。
ありふれた空想にしばらく意識を預けていた。
つらいのに涙が出てこない
泣きたいのに泣けないほどつらいものはない
【いつまでも降り止まない、雨】
重たい鉛色の空から、パラパラと雨がこぼれ落ちていた。廃ビルの屋上で一人、ぼんやりとそれを見上げる。
君と二人で逃げ込んだこのビルも、周囲の開発でついに取り壊しになるらしい。生まれ育った田舎町を勢いのままに飛び出して、だけど行く当てなんて何もなくて、大都会の片隅の薄汚れた無人の廃墟で身を寄せ合った。僕たちの第二の人生は、この場所から始まったんだ。
辛いこともたくさんあった。苦しいこともたくさんあった。だけどそれでも、君と一緒だったからそれだけで幸せだった。そんな優しい思い出だった。
(でももう、それすらも辿れなくなる)
この場所が壊されてしまえば、僕に君とのよすがは残らない。携帯電話なんて持っていなかったから、写真の一枚すらも撮らなかった。ずっと一緒にいるんだから写真なんてなくても困ることはないって思い込んでいた。
……転がっていくサッカーボール。それを追って道路に飛び出した子供と、けたたましいクラクションの音。子供を庇おうとした君の身体から溢れる真っ赤な血の色。僕の記憶に焼きついた君との思い出は全てあの凄惨な光景に上書きされてしまって、借りたアパートの自室ではいつも息苦しくて仕方がない。それでもこの廃ビルに来たときだけは、君との幸福な日常を思い出して息をすることができたのに。
打ちつける雨粒が僕の頬をしとどに濡らす。コンクリートの床は乾いているのに、何故か僕の頭上から降る雨だけが止まないままだった。
いつまでも降り止まない、雨
ずいぶんと詩的なお題だと思う。
お題からして最早文学的である為にこれ以上叙情的にすることもあるまい。
フィクションでもなんでもなく、私の視界は狭窄してきた。文字を書いている場合ではないのかもしれないがこれしかすることがない。
あの頃止まないと思っていた雨も今は感じることもない。
雨の日もあるだろう、いずれ晴れることもあるだろう。
その続きを自分が感じられるかどうか、それは分からないが雨も悪くはなかったよ。
ありがとうね。
雨音しか聞こえない。
髪を濡らし、頬を伝い
服も靴もぐしゃぐしゃに濡れ
赤く染まった血溜まりは溢れ
全てを洗い流してゆく。
ガタガタと震えていた
身体は、先ほどまでとは
違い湯気を放ちそうな勢いで熱く火照る。
ノイズのような、雨音が
思考も時も止めるような感覚。
握りしめていたナイフは
轟々と流れる川に投げ捨てた。
降り止まない雨が、そのうち足跡すら
掻き消すかもしれない。
さぁ、家に帰ろう。
今日は久しぶりによく眠れそうだから。
【お題:いつまでも降り止まない、雨】
上の雨は降っても止むのに、
下の雨は降っても降ってるだけで
止む気配がない。
なんでかなぁ。
そっか。いつまでも同じことで落ち込んで、
前を向こうとしてないからか。
前向くのって難しいね。いつもなら簡単なのに
落ち込んでる時が1番難しい。
でも徐々に進んでいこう。人生みたく
ゆっくりと。
この世にはさ、
おうちで雨をただ眺てる人間もいれば、
故あって雨のなかにいて、ずぶ濡れな人間もいるんだよ。
#いつまでも降りやまない、雨
お題《いつまでも降り止まない、雨》
アパートの一部屋。
薬缶の沸騰する音。
机に置かれたカップラーメン。
食べる気もしない。でも。もうごはんを作ってくれるあなたは隣にはいない――渇いた部屋で過ごす休日、今日も部屋の中は雨。
「オムライスとサラダできたよ」
あなたの笑顔で、できていたんだと思い知らされる雨の日。
好きなのに好きだと言えなかった恋は
すっと心の中に残っている
まだ心のなかで息づいている
私が生命を終える日まで
この恋は生き続けるのだろう
いつまでもいつまでも降り止まない、雨
いつまでも降り止まない、雨
いつまでも降り止まない雨の中で泣いている。
まるで自分だけ違う世界にいってるような虚しい感情が押し寄せてくる。
なんでみんなと仲良く出来ないんだろう。
なんでみんなと笑えないんだろう。
自分が情けなくてどうしようもなく不安になる。
そんな時の私の感情を一言で表したら 雨 だ。
曇り空の薄暗い中、1人、泣いている。
悲しい。
そんな時、話しかけてくれた。
どうした?大丈夫?って
あなたがいたから私は卑屈にならずに1人じゃないって思える。
こんな私でも心配してくれる人がいるんだって。
優しい気持ちになれる。
あぁ、心配してくれる人がいるだけでも恵まれてる。
ってふと気づく。
だから私は今日も明日も自分を心配してくれる人のためにも頑張れる。
いつもありがとう。
いつまでも降り止まない、雨
−今日はピクニックに行こうと思ってたのになぁ
窓にあたる雨粒を見つめながらつぶやく
−また今度行こうよ
隣りに座ったあなたが優しく頭を撫でてくれる
−お弁当の材料も買ったのになぁ
少し曇っている窓に人差し指を滑らす
−じゃあその材料を使って一緒にごはんを作ろうか
何にしようかなぁと笑いながら話すあなた
いつもよりゆっくりと時間が過ぎていく気がする
こんな日も悪くない
あなたの肩に寄り添って雨音に耳をすましていく
『いつまでも降りやまない、雨』
あの日 貴女は
寂しく笑い
この家を後にした
僕は 悲しくて
声もあげずに 泣いた
後を追いかけ
背中にしがみついて
行かないで
そう 言って
引き止めたかったのに
できなかった
あの日から
僕の心に
降り続けている 雨は
日ごと 夜ごと
激しさをまし
恋こがれながら
憎しみを増して
貴女の面影探し
さ迷い続けています
─いつまでも降り止まない、雨─
雨が降った。
それはとても冷たく、
私を悲しい感情に引き込んだ。
あなたは晴れが好きだったよね。
暖かくて、気持ち良いから。
なのに今は雨が降ってる。
いっそのこと雨が降る前に戻りたい。
あなたが私に『別れたい』と言う前に。
あなたのたったそれだけの言葉で、
こんなに傷つくなんて、思いもしなかった。
いつか、この悲しみも忘れて、笑えるのかな。
いや、あなたが全てだった私が立ち直るなんて出来やしない。
この悲しさは、虚しさは、ずっと消えない。
いつまでも降り止まない、涙と言う雨になって
私の頬に降り続けるのだろう。
泣きたくなる日は、
いつも石の香りがした。
溢れないように見上げても
地面の方から寄ってきて、
じっとり鼻腔を這って来る。
通り雨だと言い聞かせ
五月蝿い蛙に耐えながら、
いつか光を浴びるまで
頬を這うのは弱さか雨か
知らない私は晴れぬまま。
-ぺトリコール-