kageru

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泣きたくなる日は、
いつも石の香りがした。

溢れないように見上げても
地面の方から寄ってきて、
じっとり鼻腔を這って来る。

通り雨だと言い聞かせ
五月蝿い蛙に耐えながら、

いつか光を浴びるまで
頬を這うのは弱さか雨か
知らない私は晴れぬまま。


-ぺトリコール-

5/25/2023, 11:37:08 AM