『いつまでも捨てられないもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたを好きだった記憶が頭にこびりついて離れない。もう、あなたと会うことなんてないのに。街ですれ違ってもわたしはあなたに気付けないのに。あなたはきっとわたしのことなど思い出しもしないのに。
あなたを好きだった記憶。
あなたと話したこと。内容をすべては流石に覚えてはいられなかったけれど、あなたと話しているときのわたしの心臓の音。あなたを目で追っていたわたしのこと。
あのとき行動すれば良かった、別の選択肢だとどうだったんだろう。あなたの顔すら朧げなのに、そんなことばかり浮かんでくる。
いまさら意味を持たないことなどわたしも理解している。
いちばん綺麗な恋愛感情だった。
単純に好きだった。それゆえに当時のわたしは幾度となく嫉妬に駆られた。当然、純粋に好きだという気持ちだけではなかった。
ただ、気が付いたら落ちていた恋だった。いいな、と思っていた。そのあと偶然あなたと話すようになった。いつしかわたしはあなたを好きになっていた。好きになろうとしたわけではなかった。あなたと話す子を羨むわたしによって気付かされた。
わたしにとって、純粋な恋で、唯一勝手に生まれた恋心だった。
いつしか心は歪になってしまった。わたしの心は純粋さを失っていた。わたしの心情を、わたしの理性が作り出していた。
わたしの好きは、どこへ行ってしまったのか。それをどこへ追いやってしまったのか。
わたしはそれを取り戻すことができるのだろうか。
だから、今なお、あの頃の純粋な好きの記憶を捨てられずにいる。
「いつまでも捨てられないもの」
私は捨てられない人間。
いつまでも捨てられないもの、とてもいっぱいある。
カッコよく「思い出の物が捨てられない」、
とか言えたらいいんだけどな。
思い出があるから捨てれないのではない。
たまに捨てるスイッチが入って断捨離する時は、
捨てる努力をする。
これは捨てられないなと思っても、
頑張って捨てる方向に気持ちを持っていく。
今そのスイッチが入りつつある。
気持ちを捨てるに持っていかないと…。
いつまでも捨てられないもの。
私にとっての「いつまでも捨てられないもの」。
それは、「物」ではなく、「感情」や「記憶」だ。
「嫌な記憶」や「嫌な感情」。
頭にこびりついて離れない。
「大切だから捨てられない」んじゃない。
「嫌だけどずっと残って消えない」んだ。
「怒られた記憶」
「失敗した記憶」
「理不尽を受けた記憶」
「いじめられた記憶」
嫌な記憶ばかりが脳内にこびりついている。
その記憶に似たことが起きると思い出してしまう。
その度に自己嫌悪が止まらなくなる。
「怒られた記憶」や「理不尽を受けた記憶」が勝って、「褒められた記憶」が薄い。
褒められたことなんて滅多になかった。
いつも怒られてばかりなんだ。
クラスメイト全員がいる前で失敗して笑われる。
クラスメイト全員がいるところで怒られる。
怒られるのが怖い。
否定されるのが怖い。
人に相談しても「それくらい気にするな」と言われる。
私にとっては恐怖でしかないのに。
私は怒られないように人の顔色をうかがってきた。
褒められるように努力した。
頼られたら、断らずになんでもやってきた。
そうやった先にあったのは・・・。
「期待される」という名の「負担」。
いくつも仕事をかけ持ちして、何とかこなして。
そうするうちに期待されていく。
任される仕事が増える。
ただでさえ、多くて負担なのに。
どんどんと増えていく「仕事」と「責任」。
責任転嫁されたこともある。
ちゃんとやっているのに文句を言われる。
トラブルなんてザラにあって。
事情を聞かれて、怒られて。
私は何もしてないのに怒られることもあった。
「負担」である。
けれど、「必要とされてる」と嬉しくもある。
必要とされたことなんてなくて、否定されていた。
「負担」には変わりないけど。
もう、何もかも疲れた。
「もうやだ」って、助けを求めたい。
もう、「限界だ」って分かっているのに。
助けなんて求められるわけがなくて。
「気づいて欲しい」けど、そんなの「わがまま」だ。
どうすればいいのかな。
誰か、気づいて欲しい。
君と過ごした六年の日々
君の背中を目で追った帰り道
いつもより短く感じた通学路
そっと手を繋いだ夕暮れの教室
最後に逢った日の雨
晴天の青空に
遠い君の幸せを願った今日
お題「いつまでも捨てられないもの」(雑記・途中投稿)
だから汚部屋住人って呼ぶんだよ!!涙
あれ、追記した覚えがあるのに投稿できていなかった……。
美術館のチラシは行けても行けなくても捨てられない。
捨てた覚えのない五、六年生の図工の教科書が見当たらない。金山平三とか載っていたはずなんだけど。(あと名前ド忘れた女性現代アーティストも一人記憶に残っている)
大学の授業で使うからと買わされたマクベスの文庫本も、絶対捨てていないのに見当たらない。読み返したいけど古本で買うほど良い話とは全く思っていない。……もしや青空文庫にあるのか? でも訳者後書きも割と印象的だったしなぁ。「割と良い治世だった」って載っていたからには、マクベスって実在の話なのか?
そして同級生達は何を選んだんだろう。選択肢はマクベス以外にハムレット、リア王、オセロのうち一つが欠けて、代わりにロミオとジュリエットが入ったシェイクスピア四冊だったはずなんだけど。私の記憶違いで実は五種類だったのか?
友達の一人が何かに挫折してロミジュリに変更していたのと、薄いからとマクベスを選んで挫折する人が多い、と先生から言われたのは覚えている。
薄さではなく超有名作のロミジュリを除いて適当に知らないのを選んだだけだったんだけど。小説読むの嫌いじゃないし。そして通学時間長かったから何とか読めたし、読みにくさ最大の原因は「戯曲である事」だと思っている。(本の半分が後書きという名の訳者解説でびっくりした思い出)
話の粗筋としては割と面白かった。後年読んだダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」の続編でラングドンシリーズ第二作「天使と悪魔」ネタバレ部分に似た雰囲気がある。
占い師が出てくるのは童話の白雪姫とかギリシャ神話のクロノスだっけ?とゼウスの辺りと同じか。
長過ぎる台詞を適度に地の文に置き換えて、独白にしても不自然な舞台向きの発言を減らして小説風にしたら普通に読めるんじゃない?
枕草子とか口語訳の有名作(桃尻語訳という)が出ているし、著作権はとうの昔に切れているに決まっているから、英語力あったら自力で頑張るんだけど。実際、ホームズを自力翻訳して全文フリー配布しているサイトがあるし。
……舞台演劇専攻の友人がいたんだから、マクベスの場面転換数とか聞いてみれば良かったなぁ。(携帯紛失して連絡先不明。大学もなくなったし)
夜遅いから寝るぅ。
私はものを捨てられない性格でいる。だから整理整頓も出来なくて家の中はぐっちゃぐちゃ。特に捨てられないのは、元彼から貰ったもの。だってアクセサリーとかコップとか、まだまだ使えるじゃん。思い出云々が大事だから捨てられないのではなくて、単純に物としてまだまだ現役だから捨てられないだけ。使えるのに処分してしまったり、部屋の奥底に忘れられたりしちゃうのって、なんだか可哀想じゃない?だから私はものの寿命が尽きるまで使い続ける。
いつか、この感覚が共有できる素敵な人と出会えたらいいなぁ。
お題:いつまでも捨てられないもの
いつまでも捨てられないもの
1人でいろんなものを買える歳になって。部屋の中は自分が買ったお気に入りのもので溢れていく。
その中にインテリアに合わない、押入れの場所を取るいくつかの物たち。
あー捨てようかなと思うのに捨てられないそれらは別に特段思い出がある訳じゃなかったりする。
誰しもが泣ける様な美談が詰まってる訳でも、映画になる様な思い出が入ってることもない。思い出すのはほんの色褪せた一瞬で、なんならそれすら思い出せない物だってある。
買ってもらったんだっけ?どこで?そもそも誰に?なんてことも割とザラ。
でも何だか捨てられずに、部屋を片付けるたびに頭を悩ませては結局大切にしまうそれたち。
何となく捨てられない物、それはきっと大切にしたい何かが詰まった物なのかも知れない。
いつまでも捨てられないもの
ポアロも歌ってたけど、
大量の雑誌。
捨てるのも勿体無いから家に大量にある。
神谷さんが載ってる雑誌めっちゃ集めてた。
昔も今も大好き。
明日のライブ成功しますように。
いつまでも捨てられないもの
いつまでも捨てられないものって誰しもあるじゃない?
私だってあるし、
誰かの悩みのタネかもしれないわ
思い出
友達や家族から貰ったもの
どうでもいいもの
化粧品だったり
色々あるわ
捨てられないものも、
忘れられたら良いのにね
そうね、例えば3歩歩いたら忘れられる能力があると嬉しいわね笑
でも、無理に忘れようとしなくていいのよ?
い
つ
の
日
も
雪
ア
ル
バ
ム
を
開
い
て
は
自然消滅したのにまだ目で追ってしまう
女の子と笑ってると嫉妬してしまう
まだ、好き。もっと話したい。大好き。
こんな気持ち、奥手すぎる自分には
持ってはいけない気持ちだったのかな、
いつまでも捨てられない物
#3
貴女への想いが、俺のいつまでも捨てられないものの筆頭ですね。それを捨てられていたら、俺は今頃、次の魂のかたちを得て、新しい生を謳歌していたことでしょう。
勿論、本当に捨てたいなどと思ったことはありませんよ。
只、俺の抱えている最も大切で最も手放しがたいものの話をしただけです。
大丈夫、安心してくださいね。
絶対に俺は、貴女の最期の最後まで、貴女のお傍を離れません。
愛しています、XX様。
ずっとずっと、誰よりも、愛しています。
昔は頭が良かった
昔は痩せてた
昔は強かった
昔は綺麗だった
昔はモテてた
今じゃなくて昔の記憶を辿れば山のように誇れる思い出が出てきて
それを武勇伝のようにみんなに語って
じゃあもし誇れる思い出を全部捨てられてしまったら?
私には何が残るのだろう
今この瞬間も数年後には誇れるのだろうか
少し怖くなる
昔を語って生きている今を誇れるだろうか
当たり前のように想像したその「数年後」は訪れるのだろうか
今を大切に
今この瞬間を誇れる
そんな人生にしたい
だから捨てなくてはいいから、昔を誇る気持ちを少し薄めたい
それを一生懸命と言うのだと私は思う
日記。
自分で書いたものじゃない。
自分にとって特別だった人間の遺品。
生きてる時はそんな素振りなかったのに、遺品整理のときにあの日記を読んで、アイツが自分に向けている気持ちを知ってしまった。
まさか、死んでから両想いになるなんて。
あれは、アイツが生きていた証、アイツも自分のことを好いていてくれた証だから、絶対に捨てたりしないし、誰にも捨てさせない。
【いつまでも捨てられないもの】
後悔
あのときこうしていれば良かった
小さな後悔が集まり
大きな後悔に
どこかにおいていければいいのにな。
どこかに投げられたらいいのにな。
紙袋
弁当割り箸
包装紙
菓子の空缶
ヨレヨレパンツ
__________________________
いつまでも捨てられないもの
いつまでも
捨てられないものと
捨てようと思って
忘れてたものと
捨てたと思ったら
捨ててなかったものと
これなんだっけ
多分
燃えるゴミでいける。
しましまのタオル
ブタの抱き枕
ふわふわのストラップ
石のついたネックレス
なにも捨てられない
ずっとなにもすてられてないよ
(いつまでも捨てられないもの)
「結花まだそれ持ってたの?そんなのさっさと捨てちゃいなよ」
放課後、各々の部活動場所へ向かう生徒達によって空いたクラス教室で今日の予習をしようとノートと教科書を開いた私の隣の席へ親友の美紅は腰掛け、私が握っているボールペンを見るとげんなりとした様子をみせた。
「だってまだインクは出るし捨てるなんて勿体ないかなって」
「いやいや、それ見る度にあいつのこと思い出したらイライラしちゃうって」
「確かに大輝くんのことは思い出すけど」
「でしょ〜!誕プレで貰ったものだろうが新しい女に乗り換えたクズ男からもらった物なんて捨てな」
そう。このボールペンは元彼の大輝くんから1か月前の私の誕生日プレゼントにもらったものだ。
「結花って名前にぴったりだろ?」
照れながら彼から渡されたハッピーバースデーと印字された包紙を開けると持ち手の部分に花が中にあしらわれた可愛らしいボールペンが入っていた。
「かわいい...。これ本当に貰ってもいいの?」
「当たり前だろ。大事に使ってくれよな。誕生日おめでとう結花」
嬉しすぎてどうにかなってしまいそうだ。
はにかみながら私の頭を撫でてくれる彼を盗み見し自然と口角が上がってしまう。
この時が永遠に続けばいいのにと願った。
でも大好きな彼は私の事なんてすぐに飽きてしまった。私は未だに大輝くんへの恋心もボールペンも捨てられないのに。
【いつまでも捨てられないもの】
いつまでも捨てられないもの
「あ...まだ捨ててなかったんだ」
合唱部の、活動案内のチラシ。
2年前、先輩からもらったA5サイズのそれは、クリアファイルに入れられて引き出しの下の方に丁寧に仕舞われていた。
ファイルから出して眺めると、一緒に封印したはずの苦みが心に重くのしかかる。
もう1年経つというのに、未練がましさには自分でも呆れてしまう。
先輩の恋愛対象は女の子じゃないから、どうしようもないというのに。
言ってしまえば紙切れ一枚。何度も捨ててしまおうかと思った。
でもその度に、記憶の中の眩しい笑顔に捨てる意思が揺るがされてしまうのだった。
『入学おめでとう。このあとミニコンサートするの。よかったら見に来てね』
『合唱部入ってくれるの?嬉しい!これからよろしくね』
今日も例に漏れず、2年前の春を思い出す。
苦い思い出だけじゃない。
たとえ片想いでも、失恋でも、いい初恋だったと思う。
一緒に過ごした時間は幸せだった。
僕はチラシをファイルに入れ、元の場所に戻した。
いつかこの恋が過去のものになったとき、捨てるか捨てないか、決められたらいいと思う。