『ありがとう、ごめんね』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
古き良き時代は回り続ける
いつまで経っても戻らないマラソン
誰かの気持ちが五臓六腑に染みる
鳥肌が立つほどおぞましい
言いたいことを手紙に綴って
ポストに入れても宛先不明
何も読めやしない私を見る
君の言いたいことは何?
――サメの言うことにゃ、
ありがとう、ごめんね
ありがとう ごめんね
この二つが言えない人には
なりたくないですね。
友達と二人で超有名RPGを実況中。操作は私。
実況といっても録音も録画もしてない、ただ駄弁りながらプレイしてるだけだけど。
既プレイの友達が極力ネタバレをしないように言葉を選びながら喋って、初プレイの私はそれを受けて反応を返したりストーリーの感想を言ったりしている。
教えてもらったことに口ではありがとうと返すけど、心の中ではごめんねを返している。
なぜなら、私はこのゲーム初見じゃないからだ……!
過去に一世を風靡した国民的RPG、プレイこそしたことなかったけど、二次創作やらRTAやらTASやらを見まくっていた。だからストーリーの内容もラスボスも裏ボスも全部知っているのだ……!
それを友達に言わない理由はただ一つ。友達が純粋にこのゲームが大好きだから。
楽しそうにキャラやストーリーを語るあのキラキラした瞳と、プレイした時の感動を熱弁されて、
「あれをやったことがないなんてとんでもない!」
とまで言われてしまっては、とてもじゃないけど実況動画で全部知ってるなんて言えなかった。
だから私はこのゲームについて何も知らないことを演じている。
「……ありがとう、ごめんね」
「いいっていいって! 初見はそんなものだから」
……さすがに友達を騙しているようなものだから罪悪感が募る。
後日、何かプレゼントしよう。もちろん友達が今一番欲しいものを。
欲しかったのはね、「ありがとう、ごめんね」
じゃなくて「愛してる」の一言でいいの。
貴方のこと、許してないよ。
でも、ちょっとだけ愛してる。
変わったことは、君が居ないだけ…。
ありがとう、ごめんね
そう呟いた。
もう彼には伝わらない、伝えられない。
伝えたくもない、、。
分かってる。
でも、、何故だろう
口から零れたのはもう関わることの無いだろう
彼への感謝だった。
散々殴られて、蹴られて、、働かされて、
私はお前の奴隷じゃない!!
今頃新しい女の血を吸って生きているのだろう。
嫌いだった。大嫌いだ。
でも、、、捨てられても蘇るのは
色の付いた輝かしい日々ばかり。
あんな彼で無くなってしまったのは知ってる。
散々みてきた。感じてきた。
なぜ今になってこんな事を、。
零れたのは涙だけじゃなかった。
人生の1ページを飾ってくれた
忌々しい『元』彼への想いだった
ありがとう、ごめんね。
あなたの思う私になれなくて。
あなたに会える
そんな高揚感を抑えきれず
軽い足取りで今日も同じ道を歩く
あなたに会える
そんな保証はないのに
会えると信じていた
…
伝えておけばよかったな
引き出しの二段目に
あなたへのプレゼントと手紙があることを
ありがとうもごめんねも言えないまま
愛してるよとも言えないまま
「ありがとう、ごめんね」
ごめんね、の類義語の「すいません」は、よく「ありがとう」の意味で使われてる。
人に何かをしてもらった時、人に通路等で避けてもらった時、順番を譲ってもらった時。
いろんな場面で。「ありがとう」の代わりに「すいません」が活躍してる。
でも、私は「すいません」より「ありがとう」の方が好き。
勿論、謝罪の時の「ごめんなさい」や「すみません」は大切だから、謝罪するべき時はそれでいいと思う。
でも、ありがとうって言う時はありがとうで良くない?って思う。
私は、「ありがとう」って魔法の言葉だなって思ってて。
言った方も言われた方も嫌な気持ちにならないし、両方が嬉しい気持ちでいられる。
全ての人に対してプラスの言葉だと思う。
でも、「すいません」は、加害者と被害者、与える人と受け取る人、とか、逆の立場の人が出来ちゃって、必ずしも皆に対してプラスの言葉じゃないと思う。
まぁ、シチュエーションによってはそうでない場合もあって、ありがとうが、「口先だけかいっ!!」って、余計に腹立つ時もあるけど。
でも、基本的には心から出たありがとうは尊いと思ってて。
だから、折角その魔法の言葉を使えるチャンスに、「すいません」って言ってしまうのは、勿体なく感じる。
たかが言葉一つだし、込められた気持ちは一緒なんだけど、でも言霊ってあると思うから、少しでもプラスの言葉を口にした方が、お互いにいいと思う。
私が気にし過ぎで、自分でも理屈っぽいなぁ、とは思うけど。これからも私は「ありがとう」を沢山言って生きていきたい。
「ありがとう、ごめんね」
貴方のその言葉が嫌いだった。夫はいつも何かと、ありがとう、ごめんねと言う。彼に何度も何故謝るのか聞いた。だが、それに対してもありがとう、ごめんねと喋るだけでちゃんとした答えは教えてくれなかった。
「ありがとう、ごめんね……」
あぁ__彼は死んだのだったな。
ありがとう、ごめんね__先に逝ってしまって。
お終い
ありがとう、ごめんね
私は入院した
会社の後輩が来た
「休日返上? 仕事も任せて…」
救急車を呼んだ隣人が来た
「命拾いしてたよ、驚かして…」
親友が差し入れを
「これこれ、いつも急に頼んで…」
母が駆けつけた
「遠方なのに。誰が電話した?…」
ありがとう、ごめんね
それが口癖になる
そして、
犯人もやって来た
「探す手間が省けた、オトリなんだ」
ありがとう、ごめんね
逮捕する
私を愛してくれてありがとう、それなのにごめんなさい、こんな私で本当にごめんなさい。
俺たちの存在を知った貴女がそう口にされた時、俺たちは頭を思い切り殴られたような衝撃を受けました。
貴女が沈んでいるのはずっと見てきました。なかなか立ち直れないのも、見守ってきました。けれど、そうして自らを愛して守っている者たちのことを知り、その者たちに対してまず出てくる言葉が、それなのか、と。
貴女は謝る必要などないのです。
貴女が貴女であることに意味があり、価値があります。それは何にも誰にも代え難い、貴女だけにしかもたらすことのできない、尊い価値です。そんなひとを愛して守れていること自体が、俺たちにとって至福なのです。
どうか、どうか、笑っていてください。
泣きながら謝るのではなく、はにかむように笑って、愛してくれてありがとう、これからも私の思うように、幸せに生きますね。そう言って、あるいはそう言うことすらなく、楽しげに駆け出して、のびのびと自由に、貴女のみちを生きてくださりさえすれば。
俺たちにはもう、何も求めることなどありません。
ありがとう、ごめんね
可哀想な、可哀想な、独居の独り住まいで部屋も散らかり放題で、そのうえ、そんな部屋の片隅で膝を抱えて悶々としているなんて、、と他人事ながら気の毒に思えたわ。
ありがとう、ごめんねも、喧嘩も仲直りも相手が居るから出来ることよ。
ありがとう、ごめんねは、セットにはならない
感謝の気持ちと謝罪の気持ちは別物。
ありがとう感謝の気持ちは、どんな時も先ず相手に伝えたい気持ち。
でも、ごめんね謝罪の気持ちは、許されるためにすることなので、「ごめんね」と言って「許さない」と言われることもあることを分からなければならないし、「ごめんね」と言われて許さない相手を悪者にしてしまうかも知れないことを考えて発しなければならない、だから「ごめんね」は相手の「もういいよ」が無ければ使うべきではない言葉だ、本当に本心から罪の意識があるなら言葉ではなく態度で示すべきである。
「償い」 作詞 さだまさし
月末になるとゆうちゃんは 薄い給料袋の
封も切らずに
必ず横町の角にある郵便局へと飛び込んで行くのだった
仲間はそんな彼を見てみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと
飲んだ勢いで嘲笑ってもゆうちゃんはニコニコ
笑うばかり
僕だけが知っている彼はここへ来る前にたった一度たった一度だけ哀しい過ちを犯してしまったのだ
配達の帰りの雨の夜横断歩道の人影にブレーキが間に合わなかった、、彼はその日とても疲れていた
人殺しあんたを許さないと彼を罵った被害者の奥さんの涙の足元で彼は泣き乍らただ頭を床にこすりつけるだけだった
それから彼は人が変わった何もかも忘れて働いて働いて償い切れるはずもないがせめてもと
毎月あの人に仕送りをしている
今日ゆうちゃんが僕の部屋へ泣き乍ら走り込んで来た彼は一通の手紙を抱きしめていた
それは事故から数えてようやく七年目にはじめてあの奥さんから届いた手紙
「ありがとう あなたの優しい気持ちよくわかりました だからどうぞあなたご自身の人生をもとに戻してあげてください」
手紙の中身はどうでも良かったそれよりも
償いきれるはずもないあの人から
返事が来たのが ありがたくてありがたくて
ありがたくて
神様って僕は叫んだ
彼は許されたと思っていいのですか
来月も再来月もずっとずっと郵便局へ
通うはずの 優しい人を許してくれて
ありがとう ありがとう ありがとう…
長くなる為一部、割愛創作してます 悪しからず
謝罪の気持ちは言葉ではなく行動で
愛の償いは別れ、軽々しくごめんねと言うのは子供。
令和6年12月8日
心幸
「ありがとう、ごめんね」
伝えきれなかったよ。
何度言っても足りない。
もうあなた方に直接言う事は
叶わないのに。
※ありがとう、ごめんね
7月に体調不良で一人暮らし不能まで行ってから
ずっーーーーっと!!
頭の中はこればっかりだよ!!!!!
指定難病の抗糸球体基底膜腎炎になるし!!
捻挫は既に2ヶ月目になってしまうしな!!
ただ「ごめんね」だけは言わないよ!
「ありがとう」だけを伝えるんだ!
じゃなきゃ相手に失礼だと思っているからね!
ごめんねの一言で相手が悲しむ顔も見たくない……!
『「ごめんね」なんて言わせない』
「また主の所へ行っていたのか?」
離れに繋がる廊下からこちらに向かってくる清麿に僕は声をかけた。
主の部屋は本丸の離れにある。
清麿はよく主の部屋を訪れる。
「やあ、水心子。お花見団子を貰ったから水心子にあげるよ。お団子好きだろ?」
「うん!!――じゃなくて!前から気になってたいたが、清麿は用事も無く主の部屋を訪れ過ぎだ。近侍でもないのに……」
僕がゴニョニョと口ごもっているを清麿はキョトンとした顔でこちらを見ている。
「主のお仕事をお手伝いしていたんだ。沢山業務が溜まっていたからね。――もしかして、水心子。嫉妬してるのかい?」
「っ!?
「ありがとう、ごめんね」
君はいつもごめんねと言う。
君に「ありがとう」と言ってもらいたくていろいろな事をしても困り顔で「ごめんね」と言う。
年に一度の君の誕生日、私は君に内緒で家に行った。
2人分のショートケーキを持ちながら、かじかんだ手でインターホンを鳴らす。
ガチャッとインターホンを取る音が聞こえたと思ったら、
また君は「寒いのにごめんね」と謝る。
「おじゃまします」
外の空気と変わらない気温。この寒さで窓が開いている。
おかしいなと思いながらベランダの方に行くとぎょっとした。
君はベランダの手すりに脚をかけていた。
危ないよと止めようとしても君は聞かない。
そして
「いままでありがとうごめんね」
と言って君はまっさかさまに落ちた。
ありがとう、ごめんね
屋上の柵の上
不安定な底に立つ貴方
スローモーションに感じるが、僕の手は貴方に届かない
「待って、行かないで!」
叫ぶ僕に君は笑いかける
「ありがとう、ごめんね」
重力に従い、君の体は真っ逆さまに落ちていく
笑いかける君が、頭の脳裏に焼き付いて離れない
「ごめんね、守れなくてごめん」
どうすることもできず、僕はその場に崩れ落ちた
ありがとう、ごめんね
貴方の好意を100%の気持ちで
信じる事が出来なくてごめんね
本当は心の鎖を無くして
純粋に受け取りたいの
でもまた傷付くのが怖くてさ
無意識に出来た私の警戒心が
邪魔をする
本当は心を全部明け渡してしまいたい
鎖が私を阻むの
貴方を善意100%の気持ちで
受け入れたいのは
本当なのよ
自分…生きててくれてありがとう
自分…自分の心に嘘ついてごめんね
ありがとう。ごめんね。
僕が辛く悲しい時は、いつも励ましてくれた君。どんな時も「大丈夫たよ。上手くいくさ」と口癖のように言っていた君。
そんな励ましさえ疎ましく思うほど、あの時の僕の心は荒れていた。
部活動から始まった競技は、いつしか僕の体の1部となりこれからもずっと続けていくつもりでいた。
そのための留学。留学先で多くのことを学び、一回り大きくなって帰ってくるつもりだったのに、言葉が通じないことがこんなにも苦しいとは思わなかった。競技においても、海外選手は体が大きくて筋力が厚く、練習だけだは追いつけない無力さを感じていた。
そんな時も君は、毎日連絡をくれて僕のことを気にかけてくれていた。それなのに僕はいつも君に意地悪な言葉ばかり投げつけ、君を苦しめていた。あの時は自分のことしか見えていなかった。
帰国してから同じ競技に身を置く僕たちは、大会の選考会で競うこととなった。この頃の僕は、不貞腐れていて勝ちたいと言う気持ちがなかった。それなのに僕は君に勝ったのだ。
「手を抜くなんてバカにしているのか!」
君は寂しそうに笑みを浮かべ顔を横に振るだけだった。それも気にいらない。全てに不満を持っていた僕は、君が膝を怪我していることを知らなかった。その怪我は酷く
君がこの大会を最後に競技人生を辞めようと思っていることも知らなかった。
君が競技から去って改めて感じる孤独。留学中に感じたものとは比べものにならない虚無感。君が居ないと僕はダメだ。君という友達がいたから不貞腐れていても競技を続けてこられた。今さら遅いが、君の存在の大きさがどれほど僕をの支えになっていたことか。
どんな時も側で声をかけてくれた君に心から感謝を伝えたい。そして謝りたい。
ありがとう。ごめん。
僕はこれからも競技を続ける。そして、大きな大会に出て優勝インタビューで君に会いたと伝える。それが目標だ。
こんなに素敵な環境を用意してくれて
のびのび生き続けさせてくれてありがとう
なのに調子に乗って
こんなに汚してごめんなさい
…美しく青き地球さま
【ありがとう、ごめんなさい】