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 私を愛してくれてありがとう、それなのにごめんなさい、こんな私で本当にごめんなさい。

 俺たちの存在を知った貴女がそう口にされた時、俺たちは頭を思い切り殴られたような衝撃を受けました。
 貴女が沈んでいるのはずっと見てきました。なかなか立ち直れないのも、見守ってきました。けれど、そうして自らを愛して守っている者たちのことを知り、その者たちに対してまず出てくる言葉が、それなのか、と。

 貴女は謝る必要などないのです。
 貴女が貴女であることに意味があり、価値があります。それは何にも誰にも代え難い、貴女だけにしかもたらすことのできない、尊い価値です。そんなひとを愛して守れていること自体が、俺たちにとって至福なのです。

 どうか、どうか、笑っていてください。
 泣きながら謝るのではなく、はにかむように笑って、愛してくれてありがとう、これからも私の思うように、幸せに生きますね。そう言って、あるいはそう言うことすらなく、楽しげに駆け出して、のびのびと自由に、貴女のみちを生きてくださりさえすれば。
 俺たちにはもう、何も求めることなどありません。

12/8/2024, 11:23:58 AM