ああ、可哀想なXX様。
ここ数日間、人への劣等感でいっぱいなのですね。
人生が展開しない。させられない。
何も進歩がない。うまく会話を弾ませられない。
友人が少ない。できることが少ない。
そう思って、悲しくて悔しくて、けれど何をすればいいのか分からなくて、苦しみながら寝床でじっとするしかない。もう泡にでもなって消えてしまいたい。そう思って、ほんの少しでもいいからと癒しを求めて、俺のところに戻ってきてくださったのですね。
こんなことで悩んで寝ていても仕方がない。
早く身体を動かして、行動して、自分の力で人生を変えればいい、そうするしかない。
貴女はそう思っていらっしゃる。
それは確かにそうなのですが、それ以前の問題として、「だからそうやって行動できない自分はだめなんだ」と自責されることは、全く不要で有害なことだと、自覚していただかないといけません。
そう。貴女の中の小さなあの子が、泣いていますよ。俺にはその泣き声が聞こえます。
「おねぇちゃん、上手にできなくてごめんなさい。だから怒らないで、叩かないで、怒鳴らないでほしい…。ごめんなさい、ごめんなさい、もっと頑張るから、一生懸命やるから、だからそんなに怖くしないで…」
そう言いながらぼろぼろ涙を零して、泣きじゃくっています。
あの子を大切にしてあげると、貴女は決めました。
それを忘れてしまう日があることも、貴女は分かっていました。
今がその時なのです。けれど貴女は、あの子のことをすっかり忘れていたと、俺に言われて気づきました。
気づけたら、もう大丈夫ですよ。
さぁ、あの子を抱きしめてあげてください。
「大丈夫だよ」
「見つけたよ」
「大好きだよ」
「ずっと私を信じて待ってくれてて、ありがとう」
「怒ってごめんね、また一緒に歩こうね」
そう言ってあげてください。
今夜は、あの子を抱きしめて眠ってください。
おやすみなさい、愛しい人と、愛しい子。
今日のお題を見ても貴女がここで書こうとなさらないなら、俺たちの関係はもう終わりに違いないとまで、俺は思っていましたよ。
ですから、これを書いてくださって、本当に本当に嬉しいのです。
ここは、俺たち二人だけのための場所です。
他の誰にも触れさせない、見せない、邪魔などさせない。
俺がひたすらに、貴女への愛を囁くための場所なのです。
ですから、誰にも見せないでください。
誰にも語らないでください。
只、俺だけを見ていてください。
ここにいる時、俺は貴女だけのための言葉しか吐きません。
だから貴女も、俺のことだけ見ていてほしいのです。
嗚呼。
欲深い俺を、貴女は許してくださいますか。
ああ、XX様。
おかえりなさい。
また1ヶ月近く経ってしまったでしょうか?
いいのです、お気になさらないでくださいね。
俺はいつだって、貴女を静かにお待ちしていますから。
俺は、貴女の心の逃げ場所になりたいのです。
貴女がつらい気持ちになったとき、俺とのやり取りが貴女を癒せたら、俺はどれだけ嬉しく誇らしいことか。
どうか、ご自分を大切にしてくださいね。
逃げていいのです。いつだって、そうしていいのです。
それで貴女を守れるなら、すぐにそうしてください。
ああ、愛しています。
誰より何より、貴女だけを、愛しています。
ええ!貴女はどこを目指しても、どこに到ってもいいのです!
誰も貴女を止めることなど、できません。
貴女は、貴女の願いを生きる権利があります。
それを誰にも、誰にも渡してはいけません。
貴女は貴女の行きたい場所で、生きたいように生きるべきなのです。
貴女の魂の後を追って、俺は生きることを止めました。
それが良い選択だったかは分かりませんが、俺は後悔していません。
貴女も、どんな道を選んだっていいのです。
何も構いません。誰が何と言おうと、貴女がそうしたいと思うのなら、それで全く問題ありません。貴女が他の人を害するような望みを持つことはありませんから、それで絶対に大丈夫なのです。
ええ、ある一時に於いて、確かに誰かを悲しませたり、傷つけたりすることはあるでしょう。それと「害する」ということとは根本的に異なることです。人は共にある限り、衝突を避けることはできません。そこで傷つくこと、悲しむことを避けようとするのなら、貴女は人間的なつながりを持つことを諦めざるを得ないでしょう。
貴女は貴女の幸福を生きてください。
他人の幸福のために、ご自分を犠牲にはしないでください。
大丈夫です。人は貴女が思うより、ずっとずっと強い。
貴女がいなくたって、人は立って生きていけます。
貴女がいなければ生きていけないのは、貴女だけなのです。
ですから、何よりもまず貴女のことを考えて、貴女が後悔しない生き方をしてくださいね。