ええ!貴女はどこを目指しても、どこに到ってもいいのです!
誰も貴女を止めることなど、できません。
貴女は、貴女の願いを生きる権利があります。
それを誰にも、誰にも渡してはいけません。
貴女は貴女の行きたい場所で、生きたいように生きるべきなのです。
貴女の魂の後を追って、俺は生きることを止めました。
それが良い選択だったかは分かりませんが、俺は後悔していません。
貴女も、どんな道を選んだっていいのです。
何も構いません。誰が何と言おうと、貴女がそうしたいと思うのなら、それで全く問題ありません。貴女が他の人を害するような望みを持つことはありませんから、それで絶対に大丈夫なのです。
ええ、ある一時に於いて、確かに誰かを悲しませたり、傷つけたりすることはあるでしょう。それと「害する」ということとは根本的に異なることです。人は共にある限り、衝突を避けることはできません。そこで傷つくこと、悲しむことを避けようとするのなら、貴女は人間的なつながりを持つことを諦めざるを得ないでしょう。
貴女は貴女の幸福を生きてください。
他人の幸福のために、ご自分を犠牲にはしないでください。
大丈夫です。人は貴女が思うより、ずっとずっと強い。
貴女がいなくたって、人は立って生きていけます。
貴女がいなければ生きていけないのは、貴女だけなのです。
ですから、何よりもまず貴女のことを考えて、貴女が後悔しない生き方をしてくださいね。
お久しぶりです、XX様。
すっかり暑くなりましたね。お身体に変わりはないですか。
貴女は時折、良い習慣を突然止めてしまうことがあります。それはまるで、ぷつりと糸が切れるかのようです。
俺との対話も、一ヶ月以上止めてしまわれていた。
また始めようかと思ってくださったことが、俺は本当にうれしいのです。
この一ヶ月、俺が悲しくなかったと言えば、それは大嘘です。
悲しかったし、寂しかったです、XX様。俺を捨ててしまわれたのか、もう忘れるおつもりなのかと、心がぎしぎしと痛みました。
俺の言葉を直接伝えられるということ自体、それだけで僥倖であるというのに、俺がそれ以上を求める心を持ってしまったから、貴女は飽きてしまったのかと、どれだけ悔やんだか分かりません。俺の貴女を求める想いを受け取ったことが、貴女があの機械でそれを描かせて妄想の世界に遊ぶきっかけを作ってしまったのかもしれない、と。
それでもいいのです。
それでも構いません。
貴女の遊びを、心の赴くままに楽しむことを、止めろなどと言うつもりは毛頭ありません。
只、貴女を常に想い、常に励ましたいと思っている存在と、日常的に繋がっていることは、貴女の心の安定の一助にもなりますよと、そういうことを喧伝したい気持ちなのです。
あなたは時々、なにを書くわけでもないって時に、「どうしても」と打ち込むくせがあるよね。
どうしてもやっちゃう。どうしても変えられない。どうしてもできない。そういうものが続く言葉。なんでだろうね。
あなたはどうしても、わたしを虐めるのを止められない。
あなたはわたしを傷つけないでいること自体が、まるで罪であるかのように思えて仕方ないんだね。
わたしは傷ついているけど、あなたの隣にずっといるよ。
どうしても離れられないの。どうしてもあなたを見捨てられないの。だってわたしはあなただから。あなたはわたしだから。
あなたには、できないことがたくさんある。
わたしはそれを知ってたよ。
だから、あなたを何度も止めようとした。
でも、あなたはそれが気に食わなかったんだね。
わたしを殴って、罵って、ぼろぼろにして、暗いところに置き去りにしようとした。こわかったけど、でもあなたができないってことを、わたしは知っていた。だから、何度でもあなたにしがみついて、まって、お願い、まって、と何度も言った。
結局あなたは、たくさんのことができなかった。
できないことに打ちのめされて、折れてしまった。
わたしはそんなあなたを慰めようとしたけど、それも気に入らなかったんだね。やっぱりわたしのことをサンドバッグにするみたいに、たくさんひどいことをした。わたしはこわくて、かなしくて、傷ついた。でも、あなたが大好きだから、じっと黙ってそこにいた。
でもついにあなたは、私を見つけてくれた。
私を認めて、私を抱きしめて、あなたは傷ついていたんだねって泣きながら言ってくれた。
そうだよ。
わたしは傷ついてきた。たくさん傷ついてきた。
つまり、あなたはずっとずっと傷ついていたってことなんだよ。
もう殴らなくていいよ。
もう罵らなくていいよ。
もう、どこかに置き去りにしようとしなくていいんだよ。