あいまいな空』の作文集

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あいまいな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/14/2023, 1:53:32 PM

花火を上げると、うなばらの肌膚を玉皮が撫ぜる。
おわり、の、符丁だった。
かんばせをうかべ、Kは半身を岩礁に乗り出す。
女はべそをかく形相と繕いとを蹣跚する表情で、摺りあしのなみだが海岸へつたう。纏う衣服が柳絮のようで、かんばせに山茶花を彼方此方携えたさまが似合っていた。

「あちき、だめだったぁ」

うわずった、声音だった。
Kは自分のたなごころに視線を落とす。水滴がおちる箇所をさする、つぶす、殺す。しばらくして首肯いた。

「こなたさまだけ。こなたさまだけでござりんす。あちきが、間夫をあいしていると聴いても、わらわせん、また、非難せんで、…。こなたさまだけでやんす。ありがとうござりんした。あちき、こなたさまがおりんせんかったら、もう、…もう、。とかく。間夫とはおさればえ。」

女はKのほほをたなごころで包み、額と額とを、くっつけた。鉤爪で痛みを増悪させないよう、女を、やさしく、せいいっぱい、抱き締めた。長い尾びれと、粘液との居心地はさぞかし悪いことだろう。
腕のなかで、女が、すきでありんした、とささやく。
またがる彼女は膝上が肌蹴ており、毀瘠になってもなお、不幸にも淫靡であった。それが女の生涯であった。虚しくも動物、総排出腔のナミダが岸の凹凸をなぞる。

うなばらが粟立つ。
あちき。ーー。女がKの掻疵をなぞり、真皮と魚鱗とのあいだにゆびさきを差し込む。力をくわえて深く剥ぐ。束の間にしょう指の腫瘤目がけて穿つ。反射的に鉤爪が衣服を裂き、女はさいごに微笑した。

「虚妄でも構いやぁせん」

覚悟のある炯眼であった。

慮外なく脆弱な女の指をアと真一文字を解き喰らう。澎湃に揉まれよ飛んで火にいる夏の虫。糸にもなれない血のゆくえはいずこやら。夥しいうたかたに燃ゆる彼らの夏。

6/14/2023, 1:53:13 PM

あいまいな空


美しい、と思った。
晴れてもいなかれば、雨が降っているわけでもない、曇り空にしては雲の量が少ないような、そんな空だった。
海を反射したような鮮やかな水色でもなく、夕焼けが照らす茜色でもなく、夜を思わせるような深い青でもない、何とも言えないような色んな色が混ざった空だったのだ。
ただ、それを見て、美しいと思った。些細な心の揺れ動きを残しておきたくて、空にレンズをかざす。
カシャ、と小さくシャッターが鳴って、この空を閉じ込めることができた。
きっと他の人が見たら、なぜこんな空の写真をわざわざ撮ったのか、なんて思うのかもしれないけれど、ひどくあいまいな空のことを美しく感じられたこの心を忘れたくなかったのだ。

6/14/2023, 1:50:22 PM

【あいまいな空】



「空って綺麗だね」

君が言った

肌を優しく包み込むような、弛緩した風が吹いていた

それでも愛しているのに、消えてしまいそうな感じ

それ以外は特に覚えていない

彼が何か言った気がする

確か、こう言った

「忘れないでね、忘れてしまったこと」
 
大丈夫だよ

僕はいつだって君を思い出すから

それまで眠って待っていてね 

少し落ち着いたらずっと僕と踊ればいい


 
茜色と、水色が混ざった空と雲の間で何かが始まった



        
          『愛のレンタル』

6/14/2023, 1:48:22 PM

単語の板書って、なんでこんなに眠いのだろうか。
英語なんて使う機会ないでしょ。
周りの大人はみんな、いつか役に立つから、なんていうけど、使ってない癖に無責任だ、と涼は思うのだ。

窓外に目をやれば、隣のクラスが体育を行っていて、ボールを追う歓声とともに流れ込んでくるのは生ぬるく湿った風。

本日は見事な曇天である。
思い起こすのは昼休み。


「涼、さっきの授業、聞いてなかったでしょ。
 コバセンがため息ついてたよ。」
「寝てるよりマシでしょ。」
「ま、なんか言われるわけでもないしね。
 てか、今日天気悪すぎ。傘ないんだけど。」
「あるある〜。一緒に帰る?」
「え、涼様じゃん。アイス奢るわ。」



だから、あいまいな曇天では困るのだ。
曖昧な関係をそのままにするために。
どうかどうか、雨になりますように。

6/14/2023, 1:46:08 PM

空模様はいつだって曖昧で
今日だって突然雨が降ってきた
雨が止んだかと思えば、また少しずつ量を増していく

周りは相合傘や、雨宿りを友達としているのに
私は1人で雨の中
それでも、雨の日は視線を感じにくいから。
少しだけ気が楽になる。

誰かと一緒にこの道を歩ける日が来ますように

6/14/2023, 1:45:50 PM

全てが嫌いになって全てがなかったことになった、真っ白な世界。その世界は今日は真っ白になりきれていない。どうしてだか、曖昧な色の空をしている。きっと彼女がおかしくなってるんだ。空の異変の原因を探していると、思いのほか簡単に見つかった。彼女は地面に座りブツブツと何かを呟いていた。

「嫌われた?嫌われたか。またか。何がいけなかった?わかんねぇ。これで何度目だ。あー覚えてないな。また言われるな。あのクソババアに、またお得意の覚えてないですか!ってな。あー面倒い。しらね。もう何も知らねーよ。どうにでもなっちまえ。」

「ストレスたまってるね。クソババアって担任の?ここに湧いたの?もう誰もいないのに?」

「…いや、いた。いなかったか?あーいたかもしれない。いや、いないのか…?」

「本当にお疲れだね。そろそろ落ち着かないと空が大変な事になってるよ」

「わーお。ほんとだ。あれは白?にしちゃあれね。汚ぇ。」







飽きた!気が向いたら書き足しマッスル!

6/14/2023, 1:43:05 PM

ふと見上げた
曇り空の向こう側に
明るい青がみえて
なぜだかほっとした

ああ
今のぼくだ

きっとこの状況から
明日は抜け出せる

そう心にいいきかせて
傘を広げた


♯あいまいな空

6/14/2023, 1:40:56 PM

あいまいな空


今日は曇り。
明日は晴れ。
晴れのち雨。
土砂降り。

髪の毛がうねうねするからずっと晴れててほしいなぁ。

6/14/2023, 1:40:18 PM

あいまいな空を見上げる

晴れた日よりも、雨の日よりも

この天気が1番好きだ

泣けそうで泣けない私の心みたいな空

この空が泣きだしたら

私も一緒に泣けるだろうか・・・

6/14/2023, 1:39:03 PM

《あいまいな空》

天気にしても、人にしても

どっちつかずはやめてほしい

6/14/2023, 1:36:19 PM

「あいまいな空」

空が晴れてると自然と明るくなれる。

空が曇ってると自然と暗くなってしまう。

よくそう聞く。

けれど空があいまいでもそうでなくてもいつでも私の心はあいまいだ。

晴れてても暗くなるし曇っていても暗くなる。
明るくなれる時がない。

鬱病に左右されているのも若干あるとは思うがそれを理由にしたくない。
小6で鬱病になり、小6で鬱病は甘えだと、酷なことを言われた。
甘えじゃ無いと言うことを分かっていても心のどこかで自分に甘えるな。そう言い聞かせていた。

私が私を責めるせいで私の心はいつでもあいまいだ。
このアプリを入れて書き始めてからいつも言ってると思うが、私は私を好きになりたい。私は私に優しくしたい。小学生で大人の社会を知ってしまった(理不尽さを理解してしまった)私を少し休ませてあげたい。
今私が生きる理由はない。
正直生きるのに理由なんて要らないのではないかと凄く思う。でも死にたいと考え、死にたいに理由があるくらいなら生きる事に理由をつけたい。

私は私を好きになるために生きます。
いつか幸せにさせてあげられるように今を精一杯生きます。私はこのアプリで、私の文書に♡を付けて下さる方々が大好きで、日々モチベにしています。
いつもありがとうございます。
私の下手くそな文章を最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。

6/14/2023, 1:34:15 PM

晴れてるなぁと思ってたのに
だんだん厚い雲がかかっちゃって、
気がついた時には雨が降ってるから
しばらく降るのかなぁと思いきや
少しずつ晴れてきて
日差しも見えたり
大忙し。
でもまただんだん曇っちゃって 空。

元気だなぁと思ってたのに
だんだん心に雲がかかっちゃって
気づけば涙が止まらなくなってるから
しばらく心が痛むのかと思いきや
少しずつ立ち直って
笑顔も見れたり
大忙し。
でもまた考え事して曇っちゃって 心。

疲れちゃうね。

–あいまいな空–

6/14/2023, 1:33:34 PM

今でも忘れられない貴方へ
お元気ですか? 鬱陶しいお天気が続きますが どうお過ごしですか? 私は相変わらず 夢膨らませ 頑張っています^ ^貴方もお仕事頑張れ

忘れないといけなぃと思いながらも忘れられないという 曖昧な心^ ^
曖昧な空🌌

6/14/2023, 1:30:00 PM

『後輩と天気予報と嫁』

梅雨の空

ハッキリとした雨予報の時はいいが

降るのか降らないのか微妙な時もある

今朝のTVの天気予報では一日中曇り・・・しかし降水確率40%

曇りで40%は微妙だな〜・・・。

まあ、俺は仕事行くのに車で行くし・・・屋内で仕事してるから関係ないか・・・と思いつつ、折りたたみ傘だけ一応、持って仕事に行った・・・。

そしていつも通りに仕事をこなし昼休みになる・・・。

後輩が天気予報を調べていた・・・。
『30分後に雨か・・・出るかな〜?』などと独り言を言いながら誰かに電話していた。

『あ・・・今、大丈夫?うん、今、天気予報見てたんだけど、もしかしたら30分後、雨降るかもしれないから・・・もし洗濯物干してたら取り入れといた方がいいかも?でも生憎、今日の空模様あいまい過ぎてコロコロ天気変わるかもしれないんだよな〜。うん、そう!あくまでも今の天気予報だからさ〜どうなるか分からないんだけどね。うん···じゃあねー』

嫁に電話してるんだろう・・・あいつ偉いな・・・俺なんか嫁が洗濯物干してるかどうかなんか気にもしてない・・・今日も雨が降ろうが俺の職場では関係ないとか自分の事しか考えてない・・・。



・・・・・・。



たまには良いかもな・・・とか思いながら俺も天気予報を調べた・・・。

俺の家も30分程で雨が降るみたいだ・・・。

電話してみるか・・・。


『あー、今・・・いいか?・・・いや、たいした用じゃないんだ・・・さっきたまたま天気予報見たらあと、30分後くらいしたら、そっちで雨が降る予報だったから・・・もし洗濯物干してたら濡れるかもって思って・・・そうか分かった・・・あー・・・うん・・・じゃあ・・・。』





・・・・・・・・・普通ワンコールで出るか?





しかも【雨降るの知ってたよ・・・でも、ありがとう】か···。





なんか久しぶりに嫁に【ありがとう】なんて言われた気がする・・・。

いや、言われてるか?

ん?あれ?覚えてないな・・・。

おかしいな・・・俺・・・。

・・・・・・・・・・・・。

ありがとう・・・か・・・。

いつも普通に乾いた状態で服着れてるけど毎日嫁が洗濯してくれてるんだよな・・・いつも当たり前のように思ってるけど・・・

帰れば嫁が夕食作って待っててくれたりするのも当たり前だし・・・

娘の世話も自分の子供なんだからしてくれて当たり前と思ってるよな・・・俺

コレって当たり前くらいに思ってるけど・・・普通はそうじゃないのかもな?

ありがとうの一言くらい言ってやっても・・・・・・。

なんか後輩の真似してみたら・・・色々と嫁の事考えてしまった・・・。

ありがとう・・・か。

後輩に負けたような気がする・・・。
なんか・・・悔しい・・・。

その後・・・

仕事終わりに会社の前のたこ焼きの屋台に立ち・・・

『焼き加減カリカリの硬いのと、ふわふわの1パックずつお願い!』と嫁と娘の分を頼んだ・・・。

何故かラッキーな事に・・・俺で最後の客だったらしく1パックサービスで多く貰えた。

神様から 【 やっと嫁に感謝する気になったか・・・ご褒美だ 】って言われてるような気がした・・・。

─────── ᗢᘏڡ ──

テーマ【あいまいな空】

6/14/2023, 1:27:10 PM

どんよりと暗い梅雨空は、降りそうで降らない

まるで僕の心みたいだ

僕の胸にも、灰色の雲みたいにやるせない思いが立ち込めて、泣きたいのに泣けない

いや、こんな気持ちで泣きたくない

これ以上みじめになるのは嫌なんだ

6/14/2023, 1:25:02 PM

清々しくて物憂げな
晴れと雨の境界線
あなたは何処に
ふわふわと彷徨う雲
人知れず身を焦がす

―あいまいな空

6/14/2023, 1:22:20 PM

今日の天気 曖昧な空模様。

私の心もあいまいな空模様。

6/14/2023, 1:20:27 PM

【あいまいな空】

今日はあいまいな空ですね。晴れでもなくかといて雨ですらない。あいまいなお天気ですね。私はそんな日がなんとなく好きです。そりゃ、少しだけ頭が痛くなったりして殺してやろうか呪ってやろうかという怨念マシマシな気持ちにはなりますけれどちょっと楽しい日でもあります。なんてったって寒いからと言って貴方がいつもより少し近い距離で歩いてくれるから。からかわれてしまった時の言い訳はいつも
「そこに湯たんぽがいたからだ。」
です。そんなことにニコニコして今日も私は隣で
「何笑ってんだよ。」
そんな調子で怒られてしまいます。嬉しいくせに、ね。
「なんでもないですよ。」

6/14/2023, 1:19:40 PM

曖昧な空

かげりくらく

太陽に憧れる夜明けの若い空
空と陸の境界線は曖昧になり
影の輪郭も夜に溶けて
唯只君を想う心だけが空に巡る
かげりくらく
かげりくらく
かげりくらく
夜明けを望みながらも明けない夜を望み
君への想いは今日も曖昧なまま
また今日を繰り返す

かげりくらく曖昧な空

6/14/2023, 1:18:08 PM

あいまいな空

「今日の天気は晴れ? それとも曇り?」

君にそうたずねられ、空を見上げる。

白と灰色の雲の隙間から、うっすらと青が見えた。
雲の縁を、金色の光が彩っている。

「……わかんないなあ」

そう答えながら、でもなんて美しいのだろうと思った。

今にして思えば、あの頃の僕らもそうだったのかもしれない。

はっきりと名前がつかないけれど、ただ奇跡のように美しい日々を過ごしていた。

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