あいまいな空「今日の天気は晴れ? それとも曇り?」君にそうたずねられ、空を見上げる。白と灰色の雲の隙間から、うっすらと青が見えた。雲の縁を、金色の光が彩っている。「……わかんないなあ」そう答えながら、でもなんて美しいのだろうと思った。今にして思えば、あの頃の僕らもそうだったのかもしれない。はっきりと名前がつかないけれど、ただ奇跡のように美しい日々を過ごしていた。
6/14/2023, 1:18:08 PM