『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の最後の言葉は『ごめんね。』で、
僕の最後の言葉は『ありがとう。』だった。
去る者と見送る者、どっちの方が幸せなのか。
そんな事を思う暇があったら
どっちも今から幸せになればいい。
私は創作活動などは1㎜もしていない、ただこのアプリが自分の気持ちや感情を書き出したり整理したりするのに良さそうだなと思ってインストールしただけの人間です。
「ごめんね」で一番最初に思い浮かぶことといえば
「こんな私(娘)でごめんね」でしょうか。
人様が出来る様な事が私には出来なかったり、その反面に長女だからしっかりしなきゃとか…。
「こんな私でごめんね」と思うけど、こんな私って何なんだろう。誰から見た「こんな私なんだろう」。
それがわからなくて「ごめんね」。
ごめんね
ほんと、僕こんなんで、
悪いと思ってないけど
🕊️🌿🐠 No.7「ごめんね」
※愛鳥との別れの話ですので、苦手な方はご注意ください。
昨日、7年以上一緒に暮らしたセキセイインコが虹の橋を渡りました。
普段は母や祖父に懐いているのですが、私が夏に穿くボトムスが大のお気に入りで、夏季限定で私(のボトムス)に懐く面白い子でした。
夏は小一時間、私のボトムスの上で寛ぐのがお決まりで、寝始めると私は止まり木のようにじーっと同じ姿勢を保ち、足のしびれに耐えていました。
愛おしい思い出です。
最期は足の怪我の影響もあって、食事や移動に介助が必要な状態になりました。
介助が必要になってから、なぜか私に一番懐くようになり、以前とは違う声で私を呼んだり甘えたり、不思議に思っていましたが、力を振り絞って最期にくれたプレゼントだと思っています。
生きている間にもっと何かしてあげられる事があったんじゃないかという思いで、鳥かごの前で何度も「ごめんね」と伝えました。
今ももちろん悲しいですし、どこかから私を呼んでくれるような気がしていますが、悲しんでいては顔向けできないなと思い、少しずつ前を向けるように頑張っています。
家族であり妹であり友達であり、特別な存在であることはこれからも変わりません。
今頃は先代のワンちゃんやインコたちと仲良く過ごしているかな。
みんなで空から見守っていてね。
7年間一緒に過ごしてくれてありがとう。大好きだよ。
---あとがき---
祖父が知らない間に飼い始めていたので、実際は8歳〜9歳くらいだと思いますが、私が一緒に暮らしたのは約7年間でした。
私が楽しく過ごせば、空にいるみんなも安心してくれると思うので、頑張ります。
今回も読んで下さってありがとうございます。
また書きにきますね。
「ごめんね」
言われたら許さなきゃいけないの。
小学校一年の時、先生に言われた。
相手がちゃんと謝ったら許してあげなさい。
なんだそれ?
何やってもか?スゲー言葉だな、無敵か?
はい、仲直りの握手…
先生って人種はこういうもんだと理解した。
(「ごめんね」)
あなたに一言だけ伝えたかった
あの時はいえなかった一言
好きになってごめん
苦しい思いをさせてごめん
幸せにしてあげられなくてごめん
ごめんねって
言うことしかできなくて
ごめん
今でも僕は
たった1人闇の中で
君を待ち続けている
《ごめんね》
#80
《ごめんね》
一人暮らしのあなたの元に、家族が訪ねてくることになった。
私はその日の前の夜、荷物を持って家を出た。
私は"人ならざるもの"だから。
・・・目が見えないあなたとだから、私はあなたと暮らせたんだもの。
ーごめんね。
ごめんなさいごめんなさい
私みたいなのが生きててごめんなさい
死ぬ勇気もなくてごめんなさい
優しくしてくれるのにごめんなさい
生きててごめんなさい
ごめんなさい
すぐ謝ってごめんなさい
責任逃れしようとしてごめんなさい
なんの取り柄もなくてごめんなさい
育ちが悪くてごめんなさい
教養のなさが滲み出ちゃってごめんなさい
不快にさせてごめんなさい
許されるために謝ってるわけじゃないんです
すみません
誰に許されれば安心できるのか分からないんです
もう言葉の意味も分かってないんです
喉の通りが一番良い言葉を使ってるだけです
ごめんなさい
心を込められなくてごめんなさい
きっと、明日も生きてごめんなさい
いつか死ねるように頑張ります
ごめんなさい
ごめんなさい
殺して
お題『ごめんね』
「ごめんね」なんて言ってみたら、貴方が困ったように笑うから。また「ごめん」って言っちゃった。知ってる。知ってるのよ、貴方はありがとうって言ってもらいたいんでしょう。だけどね、私はね、ごめんねって言いたいの。許されたいの。貴方が私の頭を撫でる度に、私の手を握る度に、私の名前を呼ぶ度に、私に唇を合わせる度に、罪悪感が募るの。だって私にはもう恋人が居る。
ごめんね。言ってから考えた。
謝ってどうする。どうしたい?
信じられないことが起きてしまったと
混乱していたから?
あれから10年を過ぎてしまい
そのことは勝手に心に残り続けている
急死してしまった友人に
ごめんねと言う言葉がなぜ出たのか。
答えが出そうで出ない
つかえが残るまま
過ごしてきた
頭が痛い。薬を飲んでも効かない。病院で診てもらってもわからない。
治らない痛みを言い続けていた友人に
自分は鎮痛剤で治るからと気楽に世間話程度で返していた。
あの時、もっと精密検査を受けてみたらと心配してあげていたら。
ずっとまだまだ今だって時々会って色んな話をしていたはず。
何でも出来て相談にのってくれて大人で。
友人だなんておこがましいかも。
尊敬していた。あんな素敵な友人がいる自分が誇らしくもあった。
失ってから今も完全な答えは出ていないけれど ごめんねじゃないよね。
いつか私がそちらに行ったら
ありがとうと伝えるし話したいこと
これからもできるかもしれないでしょ
一緒に笑って話そうね。
感情的な性格だからこそ、理性の殻が人一倍強い。忍耐強く丁寧に言葉を選んでわかり合おうとする様は、誤解も喧嘩もしないに越したことはない、とでも言わんばかり。あまりにもよくできた大人だった。そのあたり恋人としてはありがたい反面、時々気に入らない。スマホを放り投げ戸締りもとっくに済ませた二人きりの夜更け。「無理ならちゃんと言うから」そう宣言して主導権を明け渡す。聡いこの人は裏側の「言わないうちは構うな」を正しく受け取ったらしい。自分を見下ろしたまま小さな声で、けれどはっきりと謝罪を口にした。内心笑いが止まらない。謝らなければいけないことは最初からしない、という鉄則を自ら破ったのだ。硬い殻がぼろぼろと剥がれてシーツに散らばる。喧嘩のような戯れも、大人をやっていくなら時々は必要だろう。
(題:「ごめんね」)
「ごめんね」
どちらかが、ひとこと言えば友情は続いていたと思う。
お互い意地を張って、相手が言うのを待っていたと思う。
似ている所が多いから、よくわかるって。
でもわかっているつもりで、結局のところわかってなかったんだね。
もしどこかで偶然であったら「久しぶり」と言うつもり。
#17 「ごめんね」
こんなお母さんで
「ごめんね」
こどものまま、
年齢だけ大人の歳に
なっちゃったの。
幼いままで、
ごめんね。
25,ごめんね
「ごめんね、言い過ぎた」
そう、わたしの父は、わたしを先程まで批難していたとは思えないほどの穏やかな口調で、わたしをみつめた。今まで、怒ったあとは、自分は悪くないという顔をして、パソコンをさわったりしていたのに。
それで翌日は、昨日のことなんかなんもなかったみたいにすっきりした顔をして陽気に話しかけきてたのに。
父に謝られたのは、これが初めてだった。
謝ってくれただけ、成長していると、よくなってきていると、えらいと、思うべきだろうか。
けれど、謝られたとき、わたしは謝ってくれた、という驚きとか嬉しさより、今さら、という呆れに似た気持ちが真っ先に胸を占めた。
とっさに、
「わたしも、ごめん」
と言ったところで、悲しくもないのになぜだか、涙がでてきて、声が震えた。
それをみた父がわたしをぎゅっと抱きしめる。
泣いたらきっと父が悲しそうな笑みをたたえてわたしを抱擁するだろうと知っていたから、絶対に泣きたくなんかなかったのにと、自分を恨む。
涙がある程度おさまったあと、自分が怒ったのは、と、娘であるわたしに説明、もとい言い訳を始める。
父はやはり、こういうときばかり、校長先生並みに話がながい。内心、呆れ混じりに父の言うことにツッコミをいれつつ、顔だけは笑みを浮かべて、父の話しに応じる。
父が怒ることには、きちんと道理のとおっていることであることもあるのだけど、けど、父が家族間でのよくある『喧嘩』でおさめてしまうことの多くは、なぜわたしや母などが怒られなければならないのだというような、私情のはいっているものがほとんどだった。
今回だってそうだった。
ある有名人の芸名と、わたしの名前が、よく似ている、という理由で、学校の男子に馬鹿にされたことがあった。生きていたら、誰しもが、きっと一度は経験してきたのではないだろうか。親にもらった名前を、馬鹿にされるということは。
その有名人が、ちょうどわたしが怒られた日に、テレビに出演していた。わたしはその有名人がでるたびに、馬鹿にされたあの日を思い出すというのに、父は、あろうことか、件の有名人を指差し、名前が同じだと、無邪気にそう言い出した。
馬鹿にする気はさらさらなかったのかもしれない。
それでもわたしは、いやだった。そのときのわたしは父の目からみて、酷くいやな、冷たい瞳をむけていたように見えていたのかもしれない。
男子に馬鹿にされたことがあるから、それいやだ、やめて、とわたしはそう拒絶した。
なのに、父はやめない。なんで、とふざけ半分な感じで言われる。
けどだんだん、父の様子がおかしくなっていった。
ふざけていたのがどんどん本気のトーンになっていく。父が、お父さんの言っていることだよ。なのに、いやなの、とそう問いかける。父の眼鏡をかけていても大きな目が、瞳孔が開いて、わたしを攻めるような怒るような口調になっていた。最後のほうはおどけてたような調子になっていたけれど、うまく抑えられていなかった。
わたしはそのことにも驚いていたし、父の言い分は、わたしに押し付けるようだったから、なおさら不快だった。なにも言わず父を見つめていると、
「なにその目…。なんで…。お父さん悲しい…」
と父が呟いた。悲しい、と言っているその目は、言葉とは反対にひどく怒っているように見えた。
瞬間、父が手元に置いていたスマホを、誰もいないベッドのほうへぶん投げた。そして怒鳴り始める。
「どうして…!」
と。大きな声がわたしの耳へ突き刺さる。
よく聞き取れず、断片的に、どうして…だの、きらいなら…という言葉が聞こえる。
わたしは父のその様子を呆然と眺めた。
ただ、とっさに思ったのは、あ、また失敗した、ということだった。
母と姉が必死に父を宥めている。母がこっちをみて、
「早く行って!」
と叫ぶ。
「あ…」
と口から間抜けな声がでた。
父の手がわたしのほうへくると思った途端、身体がビクッとした。そうなったのを、理解して、悔しさに手をぎゅっと握る。
わたしは、自分の部屋へ向かった。ベッドに腰掛けて、しばらく放心していた。リビングのほうから、まだ父の怒鳴り声がする。
自分の手が震えているのに気づいて、気づいたら、もうだめだった。涙がどうしようもないほど溢れて、嗚咽が止まらなくなった。
あの場にいて、父になにも言えない、言い返せない自分が嫌だった。悔しくてどうしようもなくて、涙がぽろぽろと溢れた。
わたしがそうやって泣いていたあいだ、父のほうも、母と姉にどうにか宥められていたみたいだった。
涙が収まって廊下の方に行って、注意深く耳をすませば、幾分落ち着いた父の声がした。
でもそんな父の声の内容は、わたしへの批難だった。
「あの子は弱い。だめだ。」
それを聞いて、わたしがどう思うか、考えただろうか。あの瞬間で、わたしの心は、完全にぐちゃぐちゃに壊された。紙をハサミで切って、水浸しにしたあと、ぐしゃぐしゃにして、そのあと指でこすったみたいに、わたしの心は傷ついてた。
もう治らない。わたし自身がそれを悟った。
父はきっと、このことも、ただの喧嘩、にしてしまうだろう。そして、そんなことがあったことすら、忘れて、笑って生きるのだろうか。わたし1人、父につけられた傷を背負わされて、一生。
考えると許せなかった。
そうはさせない。どうかこのことを一生覚えて、背負って、生きてほしい。ずっと、ずっと。
母と姉に出迎えられて、わたしは、リビングへ向かった。父の姿を見て、にっこりと笑って、
「お父さん」
と優しく呼びかける。
父が振り返ってわたしをみた。これまた父も怒った時とは一変して穏やかで優しい顔をしていた。
わたしの名を呼んで、言う。
父のその言葉は、わたしが世界で一番、薄っぺらく、信じらないものに感じ、言われれば、虚しくなる、呪いの言葉だった。
「ごめんね」
2024.5.30
「ごめんね」。彼女がよく言う言葉だ。謝られてばっかりだと、うんざりする人も少なくないだろう。でも、彼女は人の気持ちを考えられる、素敵な人なんだと思う。
「ごめんね」
仲の良いクラスメイトに告白された
気持ちは嬉しかった…でも、断ろう
今の私には好きという気持ちが分からなくて…
だから、ごめんね…
その気持ちに応えられなくて
居酒屋を出て、夜風から守るようにその赤い手を握ると、彼女はからっとした笑顔で言う。
「ごめんね」
軽い謝罪とは裏腹に強く引かれる。どうやら否定ではなく、申し訳ないという意味だったようだ。
彼女は子犬のようにふらふらと歩いた。すっかりお酒が抜けた僕は、リードされているようで僕がリードしていた。このままどこに行くつもりだろう。彼女の家だろうか。
僕は彼女の一割も知らない。今日初めて会ったのだ。
「どこに行くの」
「おうち」
そこから15分ほど歩いたと思う。もうほぼ無言で、たまに僕の肩に、彼女は頭を乗せた。
やがて彼女は見上げた。そこが自宅だろうか。僕の手を雑に振りほどいて、アパートの階段を駆け上がった。僕は立ち竦んだ。
「ごめんね!」
小さく手を振っていた。僕も手を振り返す。大きくドアを開いて、ガシャンと閉めた。
最初からわかっていた。僕はそうでも彼女はそう、ではないのだ。僕は心の中で「ごめんね」と呟き、下心に別れを告げた。
「ごめんね」、と謝るお前が嫌いだった。
お前が殊勝に謝る。
その行為が何より嫌いだった。
こんな謝り方をする時は、お前は大抵ろくな事を言わない。
『何があった?』
『どうしたんだ?』
『助けが必要か?』
何一つ。何一つ、お前は頷かない。口を開かない。
その度に自分自身の無力に打ちのめされる。
頼ってもらえない事よりも。お前の苦しみを理解して、無理矢理にでも手を伸ばしてやれない己に、心底嫌気がさすのだ。
『大丈夫だよ。大丈夫』
『けど』
『ごめんね』
頼むから。
頼むから。
そんな顔で、笑わないでくれ。
足りないのなら満たせるまで努力する。
届かないのなら掴めるまで手を伸ばす。
だから、諦めてそんな顔で笑う前に、この手に気付いてはくれないだろうか。前と上だけ見ていろなんて言わない。お前が下を見たって、後ろを向いたって、尊敬こそすれ失望なんてするはずもない。
だから。どうか。
差し出したこの手に縋ってはくれないだろうか。
【題:「ごめんね」】
【「ごめんね」】
彼の口癖は「ごめんね」。
何かあるごとに「ごめんね、気をつける。」とか
「ごめんね、ありがとう。」なんて。
そんな彼の口癖が気に入らなかった。
なんで悪いこと一つもしていないのに謝るのか。
でも、少しだけわかった気がした。
あれは彼なりの“誰も傷つけない優しさ”だ。
でも、時々疲れてしまうことなんて日常茶飯事。
『「ごめんね」』(創作)
「ごめんね。」
彼女は両手を合わせて可愛い上目遣いで軽く謝った。
「…う…ん、いいよ。全然気にしないよ。」と、私は嘘をついた。本当は腸(はらわた)が煮えくり返っているが、私は自分の感情を他人にぶつけるのが苦手なため、平静を貫いた。平静を貫けた。
彼女とは腐れ縁で、幼稚園から就職までずっと一緒だった。とはいえ、友達でも仲良しでもない。明るくて容姿の良さから人気者だった彼女は、ワガママで軽薄な面があり、寧ろ、私が1番苦手とするタイプの人間であり、軽蔑すらしていた。なので、ずっと関わりたくなかったのに彼女は私を「幼馴染」として扱い続け、私自身もそれを否定する力を持ち合わせずに取り巻きの一人で居続けたのだ。
「ごめんね。」
彼女の言葉が脳内再生される。
仕事を押し付けるのはいつもの事だった。
フッと、悪魔の心が囁く。
「代わりの仕事なんて、やらなきゃいいよ」
心のままに、私は帰宅した。
彼女のパソコンに「ごめんね」と、付箋を付けて。