『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
謝りたくても謝れない、でも勇気をだして謝る
人生最大に入るような...でも、ちっぽけな挑戦
なんでもない時に
“ごめんね”
って言ってしまうのに
喧嘩した時に限って
“ごめんね”
が出てこない
〖ごめんね〗
僕よりつらそうな顔をしている君に、
どうしても上手く接することができない。
不甲斐なくてごめんね。
君が少しでも早く笑顔になることを
祈っているよ。
上手く教えられなくてごめんね
先輩なのに笑顔でいられなくてごめんね
しっかり覚えてなくてごめんね
ごめんねって意外と重い
忠告を聞かなくてごめん
君を避けてごめん
信用出来ないや
【「ごめんね」】
「ごめんね」
たった4文字が言えなくて
会えなくなった友達に
今とても会いたい
「ごめんね」
あの時ちゃんと言えば
よかった
僕は都合が悪くなるとすぐ逃げ出してしまう。そんな時、「ごめんね」なんて言葉に意味はないだろう。逃げ出したことは何者からも許されることはないんだ。きっと。
「ごめんなさい」
自分のせいなのに口答えしてごめんなさい。
被害者ぶってごめんなさい。
無能でごめんなさい。
生きててごめんなさい。
ちょっと強く言われただけなのに。
過去のトラウマがよみがえって、あのときの「口癖」が勝手に出てくる。
彼はすぐに、「ごめん、言いすぎた」と言いながら抱き締めてくれた。
違うのに。自分が勝手に過剰に受け取っただけなのに。全然言い過ぎなんかじゃなかったのに。
ごめん。本当にごめん。
満足に怒りをぶつけることもできない、こんな煩わしい人間になっちまって。
でも、こんなヤツを受け入れてくれて、そばにいてくれるこの男には感謝しかない。
いつか、ちゃんと言えるようになりたい。
まっすぐ怒ってくれてありがとう、
好きになってくれてありがとう、
って。
【「ごめんね」】
あの人と、仲良くなりたい。
「ありがとう」と「ごめんね」を
私の方が悪くても、言ってくれる。
双方に害が及んだ時に、
躊躇わず謝ってくれる人。
廊下でぶつかって
カバン蹴られちゃって
靴踏まれちゃって
押し避けられて
「ごめんね」って、言われてみたい。
勇気のあるあたたかい言葉を
自発的にかけてくれる人に、憧れた。
《「ごめんね」》
それは彼女の口癖だ。
テーブルに置かれた塩を手渡す時。
手が届かぬ場所の本を取った時。
涙が溢れた目へ当てるハンカチを手渡した時。
目眩でふらつくその身体を支えた時。
闇に魅入られた色を持つ彼女の「ごめんね」を聞くたびに、僕の心に風が吹く。
疑念の雲を少しずつ吹き払うかのように。
ぼやけた心の輪郭がはっきりと見えたなら、
本当の彼女を知る事が出来るのだろうか。
あの人の言う『ごめんね』は「いいよ」と同じ意味であることが多い。
些細な言い合いもすれ違いも
「俺が悪かった、ごめんね」と引いてしまうし。
こちらのわがままも甘えも
「好きにしていいよ」と許されてしまう。
そんなの愛じゃないと言ったところで
「ごめんね、俺にはこれしか分かんないや」
へらりと笑っている。
そういうところが嫌いだった。
「ごめんね」も「いいよ」も俺のことは気にしないで、と距離を置かれているようで。
喧嘩をしてもその度にお互い少しずつ歩み寄って、
二人のかたちを作っていくものじゃないのだろうか?
思っていても口下手な僕は何も言えずに、代わりに涙が溢れてくる。
泣かれている理由も分からず慌てながら「ごめん、ごめんね」な、しきりに繰り返す姿。
(寂しいんだよ)
「…分かれよばか」
嗚咽に交じる悪態も、この人じゃなければ。
「すみません」が口癖になっている人。
全部「ありがとう」に変えてみましょう。
ちょっと幸せになれます。
(「ごめんね」)
悪いことしたら
ちゃんと謝罪しないとね
後で後悔しても手遅れに
なってしまうから・・・ね
やはりキライになれないなぁ。
ゴメンね。
tsutsuだけはどうしてもスキ。
いなくては立ってられない。
ずっと1人よがりで…来たけど
ぜったいダレにも渡したくない。
tsutsuいなきゃ…ダメ😭
お願いだから傍にいてください。
#「ごめんね」
高知県には“御免”という駅がある。
土佐くろしお鉄道とJR四国の駅である。
なかなかインパクトのある駅名で、
鉄道ファンでなくても記憶に残ってしまう。
江戸時代、新田開発の際、この地が免税され、
“御免許の地”と呼ばれたのが由来らしい。
土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線は、
やなせたかしのキャラクターがそれぞれの駅のマスコットになっているらしい。
四国4県で一番行きづらい高知県。
いつか鰹のタタキを食べに行きたいんだけどなぁ…。
陸の孤島というか、
陸路だととにかく不便なのがネックである。
不便とか言ってごめんね。
#ごめん
話は終わらない。そう感じずにはいられない出来事があった。一ヶ月前、ちょうど二本の時計の針が真上に重なった時だ。昼休憩で外に行く人やまだ仕事中の人もいる中、俺は買ってきていたパンを食べていた。
「あ、この前はごめんね」
「いえ、とんでもない。是非また行きましょう」
事業所内では比較的仲のいい二人が会話をしていた。先に言っておくとこの二人の会話が長いという訳ではない。彼らの話はこれで終わりだ。次に移る。
「あのやり方ありえなくないですか? 下の人たちの人のこと歯車かなんかだと思っているんですかね。上の人たちだけでやればいいじゃん。俺たちいるか?」
この人も愚痴話は多いが、仕事は早い。愚痴を聞いている同僚は頷くこともあれば宥めるような返しをしながら聞いている。まあ、彼らも話は長いが、彼らでもない。風通しがいい所でいつまで話せる内容でもないからね。次だ。
「これ見てくれ。やばくね?」
「ずるいっスよ、それは。反則です」
「まさかだと思ったね」
スマホを見ながらゲームの話をしている。仕事中でもゲームの話をしている時があるからそれはどうにかした方がいい、自分も混ざって話すことがあるからこれは反省ものではあるのだけど、これも違う。
「あの人、主任でもないのに仕切ってばっかりでなんなんって感じじゃない? この間も……」
そう、この人。正確にはこの人たちだが。女性陣の集まりは誰かがそこからいなくなるとその人の悪口を言いまくる。同調のみで否定はしない。きっと自分もいない所で悪口言われているんだろうなぁと感じられずにはいられない。鈍間で半人前の俺は言われても仕方ないのだろうけど、事実でも言われるのは悲しい。彼女らの話は仕事が終わるまで続くのだ。だが、この日だけは仕事が終わっても悪口は終わらず、ここでストレス発散していこうと頑張っていた。仕事が終わらずどうにかしようとしていた自分には耐え難いほどの苦痛だった。それは本当に一秒一秒が長く感じられたのだった。
ずっと一緒だよ
離れないでね
世界で一番好き
幸せだね、僕達
ねえ、幸せだったはずだよね、確かに愛し合っていたんだよ。誰がなんと言おうと、僕達の幸せはここにあったんだよ。何がダメだったのかな。もう、答える声は聞こえないか。
ー「ごめんね」ー
「ごめんね」 私は…もう…あなたの事を好きにはなれないの…
“ごめんね”
「ごめんね」って。
「すみません」でも
「ごめんなさい」でもない…
親しきモノ に むけられる
“ことば” だろうか…
“ごめんね”
軽いような 深刻のような
声がけのような 謝罪のような
「ごめんね」って。
涙が溢れ出る…
心が 壊れてしまいそうな
“そんな” できごとは
経験したくは、無かったのに
「ごめんね」
紙に一言、そう書いてあった。
僕の彼氏は、人気者だった。
「優太!」
「あ、遥斗…」
いつも元気で明るい遥斗に、僕は惹かれていった。
「一緒にキャッチボールしよーぜ!優太!」
「あ、うん…」
こんな暗い僕にも明るく接してくれる。
唯一の友達だ。
そんな彼に、言った。
ある冬の日。
「僕、遥斗のこと好きかもしれない。」
雪に紛れて落ちていく僕の言葉。
「え…」
遥斗は顔を真っ赤にして、僕を見ていた。
「ま、マジ…で…?」
「うん。」
大きく頷くと、遥斗は嬉しそうに微笑んだ。
「じゃ、俺たち両思いってことだな!」
「!」
遥斗も、僕のこと…
嬉しかった。
なんでも出来そうなくらい、体が軽かった。
でも、ここから苦しくなった。
「遥斗…怪我してる、大丈夫…?」
「ん?あぁ、大丈夫!」
日に日に怪我が増えていく遥斗。
明るく笑う彼だけど、僕は知ってる。
「そ…っか、これ、絆創膏。」
「ありがとな!」
これくらいしかできない。
こんなことしかできなかった僕は自分を恨んだ。
「なんで…」
そんなやり取りがあった数日後。
遥斗は、自殺した。
もう最愛の人はいない。
「ごめんね、なんて…」
僕はこれからどうやって生きていけばいいんだ。
「置いていかないでよ。」
僕は目から涙がこぼれ落ちた。
「メアリー、ほら捕まえてみろ」
「走ると危ないですよ、クリス坊ちゃん」
私の名前はメアリー。
クリス坊ちゃんの屋敷に仕えるのメイドです。
今日も坊ちゃんは、私たち二人以外いない庭で走りまわります。
坊ちゃんは私の事をいたく気に入っているようで、遊び相手にいつも私を指名します。
私の事を姉と思っているのでしょうか?
とても光栄なことなのですが、遊び盛りの坊ちゃんの相手は大変です。
今日も私は汗を拭きながら、坊ちゃんの後を追います。
それにても、こんな暑い日差しの下だというのに、坊ちゃんの元気は衰えることを知りません。
この年頃の子供は、どこにそんなエネルギーをもっているのでしょうか?
衣替えをしたからでしょうか。
前から『動きにくい』と言ってましたから、半袖になったのが嬉しいのかもしれません。
坊ちゃんが嬉しいと、私も嬉しくなります。
なので一緒に喜びたいのですが、
ですが、最近私に悩みが出来てしまいました。
どうも私、最近坊ちゃんの事が好きになってしまったようなのです。
もちろん異性として。
身分の違う、年下の男の子に、です。
こんなこと誰にも相談なんてできません。
もし主人にばれようものなら、きっと屋敷から追い出されてしまうでしょう。
私はずっとこの秘密を抱えて生きるのでしょう。
ですが、いつまで内緒に出来るでしょうか……
今だって、坊ちゃんの半袖から延びる白い腕が、とても妖艶に見えて仕方がありません。
そして、あの腕にかぶりつきたい衝動に駆られます。
煩悩を祓うべく頭を振るも、その欲求かが消えません。
私、これからどうすれば――
「メアリー?
どうかした?」
呼びかけられて、ハッとします。
どうやら考え事に夢中になりすぎたようです。
すぐそばには、心配そうに私を覗き込む坊ちゃんの顔がありました。
坊ちゃんに心配をかけないよう、にこりと笑いかけます。
「大丈夫です。
ご心配をおかけしました」
「本当に?
悩みあるの?
もしかして他の使用人に苛められた?」
坊ちゃんは真剣な表情で私を見つめてきます。
まっすぐな瞳に見つめて、私の心臓はドキリと高鳴り、頭もカーっと熱くなります。
まっすぐ立っているのも辛いですが、坊ちゃんに悟られないよう笑顔を保ちます。
「誰?
僕のメアリーをいじめたのは誰なの?」
「大丈夫ですよ、坊ちゃん。
いじめられていませんから
ただ、その、疲れただけです」
「本当に?」
「はい」
私はなんとか誤魔化そうと試みます。
さすがに「坊ちゃんに見とれてました」なんて言えません。
あえて言うことで仲を深めるというテクニックがある、と友人から聞いたことがありますが、私にそんな度胸はありません。
「分かった……
でもいじめられたらすぐ言うんだよ」
「はい」
坊ちゃんはまだ不審げに私を見ていますが、これ以上追求しないようです。
助かりましたが、無用な心配をさせてしまったようで少し心苦しいですね……
「あのさ、メアリー。
それとは別件で聞きたいことがあるんだけど……」
「はい、何でしょうか?」
「服変えないの?」
「変えないの、とは?」
「メアリーだけじゃないんだけどさ……
使用人の服って、長袖だし、生地も厚そうだし、蒸れて暑くならないのかなって」
「確かに暑いのですが、着替えられません。
これは奥様の意向です」
「お母さまの?」
「はい」
私は一瞬理由を言うことを迷いましたが、話すことにしました。
「使用人たるもの、肌の露出をして異性を誘惑するのはいかがなものか、という事です」
「……ああ、お父様は女癖悪いもんな」
「コメントは差し控えます」
さすがに旦那様を悪く言うのは憚られたのでぼかしましたが、坊ちゃんにはそれで伝わったようです。
「うーん。
でもさ、やっぱり見てて辛そうなんだよね。
よし、僕がお母さまを説得するよ」
「いえ、そこまでしていただくわけには……」
「いいんだ。
僕がしたいからするんだ。
それとも、嫌?」
上目使いで聞いてくるクリス坊ちゃん。
その目線はずるいです。
「分かりましたが、程ほどに……
奥様も辛いのです」
「大丈夫、考えがあるんだ」
◆
数日後。
「ほらメアリー、新しい服だ」
「本当に説得をされたのですか……」
坊ちゃんの行動力に驚かされます。
私は無理だと思っていたのですが、まさか奥様を説得されるとは……
「お母さまに、きちんと懸念事項を伝えたのだ。
今の時期、あの服では使用人が倒れてしまう。
使用人が倒れてしまっては元も子もないとな
お母さまは言えば分かってもらえる方なのだ」
「なるほど」
確かに言い分は正しい。
でも、それだけで説得できるのでしょうか?
問題の根幹は旦那様ですからね……
「お父様のほうは、全部男の使用人が世話することで解決した。
お父様の方からも近づかないようにと、お母さまが厳命されている」
「な、なるほど……」
私が言いにくそうにするのを察したのか、坊ちゃんは聞く前に教えてくれます。
話が早すぎるクリス坊ちゃんに感心しつつ、旦那様から迫られる可能性がなくなったことにも安堵します。
あの人の、なめるような視線が苦手なんですよね。
改めて頂いたメイド服を眺めます。
メイド服は前の物よりも全体的に薄くなっており、とても涼し気に感じられました。
これを着れば、たとえ暑い日でも楽に仕事が出来そうです。
一通り眺めた後、坊ちゃんに視線を戻すと、ワクワクしたような顔で私を見ていました。
「あの、坊ちゃま?」
「じゃあ、着替えてくれ」
「ここで、ですか?」
「そうだ。
もしかして部屋に戻る気か。
ダメだ、俺と遊ぶ時間が少なくなるだろ」
「……でしたら、後ろを向いていただけますか?」
「うん? 何の意味があるんだ?」
「向いてください」
「なんで?」
「いいから!」
「お、おう」
何が何だか分からないまま、不承不承後ろを向くクリス坊ちゃん。
女性の体に興味があるのかとも思いましたが、どうやら違うようです。
時折大人な表情を見せる坊ちゃまですが、まだまだ子供のようです。
私は、坊ちゃんが後ろを向いたことを確認して、新しいメイド服に着替えます。
実際に着てみると、生地が薄いためか、体が軽くなった気がし、ゆとりをもって作られたのか、動きやすくもなってました。
袖も半袖となっており、坊ちゃんの気持ちが少し分かりました。
気のせいか、あれほど重たかった頭も少し楽になった気がします。
「着ました」
私の言葉で、坊ちゃんは私に向き直ります。
「うん、これで動きやすくなったな。
じゃあ、遊びに行くぞ」
新しい服をきた私に何か一言無いのか?
そう思いつつも、私は坊ちゃまの後ろをついていきます。
そういえば坊ちゃんを見ても、前ほどドキドキしなくなりました。
坊ちゃんの白い腕を見ても、もうなんとも――いえ、まだ少しエロく見えますが、前ほどではありません。
ひょっとして、暑さにやれてていたのでしょうか?
なんにせよ、これで不意の衝動で坊ちゃんを襲わなくて済みます。
いろんな意味で助かりました。
「メアリー、どうした?
まだ調子悪いのか?」
坊ちゃんが心配そうな声をかけてきます。
前回はさらに心配されましたが、今日は心配させません。
私は、坊ちゃんに不敵に笑い返します。
「ご安心ください。
今の私は万全なので、全力を出せますよ」
「そうこなくっちゃ」
走り出した坊ちゃんを追いかけます。
坊ちゃんと遊ぶ間、私は決意します。
私はこの子の姉でいよう、と。
そうすれば、私の恋心はいつか消えるはず。
その思いを胸に、私は弟と遊びに興じるのでした。