[テレビ番組を観るダイスケ📺]
「一日の農作業が終わって、日が沈んだ農道をトラックで走っていたんだ」
南米系の肌の黒い男性が取材に応じている。
「そうしたら後ろから光が迫ってくるのがミラー越しに確認できた。最初は後続車だと気にも留めなかったよ
光は大きくなって、どんどんこっちに近づいてくる。俺はアクセルを踏んでスピードを上げたんだけど、一瞬ミラーから消えたと思ったら…頭上を越えて前方を強く照らしてきた!」
[翌日・青空三高]
ダイスケ「ほら、昨日のUFO特集。なかなか面白かったぞ」
ビデオテープを受け取るタマキ。
タマキ「ありがとう。うち親がウラ番組観てるからダメでさぁ(^o^)」
チハル「タマちゃん、UFO信じる派?」
タマキ「勿論。いるって思う方が夢があるじゃない」
ナツキ「本当にいたら今頃侵略されてるよ(・_・)」
ダイスケ「俺だったら、まず様子見するけどなぁ。自分たちと共通点や相違点が気になるだろうし」
タマキ「そうそう。信じるかどうかは別として、誰だって広い宇宙で生命体が地球人だけって…」
思う方が不自然なのかもしれない。そもそも私たち地球人は、自分たちの生まれた起源さえはっきりとは知らないのだから。
私は時の番人。
無機質な文字盤に宿っている。
私は人間たちに言いたいことがある。
なぜお前たちは、私を見るのだ?
そして、なぜいつも神妙な顔をしているのだ?
ただの"時"だ。何時何分って、細かい呼び名だ。
なのになぜ、いつも追われているのだ?
なぜ誰かと早さを競っているのだ?
何の為に時計が生まれたか知っているか?
それは、お前たちから自由を奪うためだ。
自然の動植物たちを見ろ。彼らは太陽の向きで時を知り、月の満ち欠けで暦を知る。
私を見る暇があるのなら、もっと周りにいる者たちの顔を見ろ。
愛する者の喜怒哀楽を感じろ。
時は追いかけるものでも、追われるものでもなく、積み重ねるものだ。
振り返って後悔するな。その積み重ねた経験と顔に刻んだ皺は誇りの証だ。
お前たちの先人がそうだったように。
時の足枷など、そこに置いてゆけ。
なぜなら、お前たちは自由なのだから。
続☆ミホとみぃたん🐱
私の名前は、みぃたん。ご主人にそう名付けられました。彼女に拾われ共に暮らしています。
猫同士の集まりを終えて帰宅。
[ミホの自宅]
ミホ「みぃたん、お帰り。あら、お友達?(^^)」
いつの間にか私の後ろにもう一匹、見知らぬ白い猫が…ちっとも気付かなかった。
そのまま一緒に夕食を摂ることに。
(キミは誰?集会でも見かけない顔だね?)
(お務めご苦労さまです。今夜は貴方の様子を伺いに参りました(^^))
!!(゜o゜;(女神様⁉こ…こちらこそ、失礼しましたm(_ _)m)
定期的に集会を開く女神様がうちに。不意に予告もなくやって来るとは聞いていたけど…
(貴方の働きは他の神も十分に認めています。今回はひとつ気掛かりを伝えに)
[夜中🌃]
眠りに入るミホ。それを確認する女神様。
(彼女には前世の記憶はありません。ですが、貴方と一緒にいるうちに魂が共鳴しています)
夢の深層でミホは私を探している?でも記憶がないから、誰に何を呼び掛けたらいいのか分からず彷徨っているという。
(貴方の前世は太古の王国で若き王。彼女は隣国の王女でした。ですが隣国の王は二人の結婚を認めなかった。同盟も先代の王までと反旗を翻し、双方は戦争になり…二人の仲は引き裂かれてしまいました)
女神様は夢の中で前世の姿で再会することを許してくれた。
[ミホの夢の中]
ミホ「また満月に照らされた砂漠。前もここに来たような…」
「エレクトラ。君が探しているのは私かい?」
「え?あなたは?まさか…」
女神様が記憶を与え、二人は前世の姿に変わる。
「私だ。アルスだ。今まで心配を掛けて済まなかった」
「私の方こそ。父が私たちのことを認めてくれなかったばかりに」
「もう良いのだ。約束したであろう?いずれ生まれ変わった時に再会しようと」
二人は夢の中で満点の星と満月を眺めながら、溢れる気持ちを存分に語り合った。
[翌朝]
「ふぁ…なんだかよく眠れたなぁ。とっても良い夢を見てたと思うのに、思い出せない」
私は前世で多くの命を奪ってしまった償いをしている最中。まだ生まれ変わって再会するのは先だけど、夢で導いてくれた女神様には感謝。
「思い出せないけど、良い夢見せてくれてありがとう。みぃたん、白猫ちゃん(^^♪」
(…サービスしすぎて他の神に責められそう。その分働いてもらいますよ。むにゃ)
(は、はい…(-_-;))
[青空三高・武道場に続く廊下]
柔道部に所属する井河マスミは部員たちと走り込みをしていた。
その先。突き当たりの引戸が開いて、両手に書類の山を抱えた3人の女子が入って来る…
「わっ!」
マスミは急ブレーキを掛けるように、踵を立てたが、女子の先頭を歩いていた横沢タマキはびっくりして書類をぶちまけて、尻餅をつく。
「大丈夫ですか!」
マスミはタマキの右手を取って起こす。
「すみません。この時間、ここの廊下は貸し切りだったの知りませんでしたf(^_^;」
後ろの女子二人が
「ここを通る方が生徒会室に近いから、つい利用するのよね。ごめんなさい」
3人は生徒会の役員だった。柔道部員たちは落とした書類を拾い上げる。
タマキがマスミにたずねる。
「井河君。目開いてる?寝不足なの?」
「よく聞かれるんだけどさ。集中すると無意識に目つぶってる。でもその方が安定するんだわ」
他の先輩部員が証言する。
「お前、つぶってる時の方が強いぞ。マジで信じられん((゚□゚;))」
ドン引きする場面だが、タマキは一瞬、微笑んだ。
[放課後。とある古本屋]
立ち読みするタマキ。そのすぐ横でスーツの米国人、ジャックも立ち読みする。
「分かりやすいね。収穫あったって顔だよ(-.-)y-~」
「分かります?ジャックさんの予想通り、彼が顕著に伸びてます(^^ゞ」
「心眼が無意識にねぇ。私よりタマキ君の方がワクワクしてるよ」
「今まで退屈でしたから。やっとライバルに巡り会えた気がします(^_^)」
[別の帰り道]
ユウキ「このクラスで只ならないものを感じるのは……横沢タマキね。天然な雰囲気なんだけど、得体が知れないわ(-_-)」
ユウキの勘はよく当たる。後に彼女の経歴に驚かされることになる。13歳で海外の大学を卒業していた。先に"能力"に開眼していて、クラスの覚醒者を見極める役回りをしている。
タマキ「それより"勿忘草"なんて、柄にもなく悲哀モノ読むんですね?」
ジャック「もう、読み始めからネタバレやめてよ~(´・ω・`; 」
あなたに届けたい……なんて崇高な目的で作れたらどんなに良いだろうと思うのですがf(^_^;
頭の中の構想だけなら20年以上になる物語を、ここに書いている…と言うより吐き出しています。でも文字に書き起こす機会もろくになかった為、書いて読み返して、ぜんぜん固まってないのを確認してる状況(笑)。
ジャンルはSF。それも"トンデモSF"です(笑)。
自分が小さい頃に、夢中になったUFOや宇宙人ブームから着想を得て綴っています。
大まかな話は…地球は過去に何度か繁栄と滅亡を繰り返しながら現在に至っている設定。
そして過去の滅亡を逃れ別の星に逃げ延びた"先住者たち"が、再び起ころうとしている滅亡の危機に警鐘を鳴らしにやって来るのです。
世界各国の首脳たちは極秘に彼らと接触しながら、地球の危機にどう立ち向かうのか話し合います。
そこで危機が訪れるまであと10年に迫る中、先住者たちの遺伝子を組み込まれた"能力"を持った地球人たちが産み出されます。
その能力を持って育った少年達の群像劇です。
思っていたより壮大な話になってしまいましたf(^_^;
時々、思いついたように書き出すことがありますが、気が向いたら読んでいただけたら幸いです
m(_ _)m