彼氏→かなと 彼女→美咲
「おはよう」
朝ご飯を作っている母が私の方を向いて挨拶した。
「美咲、今日何時くらいに帰ってくる?」
「う〜ん、多分友達とご飯食べてくるから、7時くらいかな〜」
「わかったわ」
いつも通りの話をしているとあっというまに登校時間になる。
「うし!忘れ物なし!行ってきまーーす」
「行ってらっしゃーい」
空を見上げていると友達が私の肩を優しく突いた
「おはよ!」
「おぉ〜おはよ」
「最近かなと君とどうなの〜?」
「別にどうもしてないよw」
「なーんだつまんないのー」
「なにそれww」
そう、私には1つ上の彼氏がいるのだ。そのことは友達のゆうりにしか話してなく、もちろん私の家族もそのことは知らない。
下校のチャイムが鳴った
「美咲〜、一緒に帰ろうぜ」
「うん!」
「どこ行く?」
顔をこっちに向け、笑顔でかなとがこっちを向く。そんな彼が愛おしくて目から離せない。
「うーん駅にあるドーナツ屋さん行きたい!」
「オッケー!」
?時間後
「ただいま〜」
「今日のかなともかわいかったしかっこよかった〜//」
今日の1日の出来事をベッドに寝転んで振り返ると気づけば寝ていた。
ピピピ
朝の目覚ましが鳴った
「え!もう朝?え!ちょっと待って!お風呂入ってない!どしよ」
焦って今の時間と日付を確認する。
「よかったー、今日土曜日だ」
着替えを持って一階にある浴室に向かう。
そんな時、携帯の着信音が鳴った。
「ん?誰だろ?、え!?かなと?!」
深呼吸して電話に出た。
「もしもし〜、?どした?」
「今日、会える?」
「会えるけど、今日、雨だよ?」
「いいよそっち迎えに行くから」
ちょうどその時母と父は仕事で家にいなかった。
「わかったいいよ。じゃあ家で待ってるね」
数時間後
インターホンが鳴った
傘を刺したかなとが立っていた。
「よ!」
「よ!」
私が傘を持って行こうとした瞬間、かなとは私の手を握った。
「え?、」
照れた顔でかなとが言った
「俺の傘にして?」
題名、やわらかい雨
妻→れいな 旦那→かいと
妊娠した
初めてのことで私はすぐに旦那に連絡した。旦那も大喜びして、二人でハグをした。そのあと旦那と子供の名前を考えた。「男だったら勇気、女の子だったらナズナにしよう」そう旦那が明るい声で言った。
子供が生まれた。名前はナズナ。生まれたばかりで言葉もうまく喋れず、とてもかわいかった。そして、ナズナはどんどん成長していき4歳の誕生日を迎えた。そんなある日私は台所で夕飯の準備を、旦那は仕事をしていて、ナズナは2階の部屋で一人だった。夕飯ができた。私はナズナを一階から呼ぶ。だが、返事がなく直接2階に行った。
「ナズナ!!」ナズナは2階の窓から落ち、意識がなかった。その頃、旦那は仕事終わりで電車に乗って帰っている最中だった。駅のホームでスマホが鳴った。
「もしもし?どうした?もうすぐで家に着くよ」旦那は落ち着いた様子であと少しで家に着くことを妻に知らせる。
「違うの!ナズナが…ナズナが2階の窓から落ちたの!!!」
それを聞いた旦那はさっきより早口になり急いで家に帰ることを妻に伝えた。
帰宅
「ナズナは?!」
「今、救急車を呼んだところよ…もっと私が早く呼びに行っていれば…」
「俺ももう少し早く帰ってきていれば…」
救急車が家に到着し、ナズナは病院に運ばれた。だが、ナズナは助からなかった。そして私と旦那は次の日もそして一週間、1ヶ月たっても元気を取り戻すことはなかった。
「もう、、子供はいらない」と私はそう小声で夕飯を作りながらつぶやいた。
妊娠した
始めはただ単に嬉しかった。
子供が生まれて大きくなった。だが、子供が大きくなるにつれてかいとは私のことを構ってくれなくなった。ナズナばっかり。悔しくなった。
小さな頃に友達からもらったノートに1日の日記を書いた。
?月?日
子供ができた。とても嬉しく涙が出た
?月?日
今日は一日かいとと喋れていない
?月?日
ナズナの誕生日久しぶりにかいとと話した
?月?日
ナズナの夕飯抜き
?月?日
どうしたらかいとは私をみてくれるんだろう?
わかった。ナズナがいなくなれば…
深夜1時半、目を瞑り、ノートを片付けた。
布団にはナズナの寝かしつけで途中で寝てしまったかいとと大の字をして眠っているナズナがいた。
「夢の中でパパに最後の挨拶をしてね…」心の中でそう言った。
次の日
「ママー!」
「はぁーい」
「抱っこして!」
「いいよー!」
ナズナは笑った。笑顔がかわいかった。だが、私にとってはかいとを奪った子。そう思うと怒りが込み上げてくる。
午後4時半
私は2階部屋の窓を半分あけ、そこにナズナを座らせた
気づけばナズナはいなくなっていた。
「さよなら、ナズナ、私のこと空で見ててね。あと、呪わないでね。」
私は悪くない。だって…、あの子が勝手に滑って落ちたんだもん。
<私の子供>
主人公、和葉 もう一人の人物、名なし
「ねぇ!お願い!、悪役になって!お願いだから!」
長年一緒にいた友達にそう頼まれた
「な、なんで?、」私がそう聞くと友達は焦ったようにこういう、「だって友達でしょ?、うちらずっと前から友達だったじゃん」と大声で言った。私は友達だからと思い悪役になると友達に2度呟いた。
次の日…
「!?え!なにこれ…!」と友達が廊下に響くくらいの大きな声で叫んだ。私はそれにビックリして駆け足で友達の場所に行った。「え、なにこれ…」私も思わずなにこれと、小さな声で呟いた。そこには友達の机全面に余白なく悪いことが書いてあった。友達は泣きながらこういう「これやったの和葉ちゃんでしょ!」「え、違うよ!」証拠もなにもないのに私のせいにしてきた。「だって!昨日見たもん!私の机に書いてるとこ!」「え…」私は昨日<悪役になる>と友達に言った確かに言った。だが、こうなるとは思っていなかった
放課後…
「いゃ〜疲れた〜」友達が私の後ろで伸びをしながら言った。私はそれに対してなにも言えなくなった。
「あ!今日はありがとう…悪役になってくれて」と私の耳元で小さな声で言った。私は心の中で腹がたった。「ねえ、なんであんなことするの?私そこまで把握してなかったんだけど!」「ん〜?本当に私たち友達か確かめたかったからだよ」と長い髪を靡かせてそう言って帰って行った。
次の日…
私は屋上に呼び出された。もちろん呼び出したのは友達だ。そして友達が屋上に来てこう言った。「昨日はごめんね」そう言って友達は帰って行った。ずっと腹がたったままだった私の心が一気に落ち着いた。私は長い階段を降りて行くたびに考えた。
「本当にあれが正しい友達との関わり方なのか」と
題.友達
私は久々に彼の家に来た。そして彼の家の中に入るとリビングテーブルの下で彼がうつ伏せで倒れていた。
「大丈夫?!」私は彼の鼻の下に指をおいて息をしているか確認した。「ふぅ〜ビックリした〜死んでるかと思った…」彼の目が覚めた「!?あれ、俺、」目が覚めた彼にどう言葉を掛ければいいか分からなくなり涙を流した。私はかれの体のことを考えてそっとしておいた方がいいと考えて「ごめん、そんな体調悪いとは思ってなかった…ごめん今日はやめとこ」と彼に声を掛けて私は立ち上がった。そうすると顔色がさっきまで悪かった彼の顔が赤く火照って「そばにいて…\\」と今にも消えてしまいそうな声で呟いた。