✝しがない高校生✝

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12/9/2023, 11:34:05 AM

手を繋いで

────心地よい風と暖かい自然に囲まれている家。

私はその家に住んでいる。
小説や少し古めの絵本、趣味の紅茶
庭に咲いている小さめの可愛らしいお花に囲まれている。
落ち込んだ時や暇な時に好きな色のお花を積んで
ドライフラワーにするのが最近の楽しみだ。

午後から森のお友達とお茶会の予定がある。
少し前に葉の手紙に薄い桃色の花を添え
お友達の小鳥さんに運んでもらった。

「最近お気に入りの甘い紅茶にハマっているの
 是非味わって欲しいわ!
 ××日の午後、みんなとお茶会しない?」

お洒落な白い椅子と檸檬色の布が掛かったテーブルを
庭に並べて、日差しよけの屋根を置き
庭で育てた苺を使ったケーキを並べて待っている。

「やっほ〜」

奥から声が聞こえた。
手を繋ぎ席に案内すると時間を忘れるくらい
ずっとお喋りしてはケーキを食べ
甘い紅茶を飲んで楽しんだ。

幸せな時間を過ごしたこの日は私の宝物だ。

12/8/2023, 11:03:45 AM

ありがとう、ごめんね

「ありがとう」
この一言は嬉しい時や何かして貰った時
感謝の気持ちを込めて相手に贈る言葉。
ただ気持ちが籠ってない「ありがとう」は
誰も嬉しくないし自分も嫌になる。

たった一言だけど言い方によっては
人への信頼も薄まってしまう。
完璧な「ありがとう」じゃなくてもいい。
自分なりに感情を伝える事が大切なんだ。

「ごめんね」
この一言は失敗や嫌な気持ちにさせた時
謝罪の気持ちを込めて相手に贈る言葉。
笑いながらや適当に言う「ごめんね」は
気持ちが伝わらないし許してくれない。

たった一言だけど言い方によっては
相手をまた傷つけてしまう。
やり直すための大切な言葉だから
しっかりと伝えないといけないんだ。

照れくさくてなかなか言えなかったり
勇気がなくて言えない人も沢山居る。
大丈夫、君だけじゃない。
初めは難しいけど少しずつ少しずつ
「ありがとう」と「ごめんね」を
大切にしていこう。

12/7/2023, 12:16:02 PM

部屋の片隅で

部屋の片隅でふと考える自分のこと。
ミスをしてしまったり
つい強く当たってしまったり
他の人と比べてしまったり。

必死に言い訳を考えている自分が
本当に大嫌いで、、
けれど何処か溺れていくように
どうでも良くなってしまう。

逆に自分ですごいと思うこと
珍しく褒めてくれたこと
ちょっと嬉しかったこと。

不思議だよね、皆にとっては当たり前で
しょうもないことだけれど
自分にとっては本当に頑張れるようなこと。

部屋の片隅でふと涙が零れる。
死にたいって思ったり
イライラしてしまったり…
しかしそれを言葉にする事は難しい。

笑いすぎて涙が零れたり
幸せで涙が零れたり…
それほどの幸福感は人を強くする。

部屋の片隅で想うこと。
部屋の片隅で悩むこと。
部屋の片隅で眠りに落ち
部屋の片隅で朝を迎える。

自分にとって部屋の片隅は
とても大切な存在なんだ。

12/6/2023, 10:44:52 AM

逆さま

────深い眠りにつき
僕は不思議な夢を見た。
今日はその時の話をしよう。

夢の中で目が覚め辺りを見回すと
なんとも言えない感覚に覆われた。
窓を覗いた時僕は思わず呟く。

「なんだ…地面が上にある…?」

それに机も椅子も小物達も
全て逆さまになっていた。

もしや、夢か?と思っても
もしかしたら現実かもしれないと
不安になっていた。

更に僕の重力は反対側に引っ張られている。
家を出たら空に飛ばされてしまうと
思った僕はこの夢から抜け出す手掛かりを
探すため、家の部屋を探し回る。

不思議なことにお腹も空かないし
思っていたよりちゃんと歩ける。
とはいえ、このままだと困るので
ベッドに置いてあるスマホを取りだし
夢から目覚める方法を調べようとしたが
ネットが通じていないのか
画面はフリーズしたままだ。

どうしようという不安と
このままだったらという焦りで
いっぱいになり突然目の前が白く霞む。

───ピロロロロピロロロロ……

目を開けると青い空が見えている。

「なーんだwやっぱり夢だったのか」

僕は安心して微笑んでしまった。
けれど、なんでだろう…背中が熱いんだ。
それにピーポーピーポーと音が聞こえる。
身体も動かない。

あ…そういえばなんで空が見えるんだろう。
僕はそっと目を閉じた。

12/5/2023, 11:42:59 AM

眠れないほど

───いつもと変わらない朝を迎え
今日も寄り道をしながら学校へ向かう。
朝は寒いし眠くて堪らないけれど
少し前から気になる子が出来てからは
教室に向かうのが楽しいと感じた。

その子は朝早く教室に来ては
窓際にある花瓶の花に水をあげたり
近くの席と楽しそうに話している時
微笑んでいる顔が可愛くて
僕の胸に刺さってしまった。

今ではその子を目で追っては
目が合ったら照れくさくて
目を逸らしてしまう。
本当は話したいけど
嫌われたら…なんて考えで
なかなか近づけることは出来ない。

あー少しでいいから話してみてー
なんて思いながら過ごしてく。

───ある日のこと。

学校行事でペアを組むことになり
僕は友達が居なかったので
サボろうとした時

「良かったらペアならない?」

その子から声を掛けられた。
ビックリして声が裏返ってしまったけれど
その時の君の顔は今も忘れられない。

眠れないほどの思い出。

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