✝しがない高校生✝

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手を繋いで

────心地よい風と暖かい自然に囲まれている家。

私はその家に住んでいる。
小説や少し古めの絵本、趣味の紅茶
庭に咲いている小さめの可愛らしいお花に囲まれている。
落ち込んだ時や暇な時に好きな色のお花を積んで
ドライフラワーにするのが最近の楽しみだ。

午後から森のお友達とお茶会の予定がある。
少し前に葉の手紙に薄い桃色の花を添え
お友達の小鳥さんに運んでもらった。

「最近お気に入りの甘い紅茶にハマっているの
 是非味わって欲しいわ!
 ××日の午後、みんなとお茶会しない?」

お洒落な白い椅子と檸檬色の布が掛かったテーブルを
庭に並べて、日差しよけの屋根を置き
庭で育てた苺を使ったケーキを並べて待っている。

「やっほ〜」

奥から声が聞こえた。
手を繋ぎ席に案内すると時間を忘れるくらい
ずっとお喋りしてはケーキを食べ
甘い紅茶を飲んで楽しんだ。

幸せな時間を過ごしたこの日は私の宝物だ。

12/9/2023, 11:34:05 AM