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5/3/2024, 10:16:45 AM

今日の天気は晴れ。雲ひとつない快晴。
星が綺麗に見える日。
「主様。」
ボクは大好きな人に声をかける。
「良ければ、一緒に星を見に行きませんか。」
「もちろんいいよ。」と言う主様。
一緒に見れるのが嬉しくて心の中でスキップする。
「じゃあ行きましょ!」
今日は見張り台じゃない。外に。
「ふふ、元気だね。」
「だって、………いえ、なんでもないです!」
「…?」
今日は、少し大胆に出たい。
ボクも大人の男性だって。伝えたい。
外に出て、少し冷たい空気を吸い込む。
そして、空を見上げる。
空一面に広がる星。
綺麗で吸い込まれそうになる。
「綺麗…」
うっとりとした目で星を見上げる主様が
星より綺麗で。
ついじっと見てしまった。
「はい…本当…。」
綺麗ですね…。主様。
誰もいない。2人だけ。だから、だから…。
「主様。」
「ん?どしたの?」
そう言ってボクの方を見る主様。
「本当、お綺麗です…」
一言、そう呟いてボクは主様に口付けをした。
「ら、らむり…?」
照れている主様が可愛くて。
もっとしたくなってしまう。
「主様。ボクだって、一人の男です。」
どうか、少しは。ボクのことを男だって、見て。
耳まで赤くして俯いている主様。
小さく「うん…。」と返ってきた。
「ラム…リ…。」
真っ赤な顔で見つめてくる主様。
ああ、もう。本当に。
この人は…「次は容赦しないですよ?」
そう軽く言うけど、
ボクももう我慢はできそうにないです。
口付けをしたのは2人だけの秘密です。
ボクと主様だけの、秘密。

5/2/2024, 10:21:18 AM

主様が随分と長く帰ってこなかった。
だから、帰ってきた時に、首元に噛み付いた。
強く、強く噛み付いた。
私のモノだと、証明するように。
「ラト、いい子だね。偉い偉い。」
そう言ってくれる主様。
でも私は悪い子です。
「い、いえ…私は、主様に…」
首元に噛み付いてしまった、血も出してしまった。
でも、ちゃんと止血したし、何度も謝った。
「いいんだよ。大丈夫だよ。」
「止血できて偉いね。」そう言って笑う主様。
そんな顔しないで、無理に笑わないでください。
「ごめん…なさい…」
「謝らなくていいんだよ。
私がいいって言ってるんだから、ね?」
何故か目から零れていた涙を主様は舐める。
「泣かないで、ラト。」
これ以上、私に優しくしないでください。
歯止めが利かなくなってしまいます。
これ以上、甘くされたら。
次にあなたが来なくなった時に、私は…
「ただいま。ラト。私は、ずっとそばにいるよ。」
頭の中で甘く溶けていく声とその言葉に、
酷く安心してしまった。
「はい…あるじさま…」
これが癖になってしまったら、
私はもう元には戻れない。

5/1/2024, 10:17:04 AM

最近は毎日カラフルで煌めいている。
そんな毎日に欠かせないのが彼の存在。
暗い心をパッと晴らしてくれる。
「主様!」
と元気に呼ぶ声。
「ただいま。ラムリ。」
今日も疲れた。と言えば
「紅茶いれましょうか?あ、そうそう!ケーキも買ってきたんです!一緒に食べましょ!」
そう笑ってる彼を見るだけで私の心は晴れていく。
「うん、一緒に食べよっか。」
そう言うと彼は笑顔でキッチンに走っていった。
彼が戻ってきた手にはケーキと紅茶の乗ったお盆があった。
「ありがとうね、ラムリ。」
「ふふーん!主様に感謝されちゃった!」
私がお礼を言うだけでニコニコする彼。
そんな彼が可愛くて仕方がない。
「じゃあ、ティーパーティーしようか。」
そうニコッと笑って見せると彼は元気よく頷いた。
明日も私の世界に彩りを。
彼と永遠の時を。

4/30/2024, 10:16:37 AM

この世界に楽園があるのならば、
それはきっと天国だろう。
「ラムリ!」
ボクの大好きな人がボクを呼んでいる。
邪魔するものは何も無い。
「はい!主様!どうされました?」
「見てみて!お外が綺麗だよ!」
そう幼い子のようにはしゃぐ貴方。
「そうだね。綺麗だね!」
こんなにも可愛い貴方と2人で居れるなんて。
ここは楽園だろうか。
「私もいつか綺麗な星を見てみたいなぁ。」
「そうですね。主様。でも…」
「ん?」
「それはダメですよ。」とボクは言う。
貴方を守るために。
ボクは貴方をここに閉じこめる。
「ラムリ…怒っちゃった…?」
少し震えた声で聞いてくる。
「いいえ!怒ってませんよ!
主様がいい子にしてくれてますから。
ボクは笑顔です。」
そう明るい声で言うと貴方はホッとしたような顔をする。
ボクはここが楽園だ。
ボクの楽園を壊すわけにはいかない。
「これからもずっと、ボクと2人ですよ。主様」
大丈夫、ボクが貴方を守るから。
だから、ボクの傍から離れないで。
消えないで。ボクの一番星。

4/29/2024, 10:12:11 AM

ラトの髪は綺麗なマゼンタ色で長い。
そのマゼンタの髪は綺麗に三つ編みをされている。
「おや、おはようございます。主様。」
少し外の空気を吸おうと庭に出ていた。
「あ、ラト。おはよう。」
「風が気持ちいいですよ。主様。」
そうやって笑う彼。
「ふふ、そうだね。気持ちいいね。」
桜の花びらが風に乗ってこっちに来る。
ラトの綺麗な髪に桜の花びらが落ちたようだ。
「ラト。ちょっと動かないでね。」
「はい。」
サッと髪についた桜の花びらを取る。
「花びらついてたよ。」
って笑って言うとラトはニコニコしながらこっちを見ていた。
「主様は可愛いですね。」
いきなり言われた言葉に驚きながら少し怒る。
「もう、いきなりそんなこと言わないで。」
顔が熱くなってる。
「くふふ…主様は本当可愛い方ですね。」
そう微笑む彼。
愛おしそうにこちらを見るから許してしまう。
「また、こうやって一緒に朝の風浴びましょうね」
約束です。と言う、私は照れながら頷いた。

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