この世界に楽園があるのならば、
それはきっと天国だろう。
「ラムリ!」
ボクの大好きな人がボクを呼んでいる。
邪魔するものは何も無い。
「はい!主様!どうされました?」
「見てみて!お外が綺麗だよ!」
そう幼い子のようにはしゃぐ貴方。
「そうだね。綺麗だね!」
こんなにも可愛い貴方と2人で居れるなんて。
ここは楽園だろうか。
「私もいつか綺麗な星を見てみたいなぁ。」
「そうですね。主様。でも…」
「ん?」
「それはダメですよ。」とボクは言う。
貴方を守るために。
ボクは貴方をここに閉じこめる。
「ラムリ…怒っちゃった…?」
少し震えた声で聞いてくる。
「いいえ!怒ってませんよ!
主様がいい子にしてくれてますから。
ボクは笑顔です。」
そう明るい声で言うと貴方はホッとしたような顔をする。
ボクはここが楽園だ。
ボクの楽園を壊すわけにはいかない。
「これからもずっと、ボクと2人ですよ。主様」
大丈夫、ボクが貴方を守るから。
だから、ボクの傍から離れないで。
消えないで。ボクの一番星。
4/30/2024, 10:16:37 AM