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4/23/2024, 10:43:51 AM

今日の天気は雨。
でもボクの心模様は晴れだ。
「主様とお出かけできるなんて、超幸せ!」
今日は主様と街にお出かけに行く。
カフェで一緒にパンケーキを食べる約束。
「早く終わらせて準備しないとね!」
ルンルン気分で掃除をするボク。
「あ、ラムリ!ちゃんと掃除してて偉いね。」
そう言って褒めてくれるボクの主様。
「えへへ…主様もう準備終わったんですね!
ボクも急いで終わらせます!」
リボンくんの仕立てた服を着て、メイクとヘアセットをした主様は、とても綺麗だった。
「うん。待ってるね。」
そう言ってニコッと笑う主様。
雨も降ってるし、相合傘もしちゃおうかな。
ボクの大事な主様を近くで守る為にもね。
天気は雨だけど、ボクの太陽が笑ってるから、晴れになる。雨なんて気にしない。
「主様、可愛いなぁ。」
主様に聞こえないようにボソッと呟いた。

4/22/2024, 10:21:18 AM

ある日、主様が花をプレゼントしてきた。
「こっそりね、育ててたの。」
そう言って渡されたのは白いカーネーション。
「え、これオレにくれるんすか?」
「うん!アモンにあげたくて!」
笑顔で言う主様の顔はとても可愛かった。
「ありがとうございますっす!
一生の宝物にするっす!」
あまりの嬉しさに思わず顔がにやけた。
「そっすか…」
少し照れながら主様を見る。
「喜んでくれた…?」
その問いかけにオレは元気よく答えた。
「もちろんっす!超嬉しいっすよ!」
「よかった…」
ホッと胸を撫で下ろす主様。
そんな主様はとても愛おしかった。
たとえ、これが間違った恋だとしても。
オレは主様のことをずっと思い続けるっす。
「主様、オレからもプレゼントがあるっす。」
そう言って、四つ葉のクローバーを渡した。

4/21/2024, 10:30:24 AM

昨日は雨が降った。
だけど翌日の空は雲ひとつ無い晴天を見せた。
「お手伝い、ありがとうございますっす。主様。」
「ううん。全然大丈夫だよ。」
花を見ると、
昨日の雫がついていてキラキラ光っていた。
「わぁ、綺麗…」
それを見ている主様の横顔は、もっと綺麗だった。
「主様の方が綺麗っすよ。」
オレはサラッと流すように言った。
その言葉を聞いた主様は顔が真っ赤になった。
「あ、アモン…」
恥ずかしいよ。と言う主様は可愛かった。
「やっぱり可愛いっすね。主様は。」
こんな顔が見れるのなら、もっと雨が降ってくれればいいのに。って思ってしまう。
「大好きっす。主様。」
この言葉があなたに聞かれないように。
小声で呟いた。

4/20/2024, 10:54:31 AM

今日は満月の日。ラトの精神が荒れる日。
「ラト、大丈夫だよ。」
「あるじ、さま。あるじさま…」
泣きながら私に縋り付いているラトを見ていると、なんだかいけない気持ちが湧いてくる。
「大丈夫。大丈夫。私はここにいるよ。」
そう言ってラトを撫でるとラトは真っ赤に腫らした目をこちらに向けてきた。
「あるじ…さま…。わたしは、わたしは…主様以外…何もいりません…だから、どうか…私の傍を離れないでください…わたしを…嫌いにならないでください…」
そう言って泣いてる彼はとても可愛かった。
「うん。私もラト以外いらないよ。大丈夫だよ。嫌いにならないよ。ずっと傍にいるよ。」
そう言うと、彼は首元に甘く噛み付いてきた。
「あるじ、さま。」
彼は求めるような目で見てきた。
その目が可愛くて、可愛くて。
「ふふ、大丈夫。大丈夫だよ。」
そう言い聞かせるように囁くと彼はもっと噛み付いてきた。首元、唇、腰、手、腕…色々なところに噛み跡を付けられたところで、ラトは泣き疲れて寝てしまったらしい。
「おやすみなさい。ラト。」
そう言って私もラトの首に噛み跡を付けて眠りについた。

4/19/2024, 11:03:54 AM

執事のみんなに聞いてみた。
「もしも、未来が見えるなら、
どんな未来がみたい?」
だいたいの執事は
「主様とずっと、平和な世界で過ごす未来」
と答えた。
だけど、1人だけ異質な答えを出した執事がいた。
「私は…私の手で主様を壊す未来…ですかね。」
くふふ、と笑って見せた彼はラト。
「ラトの手で私を壊す…?」
なんでラトが壊すの?と聞いてみた。
そしたら、
「私以外に主様を壊されるのが嫌だからです。」
と答えた。
変な答えを言われていると分かっているのに、
少しだけ嬉しくなった。
「そっか。じゃあ私の最後はラトに壊してもらおうかな。」
そう返すとラトは嬉しそうに微笑んだ。
「ふふ…嬉しいです。私が壊してあげますから、それまでは壊れないでくださいね?」
「うん。もちろんだよ。」
これは、私とラトの少し異質な関係。
この関係は少しだけ、壊れている。
壊れた心を持つ2人だから引き逢えたんだ。
「これからも一緒だもんね。ラト。」
「もちろんです。主様。」
そう言って私に近づいたラトは私の首元にキスをし、噛んだ。
その噛み跡が嬉しくて、思わず笑みを零した。

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