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4/18/2024, 11:03:07 AM

今までの私は何も無かった。
朝起きて、ご飯食べて、仕事をして、帰ってきて、同じことの繰り返しをしていた。
「今日もカップラーメンでいいや。」
全てに興味が無くなった。
ただ心に寂しさと穴が空いていく。
そんな時、黒猫にあった。
「黒猫…可愛いな…。」
指輪を落として行った。
「あ…。」
金色に輝く指輪はとても綺麗だった。
何を思ったか、私は指にはめてみた。
その瞬間、意識が無くなった。
目を覚ますと、知らない天井があった。
「あ、おはようございます。主様。」
主様…?
「主様…って誰のことですか…?」
「おや、少し混乱されているみたいですね。
主様はあなたですよ。」
私は夢を見ているみたいだ。
こんなイケメンが、私に「主様」だなんて。
「これからよろしくお願いしますね。」
「その…あなたのお名前は?」
「私はベリアンです。何なりとお申し付けくださいね。」
軽く笑った、そのベリアン…さんは。
とても綺麗だった。
これが、私と執事たちの出会い。
色々と話され、私は主になることを承諾した。
この瞬間から、無色の世界に色がついた。
「…………よろしくお願いします。」
この時、私は、泣いてしまったかもしれない。
でも、この涙は…いつもより暖かかった。

4/17/2024, 10:15:19 AM

オレが綺麗に育てた桜も、
もう少しで散ってしまう。
「いやぁ、やっぱ桜は散るの早いっすね〜」
「早いね…」
別れと出会いの季節に、いつもそばにいる桜。
「あ、主様。」
「ん?なに?アモン。」
「髪に桜の花びらがついてるっすよ。」
「え、どこどこ…?」
「オレが取ってあげるっすから、ちょっと動かないでくださいっす。」
「あ、ありがと…」
そう言って、主様についている桜の花びらを取る。
「ん、取れたっすよ。」
「ふふ、アモンもついてる。」
「え、どこっすか?」
「なーんて、嘘だよ。」
「オレを騙したっすね〜?」
なんてやり取りも、全部…オレの夢の中の話。
桜と一緒に、オレの気持ちも散ってしまえば
辛い想いも、この主様の想いも、無くなるのだろうか。
「ハハッ、なんて、無くなるわけないっすね。
さーてと。」
主様に贈るっす。この桜を。
どうか、オレたちとの別れが来ても。
忘れないでくださいっす。

4/16/2024, 10:26:11 AM

最近よく夢を見る。
ボクと主様が2人で笑いあってる夢。
「ふふ、主様。」
「なぁに。ラムリ。」
愛おしそうにボクの名前を呼んでくれる。
「なんでもないです!」
その声が好きで、ずっと聞いていたくなる。
「…? ラムリ変なの。」
ちょっと首を傾げて主様は言う。
それが可愛くて、愛おしくて。
「ふふ、主様。ほら、星が綺麗ですよ。」
ボクは星空を見てる主様が大好きだ。
「わぁ…綺麗…。」
そう言って、うっとりと星を眺めている主様。
その顔が好きで、ずっと見ていたくなる。
「主様。大好きですよ。」
「私も…だよ。」
そう言った瞬間、目が覚めた。
リアルな夢で、本当にこんなことがありそうで。
そう考えると、少し胸がドキドキした。
これは、夢見るボクの心。
どうか、
この胸のドキドキが主様にバレませんように。

4/15/2024, 10:40:43 AM

「ラムリに花束を贈りたいから、手伝って。
アモン。」
オレの密かに思いを寄せてる人からそう言われた。
「…もちろんっす。」
そう笑って誤魔化した。
本当は羨ましかった。
いつも主様の近くにいるラムリが。
主様から贈り物だなんて、
「羨ましい。」
他の執事もそう言うだろう。
「んじゃ、一緒に薔薇を見ましょうっす!」
「うん!」
なんて、汚いこの気持ちがバレないように。
オレは、笑うっす。
「綺麗な薔薇を贈りたいな。」
あぁ、今だけは。
この笑顔を独り占めしても許されるっすよね?
「主様。」
「ん?なぁに?アモン。」
主様。大好きっす。なんて言えたら。
まぁ、そんなこと、言えないっすけどね。
「ははっ。なんでもないっす!」
オレのこの想いは届かなくてもいいっす。
オレの育てた薔薇を見て、微笑んでる主様を近くでみれるのは、庭師の特権っすからね。

4/14/2024, 10:13:12 AM

神様へ、どうか彼とずっと一緒にいれますように。
そう、星に願いを送った。
「主様。星が綺麗ですね。」
「うん…綺麗だね…。」
満点の星空。
隣には私の大好きな彼がいる。
横を見ると、
キラキラした目で星を見ている彼がいる。
「可愛い…。」
ポツリと呟いた。
「ん?主様、何か言いましたか?」
「ううん。何も言ってないよ。」
「…?そうですか…」
「ふふ。ほら、いっぱい星座作ろ?」
「そうですね!主様!」
神様へ。
どうか、この日常がずっと続きますように。
私の大好きな彼と笑っていれますように。

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