「バレンタイン」
甘くて、蕩ける。
チョコレートみたいにドロドロに溶かして。
想いをこめた。
沢山あるから。
数え切れないくらい。埋もれるくらい。
一つ一つ違う想いがこもってる。
全部、あなたに向けた想い。
全部、全部、違う味だから飽きないよ。
あなたの知らない味も沢山。
だから一つ残らず食べてほしい。
勿論、あなたに食べて欲しい。
全部、全部、あなたの為のものだから。
他の人にあげたりしたら駄目。
私の気持ち全部味わってほしい。
チョコレートみたいに甘い貴方への気持ち全部食べて。
全部、違う味だから飽きることもない、新しく作ることも出来る、沢山あるから足りなくなることも無いだから、
だから私の"チョコレート"だけを受け取って欲しい。
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*なにこれって感じになってしまいました。
なんか捻りたいと思い考えた結果よく分からない闇深いものになってしまいました。
素直に書いてもよかったんですけど、純粋な甘酸っぱい青春ものは私には不似合いといいますか、
在り来りなもしか書けないのでどうしたものかと考えた結果こうなりました。
私には縁遠い行事ですがお店でチョコレートを選ぶ若い方を見かけると青春だなと感じます。
好きな人や彼氏にあげるのかなと勝手に妄想を繰り広げては勝手に応援しています。
「待ってて」
彼女は待っててくれない
彼女はいつも先に行ってしまう
彼女はいつも私より先にいて
才能も実力も個性もある彼女はどんどん進んでいってしまう。
遠くへ行ってしまう
いつ私の手の届かないところまで行ってもおかしくない。
そんな彼女と一緒にいると嫌われてるのかなと思うことがある。
私は彼女と違って才能も実力も個性もない。
彼女は私から見たら既に上にいて、周りからも評価されて、期待もされて十分凄いと思う。
けれど彼女はどこまでも追い求める。
満足という言葉を知らないのか、どこまでも追求する。
常に努力を怠らないし、気も抜かない。
油断もしない、基礎も怠らない。
自分の立場を自慢したり威張ることもない。
努力家で目標に真っ直ぐひたむきな彼女に私など釣り合うはずもない。
なのに彼女はよく私と一緒にいる。
彼女は私にとって憧れでもあり尊敬もしている。
そんな彼女はまさに別世界の人のようで。
私なんかと一緒にいても張合いもないだろうし、得られることもそうないと思う。
私は特別何かを持っているわけでも優れた技術や才能がある訳でもない。
無口な彼女は何を思って私と一緒にいるのだろう
出来ない私に対して意見を言う事はあっても教えることはない。
みんなから出遅れている私を励ますことはあっても手を加えたりはしないし、断言もしない。
彼女は変わらず私を置いていく
それでも彼女は私の隣にいる。
実力はあんなにも離れているのに、彼女は決まって私の隣の席に座るし、帰り際も隣を歩く。
なんだかとっても不思議な感覚だ。
彼女は隣にいるのに、まるで別世界にいるようで
授業の時は特にそう感じる。
いつか実力だけでなく私の隣からも居なくなってしまうのだろうか。
彼女が私の隣に居る理由は分からない
それでも彼女の隣に居たいといつしか思うようになった。
彼女と対等な立場になりたいなんておこがましいと思う。
我儘で強欲な願いだって分かっている。
でも、彼女はいま隣に居てくれている。
彼女は私を置いていく。
彼女は待っててくれない。
隣に居てくれている理由なんてどれだけ考えても分からない。
分からないけど、ただ隣にいるだけは嫌だから
ちゃんと実力も技術も彼女の隣でいたい。
遠くへ行ってしまうなら私もついて行きたい
それに見合う実力で。
彼女は待っててくれない。
もうそれでいい。
いや、それがいい。
それでこそ彼女だから。
私は待っててくれない彼女の隣に居たいと思ったのだから。
目標を追い続ける貴方に必ず追いついてみせるよ。
だからいつか隣に行くまで振り向かないでね。
あなたは目標だけ追い続けてて、そんな貴方の隣で一緒に目標を追い求められるように頑張るから。
「伝えたい」
一人だけで生きていける人なんてこの世にはいないよ
生きている限り誰かに迷惑かけて
生きている限り誰かを犠牲にして
生きてる限り誰かの力を借りて
生きている限り誰かの世話になって
生きている限り誰かと関わっている。
身の回りのものは誰かが作ったもの
家も、椅子も、机も、ベッドも、服も全部
色んな料理を作れるのも誰かが育て、加工し、作っているから
成長できているのは誰かが育ててくれたから
綺麗な水も、電気も、ガスも、水道も、
全部誰かのおかげ
街が綺麗なのは誰かが管理しているから
犯罪が少ないのは誰かがそれを取り締まっているから
比較的安全に生活できているのは法律があるから
当たり前なんてない
当たり前なんて思ってはいけない
生活を形作るもの全て誰かのおかげで出来ていて、誰かのおかげで成り立っている
身の回りのもの全て誰かが関わっていて
誰かによって支えられている
目に見えないものもそう。
誰かが関わっている。
見えないけれど、どこの誰とも知れないけれど
毎日、毎日、誰かのおかげで私は生活出来ている
私はそれを忘れない。
日常を与えてくれる人にこの気持ちが少しでも
伝わるように。
その人が気づいてくれるように。
だから、私は「ありがとう」と言うようにしている。
どんな些細なことでも、この生活が成り立っているのは皆のお陰なのだから。
数え切れない人の支えがあって、今がある。
その行ないに大も小もあってはいけない。
例えそれが己の為の行為だとしても
私はその行為のおかげでこうしていられるから。
だから伝えたい。
ありがとうと。
言わなければなかなか伝わらない事も
口にするだけで伝わることもあるから。
生きてるだけで、気づかないだけで
誰かの役に立っているんだよ。
だから、一人じゃないよ。
役立たずなんかじゃないよ。
当たり前なんかじゃないよ。
要らない人なんかじゃないよ。
みんな必要なんだよ。
欠けてはいけないんだよ。
あなたにもこの気持ちが少しでも届きますように。ほんの少しでも伝わりますように。
いつもありがとう。そして今日も、ありがとう。
「この場所で」
初めはなんとなくだった
なんとなくはじめて不定期に呟いて
始めた頃は辛さや苦しさの捌け口として利用していた。
思った事を思ったままに書いていた。
普段あまり話せないことを赤裸々に。
周りには話し合える人も、聞いてくれる人も居ない。
だからこの場所に自分の思想や考えを書き連ねた。
独自の視点と解釈で心の内を呟いた。
ただ逃げたくて、行き場のないこの気持ちを吐き捨てるように。
居場所が欲しかった。
才能もない、得意なこともない、優れた頭脳もない、何も持ってない。
周りは出来ているのに自分は出来ない。
自分より若い人が自分と比べれないほど上にいて
それなのに自分は出来ていない。
周りを見る度、自分が嫌いになった。
周りを見る度、自分は駄目なんだと思った。
上を見れば見るほど自分の評価が下がっていく
私一人、居てもいなくても変わらない世界
私みたいな人は見向きもされない世界
何かしら個性を持っていたり、その人にしか出せない何かを持っていたり、特出していないと舞台に立つことすら厳しい世界
それくらい厳しく残酷な世界
だから自分なりに抗った。
それでも結果がついてくるとは限らない。
周りとの差が広がっていくばかりで、ただただ現実を叩きつけられるだけだった。
その頃はとにかく現実から逃げたかった。
目を背けたかった。
何も無い空っぽな自分を受け止められなかった。
そんな精神的に不安定な時期になんとなく始めた。
バグだったのかもしれないが最初はいいね機能はなくて、ただ呟くだけだった。
ある日メニュー画面を開いた時に数字が表示されていいね機能があるのだと知った。
それと同時に他人に見られていたんだと初めて気づいた。
オフラインでお題が出てただ書いて終わりだと思っていた当時は驚いた。
それでも続ける事にした。
書いてるうちに"此処"は私にとって居場所の一つとなった。
いいねが読んでもらえてるのだという証の様で嬉しかった。
こんな文でも読んでくれているのだと。
貴重な時間を自分の文を読むのに費やしてくれる人がいる。
もっと読みたいと思ってくれる人がいる。
それは自信にも繋がった。
他のことも頑張ろうと思えた。
だから私はこの場所で夢の為にも、もっと成長していきたいと思った。
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* 後書き
改めて読んでくださってありがとうございます。
大変、励みになっています。
こうして読んでくださる方がいるというのは幸せな事だなと感じます。
独自の解釈ではありますが文や物語というのは誰かに読まれて初めて力を発揮するのかなと思いました。
誰かに読んで欲しいと想い書かれたものは特にそう感じます。
誰かに読んでもらわなければ始まらない。
でもそれは自分自身ではどうにもできない。
読み手がいて初めて成り立つ。
誰かが読んでくださっているからこそ私はこうして書き続ける事が出来ているのだなと改めて実感しました。
まだまだ未熟者ですが私なりに成長していけるよう頑張ります。
「誰もがみんな」
いつかは散って消えてしまう
それを知りながら皆、歩み続ける
時が経つほど命はすり減っていく
時が経つほど成長していく
様々な事を知っていく
決して楽ではない道を進んでいく
先の見えない道を、いつも、いつも進んでいる
いつ終わるか分からない道を進んでいる
不安定な道をずっと歩み続けていく
その中で誰かを犠牲にしていく
生きている限り何かの上に立っている
生きている限り消せない記憶を持っている
後悔しながら、過ちを糧に生活している
何かを背負って生きている
環境に翻弄されながら必死に足掻く
先が分からないからこそ、見えないからこそ歩む
信じ、騙されあって、それでも信じて。
傷つけ、傷つけられ、慰めあって、庇いあって。
嘘をつき、嘘をつかれ、やがて真実を語らう。
なにかに挫け、絶望し、やがてまた歩き出す。
挑戦して失敗して、何度も繰り返して実を結ぶ。
同じなんだよ、環境や状況が違っても元は同じ。
どんなに悪でも、嫌いでも、理解できなくても、
同じ人間なのだから知ろうとしてあげようよ。
見放さないで、突き放さないで、向き合って。
見捨ててしまったら、その人は本当に独り。
向き合おうとせず、知ろうとせず、
ただ蔑み、貶めるだけ。そんなの伝わるはずない
全く同じものなんてない。皆一人一人何か違う。
違うからこそ、向き合ってあげようよ。
いつかは散ってしまうのだから
散ってしまうのなら、せめて笑顔がいい。
幸せでありたい。自分も周りも。
その気持ちは変わらないと思うから。
いつか散ってしまうその日まで
美しく儚く、命を削りながなら今日も生きている
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小話(小ネタ?)
良ければ……
一行一行ごとに「誰もがみんな」という言葉が文頭に入れられるようにしました。
例えば最初の「いつかは散って消えてしまう」という文の頭に「誰もがみんな」という言葉を入れて「誰もがみんないつかは散って消えてしまう」という文にしても違和感のないように書いたという意味です。
勿論そのまま読んでも、あまり違和感のないようにはしましたが、どうしても不自然さが残ってしまいました。
良ければ読み返して見てください。
いつもはサブテーマを入れたりしているのですが
今回は違った形に挑戦してみました。
こういった文にちょこっと遊び心を加えるというのは難しくはありますが楽しさが増えていいものだなと感じました。
もう一度、読み返したくなるような仕掛けなど、ちょこちょこ挟みたいです。
その為にも、もっと文法や技法など上手く使いこなせるように頑張ります。
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