連想の旅人

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11/30/2025, 9:01:21 PM

君と紡ぐ物語

白紙の台本に
声の聞こえない監督を迎えて、
僕らの物語を紡ごう。

歩いてきた軌跡を綴ろう。
進む先は白で満たされても、
残した跡は色づいていくから

見えない景色も見えるものにしよう
影が見えたなら二人で照らそう

独りじゃないから信じられる、
君が信じてくれた僕のことを

だから紡いでいこう、
何十年も先の、僕らの物語を。

11/28/2025, 12:16:26 PM

霜降る朝

窓越しの季節はやけに冷たくて、
暖かくありたくて白い息を解く

いつかの貴方を象った霜は、
行き場を無くして朝に溶けた。

僕の心だけ象られたまま
三度の冬と今を生きている。

1人でないことはあんなに幸せだったな

君と窓辺で飲んだ淹れたてのコーヒーも
今は少しぬるいようだ。
君と潜り込んだベットの中も
1人じゃ寂しさが枕を濡らしてしまう。

心は霜が降りた頃から固まってしまった様で、
朝が僕を露にする、その時を待っている。

11/21/2025, 2:19:59 PM

夢の断片

貴方は欠片を拾い上げる
私が拒んだものを。

記憶の世界はモノクロで、
宙を舞う蝶だけが色を纏っている

大切な人と過ごした幸せな夢
その隣を目指し続けた夢
そして、大切な人を目の前で失った夢

貴方を導いた夢色の蝶は、
私を色の戻る世界へ連れていく。

夢の欠片を繋げたものは、
苦しさも幸せも詰まっている。
思い出さなければいけない大切な記憶

前を向かなければならない、
貴方と、蝶が教えてくれたから。

大切な人の愛したものを守るために、
今度こそは隣に立てるように。

11/20/2025, 1:55:24 PM

見えない未来へ

一寸先は闇なんてよく言ったものだ

次の一歩で足元が崩れるかもしれない。
足が傷つけば二度と歩けなくなるかもしれない。
これまでも、これからも、きっとそうだ

後ろを向いても前を向いても
することは歩み続けることだけ

過去には戻れないなんてよく分かってる、
どこを向いてもその先には未来しかないから

見えないのに、それでも確かに未来がある
自身にしか選べない未来がそこにある

見えない未来に、
後悔の土産を贈らないために。

闇の中を、今日も歩もう。

11/18/2025, 11:17:59 AM

記憶のランタン

暗い道をひとり、静かに歩いていた。
君という灯火に出会うまで

空っぽだったランタンに、
火を灯してくれたのは君だ。
この先いつか振り返る記憶を
君が照らしてくれたんだよ。

伝えきれないほど言葉を、
今こそ君に届けよう。

暗い道に迷ったなら、僕がそばに居るよ。
君がくれたあの火を今度は君に渡そう

誰も照らしてくれないなら、
僕が君を照らしてみせるから。

この長い旅路をもう少し一緒に歩もう。

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