2/2/2026, 3:38:19 PM
勿忘草
白い花弁を贈らせて
あなたの記憶を呪えるくらい
ヴェールに包む姿で
美しいままでいてあげるから
2人だけの教会でキスをしよう
涙ぐむあなたも綺麗ね
あなたの目に映る棺の
私も綺麗だったかしら
鐘を鳴らしている背中が
酷く悲しいものだから
もう一度あなたに花弁を
勿忘草を
1/30/2026, 3:00:21 PM
あなたに届けたい
静寂はあなたの声を写した
知らなかったあなたの本音
知ろうとしなかったあなたの叫び
あなたを傷つけるモスキートを隠すように
イヤホンをして善だけを流したのはあなただから
贈り物にしよう聞こうとしなかった音たちを
届けようあなただった私を
瞬きの合間にあなたの傍に
まるでゆらり揺れる蜃気楼
受け入れたあなたの手から
鉄の色が香りませんように
1/29/2026, 1:19:04 AM
街へ
カナリアが声を揺らす
混じった吐息は聞こえないふりをして
ネオンが空を照らす
星々とは似つかぬ色で
月明かりが眩しかった
あの頃はもういない
水溜まりなんて映らないこの瞳
価値なんて汚れて放ったから
今宵もあの夜も踊ろう
月が綺麗ねなんて嘯いて
やけに苦い麗しを飲み込んで
今日もカナリアがうたう
1/23/2026, 11:20:54 AM
こんな夢を見た
燦々と燃える誰かの体を眺めている。
それを見て雨が枯れてしまったのは
なぜだったろうか。
灯火から業火へと、
炎は形を変えていく。
痛みだけの再生を唄う
燃える体はこちらを見る。
苦痛を味わうような顔を抱えながら
雨が枯れてしまうのも、
痛みが分かってしまうのも、
きっといつもの夢だから。
1/14/2026, 10:25:43 AM
どうして
まだ案山子でいられた頃、
小さな「?」を心に蒔いた。
生える棘は見えなかった
雨粒が頬を撫でれば、
痛み出す心の臓
考えれば、花をつけた
蕾を探しまた考えた。
傍から見れば花畑
枯れ落ちた花びらが、
また芽をつける。
足元を踏み荒らす
染まった赤が酷く痛く、
いつになろうときっと
案山子に戻れないように。