三文小説

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5/6/2026, 10:54:47 AM

明日世界が終わるなら....

*注意 政治的な主張が含まれます。

明日世界が終わらなくても、グローバリストの主張する多様性によって私たちが安住している世界は終わりを迎える。それならば、むしろ終わってくれたほうが潔く、眼福である。

ここで一つ予言しましょう。もし日本が移民を大量に受け入れたら、必ずアニメや漫画といったクリエイティブなコンテンツは廃れるでしょう。日本は宗教的対立や人種的な差異がないからこそ、フィクションの世界にノンフィクションの事象を入れずに済んだ。しかし、日本が多民族国家になったら、その条件は音を立てて崩れ去るでしょう。

日本は日本のまま盛えて、日本のまま衰退するべきであるというのが私のイデオロギーだ。訳の分からない何者かに変容して、形骸化してしまった日本は日本ではない。そんな日本は日の丸を掲げるに値しない。明日世界が終わってくれるのなら、日本は現状の国体を維持したまま消滅することができる。日本の現状に満足しているわけではないが、私の抱いている憂国の想いが世界とともに消滅するならば、幸せこの上ない。

多様性という言葉は、多様性に富んでいない国が独自に生み出した机上の空論なのだろう。その空論を日本に押し付けないでほしい。日本では、人種差別や宗教的対立は無に等しいので、多様性など考えなくても既に実現しているのだ。

グローバリストの主張する多様性とは、そんなに高尚で、正当なものなのか。彼らの主張する多様性というものは、世界のすべての地域の人間は多様性に配慮しろという同調圧力にしか私には受け止められない。多様性に配慮するべきという人に限って、多様性に反対する意見を受け入れない。彼らの主張がどれほど詭弁なのかを、彼ら自身が体現してくれる。なんて親切な人たちなのだろう。

ナショナリストの主張する多様性とは、そんなに排外的で、不当なものなのか。彼らの主張する多様性というものは、国には国ごとの特色があってもいいとする思想だ。そちらの方が多様性に富んでいるのではないか。

5/5/2026, 8:36:46 PM

君と出逢って、

君と出逢って、人とは変わってしまうものなのだと思い知った。勿論、悪い方向に変わってしまったとは言わない。しかし、どことなく切ない気持ちが拭いきれない。
あの頃は、同じ未来を見つめて、共に未来を生きていくのだろうと思っていた。おそらく君もそう思っていただろう。しかし、幾星霜を重ねて、私たちが見つめる未来や世界は乖離してしまった。今さらとってつけたように私と君を糾なったとしても、音もなく、抵抗もなくほつれて、更に虚しさに蝕まれ、徒労に終わるだろう。

主観的な意見ばかりを吐露してきたが、おそらく君から見た私も、幼い頃とは悉く異なった性質を帯びているのだろう。そして、君は私に違和感を抱いているだろう。過去と現在の相違に当惑するだろう。皮肉なことに、その点に関しては、私と君は一致している。

人間関係とはそんなものなのだろうと理解はできるが、なぜか納得はできない。かつて私たちが抱いていた友情や愛情は紛れもない事実だ。しかし、私たちが気づいた頃には、その友情や愛情は熱を失い、当時の勢いは失われていた。私たちは、私たちなりの主義や思想、美学を孕んで、それをこよなく愛した。その代償に、私たちは、純粋無垢ではいられなくなってしまった。

5/4/2026, 11:26:55 AM

耳を澄ますと

耳を澄ますと、形容し難い無の音が聞こえてくる
耳を澄ますと、そよ風の音が聞こえてくる
耳を澄ますと、雨の降り注ぐ音が聞こえてくる
耳を澄ますと、子ども達の無邪気な声が聞こえてくる
耳を澄ますと、愛しい人の心音が聞こえてくる
耳を澄ますと、烏のさえずりが聞こえてくる

耳を澄ますと、誰かの慟哭が聞こえてくる
耳を澄ますと、誰かの怒号が聞こえてくる
耳を澄ますと、誰かの陰口が聞こえてくる

耳を澄ますと、この世の一切合切が無秩序に聞こえてくる

5/3/2026, 1:46:31 PM

二人だけの秘密

秘密とは、人目に晒されないからこそ蠱惑的なのであり、秘密を秘密たらしめているのであろう。ひけらかしたり、暴かれたりした瞬間、秘密とは空気に晒された金属のように酸化が始まり、特有の輝きを失う。

秘密基地は、秘密だからこそ少年少女の心を躍らせるのである。逢瀬とは、秘密だからこそ背徳的で、趣が宿るのである。

ミロのヴィーナスは腕が欠損しているからこそ、独特な美しさを醸し出しているのではないか。ミロのヴィーナスの本来の姿を見てみたいと思う気持ちはある反面、本来の姿を取り戻した刹那、ヴィーナス像は他の彫刻となんら変わらないものへと変容してしまい、きっと興醒めしてしまうだろうという恐ろしさも感じる。

また、風姿花伝で説かれている"秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず"という言葉は、秘密や美しさの真髄を的確に突いていると私は思う。秘密があるからこそこの世は色づくのではないか。

誰かを貶める企みでない限り、秘密とは詮索しないほうが粋というものなのではないか。

5/2/2026, 1:50:07 PM

優しさだけで、きっと

優しさだけで、きっとなんだというのか。
優しさだけで、人間は幸福になるのか。
優しさだけで、世界は平和になるのか。
優しさだけで、人間は分かり合えるのか。
優しさは万能薬ではない。そんな空想的で妄想的なお伽話は聖書の中にしか存在しない。

優しさとはなんなのだろうか。純粋であることが優しさなのか。素直であることが優しさなのか。感受性が高いことが優しさなのか。万人を救うことが優しさなのか。優しさとは自認なのか他認なのか。優しさとは動機論なのか結果論なのか。
そもそも優しさを定義しようとすることが愚行なのか。

このように優しさという言葉を純粋に受け取らず、斜に構えている時点で、私は僻んだルサンチマンそのものなのだろう。しかし、優しさの真理を理解できる人間は存在するのだろうか。きっと、優しい人というものは、そんな結論の導き出せないくだらない机上の空論など考えずに、既に実践しているのだろう。

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