君と出逢って、
君と出逢って、人とは変わってしまうものなのだと思い知った。勿論、悪い方向に変わってしまったとは言わない。しかし、どことなく切ない気持ちが拭いきれない。
あの頃は、同じ未来を見つめて、共に未来を生きていくのだろうと思っていた。おそらく君もそう思っていただろう。しかし、幾星霜を重ねて、私たちが見つめる未来や世界は乖離してしまった。今さらとってつけたように私と君を糾なったとしても、音もなく、抵抗もなくほつれて、更に虚しさに蝕まれ、徒労に終わるだろう。
主観的な意見ばかりを吐露してきたが、おそらく君から見た私も、幼い頃とは悉く異なった性質を帯びているのだろう。そして、君は私に違和感を抱いているだろう。過去と現在の相違に当惑するだろう。皮肉なことに、その点に関しては、私と君は一致している。
人間関係とはそんなものなのだろうと理解はできるが、なぜか納得はできない。かつて私たちが抱いていた友情や愛情は紛れもない事実だ。しかし、私たちが気づいた頃には、その友情や愛情は熱を失い、当時の勢いは失われていた。私たちは、私たちなりの主義や思想、美学を孕んで、それをこよなく愛した。その代償に、私たちは、純粋無垢ではいられなくなってしまった。
5/5/2026, 8:36:46 PM