僕は泣かない。
どんな挫折を味わおうと。
いくら君と喧嘩しようと。
どんな辛い別れをしようと。
涙腺はとうに切られてるみたいだ。
君が死んだ時。
やっと泣けるかな。
泣き顔を君に見せたくは無かったし。
いくらか僕の眼球が潤うかもしれない。
それは1:02を過ぎたあたり。
つまり夜だ。爽やかだった。
私はアスファルトの感触を靴の裏で感じながら、
1歩、また1歩と歩みを進める。
私の横で私と同じ歩幅で歩いている女性。
それは彼女だ。
赤信号の光はアスファルトと建物のガラスに反射するが、それはこの夜の静寂と暗さよりかは遥かに弱い。
この街はそこまで栄えていないのもあってか、
星空が綺麗に見えている。
今日は新月だ。より一層綺麗だ。
彼女が私に微笑みかけると同時に星空が溢れ出す。
それは銀河系をも超える明るさで、
私の虹彩を輝かせた。
それは空の表情が鮮やかな日だった。
教室の床さえも茜色に染まるようだった。
私は何をしていたのだろうか。
とにかく、帰りは遅くなっていたようだ。
秒針がある時間を過ぎた時、
この教室にもう1人の人の存在に気が付いた。
いや、最初から分かっていたのかも知れないが、
ハッキリと意識したのはその瞬間だった。
私の瞳に映ったのは、
綺麗に切り揃えられた頭髪、絵画のように高い鼻、
顔の2割は占めていると錯覚する眼。
世間で言えば"美人"という一言で表すのだろう。
私はこの脳髄をフル回転させるが、この人に関する情報は少ない。
つまり、私はこの人についてもっと知りたくなったのだ。
複雑に絡み合い、互いに引っ張り合う。
時に薬に、時に毒に変わる。
暑苦しくて、窮屈で、
時に美しささえ感じる。
何年経っても褪せないが
一瞬の隙に崩れ去ることもある。
そんなもの有るのだろうか。
それはただ綺麗事だ。
でも、綺麗なだけじゃない。
人はそれを絆と呼んだ。
たまには
何処か遠い所へ行ったっていい
叫んだっていい
嫌な物は破り捨てたっていい
ぶん殴ってもいい
窓を壊して回ったっていい
誰かに優しくしなくたっていい
反抗したっていい
誰かに従わなくてもいい
たまには
自分らしくしなくたっていい