27(ツナ)

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4/9/2026, 10:40:02 AM

誰よりも、ずっと
(※4/8 「これからも、ずっと」の別視点。)

彼氏と別れて1週間経った。
なんとなく、メッセージアプリは消さないで残しておいた。
本気で好きだったから少し未練はあった。
忘れようと友達と遊び明かして飲み明かして、色々吹っ切れてそろそろ最後の連絡をしようと決心した。

『これで最後にするね。もう、ブロックするから連絡しない。ありがとうね。さようなら。』
付き合っている頃に、「もっと愛想良い返信して欲しい」って言われたのを思い出した。
確かにもう少し可愛げがあれば良かったかな?なんて口元が綻ぶ。

『わかった。俺の方こそありがとう。もう二度と関わることは無いだろうけど、俺はずっと、これからも、ずっと君の幸せを願ってるよ。ありがとう。さようなら。』
すぐに返信が来た。そういうマメなとこは相変わらずだ。そして、優し過ぎるところも。
色々思い出して揺れそうになるけど私は深呼吸して涙が流れる前に大好きだった元カレをブロックした。
私も君の幸せを願ってるよ、誰よりも、ずっと。

4/8/2026, 11:21:41 AM

これからも、ずっと

彼女と別れて1週間経った。
その間何度も何度もスマホを見ては君から連絡が来てないか、俺の方から連絡しようか迷っていた。
嫌いになって別れたわけじゃないから、未練タラタラなんだ。

突然、君から連絡が来た。
俺の心臓は喜びなのか驚きなのかそれとも恐怖なのか様々な感情で乱れた。
おそるおそるスマホを見ると
『これで最後にするね。もう、ブロックするから連絡しない。ありがとうね。さようなら。』
付き合ってる頃と変わらない淡白なメッセージに少しホッとして、もう二度と連絡できない事実に胸が締め付けられた。

『わかった。俺の方こそありがとう。もう二度と関わることは無いだろうけど、俺はずっと、これからも、ずっと君の幸せを願ってるよ。ありがとう。さようなら。』
まだまだ残る未練のせいで、みっともなく涙を流しながら、俺は大好きな君への最後のメッセージを打った。

4/7/2026, 11:09:53 AM

沈む夕日

同級生が死んだ。
昨日まで普通に生活して普通に生きていたのに、突然この世界から居なくなってしまった。
友達と呼べるほど親しかった訳じゃないけど、無関係と言う程の仲でもなかった。
友達同士の集まりにたまたま居て、少し話したり、すれ違った時に軽く挨拶を交わす、その程度。
だけど、一瞬の交わりでも彼女の存在、体温、息遣いは私の中に残っていた。

私はあまり感情的な人間じゃなかったから、テレビで誰かが亡くなったニュースを見てもドラマで誰かが死ぬシーンを見ても何も感じなかった。
そんなふうだったから、彼女の死も驚いたけど、きっと感情は動かないんだろうななんて思っていた。でも違った。
彼女の死を知った日もその次の日も次の日も、ずっと心に残り続けた。
自分でもどうして彼女のことがこんなに忘れられないのかわからなかった。

共通の友人との帰り道、
「あの子の死をずっと忘れられないんだ。」と相談すると友人も「同じ」だと言う。
河川敷から沈んでいく夕日を眺めながらふたりで涙を流しながら歩く。
「…でもね、夕日が沈むと、月が出て、月が沈んで太陽が出てまた新しい1日が始まるでしょ?…私たちはまだ生きてるから、少しずつでも前を向いてまた新しい1日を進んでいかなくちゃいけない。いつまでも囚われてちゃダメなんだ。そろそろ、前向いて歩かないとね。」
友人のその言葉に、私の中でずっと止まったままだった時間が動き出した。

4/6/2026, 10:51:03 AM

君の目を見つめると

瞳の中にはその人の感情が宿っている。私は幼い頃からその感情に色がついて見えた。
だから昔から人の目をじっと見る癖があってよく叱られた。
「あの人、赤い!怒ってる!!…あの人は黄色!楽しいんだって!あの人は〜。」
そんなふうに人を観察しながら街を歩くからよく母に「やめなさい!…気味悪い。」と言われた。
母の目は赤と紫が混じったようなドロドロした色をしていた。

それ以来、私はずっとこの能力を隠しながら生きて、いつの間にか大人になった。
恋人もできたが言えずにいた。でも、彼に隠し事がある後ろめたさに耐えられなくなっていた。

そんなある日、彼とデートで喫茶店でお茶をしてると「なにか僕に言えないこと、ある?」その言葉にドキッとした。なんで、わかるんだろう。
「な、なんで?」おそるおそる尋ねる。
「…灰色だから。君の瞳。灰色に曇ってるから。」
下を向いていた私は思わずパッと顔をあげると彼と目が合った。
彼の目は曇りのないまっさらな透明の色が見えた。
「実は、僕、変な能力?みたいなのがあって目を見るとその人の感情の色がついて見えるんだ。……なんとなく、君も同じなんじゃないかなって思ってたけど、そうだったんだね?」
私は口を開かないかわりに彼の目を見つめた。

4/5/2026, 10:57:52 AM

星空の下で

朝から人生で1番ツイてない日だった。
目覚ましがいつもより遅れてて、
こんな時に限って信号は赤ばっかで、
遅刻した挙句、仕事では失敗しまくって、
温厚な上司がさすがにブチ切れて、
なんにも身が入らなくて、
出先から帰ってきたらスマホがなくて、
会社中探し回って、気づいたら仕事が溜まってて残業する羽目になり、帰りは23時。
もう日付が変わる。

結局スマホは見つからなくて、もう何もかも嫌になって上を向いた時、そんな俺の頭上には数え切れない程の星が爛々と輝いていた。
その圧巻の景色に一瞬、今日の悪夢みたいなできごとを忘れ去った。
「スマホなんか、なくてもいいじゃん。こんな景色子供ん時以来、見てなかったな…。」

次の日、早めに仕事に行くとあんな探し回ったスマホが俺のデスクの中からポロッと出てきた。
なんかもう1周まわって面白くなって、まだ誰も来てないオフィスの中でひとり大笑いした。

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