27(ツナ)

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5/9/2026, 10:33:44 AM

忘れられない、いつまでも。

人間が一番恐ろしいことはなんだと思う?
裏切られること?嫌われること?死ぬこと?

人は誰かに忘れ去られることが一番恐ろしいことではないだろうか?
誰かに忘れられるということは、生きていた証が消え去って"私"という存在自体がなかった事になるようなものだ。

だからせめて私の大切な人達だけはいつまでも、記憶に留めて忘れないでいてあげようと思う。

そしてきっと、私の死後も誰かが私の事を忘れないでいてくれると信じたい。

5/8/2026, 10:42:02 AM

一年前

私は何者でも無かった。
大人になると時間の経過はあっという間で。
昔はあんなに長かった一年は瞬く間に過ぎていく。

一年前あなたに出会って私は今、衆人環視の中、煌びやかな舞台の上に立ち、憧れのあなたの隣に立ち、演じている。
夢みたいだけど照らされた照明の熱が、身体に重くのしかかる重低音が、観客の熱気が、これは現実だと突きつける。 

人生、何があるかわからない。もしかしたら私は一年前のように、まだ何者でもないのかもしれない。それでも、私は舞台の上で輝きづけたいと強く願った。



5/7/2026, 10:26:59 AM

初恋の日

あの日私は初めて、人を好きになった。
彼と話すと自然と笑顔になって、一緒にいるだけでドキドキして嬉しくて幸せで、四六時中彼のことを考えて、お腹も空かなくて、頭から離れない。
コントラストが上がって、目の前の景色が全て色鮮やかに見える。
体が宙に浮きそうなくらいふわふわ軽くて、頭はずっと夢を見てるみたいにボヤボヤしてる。

まるで病気みたい。
恋するってこういう事なんだと初めて知った。
人生でもう二度と体験できない、初恋の日。

5/6/2026, 10:23:32 AM

明日世界が終わるなら.....

僕はきっと明日世界が終わると知らされても変わらずに日常を過ごすだろう。

朝起きて歯を磨いて顔を洗ってご飯を食べて、散歩して買い物して映画を見て音楽を聴いて
お昼ご飯を食べて、掃除してコーヒーを飲んでくつろいで、夜ご飯を食べて、お風呂に入って着替えて布団に入って眠りにつく。

だって僕にとっていちばんの幸せが、
この何気ない日常だから。
最後はこの平凡な幸せを噛み締めて終わりたい。

5/5/2026, 10:51:40 AM

君と出逢って、

ヒトの為に造られたAI搭載アンドロイドだった私は主を転々とし、ある老夫婦に破格の値段で購入された。
私が安かったのは上手く笑えなかったからだ。
悲しみや怒りの表情はヒトのようにできても、笑顔だけがどうしてもできなかった。
「笑った顔が怖い。」「笑顔が下手で嫌だ。」
そう散々言われ私は欠陥品になった。

夫婦もきっと同じことを言って私を手放すだろうと思っていた。しかし、彼らは私の笑顔に何も言わなかった。
「なにか悩み事はない?」とお婆さんに聞かれ「上手く笑えない、またいつか捨てられるのではないかと不安だ」と私は胸の内を明かした。
「私たちも一人娘を失ってから笑うことができなかった。」とふたりは言う。

「でも君に出逢って、君のお陰で、僕たちの日常はまた動き出したんだ。上手く笑えなくたって何も問題は無い。君がこうして毎日一緒にいてくれるだけで充分さ。」お爺さんはそう言うと、ぎこちないけれどとても優しい笑顔を見せてくれた。
私は無意識に顔が綻んだ。
「あら!可愛い笑顔。なんにも問題ないじゃない。毎日その笑顔を私たちに見せてちょうだい?」
そう言ってお婆さんも私の手を握って微笑みかけてくれた。

初めて上手く笑えるようになった。


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