僕には好きな文字書きさんがいる。
その人は、昨日仕事を解雇されたらしい。
衝撃的だが、本人はもっとショックだっただろう。彼女は、仕事に対する不満を書き綴ることもあったが、辞めたいなんて、微塵も思っていなかったはずだ。
僕はただ個人的な感情として、彼女の健康と、心の快調を望んでいる。
彼女は素晴らしい文章を書き、素晴らしいアイデアをもっていて、素晴らしい世界とキャラクターを描き出す人だからだ。
今、スランプに苦しみ、筆をとれないでいる彼女だが、僕はずっと待っている。もちろん、負担にならないようにしながら!
彼女は英語話者で、どこに住んでいるのか、どんな人となりか、僕は全くしらないが……!
新しい作品ができる日を心待ちにしています。
僕がもっと英語を学んで、それと一緒に文章能力も上がったら、その時は「あなたの作品の日本語訳をつくらせてください!」とお話しに行きます。
彼女を支えてくれる友人や家族がいる事、彼女の体の健康を願っています。
彼女に死んでほしくないとは言えないので、僕はこんな所で言うしかない。ダサい。
でも言いますよ‼️‼️だって彼女がココを見る可能性なんて、ほぼゼロですから‼️🙂
死なないで欲しい‼️‼️病気でも、自殺でも、とにかく生きててください‼️
もうなんにも書けなくていいから、とにかく生きててください‼️
僕はあなたが死んだら泣いて解決できる以上の悲しみに囚われる気しかしません‼️😅😅
ホンマに生きててください。せめて僕が日本語訳を書き終えるまでは……‼️
絶対に絶対に絶対に、あなたの作品はもっと有名になるべきだからです‼️‼️
見た事ありませんよ‼️たとえば同じ2016年、あなたのような作品を書いた人は、ひとりもいませんでした。某絵描きさんすら、誕生していたか誕生していなかったか、曖昧でした。
しかし、英語圏であれば、日本のファンダムよりも反応が早く、理解も早いというのは納得……いやしかしそれでも、今、発売から9年が経った今‼️
まだあなたは唯一無二です。
科学者の栄光と、没落を起点に……
どこまでも不運な、ある男の一幕をたっぷりと描き、なにもできない絶望感を植え付けてくれました。
それから“世界を救う方法”を教えてくれたんです。
これら三部作は、信じられないほど美しくまとまっていて、うーん。
全てのファンダム向けだったと思う。カップリングのためのファンタジーを殺し、ただ残酷なまでに、現実味あふれる彼らの毎日を鮮明に浮かせる。
他の作品も大好きです。
とにかく、あなたの描くキャラクターは最高です。彼を“一人称視点で”ここまで正確にとらえたひとはいないと思う。あなたは完璧に、あの読めないスケルトンを共感できるキャラクターに落とし込み、他の全てのキャラクターを、光と影のある立体的で本物のキャラクターのように描きましたね。
僕はあなたの作品で初めてAceと呼ばれる人々を知りました。うー、色々な解釈があって、良いと思う(もちろん。僕は全てのキャラクター性を愛しています)。僕のおきにいりはコレ‼️というだけ。
うーん。
ここまで正確に、完璧に、かゆいところをぶっ潰す文字書きは、あなたの他に存在しない。あなたは唯一無二です。
Undertaleが 僕にくれたものを 無駄にしない。
「んーじゃ、近道しようぜ」
「いーよッ!」
それを合図に、パピルスとサンズは世界の軋轢のただなかへ──直後、台所の冷たい空気に全身をひたす。
パピルスはなぜサンズが近道を提案したのか、など考える余地もなく、冷蔵庫を開けた。
「兄ちゃんコップだしてッ」
「へい」
ふぬけた返事をして、サンズは、パーカーの中で指を動かす。
カウンターの下にある戸棚が、ゆっくり開いて、サンズはパーカーから片手をだし、放漫な動きで手のひらを、開いた棚に向ける。
また指を動かすと、そこからくまちゃんの描かれたマグカップひとつがサンズのてのひらへ向かって、やる気のないキャッチボールくらいの速さで飛んできて、それを掴んだ。
もう片方のても同じように出すと、無機質なただの白いマグカップが、また同じように飛んできて、キャッチ。
パピルスが牛乳を抱えて、サンズを振り返る間の出来事だった。
サンズが二歩ほど前にでて、その足で戸棚をしめながら、カウンターにくまちゃんコップを置くと、パピルスがそこに牛乳を注ぐ。
良心的な量だ。
次に白いコップをおくと、パピルスもそこに牛乳の口をむける。
「ストップって言ってねッ」
「おっけー」
かたむいて、トクトク牛乳が流れ出す……
パピルスは、持ち手の下部分まで満たされたコップを見つめて、サンズをチラッと見るが、サンズはコップの中を背伸びして覗き見るどころか、めをとじてボーッとしていた。
……めで悪態をついてから、もう一度コップに視線を落とすと、もうコップの持ち手上部分まで満たされていて、くまちゃんコップにはいった量くらいになっている。
……くまちゃんコップの量を超えた。
あとすこしで溢れそうだ……
だが、アズゴアはいつもこのくらいいれている。
「ストップ」
溢れるすんでのところ、コップの口にはりついて、餅みたいにふくらんだ牛乳の表面が、サンズの声に、波紋をつくった。
パピルスは、ホッと息をついて、腰に両手をあてて叱る。
「めつぶってたでしょッ」
「へへへ。ピッタシだったろ?」
「……これピッタシっていうのか?」
今にもこぼれそうな牛乳を横目で見つめた。
しかしサンズはニヤニヤしながら「じゃ、レンジにいれてくれよ。こぼしちゃだめだぜ」なんて、無理難題を言う。
パピルスは、顔を怒らせて、ムリだッ!と叫んだ。
「けど、オイラ背が届かない」
「いれたげるけど、これじゃムリだよッ、ちょっと飲んで!」
「……けどオイラ背が」
「あーもー、わかったよッ!」
ちょっと背伸びすれば届くのに、とパピルスは小言を言いながらも、サンズのりょうわきに手を差し込んで、カウンターに届くくらいまで持ち上げる。
「サンキュー、ママ」
「まったくもー、はずかしくないの!?さっさと飲んでッ」
サンズは両肘をカウンターについて、コップを持ち上げず、犬みたいに牛乳をすすりはじめた。
その顔は、いまの状況からは想像つかないほど満足気だ。
コップのフチから牛乳の表面まで、どうにか隙間ができた頃、サンズはやっと床におろされ、コップはやっとパピルスの手によって、カウンターから浮く。
「電子レンジ、開けてッ」
「ほい」
指の動きに連動して、電子レンジのドアがガチャっと開き、そこにコップをいれる。
「兄ちゃんみててねッ」
すこしたのしそうなパピルスの顔をみて、サンズも無意識にたのしそうになる。
「ほーい」
返事は相変わらず、ふぬけていた。
しかし、サンズのココロはタンゴを踊っていた。パピルスの笑顔のおかげだ。
いまが真夜中でよかった。もしもそれ以外だったら、サンズはすぐにも家から飛び出て、くるくる華麗にターンをきめながら100kmはスキップ歩きをしただろう。
一方パピルスは、戸棚の中を漁っていた。
カウンターへ、シナモンをコンっと置き、はちみつと、サンズのためにさとうもドンッとだした。
サンズは濃くてあまい味が好みなのかもしれない、とパピルスはキッシュの件からそう考えている。
実際のところ、サンズは気に入っていた。
重要なのは、弟が自分のために調整している 部分である。
サンズが肉料理を断ずるのは、パピルスが彼をヴィーガンだと勘違いした時だ。
しかし、パピルスはいつでも、サンズを理解している、唯一のひとだ。
「もうそろそろかな?」
彼は尋ねた。サンズは頷く。
パピルスは笑顔を浮かべ、さらには膝をテンポよく曲げる。サンズはほとんどテキトーに頷いたのに。
トドメに「はやくのみたいなあ!」と、振りまく始末だ。お見事。
一瞬、サンズは自分のミルクもパピルスへと献上するべきではと考えた。
パピルスはいつでもワクワクを隠さない。だから、サンズは心から暖まる。
ふたつのマグカップは、赤いスポットライトの中で、くるりくるりと踊ってる。
パピルスは電子レンジのショーウィンドウへズンズン近づき、すぐさまサンズを振り返った。
「「チン!」」
サンズはパピルスを見上げながら、ヒヒッと笑う。パピルスも、サンズを見下ろしながらクスッと笑う。
「クックッ……!……へへ」
「ハ、フフ、ははははッ」
サンズは、昔のことを思い出して笑った。
パピルスが小さい頃、よくふたりで顔を見あわせては笑っていたのだ。お互いの顔が面白かったワケでも、なにかあったワケでもなかったが、なぜかとても笑えた。互いの笑い声を聞くと、余計に。
パピルスは、昔のように笑っていた。
さて、ショーの時間は終わった。
パピルスがマグカップをとりだして、サンズがてのひらにスプーンをふたつ飛び込ませる。
パピルスは、白いマグカップにさとうをどばっといれて、はちみつをかけ、シナモンをふりかけ、サンズは、くまちゃんコップにはちみつをかけ、シナモンをかけた。
カウンターのうえで、お互いにお互いへお互いのコップを滑らせ、お互いにアツアツの湯気に鼻骨を焼く。
「まだアツイかなッ」
「……まだまだアツイだろーな」
ふたりは、手でも全身でも熱さをなかなか感じられないが、魔法でつくった舌でだけは、敏感に温度を感じてしまうため、のむタイミングを測り兼ねる。
「もーいいかな?」
「湯気がなくなるまでまとッ!」
クルクル牛乳をスプーンでかきまぜながら、パピルスが言うので、サンズはそれに、また頬をゆるめた。
「りょーかい。じゃ、オイラソファで座ってるから」
グルっと旋回して、台所の出口へペタペタ向かうサンズに、パピルスは面食らったらしく、ふたつのコップを急いでもちながら、それを追いかける。
「ボクもいくッ」
サンズは、怠け者どうとか、なんて叱られるのかと思っていたが、予想外の言葉が後ろからついてきたので、ふと足をとめた。
パピルスは急停止した小さな背中を蹴飛ばさないように、同じく急停止し、ホットミルクがすこしこぼれる。
「え?もしかして暗いのがこわいのか?」
ゆっくり振り返ったサンズの表情は、ものすごいニヤニヤ具合。
パピルスは顔をみるみる赤くして、ホットミルクの湯気が顔からでてるみたいにみえる。
サンズはさらにニヤニヤした。
「ちっ」
パピルスは、真っ赤でまんまるくしためをすこしひそめ、
「ちっ……ぃ」
サンズから顔をそむけてギューっとめをつぶり、
「ちッがうもんッ!!!」
と、ジャンプしながら叫んだ。
またホットミルクがこぼれるが、パピルスはさっきから、そのことに気がついていない。
サンズはニヤニヤ笑いながら、
「そんなに“大声”だしたらユウレイもビビってどっかいくかもな。“おおこえー”なんつって……!?」
こちらこそ良いお年を‼️
Undertaleが いたから 僕は変われた。
たとえば 僕は とてもバカで、死ぬほどバカで、なにか感じたり、考えたりすら していなかった。
僕は ものすごく すごい ところに 生まれたけれど、Undertaleは 僕の人生を見せてくれた。
諦めないこと、諦めること、
やさしくすること、時には見限ること、
誰も死なせちゃいけないこと、時には誰か死ぬこと、
友達になれること、
大丈夫なこと、
立ち向かうこと、逃げてもいいこと、
それぞれの生き方が、それぞれ素晴らしいこと。
なにも まとまらないけど、
Undertaleは 僕を つくったんだと 思う。
トリエルには何度も泣きついた!
バタースコッチシナモンパイ(シナモンが抜けていたのに気づかなかった……でも今気づけたから別にいいや)をいつか 食べたい。トリエルの匂いを胸いっぱいに吸い込んでみたい。
サンズは 僕のお手本。
勝手にお手本にしてるだけだ。サンズが僕になにか言うことは、ほとんどないと思う。
気まぐれに歩いてる様子を後ろからついていくだけ。
アンダインにはたくさん背中を叩かれた!
勇気をくれるのはいつもアンダインだ。
想像の中で、アンダインはいつも力強い目を僕にあわせてくれる。手を握って、乱暴に激励してくれる。勇気が漲る。さあ、行ってこいッ!!とか言って、送り出してくれる。
アルフィーとは、たくさん一緒に怯えたけど、それよりずっと多くの勇気をもらった。
時々はアニメ談義もやった。友達が少ないのはお互い様だから、お互いの気持ちがよく分かる気がした。
僕も友達をつくるのが苦手で、心を開くのがうまくいかない。今でもダメだから、もうちょっとアルフィーを見習いたい。
アルフィーはスゴイ人だと思う。すごく強い人だ。
メタトンには数え切れないほど笑顔にさせられた。
おもしろい。自信満々なところをたくさん見習った。恥ずかしがったら恥ずかしがった分だけ、恥ずかしい演技になる。
サンズからも学んだけど、人を楽しませるやり方は、本当にメタトンが先生。
アズゴアとは静かに熟考した。
アズゴアは冷静に考えられる人だと思う。少しは不完全かもしれないけど、威厳を持ってる事に変わりはない。色んなことを話し合った。
フラウィには厳しいことも言われた。
まあ、だから前に進めた。僕のダメな部分を叱ってくれるから、僕は成長点を見つけられる。
一人一人が僕の一部!
みんな僕を救ってくれたヒーロー