こんちんばはま〜!
今日も配信お疲れ様でした!チャット欄結構静かだったけど私はちゃんと見てたよ!
次回のおたより配信のテーマが『はまってるもの』だったから、私のはまってるものを書きます。
それは!『ポンくんの配信を見ること』です!ていうかポンくんにはまってます!
今回初めて見る人の為に、ポンくんことSAKAPONの紹介をまず書きますね。
・SAKAPON 通称:ポンくん
・本名 坂本蓮(さかもとれん)
・生年月日 2004年4月20日
・血液型 AB型
・出身地 福島県
・大学で情報工学を学んでいる
・主にゲーム配信を行っている
・他には雑談、料理、工作、プログラミングなど
ポンくんのいいところを箇条書きにします。
・「こんちんばはま〜」がかわいい(この挨拶もっと流行れ)
・声が良い
・顔もかわいい
・オシャレ
・チャットをしっかり拾ってくれる
・ゲームうますぎる!
・ゲーム配信はすごいのにその他は基本ポンコツ
特にゲーム配信がすごいです。
私はゲーム苦手だからよくわからないけど、いろんなゲームとかランキング上位取っててすごい!
たまにやる料理配信も見どころ満載!
レシピ見て作るのですら失敗する時もある!
それなのに創作料理もいっぱいやってて、大体失敗してるのに、それでもまた創作料理やるのは尊敬(笑)
でもたまに奇跡起きて美味しいのできてるのがまた面白い。本人が1番びっくりしてるのが笑える。かわいい。
ポンくんの創作料理好きなので、また楽しみにしてます。
雑談もまったりしてて楽しい!ポンくんの言葉のチョイスが好き。
初期からずっと見てます!
なんで過疎なのか意味わからない!
でも私はずっと見てるよ!いつかファンミとかあったらいいな〜!
前にポンくんの大学行ってみたんだけど、さすがに会えなかったんだよね。ファンミなら堂々と会えるもんね。ファンミ待ってます。
でも家に直接行けばいいのかな?たしか最寄〇〇駅って言ってたよね?近くのスーパーがあれだってことは、家はきっとあの辺だよね。買い出しに行ってから戻って来るまでの時間を考えると大体わかるよ。家行っても大丈夫かな?一緒に創作料理のコラボ配信しよう!私、配信出るの初めてだけど頑張るよ〜!
とにかく、ポンくんはすごい配信者なので、もっと人気出るといいなーと思いながら見てます。きっと出るよ!でもそうすると私以外にも構うことになっちゃうから、あまり増えすぎるのもやだなぁ。適度に人気出てください。
これからも応援してます。大好きだよ。
𝑩𝒊𝒈 𝑳𝒐𝒗𝒆...♡
------------------------
というテーマメッセージを、大好きなポンくんに送った。
そしてわくわくしながら迎えたおたより配信の日。うきうきでチャットに挨拶を書き込んだ。
私はポンくんからBANされていた。
『big love!』
ぽた……ぽた……。
どこからから、音がする。何か、水滴が垂れているような、そんな音。
ぽた……ぽた……。
忍び込んだ廃虚の静かで暗い部屋に、その音だけが響いている。
ぽた……ぽた……。
徐々に大きくなっていく。音が近付いている。
音が、近付く?
水漏れの場所が変わったとでもいうのか。そんなわけがない。
「ぽた……ぽた……」
水滴の音だと思っていたそれが、人の声だと気付くのに、そう時間はかからなかった。
その声は、もう耳元まで迫ってきていた。
「ぽた……ぽた……」
ずっと繰り返し囁いてくる。
意を決して振り返った。
そこには、薄く透き通った、上半身だけの老婆がいた。
あまりの恐ろしさに声すら上げられず、腰を抜かしてその場にへたり込んだ。
「あら? 孫ちゃんに似てるから、つい近寄っちゃったわ」
老婆の霊が「ごめんなさいね」と笑った。
幽霊なのに、なんか軽い。
「孫ちゃんとどうしてもまた大好きな『ぽたぽた焼』が食べたくてねぇ。私も、ぽたぽた焼に目がなくて」
ぽたぽたって、ぽたぽた焼かよ! あの柿の種とか販売してるメーカーの!
あれが音じゃなくて口で言ってたってだけでもかなりギャグなのに!
おどろおどろしい雰囲気漂わせておいて、そんなオチかい!
「ぽたぽた焼がもう一度食べられたら、きっと成仏できると思うのよねぇ」
ちらちらとこちらを見てくる。
バレているのか?
仕方なく、俺はリュックに偶然しまってあったぽたぽた焼を取り出した。
そしてそれを、朽ち果てかけた仏壇にそっと供えた。
老婆の霊は嬉しそうな顔をして、静かに消えていった。
何だったんだ全く……。
でも、あの嬉しそうな老婆の顔を見て、なんだか自分も祖母に会いたくなってしまった。
もう何もないよな? と、周囲をしっかりと確認してから、大きくて重い荷物を乱暴に置いた。荷物から微かな音が聞こえる。
あぁ、まだ動けるんだ、この『荷物』。
「動くなよ」
荷物に向かって囁く。
くぐもった音が、布の向こうから聞こえた。
それにしても、荷物と一緒にあったリュックに、たまたまぽたぽた焼が入っていて良かった。まさかそれが偶然――そう『偶然』、あの老婆の霊の好きなものだなんて。
さてと。そろそろ作業に取り掛かろう。
そして、この仕事が終わったら、久しぶりに祖母に会いに行こう。
『ささやき』
夜、窓の外がやけに明るい気がして、僕はふと目を覚ました。
起き上がると、カーテン越しに光が瞬いているのが見えた。気になって、そっと窓を開けてみる。
窓の向こうの、家の前の通りに、星の形をした街灯が立っていた。柔らかな光を放ち、夜道を優しく照らしている。
あんなのあったっけ……?
僕は寝ている両親にばれないよう、そっと窓から外に出た。
導かれるように、星の街灯の道を辿る。
行き着いたのは、開けた場所。
夜空いっぱいに、零れ落ちそうなほどの星が瞬き、こちらの様子を窺っている。
声が出ない。
だって、それはあまりに美しく、幻想的な光景だった。
優しい星明かりが僕を照らす。
満足した僕は、そのままそっと眠りについた。
あれから、もう何年経ったか。
あの後、普通にベッドで目が覚めたから、きっと夢だったのだろう。
それでも僕は今も探している。
あのあまりにも美しい、星明かりの夜を。あのたくさんの星が見守る場所を。
『星明かり』
夜の静かな薄暗い部屋で、男の子は一人手で影絵を作って遊んでいた。
廊下の先の部屋からは、両親の言い合う声が漏れている。
今日もそんな両親とはほとんど会話していない。
男の子と会話してくれるのは、この影絵だけだった。
「今日はどんなことがあった?」
狐の形をした影が男の子に問い掛けてくる。
男の子は嬉しそうに答える。
「今日は、ゴミ箱に紙があったから、それにお絵かきして遊んでたよ。あと、お昼に飲んだスープは味がちょっとついてて美味しかった! お母さんにそう言ったら『そう』って返してくれた!」
「そうか……楽しいか?」
「今日はいつもより……でも、いつもみんながいてくれるから、楽しいよ」
男の子がいろんな影を作り、それに語り掛ける。
狼の形を作ると、今度はその狼の影が尋ねてきた。
「両親は必要か?」
男の子が一瞬口ごもる。
そして、言いにくそうにゆっくりと口を開いた。
「わからないけど……いないといけないんでしょ? お母さんもお父さんも僕のこと嫌いかもしれないけど、ここに僕がいられるのはお母さんとお父さんがいてくれるからだって……」
「安心していい。もし、両親がいなくなっても、別の存在がちゃんと保護してくれるさ。むしろそっちの方が幸せになれるはずだ」
その言葉に、男の子が少し笑った。
「そうだったら、いいなぁ……『幸せ』っていうのに、なってみたいなぁ」
狼の形をした黒い影が、強く大きく揺らいだ。
『影絵』
「物語を終わらせに来た」
突然目の前に現れた少女が私に向かってそう告げた。
――何? 誰? 厨二病?
その少女をポカーンとした顔で見ていたが、気が付いた。
この子、とても見覚えがある。この子は、そうだ、私が書いた物語の主人公だ!
え、何? どういうこと? 夢?
「全然物語を完結させないで! こっちは何年待ったと思ってるの! もういい加減許せない!」
少女がこちらに迫ってくる。
捕まったらまずい? 最後まで無理矢理書かされるの? そもそも今どこで止まってたっけ?
「あなたを殺して、物語を終わらせる!」
ええええええええぇぇ!?
いやいや、それなら無理矢理にでも書いて終わらせるよ! というか、それじゃ、物語止まってる現状は変わらなくない!?
固まっている間に、彼女はもう目の前まで迫ってきていた。そして、武器である短剣を構えて振りかぶる。
「覚悟ォ!」
――――……はっ!
汗だくで目が覚めた。
夢……か。さすがにそうか。当たり前だ。
ゆっくり体を起こす。ふと、何かが手に当たった。
そこには、見覚えのある短剣が落ちていた。
もしかして、私と彼女の、新しい物語が始まってしまったのかもしれない。
……いや、そんな物語は始まらせない!
その前に彼女の物語を終わらせようと、慌てて私は机に向かった。
『物語の始まり』