川柳えむ

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8/9/2025, 9:24:48 AM

 扉を開けると、君が立っていた。
 信じられなくて。夢かと思った。
「夢じゃないよ」
 君が言う。
 泣きながら、思いっきり飛びついた。


『夢じゃない』

8/7/2025, 8:03:13 PM

 膝の上に猫達が乗ってきた。好きな人に抱き締められた。イベントでみんなと最高に盛り上がった。
 今までも時が止まってほしいと思った瞬間は何度かあった。それでも、こんなに心の深くから、時よ止まれ。そう思ったことはない。
 終わらないでほしい。時が止まってほしい。
 大好きな人のライブ。言葉では言い表せられないほど素敵な音楽。きっと今夜世界で一番温かい空間。あまりにも幸せ過ぎる時間。
 明日も頑張ろうって思わせてくれる。生きる力を与えてくれる。
 この時間の為に生きているといっても過言ではない。私が進む為の方向を指し示してくれる。心の羅針盤。


『心の羅針盤』

8/6/2025, 11:15:21 AM

「またね」
 『また』なんて存在しないこと、僕らはわかっていた。
 けれど、願いを込めて告げる。
「うん。またね」
 死ぬまでにもう一度だけでも――いや、来世だとしてもいい。いつかまた、出会えることを信じて。


『またね』

8/5/2025, 4:11:22 PM

 泡になりたい。 
 あなたの瞳に私の姿が映らないのなら。あなたの気持ちが誰かにいってしまうのなら。この気持ちが悲しみしか運ばないのなら。
 泡になってしまいたい。あの、人魚姫のように。
 こんな苦しみをずっと背負うくらいなら、泡になって消えてしまいたいの。
 きっとあの子もそうだった。


『泡になりたい』

8/4/2025, 10:15:22 AM

 ただいま、夏。
 夏に向かっての声掛け。自身がこの季節にまた帰ってきたことへの「ただいま。夏」なのか。
 それとも、まさに今夏ですよ。という意味の「ただ今、夏」なのか。
 まぁ普通に考えたら後者ですか。そうですか。

 そうですね。ただ今、夏ですね。夏真っ盛り。暑くてしょうもないことをぼんやり考えてしまったりもします。
 毎年やって来るこの季節。昔は夏が好きでしたよ。暑いと言っても、こんな灼けるような暑さじゃなくて。蝉の声が林の方から響いてきて、風鈴の音が涼しくて、冷えたスイカが美味しくて、夜空を彩る花火が美しくて。もっと風情が溢れるような。そんな夏。
 また、あの頃の夏が「ただいま」ってやって来ないかなと、そんなことを願っています。


『ただいま、夏。』

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