瑠唯

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7/25/2024, 6:48:19 PM

「あぁ、きれいなトリだな」
僕は目の前にいるソレに対しては小さめな檻の中に入っているトリを見て呟いた。
そのトリはとても綺麗で美しく、とても儚げな印象をもつ青い鳥だ。
大きな声では鳴かず、呼ぶと近くに来る。
大きな目を開いてこちらを見てくる。
その目を見てると世の中が小さく見えた。
この悩みはちっぽけなモノ、そう思えるほどに僕は
そのトリに引き込まれている。

僕とそのトリが出会ったのは三年前、トリは近所を歩いていると近くにやってきた。
そして可愛い口で何かを訴えかけるように熱心にないていた。
僕はその意味が分からなかったが、何か大切な事を言っていたみたいに見えた。
その日は用事を取りやめて遊んだ。
久しぶりに買い物をした。
買えてなかった本を買って読んだ。
最近はなかなか家から出ることがなく、久しぶりに読んだ本は面白かった。
次の日、またそのトリに出会えるかとトリと出会った公園へ行ってみた。
出会えた。その鳥はまた近くによってきて、なにか話しかけてきた。なにか楽しそうで僕まで楽しくなった。
そのトリとまた会うために、公園へ通う日々が続いた。
トリと話すだけ、僕はほとんど喋らない。けど僕はこれまでの日々と打って変わった。
トリに勇気付けられた。
僕は疎遠になってた家族に会いに行ってみた。そんなに遠いとこに住んでるわけでない、車で2時間の距離にある家族の家へ。









僕はトリのおかげで変われた。
世界に色付いた。
トリに鳥かごから出してもらえた。
僕はトリと生活したい。

分かっている。
トリは外で自由に過ごすことが一番だと、
でも、僕は、、、、


トリに言ってみた。
「僕に君を飼わせてくれない?」






僕は、家が裕福だ。
お金に困ったこともない。
そしてこの先、一生困ることも無い。
でも、僕は裕福だという理由だけで一人疎外感を感じていた。
学校に行き話をするだけで、僕は分からないでしょ?とでも言いたげな反応をする。

そんなことない。
安いスーパーにも行くし、
ジャンクフードだって食べる。
普通の生活をしている。 


僕は、ヴァイヲリンなんか弾けない。
僕は、紅茶の違いはわからない。
僕は普通に暮らしている。


僕は、絵を描くのが好きだ。
僕は、小説を読むのが好きだ。
僕は、本当は女だ。


僕は親にお願いして男にしてもらった。
でも、、、理解はされてない。
一人娘が、無性だと少しする外聞が悪い。
決して仲が悪いわけでもない、悪い人らではない。

ただ、僕が勝手に疎外感を感じてるだけ。


精神を病んで、
人と会えなくなって、
生活が出来なくなって


彼女は、話を聞いてくれた。
僕に寄り添ってくれた。
僕は、彼女が欲しくなった。

 

彼女を閉じ込めたくない。
でも、僕は、、、彼女を僕だけのものにしたい。








彼女はあっさりと「いいよ」と、言った。








僕の家の一室に閉じ込められた、美しい女性。
僕だけの宝石。
僕だけの美しいトリ。







囚われたのは「僕」だった。
                  end1






追記
彼女は美しく生まれ、その容姿を褒め讃えられ育った。
小さなころは褒められるだけだったが、成長するにつれ、、妬み、偏見、誤解、
その容姿だけで散々なめにあってきた。
学校だとに行くと、彼女が女子には除け者にされ陰口を叩かれる。
その程度だとまだいいが、





あるときはお金持ちの人に拐われそうになったり、
(それははお金でもみ消された)

ある時は恨みつらみで刺されそうになったり、
(近くに人がいた為なんとかなった)



彼女は「この世の中で安心できる場所が無い」
ほんとにそう思っていた。

彼女があるとき散歩に出かけると、川に飛び込みそうな男の子がいた。
つい気になって声をかけてしまった。
男の子は声をかけられたのがびっくりしたのか
しばらく固まっていた。

最初私の容姿でびっくりしたのかと思ったが、
違うらしい。よかった。

男の子はお金持ちで、そのせいで偏見にあってきたらしい。

彼女は、「一緒だ」

気づいたら口からこぼれ出ていた。
男の子は聞こえてないらしく、ほっと安心する。
それから少ししてお互い、家に帰る時間になった。

家に帰っても予定なんか無いけどね。



次の日公園へ行くと男の子がいた。
男の子と今日も話をした。

今日も話をした。

今日も話をした。

今日も話をした。



楽しい。
男の子は聞き上手で、話をして、楽しい。
この男の子は私を傷つけない。
安心できる。


この時間だけは私の中の安らぎだった。



男の子が元気になった。
私に打ち明ける悩みがなくなって、雑談しかしなくなった。
私と合う意味が無くなってしまった。
怖い。私、やっと平和に暮らせていたのに、
男の子と離れるのが怖い。
それでも、私はそれを打ち明けれないでいた。


それでも、あって会う日は続く。
ある時男の子が
「絶対に貴方を危険に晒さないし、傷つけない。
 だからどうか、君を買わせてくれない?」

きっとここで肯定すると私の自由は無くなるだろう。でも、男の子と一緒に居れる。それだけで私は胸が高鳴った。
        「いいよ」
気づいたら言っていた。
男の子は泣きそうな、嬉しそうな顔で私に抱きついてきた。




       
                  「鳥かご」

5/3/2024, 5:41:15 PM

「るるちゃん、私、今日あえて良かったよ。明日には引っ越すし、るるちゃんは大事な大会だし、、、なかなかタイミング合わないもんだねぇ。
しょうがないかぁ、、、るるちゃん約束守れなくてごめんね、二人の秘密だよ」

親友の華ちゃんは小さい頃引っ越した。
その頃の一番の友達で、人よりも成績が良くて、運動も出来た。
それに、華ちゃんはとても優しくて気がきく子だった。なにか困ってる人がいるとすぐに声をかけて助けてあげていた。
とても自慢の親友だった。
華ちゃんが引っ越したとき約束していた事がある。
阨髭樋撒鬆。缺崑屍仍
華ちゃんは私にとって優しくて大切で、、、、




「瑠偉?小学校低学年の頃いた華ちゃんいるでしょ?その華ちゃんがね亡くなったみたいなのよ
可哀想にねぇ、自殺だって何があったのかしら?」




華ちゃん?華ちゃん?
なんで?なんでなんで?なんでなんで?
華ちゃん、
優しくて可愛くて小さくて儚くて私のことを一生懸命愛してくれた花ちゃんが?
なんで?
なんて?
なんで?なんで?なんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんて?

「お母さん、なんでか分かる?」



華ちゃん私の華ちゃん
華ちゃんが私から逃げるために引っ越したときも
華ちゃんのためを思って私のものにしなかったのに
なんで死んじゃったの?
ナンで?
?死んじゃってしまうなら私が食べたのに
あの可愛い体かお全てが愛おしい
引っ越ししてもずっと見てたのに、
可愛い華ちゃん 
小学校2年生のときに私に子宮をくれた華ちゃん
それから追いかけっこをするようになったよね
華ちゃんなんか何もできないのに
ずーっとずーっと周りの全て知ってる大人に説明してて、可愛かったなぁ
華ちゃん
誰も遊んでくれなかった私に一緒に遊んで、さらに結婚までしようとか言ってくれたのに
二人の秘密って言ったのに
バラしちゃうし、、、
さらに先に死んじゃうなんてカナシイなぁ

愛しの華ちゃん

              二人の秘密

4/28/2024, 2:38:17 PM

あぁ愛しの君よ、君がいなくちゃ私は生きていけない、ほらもう夕方だ。
君といる刹那は、大切だ。
退屈だった日々に終幕が訪れた。
君は私の光

もう離さないから





モブ1「なぁあいつやばく無いか?授業以外ずっとスマホ触ってるぜ。」
モブ2「そんなもんなんじゃねーの?」
モブ1「いやいやずーっとだぞ」
モブ2「ふーん、まあいいやカラオケ行こうぜ」


モブ「宿題やったの?留年なんかしたら許さないんだから。あんたにどれだけのお金をかけたと思ってるの?しっかり稼げるように勉強しなさい」


友「お前最近スマホさわりすぎだぞ?」

「そうかなぁ?」



友は僕を精神科に連れて行った
なんでと、思ったが予約までされていて仕方なく行くことにした。
友も一緒に着いてきた
何も無いのになぜ?と思った。




医者から言われた。
軽い鬱デス
カゾクノカタトキョリをトッテクダサイ。
後重ドノスマホ依存です。
出来るダケスマホを触らないヨウニシテくださイ

又キテクダサイ




僕は気づかぬうちに刹那の快楽に身を投じてしまっていたらしい。
親友には感謝しかない。


あれから高校を卒業し、親とは縁を切った。
一悶着あったがなんとかなった。
  
少しずつスマホ依存は無くなって普通の生活が出来るようになった。
あれからも親友とはずっと縁がある。



   
                 刹那



スマホ依存怖いですねぇ

4/21/2024, 2:37:40 PM

あ、落ちた。

新たな雫が落ちる。
新たな生命が生まれる。

雫がだんだん地面に近づく。
生命が年を取る。

雫が地面に落ちて消える。
生命が地に帰る。


雨が降っている。
この一瞬ひと粒の雨でも沢山の命が平等に動いている。等間隔に雨が振り地に帰る。
このひと時、世界が一周する。
貴方はだあれ?
問いても、皆消えゆく。






あるところの国宝には神器がある。
この神器は古の聖女が、女神と仲良くなり授けられたという。
一つ雫が形成され長い年月をかけて落ちる。
それだけだった。
なんの用途に使うのか、雫はどういった物なのか、
王室は調べた。
しかし、分かったことは雫は何らかの物質でこの地には無いもの。
聖女は女神に用途を聞いた。
その後聖女は用途を話さなかった。
雫が落ちるのみと結論付けられた。



一人の研究者がいた。
その研究者は未だ解明されてない雫がなにかべることにした。
今の王様(56)に許可をもらい文献からその日の違いまでじっくりと調べた。
この雫が新たに形成され始めたのは約55年前
そろそろ雫が落ちそうだ。
文献は残ってなかった。
それ以外何も分からなかった。
雫はもうすぐ落ちそうだ、なぜ落ちないのだろう?
不思議で仕方がない。

それから四年が経った、さらに落ちそうな雫はまだ落ちない。
いつ落ちるのだろう。
今できることは落ちる雫を持つことだけだった。

あれから三ヶ月、ついに雫が落ちた。
そのすぐ後に王様がなくなったとしらせが入った。
国民は嘆き悲しむ中研究者は一人雫の用途に気づいた。
王様が亡くなったとされる時間と雫が落ちる時間は全く一緒だった。
これは人の生きる時間が見える雫だった。
次の雫はまだ形成されていない。
王様がいきなり亡くなったため、王妃様の赤子はまだ生まれていない。
しかしもうすぐだ。
この説が正しければ次生まれてくる王子様と同時に雫が形成されるだろう。
国庫から、研究費を捻出してもらっている我が身だがこれを発表するのは、なかなかあぶない気がする。
もし、雫が落ちるスピード等変わるのならば様々な陰謀が謀られるだろう。



結局このけんきゅうはシッパイしたとされた。




  
     
               雫





久しぶりです。
王様の王様は結構元気だった。
ピッチドロップ実験を参考にしました。
面白いです

3/23/2024, 6:22:37 PM

「可愛いね」
「賢い、どの兄弟よりも賢いから勉強しな」
「優しいね、だから待ってて」
「いい子だね、文句も言わ無い。」
「いい子なのに、こんな事するなんて」


何で皆同じことを言うのだろうか
誰が弱いところを見てくれるのだろうか


%#゜€$ちゃんは私をいつも見てくれる。
%#゜€$ちゃんは、いつも私を認めてくれる。
特別な人



上手く喋れなくても、間違えても、文句を言っても
理解してくれる。
特別な人


%#゜€$ちゃんのことが好き
愛してる。
同性だけど、好き
好き
愛してる。

誰とも話さないで
私を認めて

特別な君

ごめんなさい。




目が覚めた。
変な夢を見た。
昨日授業で黒魔術をやったからだろうか
先生に言ってみないとな

それにしても
友達を崇拝する夢とか可笑しすぎww

認めてくれたからって
親とかも認めてくれてるだろ
てか何だよ
自分でいいこぶって苦しくなるとか馬鹿らしい
同性好きとかなんだよ
ただの勘違いだろ、キモすぎ
何この夢


(そういや先生が黒魔術使ったあとに夢を見ると神のお告げやらなんやら言ってたな)

まあいいか



にしてもはっきりした夢だったね
マジキモかったわ



【この子もだめか、全滅、】



特別な存在

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