「距離」
2人の若者、最後の水と食料が尽きた
遊び半分でボートを出して旅行に出かけたが嵐で漂流して4日が経過していた
「おい、向こうの地平線に何かが見えるぞ」
急いでボートを漕ぐと見えてきたもにだんだん距離が近くなる、それはみたことないほど大きな豪華客船だった
中に入らせてもらえるか、大きい声で呼びかける
するとこちらのボートにハシゴが降りる
大喜びでハシゴを登る
ハシゴを登り豪華客船に入ると大勢の人間に歓迎される
中で拍手喝采の待遇を受ける、
笑顔の人たち
「助けていただきありがとうございます」
「いえいえお気になさらず」
「ところでこの船はどこを目指しているんですか?」「我々の目的地は楽園です」
「楽園?」
「はい、楽園でございます」
若者二人は楽園を目指す船に招かれた
「泣かないで」
いつもの浜辺で彼女を待っていた、しばらくすると足跡だけがやって来た。
「こんばんはエウレナ」「こんばんはマシューさん」
僕が話すエウレナは透明人間だ、浜辺で歌う彼女があまりに魅力的で2週間くらい前から仲良くなっていた
「今日は歌えそうかい」「はい、ある程度は
」「それは良かった、できれば聞かせてくれないか」僕はギターを取り出して彼女の歌に合わせる
僕の注文以上の歌を彼女は歌ってくれた
「どうですか」「素晴らしいよ、最後のサビの転調が素晴らしいよ」「ありがとうございます」
しばらく音楽の話しで彼女と話した、音楽の話しをするとき彼女はいつもより、ハツラツとしていた
「そういえばエウレナはなんで透明人間なんだ、治らないのか」「今更ですね」「歌に夢中で聞くのを忘れていたんだ、元の姿には戻らないのかい」「はい、透明になって5年くらいになります」「5年か、すごいね」
それから、話そうとした彼女は泣き出してしまった
「ごめんなさい」「ああ、ごめんよ悪いことを聞いたね、どうか泣かないでくれ」「ありがとうございますマシューさん」
「今日はこのくらいにしようか」「はいまた今度会いましょう」「今度はいつ会えるかな?」「次の日曜日なら」「なら日曜日にここで会おう」「はい」
「さようならエウレナ」「さようならマシューさん」
立ち去ると浜辺に足跡だけが残る。
「冬の始まり」
街に買い出しに行く少年
街で出会った、不思議な商人のオジサン
人の思い出をボトルに集めて、売り買いしているんだ
思い出を売る商人
少年は貧乏だった、なんとかして妹の病気を治す薬が欲しかった
少年の記憶はどれも、輝いていて魅力的だった
少年は昔友達と誕生日会をした思い出を売った
少年はお金が貰えた
別のお客のお得意さん、富豪オジサンはお金を持っていても、思い出を売り続ける
たくさんの思い出を持ってる事自体にうんざりしていたから
富豪は自分の記憶を売って何でも初めての経験にしたがる
少年は妹を治すために思い出を売り続ける
妹もすっかり良くなり、体が戻ったんだ
冬の始まり雪が落ちていく
思い出を売り続けた少年はもう自分が何者なのか思い出せず、雪の畦道で座り込む
名前も忘れた少年の前にあの富豪が駆け寄ってきた、
少年のあまりの様子に商人から少年の思い出を買取っていた
両手一杯にボトルを抱えた富豪は少年の頭に中身の粉を振りかけて行く
思い出を取り戻した少年は富豪に感謝を伝える
富豪は誰かに与える喜びを思い出して、少し涙がこぼれた
少年と富豪は思い出した少年の家に向かう、治った妹の歓迎会に
新しい思い出を作りに。
「終わらせないで」
書くかけの作品終わりにする
完成していない、漫画の作品
仕事で忙しくなる
工場の仕事
工場勤務今日は残業
仕事に行くとき、班長がやって来た
「おい松本、周りは帰っちまったからオマエここで一人製品流しとけ」「わかりました」
職場に取り残されて俺は一人仕事に取り掛かる
部品を取り付け、コンベアに流す
部品を取り付け、コンベアに流す
部品を取り付け、コンベアに流す
しばらくするとあいつが目の前に現れる、気づけば俺の肩にいた
手のひらくらいの小さいドラゴン
昔、漫画で描いてたキャラクター
「今日も残業だね松本」「話しかけてこないでくれよ」「でも明日は休日だろ?」「そうだな、残業で日をまたぎそうだが」「オマエみたいな幻覚が見えるとだいぶどうにかなっちまったんだな」「なぁ松本、帰ったら、久しぶりに俺を漫画に描いたくれよ」「嫌だよ」「なんでだよ」「漫画はもう描かないよ」「そんなことないよあの読切あと半分描けばおわりだろ? あそこから面白くなるのに」「描いたところで、なんの意味もない」
俺は作業に集中する
「意味がないってなんだよ」「言葉通りだよ、完成しても誰も読むわけじゃない」「なんだよそれ勝手に終わらせないでくれ」
「微熱」
小さい集落の若長である俺は、どんなことがあった、この村を守る使命があった。
戦に駆り出されることがあってもかならずこの村に生きて帰ってきた、腕には自信があった
ある日、村の外れの大樹に立ち寄ると
たいそう美しいの巫女がいた
女は300年はこの大樹のそばから出られないでいるそうだ。
巫女の目的も俺と同じ、この集落を見守りそして何らかの形で残すことだった。
俺は大樹で長年、巫女と話し随分親しくなった頃、巫女からある話しを聞かされた。
それは、契約の赤い糸の話しだ
大樹と巫女を結ぶその赤い糸を結べば死を迎えた時、輪廻のことわりを外れ、再びこの世界にいられるそうだ、
俺がもしよければその糸を結んでくれるそうだった、
ある日、俺の体に異変が起きた流行り病にかかっていたしまった、初めは微熱だったが次第にに体を高熱ガッサ襲い俺は衰弱していった
俺はまだ死を迎える訳には行かなかった、
巫女の言っていた、赤い糸の契約を俺は受けることにした、
赤い糸を結ぶ7日後に俺は死んだ、肉体を離れた霊魂は激流のような粒子の束にのまれそになるが
俺は必須に霊魂に結び付いた糸をたどり現世を目指した
目が覚めた、本当に現世に立っている、意識も死ぬ前と同じだ、早速俺はもとにいた集落と巫女もとに行きたいと思った、
しかしそれからここが全く知らない、荒野の中、どういうわけか俺は必死に牛の母乳を飲んでいることに気づいた。
どうやら俺の転生先は、巫女から遠く離れた荒野の牛だったそうだ。