「冬の始まり」
街に買い出しに行く少年
街で出会った、不思議な商人のオジサン
人の思い出をボトルに集めて、売り買いしているんだ
思い出を売る商人
少年は貧乏だった、なんとかして妹の病気を治す薬が欲しかった
少年の記憶はどれも、輝いていて魅力的だった
少年は昔友達と誕生日会をした思い出を売った
少年はお金が貰えた
別のお客のお得意さん、富豪オジサンはお金を持っていても、思い出を売り続ける
たくさんの思い出を持ってる事自体にうんざりしていたから
富豪は自分の記憶を売って何でも初めての経験にしたがる
少年は妹を治すために思い出を売り続ける
妹もすっかり良くなり、体が戻ったんだ
冬の始まり雪が落ちていく
思い出を売り続けた少年はもう自分が何者なのか思い出せず、雪の畦道で座り込む
名前も忘れた少年の前にあの富豪が駆け寄ってきた、
少年のあまりの様子に商人から少年の思い出を買取っていた
両手一杯にボトルを抱えた富豪は少年の頭に中身の粉を振りかけて行く
思い出を取り戻した少年は富豪に感謝を伝える
富豪は誰かに与える喜びを思い出して、少し涙がこぼれた
少年と富豪は思い出した少年の家に向かう、治った妹の歓迎会に
新しい思い出を作りに。
11/30/2022, 12:12:22 AM