とある恋人たちの日常。

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2/5/2026, 1:02:45 PM

 
 目を覚ますと温かくて、もう一度眠りそうになる。
 夢を見ることもなく深くしっかり眠ることができた、と思う。
 暖房つけて寝ている訳じゃないし、なんでだろう?
 
 不思議に思いながら寝返りを打つと愛しい彼がそばにいてくれていた。
 ああ、彼の温もりと彼の愛しい匂いが安心させてくれたんだ。
 
 眠る時には彼はそばにいてくれなくて。
 それは仕事だから仕方がないんだけど、それでもちょっと寂しかったんだよ。
 
 それを言葉にするのは困らせることも知っているから、胸の奥にしまっておく、
 
 その分、一緒にいられる時に私なりの甘えをするんだ。
 
 そんなことを思いながら身体を起こそうとすると、それが出来なかった。
 重さを感じなかったから抱きしめられていないなーと思ったらパジャマをしっかり掴んでいた。
 
 恋人になって、一緒に住んでそれなりに経つのに、私を想ってくれる些細な優しさに〝大好き〟って思う気持ちが溢れてしまう。
 
 手が外せるか、パジャマを脱いだ方が早いか、考えながらも愛おしい彼の頬に唇を乗せた。
 
 
 
おわり
 
 
 
六三〇、溢れる気持ち
 
 
 

2/4/2026, 1:13:18 PM

 
 起きてるかなぁ、寝てて欲しいんだけど。
 
 しっかりと長引いた残業が終わり自宅に帰る。
 音を出さないように、そろりそろりと家の中に入った。
 
 静まり返った部屋。
 人の気配はするけれど音がないから……眠っているのかな。
 
 俺は音を出さないように気をつけながら、寝室を通り越して居間に荷物を下ろし、上着をフックにかけた。
 
 さっき通り過ぎた寝室には恋人が先に眠っている。
 明日は早めに出社すると聞いていたから、さすがね先に眠ってくれていて安心した。
 
 割と無理してでも起きて待っててくれること多いから、『先に寝ててね』と伝えたんだ。
 
 ちゃんと寝ててくれているよね。
 
 俺はさっさと支度して寝室に向かうと、案の定ベッドには彼女が俺の枕を抱きしめながら眠っていた。
 
 ここでも音を立てないように部屋着に着替えて彼女の横に潜り込む。
 
 うーん、俺の枕は返してもらえなさそうだな。
 
 それは彼女の寂しいという気持ちの表れ。
 
 寂しい思いをさせたのは申し訳ないと思いつつ、自分がいないことでぷくぷくする彼女も可愛いと思ってしまうから救いようがない。
 
 枕がないのは辛いけれど、遅くなったのは仕事だからね。
 今度時間を作って埋め合わせしよう。
 
 そう思いながら彼女の頬に唇を落として眠りについた。
 
 
 
おわり
 
 
 
六二九、Kiss
 
 
 

2/3/2026, 1:06:16 PM

 
 恋人と海を見に来ていた。
 風の音と共に波の音が心地良いい。
 
 自然と隣にいる彼女の手を取る。
 それに応えてくれるように俺の手を優しく繋いでくれた。
 スローモーションのような時間が流れる中で、指の間に彼女の指が絡まっていく。
 
 薬指のそこだけは金属がはまっている。
 俺が贈った約束の指輪。
 
 彼女は近いうちに家族になる。
 いつか家族が増えれば嬉しい。
 
 そうやって人々は紡いでいく。
 たくさんの時間を重ねて。
 
 
 
おわり
 
 
 
六二八、千年先も
 
 
 

2/2/2026, 12:52:53 PM

 
 普段はこういうものに惹かれない。
 特にアクセサリーみたいな着飾るものは興味がないと言うか、めんどくさいなーと思っちゃう。
 
 おしゃれに興味がないわけじゃないんだけど、よくわかんない。
 
 それなのに。
 
 オンラインショップのダイレクトメールのおすすめに、水色の小さい花が集まったイヤリング。それが目に入った。
 
 俺と恋人を繋いだ好きな色に小さい花が数個集まったイヤリングを付けた彼女を想像したら、愛らしさが増しているなと。
 
 無邪気で、色素が薄い彼女。
 着ている服も白や薄い水色を好んで着るから、それより濃いこの花のイヤリングは絶対に似合う。
 
 そう思ったら、思わず手に取って会計を済ませてしまった。
 
 ただ可愛い花のイヤリングと思っただけだったんだけど、オンラインショップに書いてあった商品タイトルは「勿忘草のイヤリング」で。
 
 なんとなくで調べた花言葉がちょうど良くて胸が踊った。
 
 青い勿忘草の花言葉は「誠実な愛」で。
 
 俺が彼女に贈りたい気持ちだった。
 
 
 
おわり
 
 
 
六二七、勿忘草
 
 
 

2/1/2026, 1:54:56 PM

 
 心もとない椅子に座り地上を蹴る。
 ふわりと前に進むと、重力に押されて元に戻って行く。
 その重力は少しづつ力を失いゆっくりと静止する。
 
 またゆっくりと地を蹴ってぼんやりと空を眺めた。
 重力に合わせて空が動く。
 少し目が回りそうだけど、嫌な気持ちを忘れさせてくれた。
 
 あの人に惹かれていく気持ちも、この目眩と共に忘れられたらいいのに。
 
 
 
おわり
 
 
 
六二六、ブランコ
 
 
 

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