とある恋人たちの日常。

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 目を覚ますと温かくて、もう一度眠りそうになる。
 夢を見ることもなく深くしっかり眠ることができた、と思う。
 暖房つけて寝ている訳じゃないし、なんでだろう?
 
 不思議に思いながら寝返りを打つと愛しい彼がそばにいてくれていた。
 ああ、彼の温もりと彼の愛しい匂いが安心させてくれたんだ。
 
 眠る時には彼はそばにいてくれなくて。
 それは仕事だから仕方がないんだけど、それでもちょっと寂しかったんだよ。
 
 それを言葉にするのは困らせることも知っているから、胸の奥にしまっておく、
 
 その分、一緒にいられる時に私なりの甘えをするんだ。
 
 そんなことを思いながら身体を起こそうとすると、それが出来なかった。
 重さを感じなかったから抱きしめられていないなーと思ったらパジャマをしっかり掴んでいた。
 
 恋人になって、一緒に住んでそれなりに経つのに、私を想ってくれる些細な優しさに〝大好き〟って思う気持ちが溢れてしまう。
 
 手が外せるか、パジャマを脱いだ方が早いか、考えながらも愛おしい彼の頬に唇を乗せた。
 
 
 
おわり
 
 
 
六三〇、溢れる気持ち
 
 
 

2/5/2026, 1:02:45 PM